金剛山(坊領↑水ヶ阪↓)

2022.11.06(日) 日帰り

上り:坊領ルート 下り:千早本道→水ヶ阪尾根ルート(ささやきの小径) 鎌倉時代末期に楠木正成が赤坂城の戦い(1333年)で拠点とした上赤坂城。その上赤坂城の麓の水分(すいぶん)集落から、金剛山頂の葛木神社、転法輪寺へと至る古の時代からの修験道が2ルートあります。一つは水分道ルート、もう一つが今回の坊領ルートです。坊領ルートは、正式には桐山・二河原邊(にがらべ)道といいます。数年前に、千早赤阪村さんや有志の方が中心となって荒れた古道を登山道として整備されたと聞きます。 登山道としての坊領ルートのスタート地点は、道の駅「ちはやあかさか」。日本一かわいい道の駅wとして売り出し中です。標高130m。金剛山頂の標高が1125mですから、高低差は約1000mです。また、行程は片道約8kmと、金剛山系の登山道の中では健脚向きの位置付けです。 金剛山系の登山道にしては珍しく、道標が整備されています。また、地元の有志の方の手により、倒木の除去や草刈りも随時行われているようで安心感があります。全般的に見て、ややワイルド(笑)な部分があるものの、急勾配もなく歩きやすい登山道だと思います。ただ、途中に2箇所ほどルート選びにやや躊躇する場所があります。また、山頂までの行程が長いこともあり、道標だけを頼りに歩くには、少し心もとないかなと思います。必ず地図やGPSアプリ等を併用したいです。また、途中に設置されている赤い火の用心の道標(送電関係の道標?)は、マイナールートを示している場合が多いようなので、普通の人は無視する方がよいと思います。この火の用心の道標は水分道にもありますが、特に積雪期に道迷いを誘発しないか心配です。 利用者が少ないのは並行する水分道ルートと同様です。今日はAM10時30分のスタートでしたが、途中、山頂近くの青崩道との合流点まで3時間半近く、誰にもすれ違いませんでした。紅葉美しい季節の日曜日の日中でこの状態ですから、ちょっと寂しいなという感じです。 下りは、千早本道→水ヶ阪尾根ルートでサクッと山をおりました。所要約50分。下山後、pino plan naturaleさんで時間を潰して、金剛山登山口前のバス停から、金剛バスで道の駅「ちはやあかさか」に戻りました(バス代400円也)。 道の駅「ちはやあかさか」は、千早赤阪村の村立郷土資料館に併設されており、トイレ・駐車場は24時間利用できます。