小又山→神室山/最上白川渓流公園

2022.08.21(日) 日帰り

活動データ

タイム

11:14

距離

26.6km

のぼり

1914m

くだり

1913m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
11 時間 14
休憩時間
2 時間 4
距離
26.6 km
のぼり / くだり
1914 / 1913 m
42
2 45
40
1 35
2 6
3
1 28

活動詳細

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神室逍遥。 そろそろ夏も終わりですね。日が短くなりすぎる前に、念願だった小又山-神室山の稜線を歩きましょう。 初めての神室山に役内から登ったのは2017年でした。その山頂からの風景の中、ひときわ目を引いたのが小又山でした。何とか手が届きそうな距離感にある端正な山容と、そこに至る美しい稜線。「あの山を通って、その稜線をこちらに向かって歩くとき、この神室山はどう見える?」 …それを確かめる日がやってきました。 山域の歩道を虱潰しにチェックしている現状、周回を取りたいと考えるのは自然な流れでした。クルマを上手く使えるなら正味16kmの登山ですから、これは鳥海鉾立と大差ない距離感と言えましょう。 終わってみれば、神室山頂から火打を明瞭に捉えられるサイコーな空の下を歩くことができたようです。これから秋になれば、もっと澄んだ日も出てくるでしょうね。でも、この掛け替えのない緑の深さは、やっぱり今しかなかった…そんな素晴らしい一日でした。 【メモ】 下山の「十里長峰(根ノ崎口コース)」は、神室山頂から南東に伸びる尾根の一本道です。これが現在、神室山への最短経路のようです。GPS計測では有屋口よりも1.1km短く、標高差でも50m少ない。あちこちで「有屋口が最短」と書かれるのは、情報が古いため…ですかね。 :根ノ崎口と大又口は『神室連峰の山遊び(1998)』に一切の記述がありませんでした。それよりも古い『日本登山大系(1980頃)』も然り。『山と高原地図(栗駒・早池峰)』に当たって、漸くそれが2001年の開通であったことを確認できました。 それにしても、新ルート開拓の経験って、なんだかとってもうらやましいです。 【アプローチ】 最上白川渓流公園へは、国道47号線から大堀駅そばの丁字路(セブンイレブン有)を曲がり、県道325号線に入れば10分ほどで着きました。325号線は暫く「白川」の氾濫原水田地帯を右岸で走りますが、途中で左岸に渡ります。そこを間違えなければ、ダートはキャンプ場の手前100mだけ。どんな車でもOKでしょう。駐車場に大きなトイレ棟あります。受付すら無い完全無料のキャンプ場らしいので、テントで前泊なんてのも楽しそうです。 なお、白川の左岸に渡らずに、右岸を詰めてキャンプ場に到達する経路もあるようです。Googleナビが出してきたのはそちらでした。でも、キャンプ場手前2km地点から狭いダートになるようですね。 …ストリートビュー撮影車が進入を諦めてUターンした道に、善良な一般市民を誘い込むのは…やめてけねすか。ちょっと注意だすな(笑)。 【温泉】 大堀温泉 おらだずの宿りんどう  …5:30~21:30(受付21:00迄) 【参考文献】 ・『神室連峰の山遊び』  (坂本俊亮, 1998) ・『日本登山大系1北海道・東北の山』  (柏瀨祐之・岩崎元郎・小泉弘, 初版1980ころ) ・「根ノ崎口コースは最近開発されたルートで…」 「有屋口コースは神室山まで最短距離の…」? http://www.city.shinjo.yamagata.jp/k001/020/050/150/20150313151242.html ・栗駒国定公園(山形県内区域)公園計画の立案(2007) 「…山形県はこれまで歩道の新設と廃止を1998(平成10)年と2000(平成12)年に行った…」 https://www.nacsj.or.jp/pn/houkoku/h15/h15-pdf/h15-no19.pdf

