デジタルでいつもの稜線の正体を探る

2022.08.14(日) 日帰り

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長岡天満宮の八条ヶ池からいつも見える山並みは何だろう? 釈迦岳はどれ? ポンポン山は? ということで、今回はポン釈迦あたりの地形情報をデジタル化してパソコン上で調べてみました。 現地に行って調べるには、これ以上の進展はなさそうだと感じたので。 あ、今回は山に行ってないです。(^^; 詳細は写真や図面に書き込んでいますので、もしよろしければどうぞ。 [本日の収穫] どの稜線のコブが釈迦岳なのかわかりました。(^^) やはり八条ヶ池からポンポン山は見えず、上空350mまで飛ぶ必要あります。 3D化するといろいろ楽しめますね。 レポの後半に3D化の手順を載せたので、もし興味ある人はどうぞ。 夏休みの自由研究とかにいいかもしれないですね。(^^;

ポンポン山・釈迦岳・小塩山・若山 自宅からポン釈迦ハイキングに行くとき、いつも長岡天満宮の八条ヶ池を通ります。んで、いつもの山並みを見てから登っているわけですが、これらが何なのか、イマイチよくわかってないんですよね。
以前は大沢山の大展望台でシャツを振って場所を特定しました。アホですな〜。
https://yamap.com/activities/18484419
でも、さすがに木だらけの釈迦岳でシャツ振っても意味ないし、写真の頂上付近にたくさん見えるコブみたいなやつも気になります。
自宅からポン釈迦ハイキングに行くとき、いつも長岡天満宮の八条ヶ池を通ります。んで、いつもの山並みを見てから登っているわけですが、これらが何なのか、イマイチよくわかってないんですよね。 以前は大沢山の大展望台でシャツを振って場所を特定しました。アホですな〜。 https://yamap.com/activities/18484419 でも、さすがに木だらけの釈迦岳でシャツ振っても意味ないし、写真の頂上付近にたくさん見えるコブみたいなやつも気になります。
ポンポン山・釈迦岳・小塩山・若山 山並みの拡大写真です。いくつかの写真を重ねて作成してます。
頂上付近に6つぐらいのコブがあるんですよね。これって何やろ? この中に釈迦岳はあるの? わくわく。

そういうわけで、デジタルの力を借りて調べることにしました。
山並みの拡大写真です。いくつかの写真を重ねて作成してます。 頂上付近に6つぐらいのコブがあるんですよね。これって何やろ? この中に釈迦岳はあるの? わくわく。 そういうわけで、デジタルの力を借りて調べることにしました。
ポンポン山・釈迦岳・小塩山・若山 そういうわけで、八条ヶ池からポンポン山の向こうあたりまでをデジタル化しました。
わかりやすいように、標高の高いところは明るい緑系統にして、低いところは暗い色にしています。東側は暗すぎて沼ですね。あと、山頂が明るすぎて少し吹っ飛んでますが、まぁいいや。いつも登ってる山々はこんな感じになっているようです。
地形だけではわかりにくいので、文字を入れてみました。自分で作成しておいてなんですが、ちょっと感動的です。こう見ると、立石橋のあたりって、結構えぐれてるんですね。

なお、どうやってデータ作成と3D化したのかは、このレポの最後の方に載せました。写真12以降の9枚です。こういう技術的な話に興味のある人はどうぞ。(^-^)/
そういうわけで、八条ヶ池からポンポン山の向こうあたりまでをデジタル化しました。 わかりやすいように、標高の高いところは明るい緑系統にして、低いところは暗い色にしています。東側は暗すぎて沼ですね。あと、山頂が明るすぎて少し吹っ飛んでますが、まぁいいや。いつも登ってる山々はこんな感じになっているようです。 地形だけではわかりにくいので、文字を入れてみました。自分で作成しておいてなんですが、ちょっと感動的です。こう見ると、立石橋のあたりって、結構えぐれてるんですね。 なお、どうやってデータ作成と3D化したのかは、このレポの最後の方に載せました。写真12以降の9枚です。こういう技術的な話に興味のある人はどうぞ。(^-^)/
ポンポン山・釈迦岳・小塩山・若山 それでは、この緑色な3Dマップを倒していきます。
う〜ん、全部緑色でめっちゃわかりにくいぞ。。
それでは、この緑色な3Dマップを倒していきます。 う〜ん、全部緑色でめっちゃわかりにくいぞ。。
ポンポン山・釈迦岳・小塩山・若山 視点を八条ヶ池にセットしました。これが八条ヶ池から見える山並みです。おぉ〜、これぞDX!(笑)
シルエットは写真2とそっくりで、なかなか感動的です。
でも、どのコブが何なのかサッパリわからん。。

