アイガー(の尾根)に立つ

2022.07.24(日) 日帰り

 🧀gotoスイス 第2週 グリンデルヴァルト5日目 アイガー・トレイル  アイガー(Eiger、標高3967m)である。  スイスのグリンデルヴァルトに来たら「アイガー北壁」なのである。  常人には登れない。  真下を通る「アイガー・トレイル」から口を開けて見上げ、「これマジすか」と溜め息をつく。それが基本らしい。   📌アイガー北壁———  ドイツ語で北壁を意味する"Nordwand"をもじって"Mordwand"(死の壁)と呼ばれる。国際基準では「超難関2」とされる。  初登頂は1938年、日本人初登頂は1969年。  登攀は通常、雪氷が固まって安定する冬に行われる。冬以外は落石で危ない。  ふもとのグリンデルヴァルトから、登攀の様子を双眼鏡で観察できるという。   📌アイガー・トレイル———  ヴェンゲルンアルプ鉄道Alpiglen駅(標高1615m)から、ユングフラウ鉄道(またはロープウェーのアイガー・エクスプレス)のアイガー氷河駅(標高2319m)までの6km。  「マウンテン・ハイキング・トレイル」に分類され、難易度は「中」。日頃から歩き慣れていれば、何の問題もないレベル。  —————————————————————  このアイガー・トレイルを歩くだけなら、  1⃣楽ちん:鉄道かロープウェーで氷河駅にワープし、歩いて下りる  2⃣標準:氷河駅まで自力で登り、鉄道かロープウェーで戻る  3⃣頑張る:往復とも自力  の3択になる。  ところが、スイスの登山地図アプリで、  4⃣挑戦:アイガー・トレイルから尾根のピークRotstock(標高2663m)に寄り道登攀  というオプションが見つかった。  分類は、トレイルではなく"Via ferrata"。金属製のハシゴやワイヤーが設けられた登攀ルートのことだ。この分類における難易度は、6段階で下から2番目のK2(easy)。  YouTubeを見ると「どこがどうeasyですのん?」という印象だったが、見てみたい。行けるところまで行ってみることにした。    きょうは、ヘルメット&グラブ持参。でも、シューズは初級トレッキング用。  22日に死亡したかに見えた一眼レフカメラを23日にいじったところ蘇生したため、半信半疑ながら連れていくことにした。    🧀  🧀  🧀  🧀  🧀  アイガー・トレイルは、これまた「至高の道」なのだった。  〇北壁直下の緩やかな上り  〇一面に咲き誇る高山植物  〇その北壁の凄まじさ。ほぼ垂直?  だが、Rotstockに直登する"Via ferrata"への分岐点を折れると、ハイカーが激減した。  そして、スタート地点に着き、怯んだ。  えぐい。大キレット、ジャンダルム、妙義山並みじゃね?(踏破したことないけど)  ただ、Via ferrataとは、要はハシゴ場である。少し登ってみようと決意したところに、兄貴3人組がやって来た。そして、ハーネスを着け始めたではないか。  やっぱり不安になってきた石垣市民。「それ(ハーネス)は必要(necessary)ですのん?」と指さすと、"Yes"と即答を返された。ふもとでレンタルできるという。  シュトゥットガルト市民だった。ドイツが誇るクルマの町だ。関連する日系企業が多く進出していて、日本人が多い。  「実は僕、日本の豊田市出身なんです」と話すと、「マジすか」と激しく反応された。    🧀  🧀  🧀  🧀  🧀  "Via ferrata"は撤退(途切れた軌跡ご参照)。  ハーネスをレンタルしようにも、使い方が分からない。初心者ソロでは不可能だ。  しかし、諦めるわけにはいかない。「プランB」に移行した。  アイガー・トレイルの終点アイガー氷河駅からも、Rotstockに通じるトレイルがあると知っていた。旧道らしい。様子を見よう。  観光客であふれ返るアイガー氷河駅をサクッと通過して、そのトレイルに入ると、瞬く間に人けがなくなった。  不安な気持ちで進んでいくと、ハイカーがちらほら現れ始めた。  ほとんどヘルメット姿だが、ガチ装備でもない。メタボ気味のお父さんもいる。何とかなりそうだった。  実際、瑞牆山みたいなロープ場が連続していたが、それほどチビらずに登頂できた。  諦めかけた頂に別ルートで到達するというのは、初めての経験。嬉しかった。  天気予報通りのピーカン。眺めも最高だ。    🧀  🧀  🧀  🧀  🧀  きょうの真のクライマックスは、しかし、ここからだった。  Rotstockで記念撮影しているヘルメット親子と話したら、ポーランドから来たという。  小学校低学年くらいの男の子とレスラー体形でタトゥーだらけのお父さんだ。  例のハシゴ場で撮った写真を下山後に調べて分かったが、この親子、あそこを登ってきたのだった。もちろん、ハーネス装備。  「日本から来ました」とあいさつすると、「トーキョー? オキナワ?」と聞いてくる。  なぜ「オキナワ」が出てくる?と思いつつ「その沖縄です」と答えると、驚かれた。  空手が趣味で、聖地・沖縄も勉強したという。趣味はレスリングじゃなかったのね。   次にグリンデルヴァルト村方向を見やると、断崖の上で3人が休んでいた。よく見ると、シュトゥットガルト軍団ではないか。  向こうも気づき、盛大に迎えてくれた。  3人は帰路、安全な旧道で下りるという。そのうちの一人から「いいカメラですね。メアド教えるから送ってけろ」と頼まれた。  了解。ついでに「きのう蘇生したばかりなんです」と答えたかったが、「蘇生」の言い回しが咄嗟に出てこなかったので、やめた。    🧀  🧀  🧀  🧀  🧀  登山後、ユングフラウ鉄道に乗って、アルプス観光で圧倒的な人気を誇る世界遺産エリア「ユングフラウヨッホ」を見物しようと計画していたが、パスした。  思いがけない登山と出会いの喜びに満ち足りて、異なるテイストを加えたくなくなった。老後に行こうと思う。  明日からは、ミューレン(Mürren)という山村に3泊する。山登り編の最終目的地。  その後は、世界遺産の首都ベルン、スイスの玄関口チューリッヒを経て、成田空港。  石垣島には直帰せず、内地でも夏山を楽しもうかなと目論んでいる。

