活動データ
タイム
13:20
距離
25.0km
のぼり
2631m
くだり
3328m
活動詳細
すべて見る最高を求めて終わりのない旅をするのは きっと僕らが生きている証拠だから (Perfume『Dream Fighter』) 先日富士山に登ったので、今度は二番目に高い北岳に行きたい。北岳行くならついでに隣の間ノ岳も登って日本のTop2と3を経験したい。でもバスの時間を考えると広河原ピストンは難しそう。いっそ豪快に農鳥岳まで白峰三山縦走?でもバスの時間があるから宿泊しないと無理、とこのルートは半ば諦めていました。が、私がフォローしているヤマッパーぬーさんのレポで、奈良田に車停めて広河原行き始発バス乗れば帰りのバスの時間を気にせずに済むと判明、満を持して天空の縦走路に挑戦してきました。 帰りのバス問題は解決したものの、もう一つの問題は日々早まる日没時刻。農鳥岳から奈良田までの長大な下りは、激下り、滑る、壊れかけ丸太橋、渡渉、ルート不明瞭、吊り橋、鬼畜、変態、馬鹿、阿呆(途中から冗句です)との事前情報。ここでナイトハイクになるのは出来れば避けたい。せめて日没前に大門沢登山口(ここから駐車場までは、4km以上あるけど林道&舗装路)まで到達したい。最近の自己タイムから、登りはCTの0.8、下りは0.7でシミュレーションすると、大門沢小屋16:30、大門沢登山口18:00というギリの結果。数日前に大門沢小屋に電話で確認すると、小屋を16:30に出れば何とかヘッデン要らない状態で大門沢登山口まで戻れるかもだがその日の空模様にもよる、と。 北岳登頂の時刻次第では広河原に戻ることを肝に銘じ、先輩ヤマッパーさん達のレポやYouTubeで予習し、不安を小脇に抱えつつ行ってまいりました。結果、この日同じように広河原から縦走の方々(全員ソロ、初対面、ヤマッパー)と農鳥岳で合流し、皆でわいわいナイトハイクで下山しました。自分一人ではあのナイトハイクはかなり無理でした(特に渡渉箇所が分からなかった)。一緒に下山して下さった皆様に感謝です。 国内で最も高い標高の、文字通り最高の縦走路も、終わりのないと思えた農鳥岳からの激下りも、終わってみれば全て楽しい思い出になりました。自分が生きている証拠を確認できた、そんな登山になりました。 【奈良田→広河原】 奈良田の第一駐車場(無料、トイレあり)に1:30到着。既に殆ど満車です。奈良駐車場バス停はトンネルのほうに少し歩きます。4:50の時点で、始発5:30のバスを待つ人が15名ほど。広河原まで45分なので、座るには早めに並んだほうが良いです。広河原までは運賃と協力金で1,400円、Suica、PASMO使えます。バス待ちの時から近くのハイカーさんと山談義しますが、バス待ち私の1人前、バスでも隣だった方が偶然にもお互い縦走予定とのこと(後にヤマッパーのたけさんと判明)。これを近くの座席で聞かれていた方は、我々の会話で、迷っていた縦走を決めたとのこと(後にヤマッパーのmoeさんと判明)。この方々と最後一緒に下山することになるとは。こんな偶然もあるのですね。 【広河原→白根御池小屋】 2:18 743m 2.6km 286m/km(YAMAP標準CT、獲得標高、距離、1kmあたり獲得標高、以下同じ) 数値からは想像しなかった急登が初っ端から炸裂。そして、この日はハイカーさん多めでしたが、トレランの団体さんでも来てるのか?と思うくらい、皆ペースが速くガンガン抜かれます。あるハイカーさんは、北岳に登りにくるような人はそういう人たちだからでは、と。普段から北岳はそうなんでしょうか?連られて自分も速くなり、ペースを乱します。お陰で途中かなりバテますが、白根御池小屋の手前の平坦な区間で呼吸を整えます。なお、この最初の急登で暫く私の前を歩かれていた方(後に歩人 猪侍さんと判明)、私を颯爽と抜いていかれたお二人(後にたけさん、クマネコさんと判明)、私と前後しながら歩き最終的には抜かれたお姉さん(後にmoeさんと判明)、農鳥岳で合流し一緒に下山することになります。 8:10到着目標のところ7:55到着。結果、CT0.8より少し巻くことになりました。 【白根御池小屋→小太郎尾根分岐】 1:52 612m 1.2km 510m/km いわゆる「草すべり」と言われる急登。数値だけ見ると驚異的ですが、道は比較的登りやすく、傾斜もほぼ一定で、覚悟していたこともあり、そこまで大変ではありません。1、2で鼻から大きく吸って、3、4で口から大きく吐きながら、小股で焦らず登ります。 9:40到着目標のところ9:22到着。予定のCT0.8を維持。 【小太郎尾根分岐→北岳】 1:10 341m 1.3km 262m/km 既に標高2,800mを超えているので、引き続き呼吸を整えつつ、こまめに水分補給をしながら、高山病に気を付けてゆっくり登ります。山頂直下は岩場なので、ストック仕舞って両手も使って登ります。