ちょっと作戦を練り直しです。
視点を八条ヶ池にセットしました。これが八条ヶ池から見える山並みです。おぉ〜、これぞDX!(笑) シルエットは写真2とそっくりで、なかなか感動的です。 でも、どのコブが何なのかサッパリわからん。。 ちょっと作戦を練り直しです。
ポンポン山・釈迦岳・小塩山・若山 八条ヶ池からの距離に応じて色相を変えてみました。赤→ピンク→青→水色→緑→…といった感じです。明度は標高で変えることにしました。標高が高いと鮮やかで、低いと黒っぽくなります。
表示させてみると、めっちゃサイケデリック。(笑)
文字を入れてなければ、なにがなにやらですね。見映えが前衛的すぎます。
八条ヶ池からの距離に応じて色相を変えてみました。赤→ピンク→青→水色→緑→…といった感じです。明度は標高で変えることにしました。標高が高いと鮮やかで、低いと黒っぽくなります。 表示させてみると、めっちゃサイケデリック。(笑) 文字を入れてなければ、なにがなにやらですね。見映えが前衛的すぎます。
ポンポン山・釈迦岳・小塩山・若山 サイケ調の3Dマップを倒していきます。山ごとに色が違うので、なんとかわかる感じ。
とりあえず憶えておくといいのは、ポンポン山はピンク、釈迦岳は緑色、大沢山はヤマブキ色です。ちなみにベニーCCの東側にある西山古道も、色が循環して再びピンクになります。
視点をさらに倒していき、八条ヶ池からの風景を再現してみます。
サイケ調の3Dマップを倒していきます。山ごとに色が違うので、なんとかわかる感じ。 とりあえず憶えておくといいのは、ポンポン山はピンク、釈迦岳は緑色、大沢山はヤマブキ色です。ちなみにベニーCCの東側にある西山古道も、色が循環して再びピンクになります。 視点をさらに倒していき、八条ヶ池からの風景を再現してみます。
ポンポン山・釈迦岳・小塩山・若山 これが、サイケ調にした八条ヶ池から見える山並みです。どれが何なのかわかりやすくなりました。でも、現実の風景でこんなのが見えたら発狂しそうだな。(笑)
ヤマブキ色の大沢山はしっかり見えてますね。ただし、緑色の山々の稜線が高いところに見えているため、八条ヶ池からだと大沢山の頂上は大変わかりにくいようです。
向こうの方に見えている緑色の山々ですが、一番高いのは釈迦岳のようです。一方で、ピンク色のポンポン山は全く見えてないですね。
これだけではわかりにくいので、次の図では線と文字を入れました。
これが、サイケ調にした八条ヶ池から見える山並みです。どれが何なのかわかりやすくなりました。でも、現実の風景でこんなのが見えたら発狂しそうだな。(笑) ヤマブキ色の大沢山はしっかり見えてますね。ただし、緑色の山々の稜線が高いところに見えているため、八条ヶ池からだと大沢山の頂上は大変わかりにくいようです。 向こうの方に見えている緑色の山々ですが、一番高いのは釈迦岳のようです。一方で、ピンク色のポンポン山は全く見えてないですね。 これだけではわかりにくいので、次の図では線と文字を入れました。
