最短コースで登る蓼科山

2022.10.22(土) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
3 時間 1
休憩時間
39
距離
4.9 km
のぼり / くだり
648 / 640 m
20
12
41

活動詳細

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2022年10月22日、北八ヶ岳の日本百名山「蓼科山(2531m)」に登りました。八ヶ岳連峰の最北端に位置し、「諏訪富士」と呼ばれるほど均整の取れた姿の蓼科山は、どの角度から見てもそのピラミダルな山容が目を引く名山です。 この日は朝から北八ヶ岳のニュウに登り、50分ほどかけて車で移動。13時という異例の遅い時刻から登山を開始しました。※ニュウの記録→ https://yamap.com/activities/20393995 限られた時間内で活動する必要があったため、撮影以外は休憩を取らずに普段より早足で歩きました。コースタイムは参考になさらないでください。 【お知らせ】 登山道の様子やルート詳細の解説動画を公開しました。ぜひご覧ください。 ★【ルート解説】最短コースで登る蓼科山 2時間で絶景の山頂へ【日本百名山】 https://youtu.be/SEb_kAUZJOc ★ひとり登山チャンネル https://www.youtube.com/channel/UCMIE12AHq1elXrToA88tqAg 【登山口までのアクセス】 中央高速道を諏訪南ICで下車し、八ヶ岳ズームライン、八ヶ岳エコーラインを経由して国道152号線で白樺湖へ。白樺湖畔から県道40号と蓼科スカイラインを20分走り標高を上げていくと、右手に広い駐車場、そしてその先の右手にも駐車スペースが出てきます。ここが蓼科山の七合目登山口です。 ※白樺湖付近にはコンビニや飲食店、ホテルなども充実しています。また、八ヶ岳エコーラインにある「たてしな自由農園」は地元の野菜や果物などの品ぞろえが豊富です。 【駐車場情報】 ★七合目登山口駐車場 無料 トイレ、携帯電波あり 自販機なし 登山口付近のスペースに20台ほど、そこから数10m戻った駐車場にはかなりの台数停められる広い駐車場あり 収容台数は多いが土日祝はすぐ満車になり、多くの路上駐車が発生する 朝から登山した組が帰る昼あたりから空き始めるので狙い目 【ルート概要】 ①七合目登山口~蓼科山荘(CT:1時間半) 七合目登山口の鳥居をくぐり登山が始まります。最初はクマザサが足元に広がる明るい林の中をゆるやかに歩いていきます。傾斜はとても緩く道も歩きやすいので散歩気分です。しばらく歩くと「馬返し」の標識が出てきます。馬返しを過ぎても傾斜はそれほど急にはならず、砂利が敷かれた遊歩道のような道を歩いていきます。 緩やかな樹林帯の道を歩きながら標高150mほどを上げていくと、大量の石が積まれたケルンが出てきます。そこを過ぎてから、徐々に傾斜が急になってきます。やがて、浮石だらけのザレ場の沢筋を直登する箇所が始まります。 沢筋を登り切ると再び薄暗い樹林帯の道になり、初めての分岐が出てきます。この分岐を右に進むとすぐに「天狗の露地」という展望抜群のゴーロ帯に出ます。麓には紅葉した木々に囲まれた女神湖、そしてその先に続く山々の果てには槍ヶ岳などの北アルプスの山々も眺められます。 天狗の露地を過ぎると、再び、ザレた沢筋を直登していく道が延々と続きます。幅が広く明るい道ですが、左右には針葉樹が茂っており展望はほとんどありません。落石や転倒に注意しながら標高差200m登り切ると、蓼科山荘がある将軍平に到着します。 ②蓼科山荘~蓼科山頂上(CT:30分) 蓼科山荘はアイスクリームなども売っていたり、山荘前の出店に様々なグッズが売られていたりと、とても賑わった雰囲気です。蓼科山荘から右を見上げると、山頂がそびえ立っているのが見えます。ここから山頂までは登山道の様子はこれまでと全く異なります。 大きくツルツルした青黒い溶岩がゴロゴロと積み重なった斜面を200m近くほぼ一直線に登る箇所です。コースタイムは30分ですが、かなり個人差が大きい場所です。登りやすい階段になっているわけでもなく、一歩一歩の段差が大きい所や鎖が設置された岩場もあります。途中に平坦な箇所もなく、同じような急傾斜がずっと続きます。 岩に大きく「頂上まで十五分」とペンキで書かれた場所を通過すると、道は山腹を左にトラバースする道になり、直登する辛さは減ります。また、そのあたりから横を見ると浅間山などの絶景が見られるので、疲れが吹っ飛んでいきます。 トラバースしながら数分上っていくと山頂に立つ蓼科山頂ヒュッテに到着します。山頂はとても広く、ヒュッテはその端にあります。ヒュッテ付近からは、北関東の山々や南八ヶ岳の山々が一望できます。ヒュッテからさらに少し登ったところに頂上の標柱が、そして山頂部の中央の少し窪んだ場所に蓼科神社の奥宮が鎮座しています。(アニメ映画「君の名は」に出てくる祠のモデルになったという説もあります)そこから反対側の端まで進むと、山名盤の台座があります。ここからは八ヶ岳連峰や南アルプス、中央アルプス、御嶽山、北アルプスなど、周囲の山々が一望できます。(かつて台座には金属製の山名盤が乗っていましたが、2015年に無くなったそうです) 山頂からの360度の絶景を楽しんだら、来た道を戻って下山します。(七合目登山口までの下山CT:1時間40分)将軍平までの岩場や沢筋のザレ場など、下山時に転倒しやすいので注意が必要です。 【感想】 本日2座目の登山、しかも13時という異例の遅い時刻からの2座目スタートという強行軍でした。登山道や展望を楽しむというよりはピークハント的な気持ちで臨んだ山行でした。ところが、登山道は急登もあって刺激的。山頂からの360度の絶景は最高。山頂からの撮影込みで3時間という短い時間でしたが、とても充実した登山となりました。 また、ここに向かうまでのビーナスラインや下山後の白樺湖などは紅葉のピークで、紅葉に囲まれたドライブを楽しむことができました。最高のシーズンに登山を楽しむことができたことに感謝します。 半日あれば山頂からの絶景を楽しむことができ、急登も多くて登りごたえや達成感も味わえる、素晴らしいコースだと思います。初心者の方にもおススメですが、岩場やザレ場での転倒にはご注意ください。

