活動データ
タイム
12:32
距離
25.4km
のぼり
1440m
くだり
1437m
活動詳細
すべて見る昨日、高架道路を車で南へ走っていたら右手に層雲の綺麗な連なりが見えた。 あの雲の上に行ってみたいなーと、そんな思いが突然頭の中でよぎる。 かつてのにんにくよろいであれば、簡単に行けることだろうに… 気がつけば、前回の山行より一ヶ月以上が経ち、体力低下は否めない。 今の自分の体力はいかほどであろうか…それも試してみたくなった。 行くなら女峰山!加えて大真名子山・小真名子山を周回するルートはどうだろう。 このルートで最後に登ったのは一年以上前、あの時の体力は流石に無いものの何とかなるか… いろは坂を車で上って中禅寺湖畔にさしかかる。 湖の対岸にある社山に十五夜の月が沈みかける。 十五夜の月光とそれを受けて反射する水面は、とても幻想的。 そんな幻想的な光景を目にしながら、車は戦場ヶ原の林道へと進み行く。 梵字飯場跡に着くと、自分の後から入って来た2台の車で満車となる。 ここから先の長い林道を自転車で行く者もいたが、自分は徒歩で行く。 湯殿沢橋を経て、10のヘアピンカーブの林道を登ると志津乗越に着く。 ここまでで1時間20分、更に林道を進むこと1時間10分、計2時間30分を林道歩きに費やして馬立経由の登山口へ着く。 ここまでゆっくり歩くことを心掛けたものの、意外に疲れて何度も心が折れそうになった。 折角の休日、何故こんな辛いことをしなければならぬのか…自問自答を繰り返す。 涸沢を渡ると馬立に着き、ここから先はいよいよ登山道。 土の感触を確かめながら、亀の様にゆっくりと樹林帯を登って行く。 そうそう、この森の匂い!何とも言えない良い雰囲気が辺り一面に漂っていることに気づく。 胸いっぱいに深呼吸しながら登って行く。 振り返ると男体山の左方に富士山が見える! 墨絵の様な山並み、その上に架かる雲、富士山はまるでその雲の上に浮かんでいる様です。 雲の上に行ってみたいという念願が叶った瞬間。 気候も良く、休みを入れながらゆっくり登って行くと、それほど辛さを感じることなく女峰山の山頂に立つ。 山頂には先行者が一人。 いつもは賑わう山頂も、間もなく独り占めとなる。 昨夜の十五夜の際に作ったけんちんうどんに餅を入れて温める。 山頂はガスが出始めたが、一人うどんを啜りながら山頂を独占するという贅沢なひととき。 これから進む専女山・帝釈山への尾根、そしてその先の小真名子山・大真名子山へのルートもガスの間から見え隠れする。 昼食も終え、さてそろそろ行きますか…と腰を上げる。 ところがである、身体が妙に重い。 食後だから仕方ないかと、とりあえず帝釈山への尾根に進んでみる。 尾根を進みながら、女峰山を振り返ってシャッターチャンスを待つ。 そうしている間に体調も戻るだろう… でも、やはりそれは甘かった。 身体はいつの間にか限界に来ていた様です。 専女山を経て帝釈山へ登るものの、小真名子山・大真名子山へ登るのは諦めます。 帝釈山の尾根を下って富士見峠を目指し、その後は長い林道を歩いて帰ることにします。 帝釈山の尾根は下り一辺倒ですが、もうヘロヘロ状態で下るのも辛い。 かつてこの尾根を走って下りたことが、他人事の様。 時間は掛かったが、何とか富士見峠に下りる。 時計を見ると3時近く。 ヤバイ!日没までに帰れるかな。 ここからCTは約3時間半(地図には一部CTがないので推測時間)、下山は日没後の6:30頃になるだろう。 もうクタクタでしたが、約12kmの長い林道をひたすら歩く。 全体に下り基調ではあるが、途中は高低差100mを登る。 足場も荒れ気味で、疲れた足にはこたえる。 でも兎に角歩くしかない。 とりあえず途中の志津乗越を目指す。 陽も傾いていた頃、ようやく志津乗越にたどり着く。 でも、ここまで来ればもう大丈夫。 ゆっくりとオヤツとコーヒーを頂く。 インスタントコーヒーではあるが、このコーヒーの美味いこと。 こ、これなんだよね…山のコーヒーは本当美味しい! 後は、舗装状態の良い林道を駐車場目指してもう1時間下るのみ。 駐車場に着いたときには薄暗くなってしまいましたが、何とか身体は持ちこたえました。 やはり、この下山出来たときの安堵感や達成感は何とも言えない。 反省の多い山行でしたが、またいつかリベンジします。
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