活動データ
タイム
10:33
距離
21.0km
のぼり
1135m
くだり
2636m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る後半です。 天気予報では午前中はましで午後から崩れるという感じでした。朝食はお弁当を談話室で食べ、ヘッデン点けてスタート。まだこの時間に歩いている人はあまりいません。空は曇っており、日の出を見るどころではありませんが、樅沢岳のあたりで雲が流れていくと、青空が出て、さらに一瞬だけ太陽が。上層雲はかかっていなさそうだから、雲が流れたらいろいろ見えるのではないかと思ったのですが・・・甘かったです。 その後ぽつぽつと雨が降り出したので、レインを着込みました。すぐに雨足が強くなってきましたし、眺望はずっと悪いまま。「槍どーん」を期待していましたが、結局この日以降槍ヶ岳を見ることはありませんでした。かわりに、ライチョウが。初日・2日目は、探してもよくわからなかったのに、道の上を歩いているんだもの。 左俣乗越から次第に歩みが遅くなり、ようやく千丈乗越に着きますが、ここではかなり風が強くなっていて、西鎌尾根では南から吹く風に飛ばされて北に落ちないように苦心しました。また、既に靴の浸水は始まっていて、ぐしょぐしょ言いながら槍ヶ岳山荘到着。荷物を置いて、ヘルメットを被って山頂へ。眼鏡が曇ってちょっと怖い。山頂は誰もおらず、ひとりで写真を撮って山荘に戻りました。眺望もなくて、本当に「行っただけ」。 最初、このまま降りてしまおうかとも思っていましたが、靴の浸水で心が折れて、予定通り宿泊。乾燥室は大混雑。後から来る人、皆さん足が濡れてます。早く着きましたが、ずっと寝ていたような気がします。槍ヶ岳山荘は焼きたてパンを売っていると言うことでしたが、どこで売ってたのかな? プリンが焼けたというアナウンスのことでしょうか。 翌日も風が強いという予報で、夜間も風の音がびゅーびゅー。無事な下山を真剣に考え出します。最初は飛騨乗越から下りるつもりでしたが、どうせ眺望はないに等しいし、それなら行きに歩いて道もわかっていて、なおかつコースタイムの短い千丈乗越経由に変更。乾燥室は夜間ボイラーが止まっていたような気もして、靴はじっとり湿っていましたが、靴下を履いたら肌にはあまり感じませんでした。 しかし、千丈乗越までの30分はなかなかスリリング。前日以上に風が強く、北側に岩壁がある所はいいのですが、そうでないところを通過する時は少し胸騒ぎがしました。幸いなことに雨はほとんど降っていなかったので、浸水はせず。その後真っ白な景色の中を淡々と下山。槍平山荘から先も、永遠に続くのではないかと思えるガレ場を乗り越え乗り越え。ようやく林道に出たと思ったら、ここで雨が降り始めました。実は最初からレインの上下とフリースを着たまま降りており、途中あまりの暑さにレインの上とフリースを脱いでいたのですが、下は履いたままだったのが正解。上を再度羽織っている間に、かなりの大雨になってしまいました。しかし、ここまで降るのを待ってくれたのもカッコントーのおかげか。途中、この天気の中でも登ってくる人と10人あまりすれ違いました。 下山後、中崎山荘で温泉に入って、ざる蕎麦を食べ、4時間半かけて京都に戻りました。せっかくの槍ヶ岳ですが、2日目の朝までは見ることができるも、それ以降は登頂したのに見ることができず、不完全燃焼でしたが、無事下山できたので良しとします。 道の状況は省略します。駐車場は前半のレポートをご覧下さい。 槍ヶ岳山荘:双六小屋と比べて書きます。さすがにでかい。部屋は枕元に仕切りがあるだけの大部屋(それでも感染症前よりはプライベートスペースは広がっていますが)。寝ている時のマスクは、「自覚に任せます」ということでしたが、正面の男性が部屋の中では常にマスクを顎にしているのがかなり気になりました。双六小屋と違って水が厳しいらしく、お手洗いは水洗ではなくて、ペーパーも捨ててはいけません(前の人が捨ててましたが)。また、歯磨き禁止です(磨いている人も多数いましたが)。携帯電話の電波は、双六同様に、消灯まではソフトバンクはばしばし入ります。充電は、30分をめどに1回だけ使っていいとのことでした。乾燥室はちょっとパワーが弱いように感じました。
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