神室山・天狗森・火打岳 まずは林道を歩いて登山口に向かいました。短いながらも少し辛口。クルマを入れる人は、ゆっくりで。
まずは林道を歩いて登山口に向かいました。短いながらも少し辛口。クルマを入れる人は、ゆっくりで。
神室山・天狗森・火打岳 どん詰まりに2,3台は停められそうです。
どん詰まりに2,3台は停められそうです。
神室山・天狗森・火打岳 西ノ又沢は、砂防ダム上流の堆積砂礫を裸足で渡渉しました。昨日の雨の影響か、脛の深さでした。
西ノ又沢は、砂防ダム上流の堆積砂礫を裸足で渡渉しました。昨日の雨の影響か、脛の深さでした。
神室山・天狗森・火打岳 崩壊した登山口看板の骨格に付けられた「西ノ又口」標示。見ての通り、フキ?の藪を少しだけ掻き分けてきました。ああ、この朝露よ。
崩壊した登山口看板の骨格に付けられた「西ノ又口」標示。見ての通り、フキ?の藪を少しだけ掻き分けてきました。ああ、この朝露よ。
神室山・天狗森・火打岳 朝の光が入らない赤倉又沢筋を行きます。薄暗くて怖いです。
朝の光が入らない赤倉又沢筋を行きます。薄暗くて怖いです。
神室山・天狗森・火打岳 ブナの尾根に入りました。少しずつ光が入ってきて嬉しいです。
ブナの尾根に入りました。少しずつ光が入ってきて嬉しいです。
神室山・天狗森・火打岳 急登が随所にあります。ロープもきちんと。
急登が随所にあります。ロープもきちんと。
神室山・天狗森・火打岳 合目標示はマメにありますが、落ち壊れていることも少なくありませんでした。
合目標示はマメにありますが、落ち壊れていることも少なくありませんでした。
神室山・天狗森・火打岳 急登の区切りとなる1111ピークに着きました。展望台として機能します。
急登の区切りとなる1111ピークに着きました。展望台として機能します。
神室山・天狗森・火打岳 東方に見えるのは禿岳(小鏑山)(1261.4m)でしょうか。良い天気と言えましょう。
東方に見えるのは禿岳(小鏑山)(1261.4m)でしょうか。良い天気と言えましょう。
神室山・天狗森・火打岳 この辺りの稜線は山毛欅の森です。トコトコ歩いて「越途(コエト)」到着。大又コースからのジャンクションピークですね。
この辺りの稜線は山毛欅の森です。トコトコ歩いて「越途(コエト)」到着。大又コースからのジャンクションピークですね。
神室山・天狗森・火打岳 夏の狭い視野から小又山が見えました。あと標高差で200mほど。
夏の狭い視野から小又山が見えました。あと標高差で200mほど。
神室山・天狗森・火打岳 それをヨイショと頑張って、小又山に到着です。
それをヨイショと頑張って、小又山に到着です。
神室山・天狗森・火打岳 ギリギリのタイミングで八森が見えていましたが…この後、雲に隠れてしまいました。ニギリママを一ついただきましょう。
ギリギリのタイミングで八森が見えていましたが…この後、雲に隠れてしまいました。ニギリママを一ついただきましょう。
神室山・天狗森・火打岳 少し寄ってみます。火打のみならず西火打も、こうしてみると立派ですよね。
少し寄ってみます。火打のみならず西火打も、こうしてみると立派ですよね。
神室山・天狗森・火打岳 さて、それでは、ガサゴソやって神室山に向かいましょう。 …想定の範囲内。
さて、それでは、ガサゴソやって神室山に向かいましょう。 …想定の範囲内。
神室山・天狗森・火打岳 小又から天狗森と神室山の風景。神室山右手の「屏風」が素敵です。
小又から天狗森と神室山の風景。神室山右手の「屏風」が素敵です。
神室山・天狗森・火打岳 天狗森を詰めていきます。どことなく「笙ヶ岳三兄弟」に似ていますか?
天狗森を詰めていきます。どことなく「笙ヶ岳三兄弟」に似ていますか?
神室山・天狗森・火打岳 足元が見えなければ緊張させられ、藪の抵抗でスピードは上がらず、晩夏の日射にうなじを灼かれ…妙にお腹が空きました。
足元が見えなければ緊張させられ、藪の抵抗でスピードは上がらず、晩夏の日射にうなじを灼かれ…妙にお腹が空きました。
神室山・天狗森・火打岳 そうして辿り着いた天狗森の三角点です。草に埋もれていました。
そうして辿り着いた天狗森の三角点です。草に埋もれていました。
神室山・天狗森・火打岳 山の風は夏の終わりを告げていましたね。でも、風が止まったときの「草いきれ」は、まだ夏のそれでした。
山の風は夏の終わりを告げていましたね。でも、風が止まったときの「草いきれ」は、まだ夏のそれでした。
神室山・天狗森・火打岳 ガサゴソ続くよ、どこまでも~♪ …それにしても、お腹が空きます。これは最早、想定の範囲外?
ガサゴソ続くよ、どこまでも~♪ …それにしても、お腹が空きます。これは最早、想定の範囲外?
