活動データ
タイム
04:28
距離
8.8km
のぼり
524m
くだり
524m
活動詳細
すべて見る京都府の天橋立は日本三景の一つで、古くから卓越した景観が詩歌に詠まれ、絵画に描かれるなど日本人に慕われてきた。日本三景は他に陸前松島と安芸の宮島があり、江戸の初期に儒学者の林春斎が日本の三大景勝地として紹介し今日に至る。 林春斎の父親は儒学者の林羅山である。林羅山と言えば下呂温泉の有る飛騨川の支流、せせらぎの小径と交わる小川に掛かる白鷺橋に、猿と戯れる林羅山の銅像がある。白鷺橋はチャールズ・チャップリンの銅像もあり、その反対側に羅山の銅像がある。 下呂温泉は羅山が江戸初期に「日本三名泉(有馬・草津・下呂)」として紹介し、現在に至る。即ち、下呂温泉は羅山を日本の名湯として全国に広めてくれた所縁のある偉人として、その存在を残しているのだ。 春斎と羅山という儒学者が、親子で「日本の三大〇〇」に関わることになるとは実に面白い。 「日本の三大〇〇」で言えば、山登りをする者には日本三名山を思い浮かべるだろう。三名山は富士山・白山・立山であるが、この3つは日本三大霊山でもあり、山岳信仰として発展してきた規模が三名山としても主張したと思われる。そのため、立山の代わりに山岳信仰の勢力を伸ばした御嶽山を三名山に数える場合もあるようだ。 天橋立から話が随分と横道にそれたが、今回は京都府の北部は天橋立を中心とした「天橋立トレイル」を行く。トレイル(Trail)とは人や物が移動してできた跡や痕跡のことだ。一般的に言う自然遊歩道や登山道などがそれにあたるようだ。 環境省のHPに「みちのく潮風トレイル」というコンテンツがある。そこで紹介する「トレイル」の説明が実に素晴らしい。 https://tohoku.env.go.jp/mct/guide/trail.html 『トレイルとは森林や原野、里山などにある「歩くための道」のこと。こうした道を、歩くはやさで旅するのがトレイルです。バックパックを背負えば、車のスピードでは見えなかった風景や歴史、文化をじっくりと感じとることができます。そこでは、普段の生活では見過ごしてしまう些細な風物の変化に気づくはず。動物たちの姿や痕跡を見つけたり、植物の芽吹きや開花を目の当たりにしたり、自然との出会いもさまざまです。旅をするなかでは、人とのふれあいもまた魅力。地元の人とのふれあいやトレイルを歩く者同士のきずなも生まれます。』 東北の震災復興のための誘客支援の一環だと思うが、東北に限らず全国津々浦々に人が歩ける行動範囲で、こう言った取り組みや仕組みを行政に期待したいものだ。地元では些細な事でも、外から来る者には訪れた事のない土地の期待感や高揚感を紹介出来るのは、地元の方に相違ない。更に老若男女、健康に気を遣う昨今に至っては、トレイルの発想で新しい出会いや発見は勿論のこと、心と身体の健康も獲得出来れば言う事なしだ。
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