 きょうも留守番のダウンとパーカー。
 というか、15日にスイス入りして以来、標高3300m地点も含めて、すべてインナー1枚で済んでいる。シャツも要らない。風による汗冷えすらない。
 海外旅行には重たすぎるチェーンスパイクも、完全に出番なし。
 代わりに大活躍しているのは、ハットと日焼け止めである。

 きょうも留守番のダウンとパーカー。  というか、15日にスイス入りして以来、標高3300m地点も含めて、すべてインナー1枚で済んでいる。シャツも要らない。風による汗冷えすらない。  海外旅行には重たすぎるチェーンスパイクも、完全に出番なし。  代わりに大活躍しているのは、ハットと日焼け止めである。

 きょうも留守番のダウンとパーカー。  というか、15日にスイス入りして以来、標高3300m地点も含めて、すべてインナー1枚で済んでいる。シャツも要らない。風による汗冷えすらない。  海外旅行には重たすぎるチェーンスパイクも、完全に出番なし。  代わりに大活躍しているのは、ハットと日焼け止めである。

ヴェンゲルンアルプ鉄道Alpiglen駅から見た「アイガー北壁」。

ヴェンゲルンアルプ鉄道Alpiglen駅から見た「アイガー北壁」。

ヴェンゲルンアルプ鉄道Alpiglen駅から見た「アイガー北壁」。

 駅の脇の小道からつながっているアイガー・トレイル登山口。
 通行可(OPEN)と書いてある。

 駅の脇の小道からつながっているアイガー・トレイル登山口。  通行可(OPEN)と書いてある。

 駅の脇の小道からつながっているアイガー・トレイル登山口。  通行可(OPEN)と書いてある。

グーグルレンズによると、スカビオサとみられる。原産地はユーラシア。
 

グーグルレンズによると、スカビオサとみられる。原産地はユーラシア。

グーグルレンズによると、スカビオサとみられる。原産地はユーラシア。  

途中、滝があった。

途中、滝があった。

途中、滝があった。

 アイガー・トレイルから、グリンデルヴァルト村。
 反対側の山々は、22日に登ったフィルスト山など。
 左奥のお椀型のピークは、その日のゴールとしたファウルホルン(標高2681m)。