神室山・天狗森・火打岳 食餌計画の失敗を行動食で彌縫しつつ振り返れば、越途-小又-天狗岳が良い感じでした。
食餌計画の失敗を行動食で彌縫しつつ振り返れば、越途-小又-天狗岳が良い感じでした。
神室山・天狗森・火打岳 さっきすれ違った登山者が、ポツンと小さな点として見えています。
さっきすれ違った登山者が、ポツンと小さな点として見えています。
神室山・天狗森・火打岳 ガサゴソを続けていたら、神室も徐々に近づいてきました。「歩歩到着」とは、このことでしょう。
ガサゴソを続けていたら、神室も徐々に近づいてきました。「歩歩到着」とは、このことでしょう。
神室山・天狗森・火打岳 晩夏の深い緑、好きです。
晩夏の深い緑、好きです。
神室山・天狗森・火打岳 所々に規格外の急登もありましたが、何とか根ノ崎口ルートに合流して山頂の目途が付きました。
所々に規格外の急登もありましたが、何とか根ノ崎口ルートに合流して山頂の目途が付きました。
神室山・天狗森・火打岳 そして、漸く神室山頂です。前神室を望むことができました。ここまでの歩行距離14km(うち2kmは林道)。6時間45分の長旅でした。
そして、漸く神室山頂です。前神室を望むことができました。ここまでの歩行距離14km(うち2kmは林道)。6時間45分の長旅でした。
神室山・天狗森・火打岳 ニギリママをモグモグしつつ…三角石山方面は、今日も素晴らしい緑に燃えていました。
ニギリママをモグモグしつつ…三角石山方面は、今日も素晴らしい緑に燃えていました。
神室山・天狗森・火打岳 名残惜しいですが、往路を俯瞰しながら下山の途に付きます。
名残惜しいですが、往路を俯瞰しながら下山の途に付きます。
神室山・天狗森・火打岳 丸見えですね。素晴らしい日でしたね。うふふ。
丸見えですね。素晴らしい日でしたね。うふふ。
神室山・天狗森・火打岳 さて。あとは、この尾根を降りて行きましょう。
さて。あとは、この尾根を降りて行きましょう。
神室山・天狗森・火打岳 危険個所も幾らかはありましたが、概ね歩き易い道でした。
危険個所も幾らかはありましたが、概ね歩き易い道でした。
神室山・天狗森・火打岳 花崗岩の白い小沢を簡単に跨げば、登山口は間もなくです。
花崗岩の白い小沢を簡単に跨げば、登山口は間もなくです。
神室山・天狗森・火打岳 新旧の道標、古いのは何年物でしょうか。二枚とも同一人物の筆のよう。私、今日も支えて貰いました。ありがとうございました。
新旧の道標、古いのは何年物でしょうか。二枚とも同一人物の筆のよう。私、今日も支えて貰いました。ありがとうございました。
神室山・天狗森・火打岳 「もう終わりだね」感が出てきたところで、スパイシーなヤツを一丁。
「もう終わりだね」感が出てきたところで、スパイシーなヤツを一丁。
神室山・天狗森・火打岳 そして「根ノ崎口」に到着しました。
そして「根ノ崎口」に到着しました。
神室山・天狗森・火打岳 「キャンプ場まで?乗ってくか??」と声を掛けて下さったご夫婦。その優しさに触れて、趾のマメの痛みを忘れることができました。本当にありがとうございます。
「キャンプ場まで?乗ってくか??」と声を掛けて下さったご夫婦。その優しさに触れて、趾のマメの痛みを忘れることができました。本当にありがとうございます。
神室山・天狗森・火打岳 根ノ崎口、目の前の駐車場は2台分ほどと狭いですが、「夏路沢橋」の付近も含めればトータル5,6台分になりそうです。
根ノ崎口、目の前の駐車場は2台分ほどと狭いですが、「夏路沢橋」の付近も含めればトータル5,6台分になりそうです。
神室山・天狗森・火打岳 大又沢の洗越しを裸足徒渉です。深さは10cm程度ですが、速い。足にぶつかった水が脛まで上がりました。
大又沢の洗越しを裸足徒渉です。深さは10cm程度ですが、速い。足にぶつかった水が脛まで上がりました。
神室山・天狗森・火打岳 そして、白川林道を歩いて帰りました。イージーではないけど、そんなに気負ったクルマでなくとも無理ではない、そんな塩梅の林道でした。
そして、白川林道を歩いて帰りました。イージーではないけど、そんなに気負ったクルマでなくとも無理ではない、そんな塩梅の林道でした。
神室山・天狗森・火打岳 溜め込んだGPSデータをGoogle Earthに取り込んで、残された小又-火打間をどうするか?考えています。
溜め込んだGPSデータをGoogle Earthに取り込んで、残された小又-火打間をどうするか?考えています。

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