🌀14② 白髪岳・松尾山

2022.09.18(日) 日帰り

活動データ

タイム

06:19

距離

12.6km

のぼり

1119m

くだり

1138m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
6 時間 19
休憩時間
44
距離
12.6 km
のぼり / くだり
1119 / 1138 m
9
25
10
38
25
47
6
26
11
47
9

活動詳細

すべて見る

台風14号の直撃をくらう三連休の二日目。 台風の移動速度は予想以上に遅く、どうやらこの日は、降雨はなさそう。前日に続き、丹波路ピークハントに出掛けよう。 🗾 🌀14 ノロノロ╰ ・今回のピーク: 倉谷山・寺谷山・白髪岳(丹波篠山)・ 水山・松尾山(高仙寺山)・音羽山・ 火とぼし山 ※くわしいメモを写真に追記

白髪岳・松尾山・西寺山 台風14、ペースを落として接近中。
近畿に近づくのは明日(月曜日)か。

この日の夜明けの空は青く、晴れ。どうやら夕方まで天気がもちそう。
台風14、ペースを落として接近中。 近畿に近づくのは明日(月曜日)か。 この日の夜明けの空は青く、晴れ。どうやら夕方まで天気がもちそう。
白髪岳・松尾山・西寺山 …なので、前日に引き続き丹波路でピークハントを実施。
昨日は藍本から草野までひと駅歩いたが、今日は古市から篠山口までのふた駅の間を歩き、その間にある7座をハントしよう。
…なので、前日に引き続き丹波路でピークハントを実施。 昨日は藍本から草野までひと駅歩いたが、今日は古市から篠山口までのふた駅の間を歩き、その間にある7座をハントしよう。
白髪岳・松尾山・西寺山 まず篠山口駅へ。
駅そばの駐車場(300円/1日)に駐車して、古市駅へ電車で移動。そこから篠山口駅まで戻ってくる行程。

7時の篠山は晴れ。雲もあるが、青空が見え、山々が美しく見える。
まず篠山口駅へ。 駅そばの駐車場(300円/1日)に駐車して、古市駅へ電車で移動。そこから篠山口駅まで戻ってくる行程。 7時の篠山は晴れ。雲もあるが、青空が見え、山々が美しく見える。
白髪岳・松尾山・西寺山 🚞篠山口→古市の車窓から見る山並み。あれを歩くのかな?

白髪岳の勇壮な姿が一瞬だけ見えるが、撮り逃し😢
🚞篠山口→古市の車窓から見る山並み。あれを歩くのかな? 白髪岳の勇壮な姿が一瞬だけ見えるが、撮り逃し😢
白髪岳・松尾山・西寺山 今日のトレイルの起点、古市駅。
青空の下、さあ、出発🚶

と、ここで、51円拾う。お金を拾うのは久しぶり。ラッキー♪
今日のトレイルの起点、古市駅。 青空の下、さあ、出発🚶 と、ここで、51円拾う。お金を拾うのは久しぶり。ラッキー♪
白髪岳・松尾山・西寺山 白髪岳に挑む前に、古市駅裏の二座をハントしていこう。と思い、破線道へむかったら…
白髪岳に挑む前に、古市駅裏の二座をハントしていこう。と思い、破線道へむかったら…
白髪岳・松尾山・西寺山 崩落があったとのことで、この道は通行止め🚧
禍福は糾える縄の如し。
崩落があったとのことで、この道は通行止め🚧 禍福は糾える縄の如し。
白髪岳・松尾山・西寺山 しようがないので、11の写真の右上の破線道からアプローチ。
正面が、本日の第一座の倉谷。手前の鳥居は二村神社。

