活動データ
タイム
04:30
距離
5.0km
のぼり
640m
くだり
641m
活動詳細
すべて見る急峻。 ゴロゴロ大岩の急峻。 山頂に近いところで32度の傾斜がある。 それも雪が溶け残っている。 雪で滑る石の急登は、難しい。 零下の空気は肌に突き刺さり、耳の感覚がなくなる。 冷たい石につかまりながら登って行くが、指先は寒さで感覚がなくなり、力の入れ加減が難しい。 山で雪の上を初めて歩いたのは前日の八ヶ岳 赤岳。 まだ雪への対応やアイゼンの使い所など、何もわかっていない。 それに加えて、大きな岩が累々と連なる蓼科山の山頂付近を攀じ登るは私には難易度が高い。 一手一足を確実に進め、悪戦苦闘の末、やっと緩やかな登りに出た。 そこで少し気が抜けたのかスッと足が滑り、右膝を岩に強く打ちつけてしまった。激痛が走る。足が折れたか膝の皿が割れたかしたのかと思うほど痛みがあって、膝を抱えてうずくまった。痛みで動けないので道の脇に座り、しばらく休んで足が動くか、痛みがないか確かめてみた。打撲ですんだようだ。あとで膝のあざを見るのがこわい。 動けないでいたところは、山頂目前の山小屋のすぐ手前だった。痛みをこらえつつ、足の動きを確かめ、山頂に向かう。 なんと広い山頂。 大きな岩がゴロゴロ転がっているだけの広地で、周辺を360度見渡せる大パノラマが広がっている。山頂の標識が見えたがそこに向かうだけでも厳しい。痛みで体のバランスが崩れ、大きな岩を渡り歩くのが困難な状態だ。手をつき、這うように山頂に向かう。 蓼科山 2,530m 登頂。 またあの雪のかぶった大岩の急峻を下りていくのかと考えると恐怖に近いものを感じたが、山頂の祠にお参りして安全祈願をして気持ちを落ち着けた。 七合目からのピストンで短い時間の山登りではあったが、山の難しさを思い知らされた。 蓼科山、また来るぞ。
活動の装備
- スカルパ(SCARPA)ZG トレック GTX
- ブラックダイヤモンド(Black Diamond)CAPITAN ヘルメット
- ミレー(MILLET)SAAS FEE 30+5 MIS0640-8440
もしも不適切なコンテンツをお見かけした場合はお知らせください。