ポンポン山・釈迦岳・小塩山・若山 それぞれのピークが何なのかを記しました。
真ん中の緑色で一番高いのが釈迦岳です。やはり、見えてたんですね。(^^)
釈迦岳と大沢山との間には、いろんな尾根が重なっているようですね。今までよくわからなかったのも納得できます。
大沢山と釈迦岳との間には、A-8や善峯寺分岐の休憩ベンチなどがあるようです。ただ、これらのピークと一致するのかは微妙です。だいたいこのあたり、ぐらいの信頼度ですかね。
他にも、今までよくわからなかった中腹についても、そこそこ見当がつく感じ。画像では手前のピンク色(紫色?)のあたりです。とはいえ、中腹は実物を見ても木ばかりでよくわからんですが。。
それぞれのピークが何なのかを記しました。 真ん中の緑色で一番高いのが釈迦岳です。やはり、見えてたんですね。(^^) 釈迦岳と大沢山との間には、いろんな尾根が重なっているようですね。今までよくわからなかったのも納得できます。 大沢山と釈迦岳との間には、A-8や善峯寺分岐の休憩ベンチなどがあるようです。ただ、これらのピークと一致するのかは微妙です。だいたいこのあたり、ぐらいの信頼度ですかね。 他にも、今までよくわからなかった中腹についても、そこそこ見当がつく感じ。画像では手前のピンク色(紫色?)のあたりです。とはいえ、中腹は実物を見ても木ばかりでよくわからんですが。。
ポンポン山・釈迦岳・小塩山・若山 わかったことをさっきの写真に書き込んでみました。それぞれのコブはこんな感じになっているようです。どうやら、釈迦岳は八条ヶ池から見えているようです。このコブだったのか〜。
一方でポンポン山ですが、釈迦岳から北北東に延びる尾根に隠れて全く見えないようです。
わかったことをさっきの写真に書き込んでみました。それぞれのコブはこんな感じになっているようです。どうやら、釈迦岳は八条ヶ池から見えているようです。このコブだったのか〜。 一方でポンポン山ですが、釈迦岳から北北東に延びる尾根に隠れて全く見えないようです。
ポンポン山・釈迦岳・小塩山・若山 ちょっと八条ヶ池の上空を飛んでみます。デジタルは気軽にこういうことができるのがいいですね。(笑)
上空350メートルに到着です。緑色の尾根の向こうにピンク色のコブが見えています。これがポンポン山の頂上です。その右側には青っぽい尾根が続きますが、これは東尾根ルートのようです。
そういうわけで、八条ヶ池からポンポン山を見るには、ドローンを飛ばすか、ヘリをチャーターするしかないようです。