🔖……二村神社
大昔、伊弉諾尊が天くだる時、 先ず剣を先に落とし「この剣が倒れてい ればコケッコと鳴け、若し剣が刺って立っておれば鳴くな」と命じて鶏を次に降ろされました。鶏は剣が倒れているのを見て、「コケッコー」と大声で鳴いて知らせたので「この土地は堅く、神の住める土地である」と、伊弉冉尊を伴ってこの土地に降りられ、神内村と名付けられました。
この地は、往古は「神内」、文明 14年以降は「御内」、慶安4年以降は「見内」と呼ばれました。 文明14年の祭事の時に氏子の中で騒動が起こり、祭具が持ち分かれになり、他の村に二村神社が分かれたと伝えられています。
     ~古市地区まちづくり協議会


…降臨神話の別バージョンがこんなところに。回り道したおかげで、面白いスポットが見られた。
しようがないので、11の写真の右上の破線道からアプローチ。 正面が、本日の第一座の倉谷。手前の鳥居は二村神社。 🔖……二村神社 大昔、伊弉諾尊が天くだる時、 先ず剣を先に落とし「この剣が倒れてい ればコケッコと鳴け、若し剣が刺って立っておれば鳴くな」と命じて鶏を次に降ろされました。鶏は剣が倒れているのを見て、「コケッコー」と大声で鳴いて知らせたので「この土地は堅く、神の住める土地である」と、伊弉冉尊を伴ってこの土地に降りられ、神内村と名付けられました。 この地は、往古は「神内」、文明 14年以降は「御内」、慶安4年以降は「見内」と呼ばれました。 文明14年の祭事の時に氏子の中で騒動が起こり、祭具が持ち分かれになり、他の村に二村神社が分かれたと伝えられています。 ~古市地区まちづくり協議会 …降臨神話の別バージョンがこんなところに。回り道したおかげで、面白いスポットが見られた。
白髪岳・松尾山・西寺山 これが、破線道の入り口。どんな荒れ道かと、覚悟して踏み入ると…
これが、破線道の入り口。どんな荒れ道かと、覚悟して踏み入ると…
白髪岳・松尾山・西寺山 たしかに荒れ気味ではあるが、ふつうに歩ける。クモの巣も、ほぼない。20分ほどで、倉谷山頂に到着。
たしかに荒れ気味ではあるが、ふつうに歩ける。クモの巣も、ほぼない。20分ほどで、倉谷山頂に到着。
白髪岳・松尾山・西寺山 ⛰️倉谷
⛰️倉谷
白髪岳・松尾山・西寺山 そこから15分で、寺谷山。
そこから15分で、寺谷山。
白髪岳・松尾山・西寺山 ⛰️寺谷山。
⛰️寺谷山。
白髪岳・松尾山・西寺山 当初は寺谷山から左の破線道をくだり、正面から白髪岳へアプローチするつもりだったのだが、この道が不明瞭。予定を変更し、まっすぐ尾根道を進む。
当初は寺谷山から左の破線道をくだり、正面から白髪岳へアプローチするつもりだったのだが、この道が不明瞭。予定を変更し、まっすぐ尾根道を進む。
白髪岳・松尾山・西寺山 ※転載

本行程のお楽しみのひとつが、住山から、丹波富士と呼ばれる白髪岳を愛で、写真を撮ること。
しかし、ルート変更のため、それは叶わず。せめて、と思い、他の写真を転載。丹波富士の名にふさわしい、なんとも秀麗な山容。
今回は写真だが、いつか、自分の目で見てみたい。
※転載 本行程のお楽しみのひとつが、住山から、丹波富士と呼ばれる白髪岳を愛で、写真を撮ること。 しかし、ルート変更のため、それは叶わず。せめて、と思い、他の写真を転載。丹波富士の名にふさわしい、なんとも秀麗な山容。 今回は写真だが、いつか、自分の目で見てみたい。
白髪岳・松尾山・西寺山 尾根道を歩いていると、カエルが降ってきて、ストックの柄に乗る。
尾根道を歩いていると、カエルが降ってきて、ストックの柄に乗る。
白髪岳・松尾山・西寺山 よく見ると、なかなかかわいいフォルムをしている。
よく見ると、なかなかかわいいフォルムをしている。
白髪岳・松尾山・西寺山 居心地がよいのか、降りる気配なし。
連れて帰るわけにはいかないので、降りてもらおう。
居心地がよいのか、降りる気配なし。 連れて帰るわけにはいかないので、降りてもらおう。
白髪岳・松尾山・西寺山 ある程度すすんだところで、白髪岳登山口へ向かうためターン↶。