 アイガー・トレイルから、グリンデルヴァルト村。  反対側の山々は、22日に登ったフィルスト山など。  左奥のお椀型のピークは、その日のゴールとしたファウルホルン(標高2681m)。

 アイガー・トレイルから、グリンデルヴァルト村。  反対側の山々は、22日に登ったフィルスト山など。  左奥のお椀型のピークは、その日のゴールとしたファウルホルン(標高2681m)。

 義足のハイカーに出会った。
 はじめは驚いたが、軽くあいさつを交わして、しばらく並走した。
 強靭なボディーの持ち主。石垣島代表として負けてはいられないと思った。

 義足のハイカーに出会った。  はじめは驚いたが、軽くあいさつを交わして、しばらく並走した。  強靭なボディーの持ち主。石垣島代表として負けてはいられないと思った。

 義足のハイカーに出会った。  はじめは驚いたが、軽くあいさつを交わして、しばらく並走した。  強靭なボディーの持ち主。石垣島代表として負けてはいられないと思った。

アイガー・トレイルは、序盤だけ少し急だが、中盤以降は緩やかな上り。ファミリー向けと言ってもいい。

アイガー・トレイルは、序盤だけ少し急だが、中盤以降は緩やかな上り。ファミリー向けと言ってもいい。

アイガー・トレイルは、序盤だけ少し急だが、中盤以降は緩やかな上り。ファミリー向けと言ってもいい。

 アイガー・トレイルから「アイガー北壁」。
 距離が近すぎるし、この時間帯は逆光なので、写真で迫力を伝えるのが難しいが、とにかくすごい。

 アイガー・トレイルから「アイガー北壁」。  距離が近すぎるし、この時間帯は逆光なので、写真で迫力を伝えるのが難しいが、とにかくすごい。

 アイガー・トレイルから「アイガー北壁」。  距離が近すぎるし、この時間帯は逆光なので、写真で迫力を伝えるのが難しいが、とにかくすごい。

トレイルの周りは一面の花畑。前日雨が降ったので、しっとり感あり。

トレイルの周りは一面の花畑。前日雨が降ったので、しっとり感あり。

トレイルの周りは一面の花畑。前日雨が降ったので、しっとり感あり。

 アイガー・トレイルを外れ、問題のハシゴ場のスタート地点に着いた。アイガー尾根のピークRotstock(標高2663m)に直登できる。
 後から来た兄貴3人組が、ハーネスを着け始めた。
 彼らとのやり取りの結果、撤退を決めた。
 ヨーロッパ人は、ほぼ例外なく英語ペラペラ。

 アイガー・トレイルを外れ、問題のハシゴ場のスタート地点に着いた。アイガー尾根のピークRotstock(標高2663m)に直登できる。  後から来た兄貴3人組が、ハーネスを着け始めた。  彼らとのやり取りの結果、撤退を決めた。  ヨーロッパ人は、ほぼ例外なく英語ペラペラ。

 アイガー・トレイルを外れ、問題のハシゴ場のスタート地点に着いた。アイガー尾根のピークRotstock(標高2663m)に直登できる。  後から来た兄貴3人組が、ハーネスを着け始めた。  彼らとのやり取りの結果、撤退を決めた。  ヨーロッパ人は、ほぼ例外なく英語ペラペラ。

