活動データ
タイム
09:07
距離
15.8km
のぼり
982m
くだり
1097m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る晴れる予報だったのにスタート地点の長者原は曇り空。ここから登るのは初めてなので、タデ原湿原も初めてだ。すでに被写体に溢れている。写真を撮っていると後ろから声を掛けられた。ここでもう足が進まなくなりますね。男性も一眼カメラを首から下げていた。 森を歩く。岩稜帯歩きが好きな人、沢登が好きな人、岩登りが好きな人、いろいろいる。私は森歩きが好きだ。森の空気が好きだ。森に差し込む光と作り出される影が好きだ。朝露の煌めき、植物のいろんな形、たまにある沢のせせらぎ、飽きないし落ち着く。雨ヶ池越を挟む道はそんな森の一つだった。 一年ぶりに坊ガツルへ来た。立ち止まる、一面のススキ原、秋だ。再び歩き始めると野鳥が飛び立った。テント場は無料で予約無用だ。テントを設営して、ランチをいただくために去年泊まった法華院温泉山荘へ。売店には、あの夜ピンクレディーのUFOの替え歌を振り付きで歌った美人女将がいた。彼女がキャンセル電話の恐怖を高らかに歌い上げたとき、山荘の食堂が大歓声に包まれたことをつい最近のことのように思い出す。カレーを注文して外で待っている間、去年の話を振ってみようかと考えていると、期待に反し太り気味のお兄ちゃんが汗をかきかきカレーを持ってきてくれた。肩透かしを食らった後の温玉トッピングカレーは普通に旨かった。 三俣山に登り、ここでしか見られない景色を楽しんでテント場に戻って来た。4時前だけどやることもないし、少し早いけど飯でも食うかと楽しみにしていた「モンベル・サーモンチーズリゾッタ」をザックから取り出す。どれどれ、お湯の量は、ふむふむお湯を入れてスプーンでよく混ぜる……ここで重大なことに気が付く。説明の下に赤枠で「スプーンはついていません」と書いてある……スプーンどころか箸もない。やってしまいました。先日同じような話があったというのに……。こんなことならお昼のカレーのプラスチックのスプーンをよく舐めて保管しておけばよかった。放心状態のまま、今度は「サタケ・ペペロンチーノ」を手に取った。虚ろな目で裏面の説明をながめるとそこには……。 夕飯後にテントの中でゴロっと横になる。この季節でも西日が当たるテントは少し暑い。はしゃぎまわる子供の声、歩きながらおしゃべりする女性たち、ピーヒョロローとトンビが鳴く、そして風の音が聞こえた。ふと、テントにススキの影が映っていることに気が付いた。気になってテントから頭をひょいと出す。一面、西日の逆光で輝くススキ。いそいそとサンダル履きで外に出てススキを撮った。
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