しかし、あと200m進んでいたら、
「不動の滝」があったことに、あとから気がつく。
リサーチ不足で、名所、見逃し。
(>_<)ザンネン!
ある程度すすんだところで、白髪岳登山口へ向かうためターン↶。 しかし、あと200m進んでいたら、 「不動の滝」があったことに、あとから気がつく。 リサーチ不足で、名所、見逃し。 (>_<)ザンネン!
白髪岳・松尾山・西寺山 登山口分岐。
左は白髪岳へ、右は松尾山へ。
予定どおり、白髪岳へ向かう。
あたりには、1000円/1日の駐車場あり。白髪岳ー松尾山周回の方には、便利かな。

しかし、前菜二座で手間取っている間に雲がでて青空は消え、メインイベントは曇天の下で行うことに☁️
登山口分岐。 左は白髪岳へ、右は松尾山へ。 予定どおり、白髪岳へ向かう。 あたりには、1000円/1日の駐車場あり。白髪岳ー松尾山周回の方には、便利かな。 しかし、前菜二座で手間取っている間に雲がでて青空は消え、メインイベントは曇天の下で行うことに☁️
白髪岳・松尾山・西寺山 白髪岳登山口までは、林道を25分。
栗の木には、まだ緑のイガがいっぱい。
白髪岳登山口までは、林道を25分。 栗の木には、まだ緑のイガがいっぱい。
白髪岳・松尾山・西寺山 白髪岳登山口。
白髪岳登山口。
白髪岳・松尾山・西寺山 白髪岳松尾山登山地図。見どころ、多数。ここからが本番、さあ、いくぞ。
白髪岳松尾山登山地図。見どころ、多数。ここからが本番、さあ、いくぞ。
白髪岳・松尾山・西寺山 白髪岳への登りは、歯ごたえある急登。急斜面に設えられたつづら折れを登ること30分、
白髪岳への登りは、歯ごたえある急登。急斜面に設えられたつづら折れを登ること30分、
白髪岳・松尾山・西寺山 このあたりから、展望が開ける。
白髪岳登山道は、さすが人気の山だけあって、よく整備が行き届き、クモの巣もない。
このあたりから、展望が開ける。 白髪岳登山道は、さすが人気の山だけあって、よく整備が行き届き、クモの巣もない。
白髪岳・松尾山・西寺山 振り返ると、昨日登った虚空蔵山が、きれいに見下ろせる。良景。
振り返ると、昨日登った虚空蔵山が、きれいに見下ろせる。良景。
白髪岳・松尾山・西寺山 ここからは、白髪岳のぼりの一番の冒険ポイント、山上部の岩稜あるき。ローブを伝って岩を登る。
ここからは、白髪岳のぼりの一番の冒険ポイント、山上部の岩稜あるき。ローブを伝って岩を登る。
白髪岳・松尾山・西寺山 振り返ると、藍本と虚空蔵山、その向こうに広がる六甲山が一望。
これは、虚空蔵山以上の好景だ♪
振り返ると、藍本と虚空蔵山、その向こうに広がる六甲山が一望。 これは、虚空蔵山以上の好景だ♪
白髪岳・松尾山・西寺山 岩地はつづく。岩の背を越え…
岩地はつづく。岩の背を越え…
白髪岳・松尾山・西寺山 岩壁を這いのぼり…
岩壁を這いのぼり…
白髪岳・松尾山・西寺山 周囲の山々を睥睨する景色を楽しみながら…
周囲の山々を睥睨する景色を楽しみながら…