 シュトゥットガルト市民というイケメン3人組。
 後に運命的な再会を果たすとは、この時は思いもよらなかった。
 

 シュトゥットガルト市民というイケメン3人組。  後に運命的な再会を果たすとは、この時は思いもよらなかった。

 シュトゥットガルト市民というイケメン3人組。  後に運命的な再会を果たすとは、この時は思いもよらなかった。  

 ハシゴ場を登る先行者グループ。
 下山後に写真を拡大して分かったが、小さな男の子と父親である。
 彼らとも運命的な再会を果たすとは、この時は思いもよらなかった。

 ハシゴ場を登る先行者グループ。  下山後に写真を拡大して分かったが、小さな男の子と父親である。  彼らとも運命的な再会を果たすとは、この時は思いもよらなかった。

 ハシゴ場を登る先行者グループ。  下山後に写真を拡大して分かったが、小さな男の子と父親である。  彼らとも運命的な再会を果たすとは、この時は思いもよらなかった。

 アイガー・トレイルに戻り、トレイルの終点アイガー氷河駅に着いた。
 展望台からメンヒ(左)とユングフラウ。
 快晴の日曜日とあって、アルプスで一番有名な登山鉄道「ユングフラウ鉄道」は激混み。乗車待ちの行列が出来ていた。

 アイガー・トレイルに戻り、トレイルの終点アイガー氷河駅に着いた。  展望台からメンヒ(左)とユングフラウ。  快晴の日曜日とあって、アルプスで一番有名な登山鉄道「ユングフラウ鉄道」は激混み。乗車待ちの行列が出来ていた。

 アイガー・トレイルに戻り、トレイルの終点アイガー氷河駅に着いた。  展望台からメンヒ(左)とユングフラウ。  快晴の日曜日とあって、アルプスで一番有名な登山鉄道「ユングフラウ鉄道」は激混み。乗車待ちの行列が出来ていた。

 アイガー尾根のピークRotstock(写真左と思われる)を諦めきれず、アイガー氷河駅から旧道経由で登頂を試みる。
 先ほどの直登ハシゴ場よりは緩やか。行けそうな気がしてきた。

 アイガー尾根のピークRotstock(写真左と思われる)を諦めきれず、アイガー氷河駅から旧道経由で登頂を試みる。  先ほどの直登ハシゴ場よりは緩やか。行けそうな気がしてきた。

 アイガー尾根のピークRotstock(写真左と思われる)を諦めきれず、アイガー氷河駅から旧道経由で登頂を試みる。  先ほどの直登ハシゴ場よりは緩やか。行けそうな気がしてきた。

きつめのロープ場もあるが、全体としては一般トレイルと言っていいだろう。

きつめのロープ場もあるが、全体としては一般トレイルと言っていいだろう。

きつめのロープ場もあるが、全体としては一般トレイルと言っていいだろう。

 Rotstock山頂直前のロープ場が、きょう一番のチビりポイント。
 左側は断崖絶壁なので、落ちたら100%死ぬが、慎重に行けば問題はない。

 Rotstock山頂直前のロープ場が、きょう一番のチビりポイント。  左側は断崖絶壁なので、落ちたら100%死ぬが、慎重に行けば問題はない。

 Rotstock山頂直前のロープ場が、きょう一番のチビりポイント。  左側は断崖絶壁なので、落ちたら100%死ぬが、慎重に行けば問題はない。

 つ、つ、つ、つ、着いた......
 Rotstock登頂を果たし、歓喜の雄叫びをあげる石垣市民。

 つ、つ、つ、つ、着いた......  Rotstock登頂を果たし、歓喜の雄叫びをあげる石垣市民。

 つ、つ、つ、つ、着いた......  Rotstock登頂を果たし、歓喜の雄叫びをあげる石垣市民。

 すると、小学校低学年くらいのboyとレスラーみたいなお父さんが記念撮影を始めた。
 なんと、さっきのハシゴ場に挑戦していた親子なのだった。
 母国ポーランドの国旗を掲げて、おめでとう!
 なお、ポーランド人も普通に英語を話す。

 すると、小学校低学年くらいのboyとレスラーみたいなお父さんが記念撮影を始めた。  なんと、さっきのハシゴ場に挑戦していた親子なのだった。  母国ポーランドの国旗を掲げて、おめでとう!  なお、ポーランド人も普通に英語を話す。