この図よりも後にはテクニカルな話が続くので、もし興味ある人はどうぞ。
ちょっと八条ヶ池の上空を飛んでみます。デジタルは気軽にこういうことができるのがいいですね。(笑) 上空350メートルに到着です。緑色の尾根の向こうにピンク色のコブが見えています。これがポンポン山の頂上です。その右側には青っぽい尾根が続きますが、これは東尾根ルートのようです。 そういうわけで、八条ヶ池からポンポン山を見るには、ドローンを飛ばすか、ヘリをチャーターするしかないようです。 この図よりも後にはテクニカルな話が続くので、もし興味ある人はどうぞ。
ポンポン山・釈迦岳・小塩山・若山 どうやってデータを用意して、山並みの画像を作成したのかまとめました。

おおまかにはこんな感じの手順です。
データをゲットして、3Dデータに変換して、表示する、という具合です。
どうやってデータを用意して、山並みの画像を作成したのかまとめました。 おおまかにはこんな感じの手順です。 データをゲットして、3Dデータに変換して、表示する、という具合です。
ポンポン山・釈迦岳・小塩山・若山 この地図上で色を付けた領域の標高データを取らせるようにしました。指定したピクセルの座標値から換算して、実際の地図上の緯度・経度を求めています。
標高をどうやって得ているのかは、次のスライドで。
この地図上で色を付けた領域の標高データを取らせるようにしました。指定したピクセルの座標値から換算して、実際の地図上の緯度・経度を求めています。 標高をどうやって得ているのかは、次のスライドで。
ポンポン山・釈迦岳・小塩山・若山 緯度・経度・標高のデータが欲しかったんですが、ネット上のどこにも転がってないので、自分で作成することにしました。
国土地理院の地図サイトでは、与えた緯度・経度の地図とともに、中心十字線のところの標高が左下に表示されます。これを読めばいいわけです。しかし、数値ではなく画像でしか得られないので、画面のスクリーンショットを撮ってから、tesseartというフリーのOCRソフトを使って数値データを得ています。
緯度・経度・標高のデータが欲しかったんですが、ネット上のどこにも転がってないので、自分で作成することにしました。 国土地理院の地図サイトでは、与えた緯度・経度の地図とともに、中心十字線のところの標高が左下に表示されます。これを読めばいいわけです。しかし、数値ではなく画像でしか得られないので、画面のスクリーンショットを撮ってから、tesseartというフリーのOCRソフトを使って数値データを得ています。
ポンポン山・釈迦岳・小塩山・若山 データを得るためにやったことは、全体的にはこんな感じ。こうやって、地図上で着色したエリアの緯度・経度・標高データを順次取得します。
手作業は嫌なので、pythonで動かしています。サーバ負荷をかけたくないので、地図を分割して処理させたり、アクセス頻度をかなりゆっくりペースでやってます。どうせ急ぎではない娯楽目的なので。。
データを得るためにやったことは、全体的にはこんな感じ。こうやって、地図上で着色したエリアの緯度・経度・標高データを順次取得します。 手作業は嫌なので、pythonで動かしています。サーバ負荷をかけたくないので、地図を分割して処理させたり、アクセス頻度をかなりゆっくりペースでやってます。どうせ急ぎではない娯楽目的なので。。
ポンポン山・釈迦岳・小塩山・若山 得られたデータはこんな感じです。これは出灰あたりのデータかな。全部で約10万個のデータ点です。
OCRがよく誤認識するので、手作業で直してます。これが一番大変だったよ。「4」を「A」にしてたり、「1」と「7」を間違えたり。もう少し賢いOCRはないものか。。
得られたデータはこんな感じです。これは出灰あたりのデータかな。全部で約10万個のデータ点です。 OCRがよく誤認識するので、手作業で直してます。これが一番大変だったよ。「4」を「A」にしてたり、「1」と「7」を間違えたり。もう少し賢いOCRはないものか。。
ポンポン山・釈迦岳・小塩山・若山 地理データを3Dモデル用のデータに変換します。さほど難しいことはしてないです。xにcosが入っているのは、緯度が変わると、経度方向の一周の距離が変化するためです。
地理データを3Dモデル用のデータに変換します。さほど難しいことはしてないです。xにcosが入っているのは、緯度が変わると、経度方向の一周の距離が変化するためです。
ポンポン山・釈迦岳・小塩山・若山 このレポの前半に書いたけど、2種類の配色で試しています。結局のところ、表示がサイケ調でないと、どれが何の山なのか、よくわからなかったですね。
このレポの前半に書いたけど、2種類の配色で試しています。結局のところ、表示がサイケ調でないと、どれが何の山なのか、よくわからなかったですね。
ポンポン山・釈迦岳・小塩山・若山 最近はいい3D表示ソフトがあって助かります。ありがたや。(__)
八条ヶ池からの山並みを表示させると、思った以上にそっくりで感動します。
ええわ〜。
最近はいい3D表示ソフトがあって助かります。ありがたや。(__) 八条ヶ池からの山並みを表示させると、思った以上にそっくりで感動します。 ええわ〜。
ポンポン山・釈迦岳・小塩山・若山 配色設定による見え方の違いをまとめました。見映えはAの方が断然いいんですが、どの山が何なのかを調べるには、Bのサイケ調がいい感じです。

というわけで、山に行かない今回のレポは以上です。ありがとうございました。(^^)
配色設定による見え方の違いをまとめました。見映えはAの方が断然いいんですが、どの山が何なのかを調べるには、Bのサイケ調がいい感じです。 というわけで、山に行かない今回のレポは以上です。ありがとうございました。(^^)

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