白髪岳・松尾山・西寺山 最後にこの岩を登りきると…
最後にこの岩を登りきると…
白髪岳・松尾山・西寺山 ⛰️白髪岳 山頂に到着。
⛰️白髪岳 山頂に到着。
白髪岳・松尾山・西寺山 🔖……白髪岳(しらがたけ)
標高721.8 m。
関西百名山の一つで、南側から望めば、綺麗な両肩をいからせたような山容が特徴で、丹波富士とも称される。頂上からはほぼ360度の展望が可能で、二等三角点が存在する。
🔖……白髪岳(しらがたけ) 標高721.8 m。 関西百名山の一つで、南側から望めば、綺麗な両肩をいからせたような山容が特徴で、丹波富士とも称される。頂上からはほぼ360度の展望が可能で、二等三角点が存在する。
白髪岳・松尾山・西寺山 白髪岳山頂の全景。
ここは、昨日の虚空蔵山と同じく、加古川水系と武庫川水系の分水嶺。
白髪岳山頂の全景。 ここは、昨日の虚空蔵山と同じく、加古川水系と武庫川水系の分水嶺。
白髪岳・松尾山・西寺山 付近で一番高い山なので、全方位展望。
付近で一番高い山なので、全方位展望。
白髪岳・松尾山・西寺山 そのなかで、一番の見どころ。
奥に連なる多紀アルプスは、中央分水帯。日本をふたつに分ける分水嶺が、これほどくっきりとした壁として見えるとは。マーベラスな光景。
そのなかで、一番の見どころ。 奥に連なる多紀アルプスは、中央分水帯。日本をふたつに分ける分水嶺が、これほどくっきりとした壁として見えるとは。マーベラスな光景。
白髪岳・松尾山・西寺山 景色を堪能したら、つぎの山へ向かおう。左手前の山が、つぎに向かう水山。
景色を堪能したら、つぎの山へ向かおう。左手前の山が、つぎに向かう水山。
白髪岳・松尾山・西寺山 そこから尾根をつたい、松尾山(右端)へ。まだ先は長い。
そこから尾根をつたい、松尾山(右端)へ。まだ先は長い。
白髪岳・松尾山・西寺山 白髪岳山頂からは、かなりの急降下。
白髪岳山頂からは、かなりの急降下。
白髪岳・松尾山・西寺山 15分で、おとなりの水山山頂に到着。
15分で、おとなりの水山山頂に到着。
白髪岳・松尾山・西寺山 ⛰️水山
⛰️水山
白髪岳・松尾山・西寺山 水山からは、氷上の盆地と町が見える。このコースは、展望スポットには全く事欠かない。
水山からは、氷上の盆地と町が見える。このコースは、展望スポットには全く事欠かない。
白髪岳・松尾山・西寺山 快適な道をすすむと、「鐘掛の辻」
快適な道をすすむと、「鐘掛の辻」
白髪岳・松尾山・西寺山 そのさきののぼりをこなすと、
そのさきののぼりをこなすと、
白髪岳・松尾山・西寺山 山上部がきれいに整地造作された、松尾山山頂に到着。
山上部がきれいに整地造作された、松尾山山頂に到着。
白髪岳・松尾山・西寺山 ⛰️松尾山 山頂。
松尾山には高仙寺跡(酒井城)ほか、後述する波多野氏傘下の酒井党の支城が点在している。
⛰️松尾山 山頂。 松尾山には高仙寺跡(酒井城)ほか、後述する波多野氏傘下の酒井党の支城が点在している。
白髪岳・松尾山・西寺山 ※山城讃歌から転載

