活動データ
タイム
07:22
距離
19.1km
のぼり
1770m
くだり
1773m
活動詳細
すべて見るある意味で最難関の百名山、利尻山に登ってきました!最後に情報まとめてます! 深田久弥の『日本百名山』の記念すべき一座目に登場するのが利尻山。その中で、「島全体が一つの頂点に引きしぼられて天に向かっている。こんなみごとな海上の山は利尻岳だけである。」と褒めちぎっています。 この部分がとても印象的で、登ってみたいなと常々思っていました。 6月末ごろに新婚旅行で石垣島に行ったですが、夏休みは北の島に行きたい!ということで、利尻と礼文に行くことになりました。 利尻に行くのに利尻山に登らぬわけにはいかぬ!と思い、1人だけ前乗りして利尻山に向かいます。 利尻山の登山ルートは鴛泊から登るコースと沓形から登るコースの2つがあります。登山者が多いのは鴛泊コース。このコースの登山口は北麓野営場というテント場で、ここでテント泊をして翌日登るという人も結構いました。鴛泊の街から車で10分ほどで着きます。登山口まで送迎してくれるホテルも多い様で、僕が泊まった北国グランドホテルも事前に言っておけば送迎してくれます。また、登山口の北麓野営場までは海から徒歩で1時間ほどです。 利尻に来る前から地図を眺めて考えていたことがひとつ。sea to summit 出来るんじゃ?海抜0mから山頂を目指すsea to summit 。登山者ならば誰もが憧れる(?)登り方の一つです。 さらに利尻山は利尻富士とも呼ばれていて、それを海抜0から登るのは、ゼロ富士と言ってなんら間違いはありません。「ルート3776」ならぬ、「ルート1721」です! 本家より少しこぢんまりしたゼロ富士のスタートはホテル近くの港から。鴛泊港よりも空港寄りにある小さな港で、泉の袋澗というかつてのニシン漁場跡地があります。利尻はかつてニシン漁で大変賑わった島でもあります。 海から暗い中ヘッドライトONでサクサクと登山口を目指して歩きます。 登山口までもそうですが、登山口からもひたすら登ります。本来、利尻には熊がいないのですが、6月末ごろに熊の痕跡が見つかったとのことで念のためクマ鈴をつけて進みました。 少し進むとポン山との分岐が。「ポン」とはアイヌ語で「小さい」を意味する言葉で、つまりは「小さい山」です。鴛泊以外にも仙法志や鬼脇にもポン山があります。 これに対して「高い」を意味するアイヌ語は「リイ」。そして「島」を意味するのが「シリ」となり、合わせて「高い島」の「リイシリ」が「利尻」の由来とされています。 第一展望台までは背丈を少し超える木々に覆われていて眺望はそれほど良くありません。 第一展望台からは鴛泊の街が一望できました。その向こうに広がる海。あそこからここまで登ってきたのかと思うと少し感動しました。 そこからは少し急登になります。 第二展望台辺りでようやく木々が背丈よりも低くなります。ようやくと言うか、標高的には「早くも」と言うのが適切なのでしょうが、もう1,000m近く自分の足で登ってきているので、やっとかと思ってしまいます。 第二展望台にはイワギキョウが咲いていました。 第二展望台から長官山まではすぐです。 稜線に出ると目の前に利尻山の山容がズドーンと現れます。風景は一気にアルペン的になり、風も吹き抜けます。荒々しくも優美な山の姿に思わず見惚れていました。この景色を見るために登ってきたんだ…! 長官山から山頂まではまだ500mほど登る必要があります。避難小屋まで少し高度を下げると、そこから一気に登ります。 9合目は感覚的に割とすぐ到着できたのですが、そこからが長かった…。北国の寒風に吹かれながら山頂を目指します。 この辺りになると、エゾシマリスが多くみられました。とてもすばしっこいのでなかなか写真は撮れませんでしたが…。 高山植物に励まされながら、なんとか登頂しました。山頂には立派な祠がありました。その祠の前に「利尻山頂」と書かれた看板と、「利尻山」と書かれた看板とがありました。それぞれ、1,719m、1,721mと書いてあります。おや…?1,719mと書かれた方には「(北峰)」と言う文字も。おやおや。恐る恐るYAMAPの地図を見てみると、最高峰1,721mは南峰となっています。しかも南峰はグレーアウト。よくよく調べてみると、南峰は現在立ち入り禁止になっている様で、登ることのできる最高峰は北峰の1,719mとのことです。ここが山頂でよかったんだとホッとしました。 というわけで、これにて「ルート1721」改め、「ルート1719」完登です。めでたしめでたし…と思ったのですが、sea to summit したならsummit to seaもしたらいいのでは?と余計なことを思いついてしまいました。 思いついたからにはやるっきゃないということで、海に向かって駆け降りていきます。 登山口から海までのロードはほとんど走りながらゴールを目指しました。 ゴールであるスタート地点の港に着いた時には思わずガッツポーズをしていました。 これにてsea to summit to seaは本当に完結です。 思った通りめちゃくちゃ良い山でした! ℹ️情報まとめℹ️ (事前に各々でお調べください) 交通🚞 ○利尻島 新千歳または丘珠から飛行機か、稚内からフェリーで行けます。空港から鴛泊の街まではバスが出ています。泊まるホテルによっては送迎もしてくれます。 ○鴛泊→北麓野営場 徒歩で1時間ほど。車だと10〜15分ほどだと思います。泊まる宿によっては送迎してくれる様です。 山荘、テント場🏕 ○北麓野営場 登山口にあるキャンプ場です。テント場だけでなくバンガローもあります。炊事場やトイレ、自販機などもあります。 ○利尻山避難小屋 長官山を越えた先にある避難小屋です。中は結構きれいでした。携帯トイレ用のトイレブースがあります。 登山道⛰ ○鴛泊コース 道迷いする様なポイントはありませんでした。危険箇所も特にありません。 温泉♨️ 利尻富士温泉 鴛泊から北麓野営場までの道の途中にあります。大人日帰り入浴500円。
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