活動データ
タイム
18:12
距離
39.9km
のぼり
4787m
くだり
6610m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る【室堂からロッジくろよん】 雪の室堂をバスで降りて、山岳指導員に登山計画書を提出すると、ロッジくろよんまでは、かなり困難だと言われる。特に立山ロープウェイのそばのタンボ平あたりの涸れ沢徒渉は、今回の雪で岩が埋まっており滑るのと、道迷いしやす。ただ、どう考えてもタンボ平あたりまではもう雪はないのでは?それにチェーンだがアイゼンもあるので、谷側に行かないければ大丈夫と判断して外に出た。天気はよく、降ったばかりの雪が眩しく、一般の観光客が寒そうにしていた。登山者は雄山を目指しのだろうか、しっかりトートレースがついていた。 一ノ越山荘まで上がると少し風が強くなった。トレースは雄山にはしっかりとついていたが、自分の目指す方向には全くない。目を凝らして見るとうっすらと登山道のような線が見えるので、そのまま真っ直ぐ目指す、深いところで膝下ほど積もってる。ここ2日ほどで降り積もったようだ。右を見ると龍王岳、鬼岳などが白く雪山になっている。立山自体初めてなのでワクワクする。登山道らしい跡を見つけて、地形図を見ながら進むとウサギだろうかトレースをつけてくれていた。道標は少ないがまだうもっていなく確認ができると少しほっとする。東一ノ越についた、軽く口に入れて緩やかな谷を見るとなんとなくダムらしいものが見えてきた。パッとみは谷を真っ直ぐ降りるように見えたが、GPSでも確認して、間違わないよう降る。ここからは道跡もないので、何度も確認しながら気をつけて降る。途中雷殿へ行く波線ルートらしい分岐が出るのでそちらには向かわないようにした。下地が草のため結構滑ってしまう。まだ尻セードほどの雪ではないし雨具なので穴を開けたくない。 左に立山ロープウェイが見えてきた、そちらに向かいながらトラバースしていく、山岳指導員は涸れ沢は4つあるとのことだった、最初の涸れ沢でもう雪がかなり減ってきた。笹藪に入ると地面の雪はほぼない、安心して2つ目3つ目の涸れ沢を渡り4つ目でチェーンアイゼンをは外した。4つ目の涸れ沢には谷に降りないように❌がやたらあった、きっと以前事故でもあったのだろう。ここまでくるとロープウェイがよく見えてくる。ロープウェイへの分岐に出たので、そこからロッジくろよんを目指した。 【ロッジくろよんー黒部ダム散策】 せっかくなので、黒部ダムも見たい、ザックをロッジの適当な場所のデポして黒部ダムに向かう。ダムまでコンクリートの舗装道路でアップダウンもあまりないが、地味に辛い、途中観光船の乗り場を超えて、トンネルを抜けてダムの上に着く、下ノ廊下側を見下ろすと放水をしていた。よく考えたら下ノ廊下って川下に向かいんだよなぁって改めて思う、関東の人間からしたらなんとなく逆の感じがした。考えてみると日本海に向かうのだからと納得する。ダムを渡ってお目当てのカレーを食べに行く。 レストハウスの2階が食事ができる場所があり黒部ダムグリーンカレーとハサイダーを注文 なんとも緑のカレーがダム湖にマッチしている。ハサイダーはダムトンネルを作る際に破砕帯から出た湧水を使ったサイダーとのこと カレーもサイダーも美味しいいただいた。 お腹もいっぱいになり、1番見たかった慰霊碑に行く、“尊きみはしらに捧く”とある。隣には犠牲になった方々のお名前があった。ここのところ涙脆くてしょうがない、手を合わせてしばらくうつむいてしまった。 テン場に戻りテントを張る。10張りはあった。食事はラーメン、ビールは我慢して就寝する。 【ロッジくろよんー黒部ダム】 朝3時半に目が覚める、周りのテントがゴソゴソしてるのと寒さで目が覚める。