 すると、小学校低学年くらいのboyとレスラーみたいなお父さんが記念撮影を始めた。  なんと、さっきのハシゴ場に挑戦していた親子なのだった。  母国ポーランドの国旗を掲げて、おめでとう!  なお、ポーランド人も普通に英語を話す。

Rotstock山頂から、ユングフラウ鉄道の起点クライネ・シャイデック駅(写真中央)と山上湖ファルボーデンゼー。

Rotstock山頂から、ユングフラウ鉄道の起点クライネ・シャイデック駅(写真中央)と山上湖ファルボーデンゼー。

Rotstock山頂から、ユングフラウ鉄道の起点クライネ・シャイデック駅(写真中央)と山上湖ファルボーデンゼー。

Rotstock山頂から、グリンデルヴァルト村方向を撮ろうとしたら......

Rotstock山頂から、グリンデルヴァルト村方向を撮ろうとしたら......

Rotstock山頂から、グリンデルヴァルト村方向を撮ろうとしたら......

 ハシゴ場を無事クリアしてきたシュトゥットガルト3人組と再会。
 下りは安全な旧道を使うという。

 ハシゴ場を無事クリアしてきたシュトゥットガルト3人組と再会。  下りは安全な旧道を使うという。

 ハシゴ場を無事クリアしてきたシュトゥットガルト3人組と再会。  下りは安全な旧道を使うという。

Rotstock山頂から、アイガー北壁。左側に切れ落ちている。

Rotstock山頂から、アイガー北壁。左側に切れ落ちている。

Rotstock山頂から、アイガー北壁。左側に切れ落ちている。

Rotstock山頂に飛んできた子。ハイカーの食べ物狙い。

Rotstock山頂に飛んできた子。ハイカーの食べ物狙い。

Rotstock山頂に飛んできた子。ハイカーの食べ物狙い。

旧道をポーランド親子と一緒に下りていく。

旧道をポーランド親子と一緒に下りていく。

旧道をポーランド親子と一緒に下りていく。

 アイガー(左)とメンヒ。
 ユングフラウを含めた三山を一緒に撮るのは、この距離では不可能。

 アイガー(左)とメンヒ。  ユングフラウを含めた三山を一緒に撮るのは、この距離では不可能。

 アイガー(左)とメンヒ。  ユングフラウを含めた三山を一緒に撮るのは、この距離では不可能。

下山中に後ろを振り返ると、カウベル合奏団のメンバーに付けられていた。

下山中に後ろを振り返ると、カウベル合奏団のメンバーに付けられていた。

下山中に後ろを振り返ると、カウベル合奏団のメンバーに付けられていた。

 登山を終えたら、ユングフラウ鉄道(写真)に乗って、アルプスで一番有名な観光地・ユングフラウヨッホ(世界遺産エリア)に寄ろうと思っていた。
 しかし、やめた。
 登山と出会いの喜びで満ち足りたので、人混みガチ観光地のテイストを加えるのが億劫になった。
 歩かなくても観光できるようなので、老後に再訪しようと思う。

 登山を終えたら、ユングフラウ鉄道(写真)に乗って、アルプスで一番有名な観光地・ユングフラウヨッホ(世界遺産エリア)に寄ろうと思っていた。  しかし、やめた。  登山と出会いの喜びで満ち足りたので、人混みガチ観光地のテイストを加えるのが億劫になった。  歩かなくても観光できるようなので、老後に再訪しようと思う。

 登山を終えたら、ユングフラウ鉄道(写真)に乗って、アルプスで一番有名な観光地・ユングフラウヨッホ(世界遺産エリア)に寄ろうと思っていた。  しかし、やめた。  登山と出会いの喜びで満ち足りたので、人混みガチ観光地のテイストを加えるのが億劫になった。  歩かなくても観光できるようなので、老後に再訪しようと思う。

