爺ヶ岳(南峰)・爺ヶ岳(中峰)・爺ヶ岳(北峰)・布引山・鹿島槍ヶ岳（南峰）・鹿島槍ヶ岳（北峰）...

鹿島槍ヶ岳、八峰キレット、五竜岳を縦走したいという大すけさんに誘われて、ヤマバーとともに難関に挑む。 初日 前日信濃大町駅近くの宿に前泊し、始発6:15のバスで扇沢に向かう。バスはすいている。扇沢駅はアルペンルート切符売り場に長蛇の列。7時登山開始。天気は晴れ。爺ヶ岳登山道入り口まで舗装道路を1キロほど降りる。ヤマップで作った登山届をポストに入れて登り始める。登山道は整備されていて歩きやすい。しばらくは景色のない単調な樹林帯。しばらくいうと時折左手が開けてよい眺め。大きな石を敷き詰めたような畳平のあたりから、視界が良くなり楽しくなる。途中大きな雪渓を渡る。冷たくて気持ちよい。長い登りを種池山荘まで。山荘周辺はお花畑。天気も良く眺めが良い。ここで方向転換して爺ヶ岳に登る。爺ヶ岳南峰経由、今日の目的地爺ヶ岳中峰でSOTA (Summits on the Air) アマチュア無線。ダイポールアンテナを山頂奥の斜面に張る。1時間ほどで22局と交信。 爺ヶ岳(JA/NN-022) 21 Mhz CW (モールス) 5局 秋田、山形、長野x2、神奈川、群馬、埼玉 7 Mhz CW 15局 島根、埼玉x2、福井x2、大阪、神奈川x2、東京x3、滋賀、栃木谷倉山山頂局、他2局 433 Mhz FM 2局 長野、栃木谷倉山山頂局 合計 22局 本日の宿冷水山荘へ到着。冷水山荘では3人で小さい個室を与えられて快適。食事もおいしかった。水は1リットル無料。 2日目 朝食後鹿島槍ヶ岳を目指す。ハーネス、ヘルメットを着用。道は歩きやすく危険なところはない。朝は晴れていたが山頂につく頃には曇り。山頂奥に早速無線設備を設営。 鹿島槍ヶ岳(JA/NN-012) 21 Mhz CW 3局 ニュージーランド、埼玉、長野 7 Mhz CW 11局 福井、群馬x2、長野x 3、埼玉、京都、大阪、神奈川、東京 433 Mhz FM 2局 長野x2 合計 16局 良くコメントをくれるヤマッパーKYOUさんともCWで初交信。CWはやらないはずだったのに、びっくり。ありがとうございました。 鹿島槍北峰は巻道して時間節約。キレット小屋を目指す。キレットの直前に八峰キレットの核心部分。先頭になって鎖場、梯子場を進んでいると、ザーッという滑る音、ヤマバーが鎖場の足元登山道上で横たわる。だいすけさんが「セルフビレイしていてよかった。」と安どの声。セルフビレイしてたので事なきを得る。自分がこの時から梯子や鎖をビレイロープでつないで進む。このせいで進みが少し遅くなったが、あっという間にキレット小屋到着。余裕があれば今日五龍山荘まで進んで、明日は唐松岳から八方尾根を目指そうかと相談してきた。キレット小屋に五龍山荘が空いているか確かめたところ、空き室なしで、本日の登山はこれで終了。冷水山荘のお弁当、ちらしずし風でおいしかった。 夜のうちに水を1リットル仕入れる。800円ぐらいだったかな？キレット小屋では2段ベット風の下を3人で畳一畳分布団を敷けるようになっている。夕食は、なかなかおいしかった。 3日目 朝食は弁当にしてもらって5時に歩き始める。天気は晴れ。今日は長い道のり。八峰キレット核心部を越えているはずだが、五龍岳への道は、岩の昇り降りがずっと続く道。鎖場、梯子も随所にある。いくつもの岩峰を越える長い厳しい道のり、五竜岳の山頂到着後、無線設営。 五龍岳 (JA-NN-016) 7 Mhz CW 9局　京都、福井、長野、群馬、東京、大阪x2、埼玉x2 433 Mhz CW 2局　長野x2局 合計 11局 1時間で無線終了。無線をしているうちに雲に囲まれてしまった。帰りのバスの時間に間に合うように、速足で降りる。五竜からの下りも、岩場が続く。五龍山荘で給水。2リットルのボトルが800円。粉のポカリを頂き、水に混ぜて飲みながら降りたら、元気が出た。足のしびれなどの脱水症状にもならなかった。 途中、いくつかの慰霊ケルンがあった。合掌。 急いで降りてバスに間に合う。予定のバスよりももう1本遅くても間に合うということだったので、温泉に入ったが、温泉が熱すぎて入浴できず。シャワーを浴びて汗を流す。 厳しくも天気にも恵まれ楽しい山行だった。