もらったお菓子で賑やかに 戻る 次へ

強風の栗駒山 天馬尾根コースの写真

2022.10.20(木) 14:36

もらったお菓子で賑やかに

この写真を含む活動日記

63
200

06:50

14.9 km

897 m

強風の栗駒山 天馬尾根コース

栗駒山(須川岳)・秣岳・虚空蔵山 (宮城, 秋田, 岩手)

2022.10.20(木) 日帰り

👩👩より秣岳までの縦走コースをリクエストを受けた。 当社で今1番登山に夢中なお二人、県外遠征したり、ソロで色々な山に登って、鍛えております、ハイ👍️ おらも天馬尾根コースは初めて、栗駒山も山頂付近の🍁紅葉は終わったので、比較的静かに登れるかなと。 昨日の不安定な天気と同じなら、山頂付近は強風、雨にあたるのはわかっている。てんくらCは伊達じゃない。 経験と体力、根性のある2人が行きたいなら、山頂から縦走しようと決めていた。 登山口の須川温泉までの、🍁の渓谷をドライブ。麓の方まで紅葉が降りてきている。 須川温泉へ到着、ほぼ予想通りの登山者の数、駐車場は空いていた25台位。 登りはじめから秘湯須川温泉の温泉川の蛍光グリーンからもうもうとした湯気。 凄い湯量に驚く。 直ぐに石畳の遊歩道になり、なだらかに登り始め、まだ残っていた🍁の道をウキウキ気分で歩く。 草紅葉の湿原を真っ直ぐ通る木道、湿原を囲むような錦繍の色とりどりの紅葉が見事。 正面を眺めると山頂付近の1400mから上は、雲の中でかなりの強風が予想された。 何人かの登山者を追い越して、小川を渡り、山頂まで半分を過ぎたころ、ポツンと雨が降りだした。 気温5度以下強風が予想される稜線を歩くから、濡れる訳にはいかない。 直ぐに合羽に着替えた。今日はこのカッパは脱ぐことはないと含みを残した説明を加えて。👍️ おらはカッパの下は長袖一枚にして、汗をかかない対策、フードを目深に被った。これだけで寒くはない。登山用のカッパは快適モード仕様。 山頂までなだらかな道を歩き、あっけなく登頂。山頂付近には雪が残っていた。 風は5mから10m、気温3度位。登山者は8人くらいみな寒そうにしていたが、おらたちは寒くはない。 👩👩はこんな天気でも縦走をしたいかなと聞いてみると、2人とも行く気満々で、秣岳のピークを踏みたいとのこと。 風の方向は北西、剣岳と天馬尾根に挟まれた谷を駆け上がり岩頭展望で爆風となりすり抜ける、最大の危険ポイント、標高を1400mまで風は弱くならないから、耐えながらの歩きになると告げたが、風もワイルドでおもしろいという2人、強風を耐えエスケープする経験もこの3人なら装備、経験、体力も残ってるから行ける。 山頂を後にし、歩き始めると強風が強まり、時折身体が揺らめく程、途中戻ってきた3人の登山者とスライド、良く頑張るねと声をかけられた。 おらも一人なら面白くないから行かないかなと思ったけど、3人なら楽しい。 予想通り、岩頭展望1537mの北西の爆風で岩をすり抜ける時、身体を押し戻される程、足が進まない、それでもこの風はこの地形に影響され強まってるから、標高を少し下げれば風は弱まる事はわかっていた。3人とも岩手山、早池峰山に比べたら大したことないと思っていたらしい。 耐風姿勢で転がらないように、岩をアンカーとして歩く。 立派な風、ビュービューと音を鳴らす。撮影する余裕はなく、慎重に10分弱の強風帯を切り抜けた。 👩👩とも弱音は言わないと思っていたが、楽しんでいたらしい。😓 予想通り50m標高を下げたら、風速25m位の爆風が10mとなり、雨はやんだ。 気象条件は完全に読みが当たる、普通の事だ。だから歩いた。 地形による風の抜ける方向の予測と、高気圧のへりの複雑な風の方向について、方向予測が少しずれた。経験になった。 そこからはここに来て良かったなと思える、風景が広がり秋田県側にはこの前登った泥湯3山がくっきり見え、山頂は見えないが、草紅葉の湿原を抱くドカンとした栗駒山、正面の風渡る草原と素晴らしい景色が待っていてくれた。 秣岳まではまだ長いので、ワッフルと🍙を食べてシャリバテ予防。 途中の草原は1面金色の草紅葉、残丘には固い岩が積み重なり 次第に泥濘が増えて、苦労したが景色が癒してくれた。 栗駒山を眺めながら、眼下には国道を走る車、須川温泉、ザザ波が立つ須川湖が煌めいていた。 秣岳までの緩やかな尾根は、歩きやすく、人気が出るなと思う。 秣岳からの下山は、初めの1/3は泥濘の急坂、稜線から巻く道は一枚岩の上を歩く難所、最後の1/3は樹林帯の泥濘から始まり登山口に近くなるほど傾斜は緩やかになった。 ぬかるんで、急坂なので単体の秣岳ピストンは人気ないだろうなと思う。紅葉が見事で登るのは楽しい山だけど。 下山して、秣岳から直下に見えていた遊歩道、泥炭湿原だ。 国道から舗装道を5分程歩くと、木道の遊歩道が現れ、泥炭が層になって堆積していて、ここの地層を詳しく調べれば、気候変動が解るようだ。 泥炭の堆積物は、有機物が分解されにくい、DNAや花粉、死骸が良い状態で残されている。 木道は泥炭地を流れる清水が流れ溜まる池を中心に、周回しており全体を見渡せることが出きる。 泥炭は素晴らしい濾材で、不純物を取り除くから、渓水は湧水のように透明度が高い。 泥炭層が良く見える、池前の木道にこしかけ、お茶をいただく。 貰い物で賑やかになった菓子皿の上、ハロウィーンの菓子やらなんやら、そこから一粒の、海苔巻き煎餅を食べ、うんめーと呟いた。 いつの間にか晴れ渡る空、緑藻が揺らめく太古の池、爆風はまだ山頂に渦巻いている不思議。 自然の猛威と不思議さ美しさを堪能した1日でした。 ありがとうございました。🗻👩👩