蓼科山・横岳・縞枯山 ビーナスラインより見上げる蓼科山。紅葉がまぶしい
ビーナスラインより見上げる蓼科山。紅葉がまぶしい
蓼科山・横岳・縞枯山 広い駐車場。朝は満車だったようだが昼過ぎには空きあり
広い駐車場。朝は満車だったようだが昼過ぎには空きあり
蓼科山・横岳・縞枯山 七合目登山口。鳥居をくぐって登山開始
七合目登山口。鳥居をくぐって登山開始
蓼科山・横岳・縞枯山 登山口の向かいの駐車場
登山口の向かいの駐車場
蓼科山・横岳・縞枯山 始めはほぼ平坦な道
始めはほぼ平坦な道
蓼科山・横岳・縞枯山 馬返し通過。この先もなだらかな道が続く
馬返し通過。この先もなだらかな道が続く
蓼科山・横岳・縞枯山 砂利を敷いたような登山道
砂利を敷いたような登山道
蓼科山・横岳・縞枯山 大量の石が積まれたケルン。この付近から傾斜が急になってくる。
大量の石が積まれたケルン。この付近から傾斜が急になってくる。
蓼科山・横岳・縞枯山 明るいガレ場の沢筋を登っていく
明るいガレ場の沢筋を登っていく
蓼科山・横岳・縞枯山 振り返ると女神湖が
振り返ると女神湖が
蓼科山・横岳・縞枯山 ここで沢筋の道は終わり、暗い樹林帯へ
ここで沢筋の道は終わり、暗い樹林帯へ
蓼科山・横岳・縞枯山 樹林帯の中を登る
樹林帯の中を登る
蓼科山・横岳・縞枯山 天狗の露地。分岐から少し進むと展望抜群のゴーロ帯。下山時に立ち寄ることにして通過
天狗の露地。分岐から少し進むと展望抜群のゴーロ帯。下山時に立ち寄ることにして通過
蓼科山・横岳・縞枯山 立ち枯れた木、浮石がゴロゴロした沢筋を登り続ける
立ち枯れた木、浮石がゴロゴロした沢筋を登り続ける
蓼科山・横岳・縞枯山 振り返ると展望が楽しめる場所も
振り返ると展望が楽しめる場所も
蓼科山・横岳・縞枯山 蓼科山荘がある将軍平に到着。右には山頂がそびえ立つ
蓼科山荘がある将軍平に到着。右には山頂がそびえ立つ
蓼科山・横岳・縞枯山 将軍平からは大きな岩だらけの急登が続く
将軍平からは大きな岩だらけの急登が続く
蓼科山・横岳・縞枯山 鎖が設置されている箇所あり
鎖が設置されている箇所あり
蓼科山・横岳・縞枯山 振り向くと展望が開けた
振り向くと展望が開けた
蓼科山・横岳・縞枯山 この表示で直登は終わり、トラバースする道になる
この表示で直登は終わり、トラバースする道になる
蓼科山・横岳・縞枯山 東側の展望。中央奥には武甲山、左にはギザギザの壁のような両神山が見える
東側の展望。中央奥には武甲山、左にはギザギザの壁のような両神山が見える
蓼科山・横岳・縞枯山 トラバース道を進む
トラバース道を進む
蓼科山・横岳・縞枯山 蓼科山頂ヒュッテに到着
蓼科山頂ヒュッテに到着
蓼科山・横岳・縞枯山 山頂の標柱。他に例を見ないほど広い山頂部
山頂の標柱。他に例を見ないほど広い山頂部
蓼科山・横岳・縞枯山 左が南八ヶ岳、右が南アルプス
左が南八ヶ岳、右が南アルプス
蓼科山・横岳・縞枯山 左から横岳、右は八ヶ岳最高峰の赤岳
左から横岳、右は八ヶ岳最高峰の赤岳
