活動データ
タイム
29:54
距離
54.9km
のぼり
4245m
くだり
3900m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る【天候はどんなかんじ(犯人は夏の夕立)】 ・ てんくらの「槍ヶ岳」の天気予報は、ほぼCランクの登山指数が連日並んで、期待薄だった。本州に居座る高気圧を避けて、台風5号は東シナ海を北西方面に進み8/1には熱低に変わる予想だった。続いて発生した台風6号も東シナ海を北上するので、北Aは夏本番の気象予報と思われた。そこで、文蔵はSCWで数日間の気象予測を参照した。するとAMの雨降りはまったくナシだった。そのため山行中止を考えたが、雨でもOK GO!を決める。都会や田舎の上空を覆い尽くす雲海も見たいのだ。 ・ 天気予報Cランクはうそじゃない。でも犯人は「夏の夕立」なのだ。それも午後早くに雨降りが始まるだけだ。実際、7/29は正午前に燕山荘手前で雨降りとなり、その後は雨が降ったり止んだりだった。そして17時過ぎから豪雨のような夕立になった。7/31も朝から快晴だったが、8時過ぎには槍・穂高稜線では雲が湧いていた。槍ヶ岳山荘に14時にチェックインし、仮眠をとったがまたも17時には本格的な雨降りになっていた。そして8/1も快晴の天候で始まった。南岳新道を8時25分にくだり始めるが、槍平小屋までは快晴で猛暑だった。しかし2・3時間後には稜線の尾根ではガスが掛かってきていた。やがて夕立になっただろう。 【今回の反省点】 ・ 燕岳・北燕岳を中止 サブザックで燕山荘=燕岳・北燕岳を計画したが、前日にあきらめた。2時間余計にかかるし、大天井Hに15時に入るにはそれしかなかった。なにせ、ザックが15kgと重すぎる。2LのPETボトルの氷を槍まで荷揚げするべきじゃないのだ。その氷水は、大天井Hでウイスキーの水割りを1杯作っただけで、槍の夜にはもうただの水になっていた。(逆に、氷水を持たなきゃ、それが反省点になったろう) ・ 槍頂上往復を中止 前回:笠ケ岳山荘→槍の殺生H泊と同じで、今回も槍のてっぺんにのぼらなかった。時間はたっぷりあり、ガスは時に巻く程度なので、500円でヘルメットを借用して7回目の登頂をすべきだった。どうも単独になると消極的になってしまう。冷えた缶ビールを飲みながら、登頂するハイカーを声援することで頭がいっぱいになる。 ・ 写真・画像がいまいち N社製デジカメで露出オーバー気味になった。デジカメの寿命か? スポット測光設定のせいか? ファインダー&液晶を見ない迅速撮影法のためか?(画像を確認し、不満であればもう一度撮影するだろう) それと、数日前にバッテリー2個を新規購入して計3個を持参したが、1つで全然十分だった。それはそれですごいことだ。iPhone2台とデジカメを手振れ・幼稚三脚・自撮り棒であれこれ撮影したが、まあこんなものだろう。3種カメラ撮影の画像が時系列にあるか未確認である。失礼があったら勘弁してください。 【行程】 ・前泊:7/29は移動日。深夜高速バス利用でなく、最近はこんなことが多い。文蔵は八王子1130発の特急あずさに乗車して松本へむかう。そこで約40分の大糸線電車待ちがあるので、駅ビルを抜けて名物手打ちそばを食した。大ざるそば+ミニ山賊焼き=680円である。そして駅のKIOSKで缶BEERを求めて、6番線に向かった。あとは宿舎から道の駅までチャリンコで往復し、帰路に大雪渓酒造に寄ってその晩に飲めるだけを買い求めた。 ・1日目:JR穂高駅から中房温泉の燕岳登山口いきのマイクロバスに乗車した。そこからは合戦小屋・燕山荘・喜作レリーフ・大天井ヒュッテまでのハイキングとなる。