🔖……高仙寺城
明智光秀の丹波攻めに備え、酒井党が割拠する諸城の要城として、矢代酒井党の惣領主水介氏治が標高もある峻険な松尾山上に築いたとされる。

縄張りどおり、よく整備された遺構は、山上部全域におよぶ。
大きな合戦はなかったというものの、城内からは当時の兵糧米と見られる焼き米が発見され、城が兵火に遭ったことを裏付ける事実であるとされる。
※山城讃歌から転載 🔖……高仙寺城 明智光秀の丹波攻めに備え、酒井党が割拠する諸城の要城として、矢代酒井党の惣領主水介氏治が標高もある峻険な松尾山上に築いたとされる。 縄張りどおり、よく整備された遺構は、山上部全域におよぶ。 大きな合戦はなかったというものの、城内からは当時の兵糧米と見られる焼き米が発見され、城が兵火に遭ったことを裏付ける事実であるとされる。
白髪岳・松尾山・西寺山 この先には、千年杉、高仙寺の僧侶の墓である卵塔群、三基の石仏、阿弥陀堂跡、愛宕堂や高仙寺本堂跡などの史跡も残る。が、今日は行かず。
白髪岳と松尾山とは続き尾根となっており、双方の登山道が周回ルートにもなっているので、あらためてこの二山のみを登りにくるときに、見のがした不動の滝ともども見ることとしよう。
この先には、千年杉、高仙寺の僧侶の墓である卵塔群、三基の石仏、阿弥陀堂跡、愛宕堂や高仙寺本堂跡などの史跡も残る。が、今日は行かず。 白髪岳と松尾山とは続き尾根となっており、双方の登山道が周回ルートにもなっているので、あらためてこの二山のみを登りにくるときに、見のがした不動の滝ともども見ることとしよう。
白髪岳・松尾山・西寺山 さて、長い尾根を東進して、篠山口駅へくだっていこう。
さて、長い尾根を東進して、篠山口駅へくだっていこう。
白髪岳・松尾山・西寺山 くだり道もよく整備され、きれいで安心・安全。
15分ほどで、分岐点の「肩越の辻」
くだり道もよく整備され、きれいで安心・安全。 15分ほどで、分岐点の「肩越の辻」
白髪岳・松尾山・西寺山 音羽山、火とぼし山、大沢ロマンの森を経て、篠山口駅へくだる道は、ここを左へ。
音羽山、火とぼし山、大沢ロマンの森を経て、篠山口駅へくだる道は、ここを左へ。
白髪岳・松尾山・西寺山 ⛰️音羽山 山頂。
石碑もプレートもないが、かわりに…
⛰️音羽山 山頂。 石碑もプレートもないが、かわりに…
白髪岳・松尾山・西寺山 …鉄塔の説明が、ある。
この山では、山頂よりも鉄塔のほうが主役。
…鉄塔の説明が、ある。 この山では、山頂よりも鉄塔のほうが主役。
白髪岳・松尾山・西寺山 これが、その「音羽山送電線鉄塔」
見上げる高さ100mは…
これが、その「音羽山送電線鉄塔」 見上げる高さ100mは…
白髪岳・松尾山・西寺山 伝説巨神イデオンとほぼ同じ高さ。
ちなみに、両手から放たれるイデオンソードは、惑星を両断できる。
伝説巨神イデオンとほぼ同じ高さ。 ちなみに、両手から放たれるイデオンソードは、惑星を両断できる。
白髪岳・松尾山・西寺山 さらに進むと、⛰️火とぼし山展望台 標高501mに到着。