北岳山頂に着くころにはガスが上がってきてしまったので、軽く撮影して次に向かいます。山頂からの動画あり。 10:36到着目標のところ10:27到着。前の区間よりペース落ちたが、まだ大丈夫。 【北岳→北岳山荘】 1:00 -313m 1.2km -261m/km いわゆる「天空の縦走路」の開始です。岩がちで下りにくく、北岳山荘まで意外と長く感じますが、再びストック使いつつ、壮観な眺めに癒されながら歩きます。 11:18到着目標のところ11:14到着。下りの目標だったCT0.7に届かず。北岳山荘から見た動画あり。 【北岳山荘→間ノ岳】 1:30 352m 1.4km 251m/km 中白根山まではすぐですが、その後偽ピークがいくつかあり、結構メンタル削られます。また、この頃からガスがかなり立ちこめてきます。眺望が無いのは残念ですが、適度な風もあって涼しく、汗をあまりかかないのは快適です。 12:30目標で12:33到着。ペースが落ちてきました。 山頂でご一緒したハイカーさんに撮影していただきます。後にヤマッパーのてんぱぁまんさんと判明。 【間ノ岳→農鳥小屋】 1:05 -401m 1.7km -236m/km 引き続きガスですが、農鳥小屋まで黄色ペンキのマーキングが至る所にあり、迷いません。小ガレた道で歩きやすく、かなり巻いたつもりでしたが、13:16到着予定のところ13:19到着。予定通りCT0.7は正直、意外。 【農鳥小屋→西農鳥岳】 0:50 253m 1.0km 253m/km ガス継続ですが、引き続き黄色いペンキのマーキングが多く迷いません。ネット上に色々な噂がある農鳥小屋のオヤジさんですが、間ノ岳〜農鳥岳の夥しいペンキマークから、農鳥小屋の近辺で遭難や事故を出さない、というオヤジさんの矜持と愛情を勝手に感じ取りました。お電話中だったようで、直接お目にかかれませんでしたが… 西農鳥岳への急登が辛い、との事前情報である程度覚悟していましたが、案外そうでもありませんでした。中白根山→間ノ岳のほうが辛かったです。 【西農鳥岳→農鳥岳】 0:35 -100m & 84m 782m -256m/km & 215m/km こちらの方が意外と長く感じます。引き続き黄色と赤のペンキ印が多く助かります。農鳥岳山頂で、本日広河原から奈良田へ縦走している4名(たけさん、歩人猪侍さん、クマネコさん、moeさん)に合流します。それにしても皆様速い! 14:24目標で14:33到着。全体的にはほぼシミュレーション通りに登れました。 【農鳥岳→大門沢小屋】 3:00 -1,338m 3.7km -362m/km 大門沢降下地点から稜線を外れ、長い下りが始まります。傾斜が急なそこそこの悪路で、途中でストックを仕舞い、木や岩を掴みながら下ります。間ノ岳で写真を撮っていただいたてんぱぁまんさんが追いついて合流、6人で進むことに。 【大門沢小屋→大門沢登山口】 2:05 -688m 3.7km -186m/km 大門沢小屋直後から、丸太の橋や鉄パイプの階段など、ヒヤヒヤする箇所がいくつか出てきます。全体的に先ほどより傾斜は穏やかですが、登山道に水が流れちょっとした沢のようになっていたり、コケの岩で滑ったり、一部急な下り、登りもあり、気が抜けません。18:00頃ヘッデンを点け、その後はナイトハイクに。長時間の山行で、膝や脚に負担が生じている方、濡れた木橋に滑って右足だけ沢に浸かった人(←自分)、など、流石に疲労がみられますが、皆で励ましあって乗り切りました。途中でヤマッパーのスルメさんに追いつき、7人で進むことに。 【大門沢登山口→奈良田駐車場】 1:10 -340m 4.1km -83m/km 上記の通り、身体に負担がきている方もいるようなので、一部のメンバーが先に駐車場までクルマをとりに行き、あとのメンバーはクルマが入れる発電所近辺(ゲートのあたり)までは歩いてもらい、そこから駐車場までピストン輸送することに。登山口まで来てしまえばもう危険個所や迷うことは無いだろうとたかを括っていましたが、何せ真っ暗なので、ヘッデンありでも道がどちらに曲がっているかを見極めるのもひと苦労といった有様です。猪侍さんと私で発電所まで歩き(お付き合いいただき有難うございます、自分一人では無理でした)、私が小走りで駐車場までクルマを取りに行ったところでYAMAPの記録を終了。その後クルマでメンバーをピックアップしに戻り、無事全員駐車場まで戻りました。ご一緒していただいた皆様、有難うございます! 【その他雑感】 ✔︎今回も高山病にならなかった。体質かもしれない。 ✔︎持参した水分4Lは大門沢下山中に飲み干した。もう少し必要だった。 ✔︎7月の槍ヶ岳から今回までで、国内Top5のうち4座に登ったことになった。あと奥穂高岳行けばワンシーズンでTop5制覇。なるか!?
動画
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