毛渡沢から謎の沢シッケイ沢中俣を通り仙ノ倉山へ 2022.9.10-11

2022.09.10(土) 2 DAYS

チェックポイント

DAY 1
合計時間
4 時間 53
休憩時間
1 時間 13
距離
5.2 km
のぼり / くだり
388 / 37 m
DAY 2
合計時間
16 時間 50
休憩時間
5 時間 51
距離
11.4 km
のぼり / くだり
1172 / 1525 m
43
3 36

活動詳細

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仙ノ倉山の北側にある毛渡沢から入り記録もほとんどないシッケイ沢を登りました。 沢は平凡ですが詰め上部のスラブ登り、仙ノ倉北尾根の藪漕ぎ、そして2日目の17時間歩行となかなか盛りだくさんの山行でした・・・ 【9月10日】  平標新道林道ゲートより歩き始め。土日の天気は晴れ模様。今年は色々あってほとんど沢に行けなかったのでやや緊張しながら歩き始める。 ゲートから30分ほどで右手に群大ヒュッテが見え、その先の橋を渡った林道で毛渡沢に入渓する。  沢幅は広くひたすら平坦な沢歩き。2~3時間も歩くとシッケイ沢の分岐に近づく。乏しい記録と同行者の過去の記憶からシッケイ沢に入ると平らな場所がなくなるので、少し早いがここで泊り。  河原を整地してタープを張り、薪を集めて焚き火の準備を終えた後はたくさん持ってきた酒とつまみで時間を過ごし、眠くなったら就寝  夜中にふと起きると周りが明るく、タープから出ると空にはまん丸のお月様が。そうか今日は中秋の名月か・・・明日も晴れることを祈り再度就寝 【9月11日】  2日目は3:30起床。シッケイ沢は稜線まで登り詰めたのちに反対側の沢筋を下って直接平標新道に出れば日帰りもできるそうだが、今回は仙ノ倉山を越えて平標山まで行く長丁場。そのため早起きして5:30に出発。分岐まで5分ほど歩き右手のシッケイ沢へ。 分岐からは朝日に輝くシッケイノ頭が遠望できる。シッケイ沢に入ると岩が大きくなり乗り越えながら進む場面が増える。  1時間ほど歩くとシッケイ沢右俣との出合。ここは直前に直径10mぐらいの釜があるのと右岸より10mほどのナメ滝がきているのでわかりやすい。思わずナメ滝へ行きたくなるがここは右俣へと進みさらに10分ほど歩くと中俣への分岐にたどり着く。  中俣は知らなければ絶対にこんな所には入らないだろうと思えるような藪に覆われた沢で、気づかなければ通り過ぎてしまいそうなぐらいだ。 藪っぽい中俣に入ると2~3m小滝がいくつも続く。滝はほぼ直登できるが非常にぬめるため注意が必要。滝と藪を越えていくといつしか眼前が開け草原の中のスラブ地帯へたどり着く。  スラブは右端に水流、左側には草付き混じりの岩。だが水流側はぬめるので左側を登る。スラブはそれなり傾斜があるが天気が良く岩がよく乾いているので、ラバーのフリクションがよく効きそこまで難しくはない。  振り返ると万太郎や谷川連峰の稜線の大パノラマを一望できる。雄大な形式を堪能しながらスラブをひたすら登っていると稜線まで100m下ぐらいから笹藪が出現する。その藪をかき分けてさらに登ると急に草原にでて一気に景色が開けシッケイの頭にたどり着いた。  シッケイの頭は笹に覆われているが膝下ぐらいまでしかなく360°開けているので非常に気持ちのいい尾根だ。目指す仙ノ倉山までの稜線もはっきりと見えている。ここまでくればもう一息!と思っていたがここからが長かった・・・  仙ノ倉山まではぱっと見た感じ低めの笹薮で2~3時間ほどでいけると踏んでいたが、股下までの笹はとりつきまで。傾斜が増すにつれて笹は背丈を超え、シャクナゲやハイマツやらの灌木が混じるようになる。傾斜もきつくなかなか進むことができない。  ようやく仙ノ倉山に辿り着いたと思えば、残念そこは仙ノ倉山ではなくその手前の肩のようになった所だった。ここから20分ほどで仙ノ倉山頂上だが、たどり着いたのは17:00!! 実に5時間も藪に悪戦苦闘していた計算になる。  仙ノ倉山から平標山までは整備された登山道で楽だったが、そこからの夜の平標新道はなかなか骨の折れる下山だった。基本的に傾斜はきつめで虎ロープのある傾斜が10ヶ所以上。闇夜の中ヘッドライトを頼りに時折見えるほぼ満月の月に勇気づけられヘロヘロになりながら群大ヒュッテの林道にでたのが22:00前。そのころにはしゃりばて気味で手足がしびれた状態でなんとか車までたどり着いたのが22:20 非常にタフな山行でした・・・ 〇コースタイム 9月10日(土):平標新道林道ゲート(8:30)~群大ヒュッテ(9:00)~毛渡沢入渓点(9:20)~シッケイ沢分岐手前幕場(12:00) 9月11日(日):幕場(5:15)~シッケイ沢分岐(5:30)~シッケイ沢右俣出合(6:45)~シッケイ沢中俣分岐(7:00)~シッケイの頭(11:30)~仙ノ倉山(17:00)~平標山(18:00)~平標新道林道ゲート(22:20) 〇ルート解説 ・全体 今回非常にペースが遅いです。シッケイ沢の頭までや仙ノ倉山までの藪は力のある人たちなら2~3時間ぐらい巻けるかもしれません ・平標新道林道ゲート~毛渡沢入渓点シッケイ沢分岐手前幕場 毛渡沢入渓点にはピンクテープがあるが脇道のためわかりずらい。突き当りまでいったら行き過ぎです。 ・毛渡沢入渓点~シッケイ沢分岐手前幕場 難しい箇所なし。幕場はシッケイ沢分岐手前30分ぐらいから2か所ほどある。自分たちは分岐から5~10分ぐらい手前左岸のくの字の河原に泊まりました。 ・シッケイ沢中俣~シッケイの頭 藪沢ぽく滝がぬめる。直登可能だが注意。上部のスラブ帯は歩きやすく気持ちのいいスラブ。ただし最後は笹藪に突っ込みます。 ・シッケイの頭~仙ノ倉山 ほぼ笹薮。自分たちは蛇行しながら登ったが、尾根の谷川岳側のラインの方が灌木が薄目な気がします。 ・平標新道 荒れてます。渡渉点までひたすら激下り。渡渉点を渡ると平行移動になるが2日前に雨が降った影響なのか幅1mぐらいの水流や登山道が小川になっていたりしました。

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