ここから先は、大沢ロマンの森。

🔖……大沢ロマンの森
戦国時代、この地を支配していた波多野秀治は篠山市域に20余の城を有 していた。 
一帯にも大沢城を中心として砦や館が築かれ、天正6年(1578) の第2回丹波攻の際、 明智光秀配下の城攻めにより焼討落城した。その城跡はいまも残り、いくさに明け暮れたつわものどもの夢の跡を偲ぶことができる。
さらに進むと、⛰️火とぼし山展望台 標高501mに到着。 ここから先は、大沢ロマンの森。 🔖……大沢ロマンの森 戦国時代、この地を支配していた波多野秀治は篠山市域に20余の城を有 していた。 一帯にも大沢城を中心として砦や館が築かれ、天正6年(1578) の第2回丹波攻の際、 明智光秀配下の城攻めにより焼討落城した。その城跡はいまも残り、いくさに明け暮れたつわものどもの夢の跡を偲ぶことができる。
白髪岳・松尾山・西寺山 大沢城群の概念図。
三つある山城の真ん中の谷に敵を誘い込んで、包囲殲滅する構造。
大沢城群の概念図。 三つある山城の真ん中の谷に敵を誘い込んで、包囲殲滅する構造。
白髪岳・松尾山・西寺山 📖大沢城の戦い①
明智光秀軍が攻め寄せた1585年当時、この山城一帯は、民が薪や落ち葉を運び出し燃料や肥料にしていた為、現在の植林後60年を経過した杉や檜の林相と異なり、低木や草が生い茂る左図の鳥瞰図そのものの風景であった。

…その日、明智勢が大山城下に火を放ち、鉄砲隊の連射を浴びせ攻め寄せる様子は、鉄砲の発射時に挙がる空をおおう白煙によって山上から確認できた。すぐさま火とぼし山より波多野秀治がたてこもる高城山城に敵襲来の狼煙をあげる大沢党。援軍を求めるが明智勢に阻まれ、孤軍で何倍もの大軍と向き合うことになる。
📖大沢城の戦い① 明智光秀軍が攻め寄せた1585年当時、この山城一帯は、民が薪や落ち葉を運び出し燃料や肥料にしていた為、現在の植林後60年を経過した杉や檜の林相と異なり、低木や草が生い茂る左図の鳥瞰図そのものの風景であった。 …その日、明智勢が大山城下に火を放ち、鉄砲隊の連射を浴びせ攻め寄せる様子は、鉄砲の発射時に挙がる空をおおう白煙によって山上から確認できた。すぐさま火とぼし山より波多野秀治がたてこもる高城山城に敵襲来の狼煙をあげる大沢党。援軍を求めるが明智勢に阻まれ、孤軍で何倍もの大軍と向き合うことになる。
白髪岳・松尾山・西寺山 📖大沢城の戦い②
天正6年8月15日 (1578年) 明智軍が板井城、木ノ部城を落とし、金山越えの障害である大山城を攻めるに及び、大沢城主酒井勘四郎は、まず一番に老幼 ・婦女子を避難させ、一族郎党を率い武具に身を固め、長刀、槍を下げ弓矢を背に大沢城、禄庄城、佐畿山城へと立て籠もる。この時、老幼婦女子が避難先の高仙寺城 (松尾山)へ向かう際に通ったのが、 この火とぼし山で押し寄せる明智軍に対して父親や夫、息子の無事をそれぞれの城の方向に向かって手を合わせて祈ったのがこの場所とされている。
明智勢の桔梗の旗印が無数に見え、繰りかえされる「エイエイオー」の声が耳に届き、 その威圧に老幼婦女子一同が泣きながら崩れ去る姿が目に浮かぶスポット。

