戻る 次へ

大朝日岳 中ツル尾根〜鳥原山周回ルートの写真

2022.07.31(日) 11:22

この写真を含む活動日記

35
80

11:34

20.6 km

2100 m

大朝日岳 中ツル尾根〜鳥原山周回ルート

大朝日岳・朝日連峰・祝瓶山 (山形, 新潟)

2022.07.31(日) 日帰り

久々に打ちのめされた登山でした。余裕を持って作成した予定時間を二時間以上超過。なにより、こんな時間に下山すると遭難を疑われますので、猛省しなければなりません。 きっかけとしては、先日大朝日岳に登った際に、雨により途中撤退したことです。リベンジ登山を計画するにあたり、どうせなら歩いたことがない所を歩こうと考え、朝日連峰の中でも特に歩く人が少ない朝日鉱泉からのルートを思いつきました。距離や標高差は大変なものの、これ位ならば歩いたことがあるカタログスペックなので大丈夫だろうと思ったのですが、気温、急登開始までの距離、登り返しのタイミングにより、ここまで辛くなるものだと、まざまざと思い知らされました。 今回は登りに中ツル尾根を選択。朝日連峰屈指の急登とは聞きますが、飯豊の丸森尾根や雨飾の薬師尾根よりは緩やかなため、余裕だろうと思っていたのです。この尾根は距離が8キロで、ちょうど半分が横移動、残り半分が急登という配分です。前半は、ほぼ標高差がないとは言え踏み外すと崖下の渓流に墜落、といった細い道でなかなか加速できません。そして何より、アブがこれでもかと沸いており、気を抜くとあちこち噛まれます。後半の急登は、これだけ歩いたのにようやく2合目からのスタートです。最初から4合目までが最も急なので呼吸を整えながらじっくり進み、傾斜が緩んだ所から加速するつもりでしたが、ペースが全く上がりません。ここに来て気温が一気に上昇したのと、傾斜の緩急にやられたようです。少し登っては休む、の繰り返しで進むと、写真を撮る余裕もありません。予定より一時間以上超過して山頂に到着します。 山頂は、ガスが流れ込み視界は曇ったり晴れたりでしたが、少しでも涼しくなったのが有り難かったです。ここで、水が底をつきます。本当は御影森ルートで下山予定でしたが、水場が心許ないため、銀玉水と鳥原小屋で補給できる鳥原ルートに変更して進みます。降りは使う筋肉が違うためか、いつもと同じようなペースが出せたので、小朝日を越えて一気に鳥原山まで向かいます。鳥原小屋はまだ管理人さんが登ってきていないようでしたが、綺麗に整備されています。 ここから下山路を進みます。途中から傾斜や飛石の間隔がいい感じになってきたため、走って下山します。しかし、沢を越えた先に登った尾根は、細かいアップダウンを繰り返しながら、ほぼ標高を変えないままどこまでも続いていくもの。20キロ近く歩いた下山モードの脚には、登り返しの連続はキツすぎます…ここは、日帰りの下山には使うべきでないルートでした。体力より先に気力が挫け、登山道に悪態をつきながらフラフラと進み、ここでも予定時間を大幅に超過します。最後は200mを一気に降り、アブの大群に襲われながら車まで、なんとか明るいうちに戻りました。 古寺からのルートを歩き慣れていたためか、朝日連峰に慣れたつもりでしたが、それ以外は未だに遠い朝日のままなのだと実感しました。ここで新しいルートを歩く際には、綿密に下調べをする必要があるようです。