北アルプス槍~穂高縦走

2014.08.09 6 DAYS Nagano, Gifu, Toyama

活動詳細

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盆連休が取れたために学生時代に達成できなかった槍~焼岳までの縦走と高天原温泉ピストンを含めて企画。 当初は折立より入ろうとしたがバスを手配できず、新穂高温泉からのスタートに。 更に台風の影響もあり、焼岳方面からの入山も検討していたが結局わさび平からの入山に決定。 8/9 曇り~雨、やや風あり(新穂高温泉S~鏡平小屋C1) 鏡平小屋まで進み、小屋泊を決定。出発時間も遅く台風への判断から。またややシャリバテをしていた。 幸い小屋にも空きがあり、快く個室を宛てがっていただいた。 当初テント泊だけで進む計画だったため思わぬ出費となるが非常に快適。 明日停滞もしくは双六小屋までの場合は高天原ピストンを諦めることを決断。三俣蓮華もしくは雲ノ平まで進めるならば計画をすすめる。 8/10 雨 強風(鏡平小屋~双六小屋C2) 小雨になったタイミングを狙って双六へ向かう。幸い短い行程のため特に荷物が濡れることもなし。 ただし風が非常に強く、どう考えてもテントを張る状況ではない(張っているパーティはいたが…)。 やむを得ずここでも小屋泊を決断。残念ながら個室ではなかったが、宿泊ができるというだけでもありがたい。 昨日の条件通り、高天原ピストンは中止。槍穂高への縦走に専念する。明日は槍もしくは南岳まで進む予定。 体力をあまり使っていないためどこまで無理が効くのか判断できないのが不安。 また食料をうまく消化し、キレット前に軽量化を図る必要もあり。 8/11 雨 強風(双六小屋~槍ヶ岳山荘C3) 気象は変わらず。夜間も小屋を強く風が叩いていたため、やはりテント泊は無理があっただろうと思える。 ほとんどの宿泊者が停滞もしくは下山を決断。躊躇はあったが、少なくとも前進停滞をしておこうと決断。 千丈乗越あたりは暴風状態。一度は立っていられず、這っていく状態も。対向者は3パーティほど。 おそらく最後の鎖場部分は、登りはともかく下りではやや恐いだろう。 以前来た時も思ったがエアリアコースタイムと比べて非常に早くここは小屋まで辿り着ける(エアリア表記ミス?)。 槍ヶ岳山荘に到着した時点で全身水まみれ。靴中まで濡れており、体の震えは止まらなかった。 幸いここでも小屋空きがあったため、小屋泊を決断。偶然、学生時代に所属していた会の現役生がここでテント泊で停滞中だった。 この数日天気が悪く、予備日も消化してしまっているとのこと。疲労は見られたが、リーダーが必死で鼓舞しているのが印象的だった。 あまり干渉しない方がよいだろうと判断し、すぐに別れる(小屋泊することにやや罪悪感もあった笑)。 明日は天候回復の兆しがあり、ルート最長は穂高岳山荘まで。ただし大キレット侵入は風雨なしを条件とした。 ストーブ前からほとんど離れず濡れた衣類を乾かす(迷惑だったとは思うが)。 持ってきた新聞紙も全て消化して靴中の濡れを対処した。 8/12 雨 風あり(槍ヶ岳山荘~南岳小屋C4) 朝やや雨が弱っているタイミングで槍ヶ岳穂先をピストン。ガスで展望も全くなく、1分足らずで山頂からは撤退。 結局今日は天候から大キレットへの侵入はなし。南岳小屋まで進むか停滞のどちらか。 しかし手元の現金が乏しく、次に小屋泊をした時点で下山する以外なくなる(今回の反省点。小屋泊するつもりはなかったため、3万もあれば十分足りると思っていた)。 山荘チェックアウトの8時頃まで粘るものの天気はあまり回復しない。 どちらにせよテントを張るならば南岳小屋の方がよいと判断し、前進停滞を決断。 道中で南岳から引き返してくる人も多かった。 南岳小屋では天候が回復するまで小屋の中で休憩をとっていいと快く了承していただいた。 11時頃にようやくテント設営。まさかの4日目にして初使用(因みに北アルプステント代は1000円に値上がりしている。小屋素泊まりは6500円)。 16時頃に霧が晴れ、雨風も弱まった。