【てんくらCがなんだ！】外輪山周回&(浅間山)前掛山【こっちは大阪から来てんだ！】

タイトルみたいなノリで山に入ると事故の元ですよ。at your own risk. さてさて当日のてんくら判定はC、東御市の降水確率は10%。となるとCな理由は風だ、また爆風だ。降り貯まった雨水が飛ばされてガスも出るぞ、と前日の硫黄岳みたいになるんだろうなと予想。あっちはB判定だったのにひどい有様で期待とのギャップが凄かったけど、こっちはあらかじめそのつもりなので景観も楽しみではあったんだけど最初からレインスカート被ってスタートしました。 連続三日目の山行なのでハンデもらって高峰高原からスタート。ここのビジターセンター駐車場は８時開放らしいのですが、すぐそばのスキー場Pで寝てて８時５分に到着したところ９割方埋まってました。さすが百名山。 スタートは樹林帯からヨロヨロと高度を上げていくわけですが(表コーススタート)トーミの頭、黒斑山に着くまでにすでに引き返してくる方と何人かすれ違いました。聞いてみると樹林帯抜けると風やガスがやっぱり凄いそう。ふーん知ってる知ってる。 トーミの頭〜鋸岳までの稜線は晴れてたら嬬恋村方面がよく見え、反対側は断崖の向こうに浅間山が見えて気持ちいいだろうことは容易に想像できますがずーっと爆風&ガス。ちょっと浅間山側に寄れば断崖のはずですがそれすらわからない中雪庇を警戒するがごとくできるだけ真ん中真ん中と歩いていきました。 外輪山の稜線もほとんど歩ききった所でJ BAND って書いてある看板を見つけてテンション上がった瞬間、そばの岩に気が付かず膝蹴りかましてしまい息が止まるくらい痛かった。息の根が止まることはなかったけどコレ書いてる現在も膝の皿まんべんなく赤くなって曲げ伸ばしのたびに痛む感じです。 こんな調子なので湯ノ平から登り返して戻ろうかとも考えていましたが、手前の鋸岳で出会った方が 「ここの風は前掛山の稜線で吹いてる風に比べたらそよ風だよそよ風」 とまさかの風速マウントを取ってきたので前掛山も攻略することに決めました。そんなノリで山に入ると事故の元ですよ。at your own risk. Jバンドの下降は鋸岳が壁になってくれてるので吹き上げてくる風はあるものの左右に振られることもなく快適に降りられました。ここで後ろから追い抜いていかれた方が居たのですが下降スピードが浮いてる？ってくらい速くてスゲー！てはしゃいでました。酷くガレてて浮き石もあるのに普通の下り坂を降りていく様な速度。コールマンのリュック背負ってた方、これ見られましたら降下のコツ教えて下さい。 賽の河原から前掛山の取り付きははじめはハイマツやらの植生が風を遮ってくれますがある程度高度を上げると森林限界ではなく火山なために一切草木が無くなります。途端に爆風と10数メートル程度しか視程の利かないガスの中。龍の巣か？ 2400メートル程度で明け方の富士山9合5勺！で感じの環境が体験できるんだからお得かも知れない。独立峰の火山って点でも同じです。どうにかシェルターまで辿り着き、前掛山山頂を目指しますがここは更に標高上の頂点な上に吹きさらしなので風が強い。直ぐ側が火口のはずなのに真っ白で何も見えんしまっすぐも歩けない。かなりドキドキする稜線歩きでした。山頂に数十秒滞在してシェルターまで戻った時にいらした方に冬の浅間山はもっと風が強いこと(また風速マウント!)積雪のおかげで却って歩きやすい事。この山域のカモシカの生息密度は日本一で、研究してる人たちは全てのカモシカに名前つけてて見ただけでどいつかわかること、など色々話して聞かせてもらえました。 結びに「また秋に来てください。紅葉がホントにキレイなんです」との言葉をいただきました。今日限りにしてしまうと【大体白い山】でイメージが終わってしまうのでこれは是非そうしたいところです。 帰りは火山館に寄ってから草すべりの登り返し。 火山館でも牙山と剣ヶ峰にクライミングしに来たけど藪こぎが嫌になって引返してきたという二人組のクライマーさんとおしゃべりをしてちょっと長めの休憩をしました。 草すべりの登り返し、雨ガスの中でどこまで登らなきゃいけないのかわからないまま登るのがほんとにしんどかった。ただ下るのに比べたらマシかな。次来るときも外輪山歩くならJバンドで降りて草すべりを上がる気がします。