燕山荘からの表銀座ルートはコマクサが最盛期だった。でも、切通岩から大天井Hまでが単独で心細かった。雨が降るや、足元の岩石が滑りやすく注意して進むしかない。山小屋が見えるや、Beer(600円/350cc缶:これ以降は同価格)があると確信した。 ・2日目:赤岩岳・西岳(頂上)・水俣乗越・H大槍・槍ヶ岳山荘のルート(15年?ぶりの2度目)だった。表銀座のアップダウンはやさしいが、東鎌尾根は高低差があるばかりか、階段・クサリが多くて息が抜けない。それに熱暑に襲われてしんどいものだった。そしてH大槍に到着してギンギンに冷たいBeerを買い求めて、のどを鳴らす時には限りのない至福が込み上げてきた。 3人で槍沢から水俣乗越をめざしてのぼった経験がある。すぐに登山道を外れ、崩れる斜面のダケカンバ・草むらに張り付いて、苦難の末に上方山道にばらばらに抜け出たのだ。おそらくその場所だった。今回、文蔵はそこで食量を減らすために「かつバーガー」を食べ始め、もう食べられないと半分以上を下方の樹林帯に捨てた。すると4・5分後に大きな物音がしたのだ。樹幹が音を鳴らし、数回にわたって次々にへし折られた感じである。文蔵はすぐに立って「大丈夫ですかあ!」と何度も叫ぶが、ついに人間の声は聞こえなかった。80kgほどのクマが急傾斜地で樹木をなぎ倒しながら落ちていく感じがした。クマはおいしい臭いをかぎ分けるとごく最近に聞いていた。文蔵はあのかつバーガーでクマが負傷したかもしれないとつらい気分になるのだった。 槍ヶ岳山荘はキキョウの部屋だった。上下2段ベッドの定員16人のところに宿泊者は5人だった。適切なコロナ対策なのだろう。文蔵は夕食時に缶Beerを食堂に持ち込んだが、そうする人は見当たらなかった。彼らは羨ましそうにしたが、きっと経験が浅いのだろう。それと次回の宿泊では、小瓶醬油の持ち込みを決めた。塩分を多めに摂取しないと、熱中症になってしまうじゃないか。 ・3日目:槍ヶ岳山荘から南岳山荘まで3000m級の主脈縦走は、まさに天空海闊な気分になれる絶好コースである。大喰岳・中岳・南岳を越えていくが、周囲の山座、遠方にある連峰が豪勢・秀麗である。振り返って槍ヶ岳・裏銀座・立山・劔岳を称賛し、左に表銀座と常念岳、正面に富士山と南A・八ヶ岳、前方に穂高山脈・焼岳・乗鞍岳、右に笠ヶ岳・加賀の白山を賛美しないといけない。 半面、南岳新道はいかがなものだろうか。前回2018/8/18にのぼったが、今度はここを下山ルートに選んだわけだ。だからCTの1.5時間は嘘だと思えた。救急箱のある2630m地点から下方の九十九折の木製階段はことごとく朽ちている、または見る影もなかった。密な樹林帯と足場の悪い岩石は降雨の影響で滑りやすかった。手づかみする岩や樹木がなく、幾度も転倒しそうになる。よって槍平小屋はずっと遠くに感じ、下山は2時間50分だった。槍平小屋ですべきことは身体を冷やすことだ。イチゴのかき氷(600円)を摂取することだろう。 おまけに、新穂高RWBSまでのコースが遠いもので、槍平(11:30 45分)→滝谷避難小屋(1時間25分:迂回ルート)→白出小屋(35分)→穂高平小屋(40分)→新穂高RWBS(14:55)。文蔵はほとんど休息なしで歩行した。そのおかげで、平湯温泉への路線バスに間に合い、1本早い新宿行きの高速バス(1605発)に乗車できたのである。文蔵は愛妻から38℃を越える熱を出したとその朝にメールを受けていた。 ・・・あとは写真を見てください。
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