写真は、火とぼじ山頂より東方の篠山盆地を眺めた鳥瞰図。大沢城、禄庄城、 佐畿山城の三城を一望出来るほか、波多野秀治の拠点とする八上城 (高城山)も遠望できる。八上城に援軍を求める狼煙を挙げたのもこの火とぼし山でそれが由来となっている。
📖大沢城の戦い② 天正6年8月15日 (1578年) 明智軍が板井城、木ノ部城を落とし、金山越えの障害である大山城を攻めるに及び、大沢城主酒井勘四郎は、まず一番に老幼 ・婦女子を避難させ、一族郎党を率い武具に身を固め、長刀、槍を下げ弓矢を背に大沢城、禄庄城、佐畿山城へと立て籠もる。この時、老幼婦女子が避難先の高仙寺城 (松尾山)へ向かう際に通ったのが、 この火とぼし山で押し寄せる明智軍に対して父親や夫、息子の無事をそれぞれの城の方向に向かって手を合わせて祈ったのがこの場所とされている。 明智勢の桔梗の旗印が無数に見え、繰りかえされる「エイエイオー」の声が耳に届き、 その威圧に老幼婦女子一同が泣きながら崩れ去る姿が目に浮かぶスポット。 写真は、火とぼじ山頂より東方の篠山盆地を眺めた鳥瞰図。大沢城、禄庄城、 佐畿山城の三城を一望出来るほか、波多野秀治の拠点とする八上城 (高城山)も遠望できる。八上城に援軍を求める狼煙を挙げたのもこの火とぼし山でそれが由来となっている。
白髪岳・松尾山・西寺山 これが火とぼじ山の頂より東方の篠山盆地を眺めた実際の景色。

酒井一族が泣きながら見た光景。
平和な時代に生まれてよかった、としみじみ実感。

ここからは、その古戦場と城跡をたどり、くだってゆく。
これが火とぼじ山の頂より東方の篠山盆地を眺めた実際の景色。 酒井一族が泣きながら見た光景。 平和な時代に生まれてよかった、としみじみ実感。 ここからは、その古戦場と城跡をたどり、くだってゆく。
白髪岳・松尾山・西寺山 くだり道からは、杉木立を通して、美しい篠山盆地が一望できる。好景。
くだり道からは、杉木立を通して、美しい篠山盆地が一望できる。好景。
白髪岳・松尾山・西寺山 この、杉の縦ラインの影が、なんか、すごく、いい。
この、杉の縦ラインの影が、なんか、すごく、いい。
白髪岳・松尾山・西寺山 杉のないバージョン。
右手前の山が、大沢城と録庄城がある、これからくだる山筋。奥には中央分水嶺多紀連山。カルデラ湖のような篠山盆地に、島のように浮かぶ小山たち。
うん、つぎは、あの島(小山)巡りをやってみよう。
杉のないバージョン。 右手前の山が、大沢城と録庄城がある、これからくだる山筋。奥には中央分水嶺多紀連山。カルデラ湖のような篠山盆地に、島のように浮かぶ小山たち。 うん、つぎは、あの島(小山)巡りをやってみよう。
白髪岳・松尾山・西寺山 まだ残暑厳しいのに、草も🕸️もない、気持ちのよい尾根筋を進むと…
まだ残暑厳しいのに、草も🕸️もない、気持ちのよい尾根筋を進むと…
白髪岳・松尾山・西寺山 大沢城跡に到着。

📖大沢城の戦い③
夕刻、大山城を攻め落とした勢いに乗じて押し寄 せた明智勢は城下に火を放ち、 山上の城目掛けて攻め寄せた。山上という地の利や大掘切を利用して上から弓矢、槍、 投石等で防戦するも麓からの鉄砲の連射を浴び、その数を減じていった。
大沢城跡に到着。 📖大沢城の戦い③ 夕刻、大山城を攻め落とした勢いに乗じて押し寄 せた明智勢は城下に火を放ち、 山上の城目掛けて攻め寄せた。山上という地の利や大掘切を利用して上から弓矢、槍、 投石等で防戦するも麓からの鉄砲の連射を浴び、その数を減じていった。
白髪岳・松尾山・西寺山 大沢城は、概ね東西方向に郭を連ねた連郭式の山城で、その郭を取り囲むようにして帯郭が伸び、東側に掘り切や堅堀が認められ、中世山城の姿をよく留めている。
大沢城は、概ね東西方向に郭を連ねた連郭式の山城で、その郭を取り囲むようにして帯郭が伸び、東側に掘り切や堅堀が認められ、中世山城の姿をよく留めている。
白髪岳・松尾山・西寺山 つぎの、禄庄城へ。しだいに市街が近くなってくる。
つぎの、禄庄城へ。しだいに市街が近くなってくる。
白髪岳・松尾山・西寺山 禄庄城。
篠山盆地を俯瞰できる位置にあり、大沢城の北方守備の城だった。
禄庄城。 篠山盆地を俯瞰できる位置にあり、大沢城の北方守備の城だった。
白髪岳・松尾山・西寺山 禄庄城は、同心円状に郭が並んだ輪郭式と呼ばれる構造を持ち、数条の堅堀によって防御を厚くしている。