【本文とは関係ありません】グリンデルヴァルト村のガソリンスタンドは山小屋風=23日撮影

【本文とは関係ありません】グリンデルヴァルト村のガソリンスタンドは山小屋風=23日撮影

【本文とは関係ありません】グリンデルヴァルト村のガソリンスタンドは山小屋風=23日撮影

 【本文とは関係ありません】コープ・グリンデルヴァルト店が、地下にも広大な売り場を持っていたことが判明した(写真)。
 グリンデルヴァルトに着いた翌日の活動日記で「コンビニに毛が生えた程度」と書いたが、誤りだった。
 地下売り場を調査したところ、美味しそうなパスタなどのレンチン食品が多数見つかった。
 しかも、電子レンジやカップラーメン用のお湯も用意されていた。
 ここに深くお詫びし、「品ぞろえ最高。庶民の味方コープ・グリンデルヴァルト店」と訂正させていただきます。=23日撮影

 【本文とは関係ありません】コープ・グリンデルヴァルト店が、地下にも広大な売り場を持っていたことが判明した(写真)。  グリンデルヴァルトに着いた翌日の活動日記で「コンビニに毛が生えた程度」と書いたが、誤りだった。  地下売り場を調査したところ、美味しそうなパスタなどのレンチン食品が多数見つかった。  しかも、電子レンジやカップラーメン用のお湯も用意されていた。  ここに深くお詫びし、「品ぞろえ最高。庶民の味方コープ・グリンデルヴァルト店」と訂正させていただきます。=23日撮影

 【本文とは関係ありません】コープ・グリンデルヴァルト店が、地下にも広大な売り場を持っていたことが判明した(写真)。  グリンデルヴァルトに着いた翌日の活動日記で「コンビニに毛が生えた程度」と書いたが、誤りだった。  地下売り場を調査したところ、美味しそうなパスタなどのレンチン食品が多数見つかった。  しかも、電子レンジやカップラーメン用のお湯も用意されていた。  ここに深くお詫びし、「品ぞろえ最高。庶民の味方コープ・グリンデルヴァルト店」と訂正させていただきます。=23日撮影

 ユングフラウ界隈の位置関係が一目で分かるHISの地図。
 今は地図左側のグリンデルヴァルト(グリンデルワルト)に泊まっていて、明日からは右側のミューレンに移る。
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 ユングフラウ界隈の位置関係が一目で分かるHISの地図。  今は地図左側のグリンデルヴァルト(グリンデルワルト)に泊まっていて、明日からは右側のミューレンに移る。

 ユングフラウ界隈の位置関係が一目で分かるHISの地図。  今は地図左側のグリンデルヴァルト(グリンデルワルト)に泊まっていて、明日からは右側のミューレンに移る。

 きょうも留守番のダウンとパーカー。  というか、15日にスイス入りして以来、標高3300m地点も含めて、すべてインナー1枚で済んでいる。シャツも要らない。風による汗冷えすらない。  海外旅行には重たすぎるチェーンスパイクも、完全に出番なし。  代わりに大活躍しているのは、ハットと日焼け止めである。

ヴェンゲルンアルプ鉄道Alpiglen駅から見た「アイガー北壁」。

 駅の脇の小道からつながっているアイガー・トレイル登山口。  通行可(OPEN)と書いてある。

グーグルレンズによると、スカビオサとみられる。原産地はユーラシア。  

途中、滝があった。

 アイガー・トレイルから、グリンデルヴァルト村。  反対側の山々は、22日に登ったフィルスト山など。  左奥のお椀型のピークは、その日のゴールとしたファウルホルン(標高2681m)。

 義足のハイカーに出会った。  はじめは驚いたが、軽くあいさつを交わして、しばらく並走した。  強靭なボディーの持ち主。石垣島代表として負けてはいられないと思った。