薄い夏用の寝袋では、いくら湯たんぽを作って入れても限界があるようだ。もう少し寝ていたいがとりあえずお湯を作ってミルクティーを飲んでからまた寝るが周りがワサワサうるさい、予定では5時半に出れば充分なので、ガン無視して寝ようとするが、なかなか眠れない。やっと5時になり、モソモソしながらカップ麺を作って、食べ終わり外に出ると1パーティを残すのみで誰もいなかった。予定通り自分は5:30に出発、満天の星空の中、ダムへと向かう。ダムを渡りレストハウスの隣にあるトンネルに入る、中に入ると道順が書いてあり、下ノ廊下とか旧日電歩道とか日電歩道などとあった。トンネルの出口近くにトイレがあり、ここから先はないので、ようを足した。 【黒部ダムー黒部別山谷】 ダムトンネルを抜けると明るくなっている。河原まで梯子や階段をつかって降りると橋にでる、霜がついていて滑りやすそうだ。渡りきると少し登りつつトラバースする道へとなる この辺は比較的安心な場所で、川に大きな万年雪が被ってあったり、岩場や紅葉を楽しめた。別山岩屋を越えると、長い梯子が見える。これを越えると、下ノ廊下らしい岩を切り抜いた道になる。 【黒部別山谷ー十字峡】 黒部別山を抜けると対岸に赤ムケの壁が出てくる、真っ赤な岸壁は紅葉とあいまみって素晴らしい、ここから十字峡までは狭い岸壁になる。追い越しは無理をせずに広い場所についてからにすると良いだろう。十字峡には少し下がると吊り橋が出てくる。吊り橋の中ほどから十字峡がよく見える、荒々しい流れはほんとに素晴らしい。 【十字峡ー阿曽原温泉小屋】 十字峡を抜けて細い崖道が続く、高さはあるが番線を頼りに進むと怖くないだろ。半月峡、S字峡と過ぎて、紅葉を楽しんで欲しい。仙人ダムには一度急なくだりになる。ここは高熱隧道のモデルになったダムだ。ダムを渡って建屋の中に入る、少し迷路になっていたが関西電力の従業員の方が親切に教えてくれた、トンネルの中は結構暑い。建屋を抜けて再度登り返す。地味に辛いが阿曽原温泉小屋まではあと少しだ。 【阿曽原温泉小屋】 テン場は、小屋から少し降りた場所になる、かなり広いが、それでも土日は足の踏み場もないほど混雑するとのことだ、テントを張って早速温泉に向かう。10分弱で温泉に着く脱衣は、簀子が置いてあった。奥にトンネルがあり湯気がもうもうと出ていた。中に入るとまさに高熱隧道、この阿曽原温泉小屋は高熱隧道に出てくる。たしか1日でプレハブが飛ばされた場所だ。 温泉は水の出るホースもあるので自分で調整できる。温泉は男女交代で夜8時からは混浴となる、結局夕方、夜、朝と3回入ってしまった。夕食はパスタをつくった 【翌日 阿曽原温泉小屋ー欅平】 朝はテントに霜がついていた、それでもさほど寒さは感じなかった。 水平廊下に出るため一度登る。ここから欅平まではトンネルが多く、ヘッドライトはすぐに出せるようにした方が良いだろう。最初の砂防トンネルを抜けて大きく曲がる場所が大太鼓になる、これぞ下ノ廊下という場所だ。次のトンネルは150mで真っ黒だ、水がかなり出ていて、足元はほぼ川になっている。上からも滴ってくるので、必要なら雨具をつけた方が良いだろう。出口が低くなっていて、頭をぶつかってしまった。ヘルメットは必至だ。ここから欅平まではあと少しだが、気を緩まないようにしてほしい。 【欅平】 思った以上に観光地になっていた。お土産物や軽食も食べれるようになっている。トロッコ列車は本数もしっかりあるので、時間を見て温泉を入るのも良さそうだ。トロッコ列車はトンネル内を何回か通るのだが、結構寒いので上着は用意した方がいいだろう。
動画
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