ほかの二城と連携し、一体運用されるようになっていた。
禄庄城は、同心円状に郭が並んだ輪郭式と呼ばれる構造を持ち、数条の堅堀によって防御を厚くしている。 ほかの二城と連携し、一体運用されるようになっていた。
白髪岳・松尾山・西寺山 今でも城からは、背後には本城の大沢城。北には篠山盆地、その先に、氷上との連携を遮断する明智方の金山城が見える。

その日、眼下には桔梗紋の旗がひしめいていたのだろう。
今でも城からは、背後には本城の大沢城。北には篠山盆地、その先に、氷上との連携を遮断する明智方の金山城が見える。 その日、眼下には桔梗紋の旗がひしめいていたのだろう。
白髪岳・松尾山・西寺山 📖大沢城の戦い④
大沢城は、天正六年八月、 明智光秀の配下により焼討落城したと伝えられる。城にこもった大沢城主酒井勘四郎以下一族郎党、高仙寺城に避難した婦女子は、その後どうなったのか。

トレイル最後のくだり坂。
ここから明智勢は、大沢城へ攻めのぼっていった。
📖大沢城の戦い④ 大沢城は、天正六年八月、 明智光秀の配下により焼討落城したと伝えられる。城にこもった大沢城主酒井勘四郎以下一族郎党、高仙寺城に避難した婦女子は、その後どうなったのか。 トレイル最後のくだり坂。 ここから明智勢は、大沢城へ攻めのぼっていった。
白髪岳・松尾山・西寺山 なんとなくじっとりした雰囲気の、湿った谷が、トレイルの終点。
小さな木橋をわたり、陰気な雰囲気の谷を抜けると、
なんとなくじっとりした雰囲気の、湿った谷が、トレイルの終点。 小さな木橋をわたり、陰気な雰囲気の谷を抜けると、
白髪岳・松尾山・西寺山 篠山口駅までは、ほんの5分ほど。
篠山口駅までは、ほんの5分ほど。
白髪岳・松尾山・西寺山 午後二時前に、ゴールの篠山口駅前に到着。雨に降られずに行程を終えられたが、出発時に見えていた青空はなく、空は雲に覆われている。
景色を見るには好条件ではなかったが、昨日と同様、湿度も気温も高めだが、台風の風で涼しく、概ね快適な山歩。

さて、家に帰ろう。
午後二時前に、ゴールの篠山口駅前に到着。雨に降られずに行程を終えられたが、出発時に見えていた青空はなく、空は雲に覆われている。 景色を見るには好条件ではなかったが、昨日と同様、湿度も気温も高めだが、台風の風で涼しく、概ね快適な山歩。 さて、家に帰ろう。
白髪岳・松尾山・西寺山 ❮もし、台風🌀14号がこなければ❯
今頃、こんな景色を見ていただろう。民宿つぎざくらで、ご馳走を頬張るなう。
❮もし、台風🌀14号がこなければ❯ 今頃、こんな景色を見ていただろう。民宿つぎざくらで、ご馳走を頬張るなう。
白髪岳・松尾山・西寺山 至福の時間を奪った台風🌀14号。

過去に例のない危険な台風は、あす、いよいよ近畿に最接近。
至福の時間を奪った台風🌀14号。 過去に例のない危険な台風は、あす、いよいよ近畿に最接近。

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