活動データ
タイム
04:56
距離
3.8km
のぼり
828m
くだり
828m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る二日目 朝があけた。 夜中少し風が吹いていたらしい。ふうさんが教えてくれた。 モルゲンロートまで時間があるが、今日の目的は穂高に登ることだ。 急いで朝食のビーフンを作り、腹に流し込む。 水の分量を間違えたみたいで、美味しくなかった。 アタックザックに最低限の荷物を詰め込み、アイゼン、ピッケル、ヘルメットを装着して準備完了。 しんじさん達は今日が下山日だ。ふうさんも仕事の関係で今日下山しないといけない。 ここからは自分一人で雪の壁に挑戦するのだ。 みんなに応援され、送り出された。 テント村の出口で、山岳警備隊の方々にどこまで行くか、装備は適切か入念にチェックされる。 僕はチェックをクリアできたみたいで通過できた。 ザイテングラードの小豆沢に取り付く、目の前にモルゲンロートが広がる。 初めてみるモルゲンロート、目の前というか自分がその中の一部になるとは思わなかった。 最初のほうの傾斜はたいしたことがなく、伯耆大山の上部と変わらなかった。 しかし徐々に傾斜がきつくなり、最終的にはアイゼンの前爪とピッケルをダガーポジションにしてピックを打ち込んで登ることになった。 一番傾斜のきつい場所の辺りで、前方の方のスピードが遅くなり必死にアイゼンを雪の壁に蹴りこんでいるが なかなか刺さっていない。 雪がガチガチになっているみたいで、真下にいた自分に氷のカケラがヘルメットにコンコン当たった。 前方の方が、こっちは危険だと叫んだのでそれを下の方に伝えた後 こりゃいかんと思い、自分も固くなっている雪にアイゼンを蹴りこみ、水平移動をして雪が柔らかい場所まで移動して登りきった。 奥穂山荘まで登ったら後少しだ。 奥穂のほうには命がけで登っているツワモノ達がいた。僕には技術的にも精神的にも無理だった。 ガレ場を登りきったあと涸沢岳山頂にたつことができた。 人生で初めての穂高 しかも残雪期、これほど達成感があることは今までの山行でなかった。 しばし写真を撮ったり景色を眺めた後、奥穂山荘まで降りておしるこを食べた後 ザイテングラードを下山した。 登りよりも下りのほうが危ないと皆言うが、今までの経験か、なぜか非常に落ち着いた足取りで降りることができた。 途中まで降りた後、尻セードを楽しもうと滑ってみるが、ピックを突き刺したままでも減速しない。 やはりここは今まで経験した傾斜とは違うのだと実感しながら、安全に降りることにした。 涸沢小屋まで無事降りた後、テラスでコーラを飲んでノンビリした後 テントに戻ると、ふうさんが気をきかせてワインのボトルとツマミの缶詰を置いていってくれた。 テンションがあがり、涸沢ヒュッテのテラスでツマミとおでんでワインボトルを全部あけてしまった(笑) ベロベロになりながら気が付けば夜になり、気が付けば朝になっていた。
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