アイガー・トレイルは、序盤だけ少し急だが、中盤以降は緩やかな上り。ファミリー向けと言ってもいい。

 アイガー・トレイルから「アイガー北壁」。  距離が近すぎるし、この時間帯は逆光なので、写真で迫力を伝えるのが難しいが、とにかくすごい。

トレイルの周りは一面の花畑。前日雨が降ったので、しっとり感あり。

 アイガー・トレイルを外れ、問題のハシゴ場のスタート地点に着いた。アイガー尾根のピークRotstock(標高2663m)に直登できる。  後から来た兄貴3人組が、ハーネスを着け始めた。  彼らとのやり取りの結果、撤退を決めた。  ヨーロッパ人は、ほぼ例外なく英語ペラペラ。

 シュトゥットガルト市民というイケメン3人組。  後に運命的な再会を果たすとは、この時は思いもよらなかった。  

 ハシゴ場を登る先行者グループ。  下山後に写真を拡大して分かったが、小さな男の子と父親である。  彼らとも運命的な再会を果たすとは、この時は思いもよらなかった。

 アイガー・トレイルに戻り、トレイルの終点アイガー氷河駅に着いた。  展望台からメンヒ(左)とユングフラウ。  快晴の日曜日とあって、アルプスで一番有名な登山鉄道「ユングフラウ鉄道」は激混み。乗車待ちの行列が出来ていた。

 アイガー尾根のピークRotstock(写真左と思われる)を諦めきれず、アイガー氷河駅から旧道経由で登頂を試みる。  先ほどの直登ハシゴ場よりは緩やか。行けそうな気がしてきた。

きつめのロープ場もあるが、全体としては一般トレイルと言っていいだろう。

 Rotstock山頂直前のロープ場が、きょう一番のチビりポイント。  左側は断崖絶壁なので、落ちたら100%死ぬが、慎重に行けば問題はない。

 つ、つ、つ、つ、着いた......  Rotstock登頂を果たし、歓喜の雄叫びをあげる石垣市民。

 すると、小学校低学年くらいのboyとレスラーみたいなお父さんが記念撮影を始めた。  なんと、さっきのハシゴ場に挑戦していた親子なのだった。  母国ポーランドの国旗を掲げて、おめでとう!  なお、ポーランド人も普通に英語を話す。

Rotstock山頂から、ユングフラウ鉄道の起点クライネ・シャイデック駅(写真中央)と山上湖ファルボーデンゼー。

Rotstock山頂から、グリンデルヴァルト村方向を撮ろうとしたら......

 ハシゴ場を無事クリアしてきたシュトゥットガルト3人組と再会。  下りは安全な旧道を使うという。

Rotstock山頂から、アイガー北壁。左側に切れ落ちている。

Rotstock山頂に飛んできた子。ハイカーの食べ物狙い。

旧道をポーランド親子と一緒に下りていく。

 アイガー(左)とメンヒ。  ユングフラウを含めた三山を一緒に撮るのは、この距離では不可能。

下山中に後ろを振り返ると、カウベル合奏団のメンバーに付けられていた。

 登山を終えたら、ユングフラウ鉄道(写真)に乗って、アルプスで一番有名な観光地・ユングフラウヨッホ(世界遺産エリア)に寄ろうと思っていた。  しかし、やめた。  登山と出会いの喜びで満ち足りたので、人混みガチ観光地のテイストを加えるのが億劫になった。  歩かなくても観光できるようなので、老後に再訪しようと思う。

【本文とは関係ありません】グリンデルヴァルト村のガソリンスタンドは山小屋風=23日撮影

 【本文とは関係ありません】コープ・グリンデルヴァルト店が、地下にも広大な売り場を持っていたことが判明した(写真)。  グリンデルヴァルトに着いた翌日の活動日記で「コンビニに毛が生えた程度」と書いたが、誤りだった。  地下売り場を調査したところ、美味しそうなパスタなどのレンチン食品が多数見つかった。  しかも、電子レンジやカップラーメン用のお湯も用意されていた。  ここに深くお詫びし、「品ぞろえ最高。庶民の味方コープ・グリンデルヴァルト店」と訂正させていただきます。=23日撮影

 ユングフラウ界隈の位置関係が一目で分かるHISの地図。  今は地図左側のグリンデルヴァルト(グリンデルワルト)に泊まっていて、明日からは右側のミューレンに移る。