【蝶ヶ岳・蝶槍】徳沢↑横尾↓

2022.11.08(火) 2 DAYS

活動データ

タイム

11:50

距離

27.2km

のぼり

1520m

くだり

1521m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
1 時間 32
休憩時間
0
距離
6.0 km
のぼり / くだり
141 / 85 m
DAY 2
合計時間
10 時間 17
休憩時間
2 時間 41
距離
21.0 km
のぼり / くだり
1378 / 1435 m

活動詳細

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2022年11月8日火曜日。 小雨のぱらつくあいにくの天気だったが、上高地は観光客で賑わっていた。 北京語に英語、海外からのツーリストも大勢いた。  今回は徳沢でキャンプを張って、翌早朝、蝶ヶ岳〜蝶槍〜横尾〜徳沢へ戻ってくるという計画。 この時期にこんな酔狂な計画をする人は誰もいないんじゃないかと思っていた。しかし、徳沢に着くと多分同一パーティだと思われるテントが2張り。 彼らの予定は不明だが、自分だけじゃなくよかったとホッとする。 熊さんごはんですよ〜みたいな感じになるのが不安だったので。 この時期、徳沢園の水場は使用できないらしい。 なので念のため4リットルの水を持ってきた。 実際、水場は閉鎖されており使用できなかった。 テントを設営し、登山口の下見に行く。 することもなくボ〜っと無為の時間を過ごしていたらO君からLINEがくる。 月の画像と一緒に、今夜は月食だよの、メッセージ。 えっ!?そうなのっ!? そういう大事なことはもっと早く知らせろよ、と思いながら外に出ると、東の空に半分に欠けた月がぽっかり浮かんでいた。 見てるとどんどん欠けていく。 スマホを取り出し撮影。 しかし、全然撮れない…。 慌てて月が撮影できる、月撮りカメラさんとかいうアプリをダウンロードする。 自撮り棒の三脚で固定して撮影。 スマホのカメラよりは良い感じに撮れる。 気温がどんどん下がって寒い。 月が欠けていくにつれて、星もたくさん見えるようになってきた。天の川もはっきりと見える。 星も撮影したい衝動に駆られ、今度は星撮りカメラさんなるアプリを千円払ってダウンロードする。 同じように三脚で固定し、天の川に向かってパシャリ! 全然撮れない…。 いろいろと設定を変えてみるがうまく撮れない。 そうこうしているうちに、 月は地球の影に全て覆われ、赤くぼんやりとなっていた。 夜、寒くて目が覚める。 温度計をみると−3℃。 NIMOの冬用シュラフ、−25℃までのはずだけど、絶対無理だろーっと思いながら湯たんぽを作る。 2時起床。 眠い。 食欲はないので、無印ミネストローネと甘酒と月餅を食べる。すごくほうじ茶が飲みたい気分になる。 荷物をまとめて外に出る。 月光で青白く明るい。 思っていたほど寒くない。 徳沢園の今は閉まっている建物の横の登山口から入山。 深い森。木々の間から月光が差す。 ベッドランプの灯りを頼りに登っていく。 北岳同様、よく整備された登山道でルートは分かりやすい。が、長い。樹林帯長い。 だんだんど、夜があけてくる。 長塀山でご来光が見られるじゃないかと少し期待したが、あまり眺望がない。 急いで蝶ヶ岳を目指す。しかし、長塀山を越えたあたりから雪が出てきて凍結しており油断できない。 チェンスパを装着すべきか考えているうちに、蝶ヶ岳山頂が見えてくる。 すると突然ばーーーんっと朝陽を受けてオレンジに染まった穂高連峰が目に飛び込んできた。思わず歓声をあげる。少し先にはひゅっと尖った槍も見える。 蝶ヶ岳からは北アが一望できるということは聞いていたが、想像以上だった。 木々の間から追いかけて来ていた月も、今は白くなって大キレットの鞍部に沈もうとしている。 手袋をしていないとすぐにかじかんでしまうくらいに気温は低いが、風はよわい。 山頂は一部、膝くらいまでの積雪があるが、まだらなので雪のないところを進めば問題なかった。 結局、最後までチェンスパば装着しなかったが、下山時、山頂から8号目くらいまで、積雪や凍結箇所があり、あの場面は面倒がらずに着けるべきだったと反省。 実際、一度、滑って転んで尻もちついてるし。 蝶ヶ岳。 長い樹林帯とその後にある絶景。 そういえば誰ともすれ違わなかったな。

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