活動データ
タイム
51:33
距離
63.7km
のぼり
5698m
くだり
5699m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る道央圏の登山者にとっては「オプタテシケの向こう側・・」になるのでしょうか。 そこは大雪山と十勝連峰の連絡道、 どことなく似ているんです、、羅臼岳と硫黄山を繋ぐ知床の稜線に。。 最低限の整備だけはされているものの静か、 踏み跡はしっかりしていても所々ハイマツや笹に覆われて 無心に歩いていると時々心が空高く飛んで行ってしまい 深い山奥、ぽつんとしている自分自身を見下ろしている心地にさせられます。 去年の同じ晩秋の頃、 ヒサゴ沼で2泊した中日の余り時間、小一時間ほど南沼の先を散策したのですが、 道はオプタテシケ方面へ真っすぐは伸びておらず謎の旭川方面へ連れていかれます。 後で地図を確認して分かりますが、ユウトムラウシ川の谷を渡らせず 池塘を見下ろしながらの稜線をぐるりUターンさせるそんな登山道です。 どこか似ている・・・ 苫小牧ー大洗の航路でなく房総半島をぐるり大回りする苫小牧ー東京の航路に。。 時間にして20時間が30時間になる半島先端巡りの大巻。 トムラウシーオプタテシケの稜線歩きだと5時間が7時間、くらいの時間差になるのではないでしょうか。 去年、その谷の向こう側をこちら側へ下ってくるはっきりとした獣道が笹原にくっきりと見え、 「まさか、あれが登山道じゃあるまい、、、?」と、残された疑問が 「この先は一度歩いてみたい」と、今秋の山旅につながったのでした。 晩秋の稜線、盛夏ほど渇くことは無くても一番の問題は水です。 双子池に2泊すればオプタテシケの先もゆっくり一日散策できると思い、 確実な南沼で2泊3日分の水を給水しようかとも思ったのですが、 先月の日高の稜線でもこの秋は水が豊富だったこともあり、 初日通過したトムラウシ公園から上の池塘はほとんどが水を溜め込んでおり、 双子池も満水なんじゃないか?と給水量を減らそう・・の誘惑が。。 1泊二日分の水だけ背負い、双子池で補充できれば連泊する、ということにしよう―― しかし私の思い違い甚だしく・・・ 双子池幕営地は池が給水源ではありませんでした。(何故か事前に情報収集しておりませんで) 二つの池は幕営地から300mくらいの離れでGPS無しで当たるには笹薮が深すぎます。。 双子池―― ここはいつか花の時季に是非戻ってきたい幕営地です。 知床の二ッ池幕営地がダブったのか、 私の中のイメージではオプタテシケの鞍部に大きく開けた平地があり、そばにはきらめく池が二つ。。 実際はオプタテシケ側の緩やかな斜面、オプタテシケ本体がオーバーハングして見えるほど間近で 夏季は雪渓から網の目に流水があるのでしょう、 苔に覆われた小岩の水路に挟まれて無数1張りサイズの湿った砂地が段々畑のように点在。 お隣のテントとは流水を挟み距離を保ちつつお花畑の中のひっそり幕営地、、 これ、私の想像の夏の様子ですが。 今回、流水はありませんでしたが、いたる所に澄んだ水瓶があり十分な給水が可能でした。 双子池の10分ほど手前に第三の小池があり、 こちらは登山道すぐ横なので笹薮こぎ無しです。。。 そしてそこには3~4張り可能な乾いた平地が――。 少々の距離を保って眺められるオプタテシケの二等辺三角形が美しい、 晩秋で幕営地の流水が無い時なら、こちら側の池平地もお勧めです。 5日間、お天気が安定しそうな予報だったので出掛けた山行ですが、 実際は天気予報に振り回された・・・?様々な空模様が楽しめた?5日間でした。 先週の沼の原がこの秋一番の冷え込みだったので それに比べると南沼で0℃を下る程度、双子池に至っては5℃を下回ることはなく暖かな夜が続き、 一時雪が降ってもおかしくない雲も通過しましたが新雪化粧となることは無く、 防寒以外でカッパを着ることもありませんで、、、 雪を払いながらのハイマツや笹道がさぞ不快だろうと、心配していた事態は避けられ、 同じ山域にいらしたどなたかの徳にあやかれた5日間でした。 登山道に雪がついていたのは南沼から北沼経由してのトムラウシ山頂のみ。 ここは午前中、雪が凍って滑りやすくなるので 軽アイゼンやチェーンスパイクがあったほうが心強いでしょう。 私が通ったのは午後遅くだったので絶対必要というほどではありませんでしたが、 踵が刺さると思って蹴り込む一歩がまったく雪に入らずつるっとするシーンが度々。。。 という情報も今週末、降雪がありそうで一気に初冬の山になりそうです。
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