全ての衣類を干して何とか明日以降もルートを進むモチベーションを保つ。 8/13 晴れ (南岳小屋~穂高岳山荘C5) 今回の山計画の中で唯一の晴れ。ヘッドライトを使う状態での侵入はしないと決めていたため、4時半に小屋を出発。 大キレットは学生時代にも通過しているが、単独で進むのは初体験。 幸いステップや岩が濡れている部分は少なく、あまり不安はない。 写真には残せていないが長谷川ピークを乗り越える部分が大キレット内では一番怖かった(巻く道を見逃したか?)。 一方でA沢のコル部分には大きな足場が組まれており驚いた。記憶によるとここが一番怖かったはずだが。 幸い先行者とも後続とも間隔を空けて歩くことが出来、落石への心配はあまりなかった。 こういった場所では当然ではあるが互いにうまくルートを譲り合うことが重要。 北穂高まで休憩なしで到着。学生時代の自分と同じことをやり遂げられたことに一安心。 到着時間が早かったためもあるかもしれないが、それでもシーズンの割には人は少なかった。 長い休憩をとってから、北穂高から涸沢岳間を行く。 未体験のルートであり、少し不安あり。 事前に情報を調べていたため、覚悟ができていたがこのルートは大キレットよりも難しく、恐い。 長い鎖場やはしごの連続、岩自体もやや折れやすい性質なのか、ホールドとして使うのに不安がある。 ゆっくりと時間をかけて進み、無事涸沢岳に到着。GWの時にも来ているが、思い入れのある場所のため長く山頂で過ごす。 山頂から見える奥穂高は渋滞・団子状態となっていたが、こちらの山頂はマイナーピークということもあり、ほとんど人がいない。 ただ、ショックだったのは常にお守りとして山で持ち歩いていた「古」のメモを風に巻かれて失ったこと。 あっという間に北穂高の方へ飛んでいってしまった。 一瞬飛び出しそうになったが堪える。彼が残した形見とも思っていたため、気持ちは非常に落ちてしまった。 彼と最後に登った山である涸沢岳で失ったというのはある意味出来すぎでもあったが…。 その「古」メモを奥穂高に到達させるのが今回の目的の一つでもあったため、動揺は大きかった。 穂高岳山荘でテントを張った後もモチベーションを戻すことが出来なかった。 当初は大キレットと同様に風雨なしの条件が揃うまで穂高岳山荘で粘ろうと考えていたが、明日条件が揃わなければ重太郎新道から下山しようと決断した。達成感が得られた一方、最大の後悔の一日となった。 8/14 雨 強風 (穂高岳山荘~上高地G) やはり天候はよくない。重太郎新道からの下山を決断。 ただし先行者が道を塞いでおり、あまり早く進むことができない。 山頂でも道を塞いだままで写真を撮り始めた(後続が風雨にさらされているのに!)時にはさすがに腹立たしく、ピーク写真もまともに取らずそのまま通過してしまった。 重太郎新道は鎖場・はしごも多くやや危険な部分もあるが、雨の中でも何とか通過できるレベル。 非常に強い雨に晒されており展望はなかったということ、以前踏んだことがあるという点から前穂高ピストンはカット。 かなり急な登りが続くため、足に疲労が貯まる。更に岩が滑りやすくなっており一層拍車をかける。 紀美子平以降はあまり風雨は強くなかった。 上高地に着いた後、小梨平で湯に浸かり、河童食堂で定食を食べる。漬物がおいしい。 後悔もあるものの、充実した連休を過ごすことが出来た。 振り返れば非常に長い文となってしまったが、反省点は ・お金は潤沢に持っていく ・防水対策。ヘタった防水スタッフバックは使用しないほうがよい ・モチベーションの維持 だろうか。他の登山者に対しては ・挨拶もしない、道を譲ろうとしない、譲ってもお礼も言わない ・スパッツ・ヘルメットなしで危険区域に入ってこようとする(こういう人が上の例に当てはまる) ・トレランスタイルで危険区域に侵入してくる(落石恐い) などなど、不満はあった。 私自身も他人に対して知らず不快な思いをさせているのだろうから批判はせず、あくまで反面教師としようと思う。 またいつか、挑戦はしようと思う。

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