蓼科山・横岳・縞枯山 八ヶ岳の麓がちょうど紅葉のピークだ
八ヶ岳の麓がちょうど紅葉のピークだ
蓼科山・横岳・縞枯山 南アルプスの山々。左から北岳、間ノ岳、中央手前が甲斐駒ヶ岳、右奥には塩見岳
南アルプスの山々。左から北岳、間ノ岳、中央手前が甲斐駒ヶ岳、右奥には塩見岳
蓼科山・横岳・縞枯山 山頂中央にある蓼科神社奥宮の祠
山頂中央にある蓼科神社奥宮の祠
蓼科山・横岳・縞枯山 山頂の南端にある山名盤跡。ここが一番の絶景ポイント。左奥に広がっているのは中央アルプス
山頂の南端にある山名盤跡。ここが一番の絶景ポイント。左奥に広がっているのは中央アルプス
蓼科山・横岳・縞枯山 中央アルプスと北アルプスの間、一番奥に鎮座するひときわ目立つ独立峰が御嶽山
中央アルプスと北アルプスの間、一番奥に鎮座するひときわ目立つ独立峰が御嶽山
蓼科山・横岳・縞枯山 威厳のある姿の御嶽山
威厳のある姿の御嶽山
蓼科山・横岳・縞枯山 麓の白樺湖と霧ケ峰の草原
麓の白樺湖と霧ケ峰の草原
蓼科山・横岳・縞枯山 美ヶ原もよく見える
美ヶ原もよく見える
蓼科山・横岳・縞枯山 真下には女神湖。色鮮やかな紅葉に囲まれている
真下には女神湖。色鮮やかな紅葉に囲まれている
蓼科山・横岳・縞枯山 天国のような絶景の山頂で夢のような時間を過ごす
天国のような絶景の山頂で夢のような時間を過ごす
蓼科山・横岳・縞枯山 山名盤跡と八ヶ岳、南アルプス。素晴らしい時間を過ごした場所
山名盤跡と八ヶ岳、南アルプス。素晴らしい時間を過ごした場所
蓼科山・横岳・縞枯山 岩場をどんどん下る
岩場をどんどん下る
蓼科山・横岳・縞枯山 天狗の露地へ立ち寄った。展望抜群のゴーロ帯だ
天狗の露地へ立ち寄った。展望抜群のゴーロ帯だ
蓼科山・横岳・縞枯山 天狗の露地から見下ろす女神湖
天狗の露地から見下ろす女神湖
蓼科山・横岳・縞枯山 天狗の露地から遠望する槍穂高のシルエット
天狗の露地から遠望する槍穂高のシルエット
蓼科山・横岳・縞枯山 紅葉の道を下る
紅葉の道を下る
蓼科山・横岳・縞枯山 恐竜の頭蓋骨のような木
恐竜の頭蓋骨のような木
蓼科山・横岳・縞枯山 紅葉の赤が登山道を彩る
紅葉の赤が登山道を彩る
蓼科山・横岳・縞枯山 木の枝ぶら下がるとろろ昆布は、地衣類のサルオガセ
木の枝ぶら下がるとろろ昆布は、地衣類のサルオガセ
蓼科山・横岳・縞枯山 登山口が見えてきた。短い時間の登山だったが、最高の気分
登山口が見えてきた。短い時間の登山だったが、最高の気分
蓼科山・横岳・縞枯山 七合目登山口帰着
七合目登山口帰着
蓼科山・横岳・縞枯山 駐車場脇のトイレ
駐車場脇のトイレ
蓼科山・横岳・縞枯山 駐車場から見上げる蓼科山山頂。落葉松の黄葉が鮮やか
駐車場から見上げる蓼科山山頂。落葉松の黄葉が鮮やか
蓼科山・横岳・縞枯山 白樺湖から見上げる蓼科山。夕日に染まる秋の名山
白樺湖から見上げる蓼科山。夕日に染まる秋の名山

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