🧀gotoスイス 第2週 グリンデルヴァルト5日目 アイガー・トレイル アイガー(Eiger、標高3967m)である。 スイスのグリンデルヴァルトに来たら「アイガー北壁」なのである。 常人には登れない。 真下を通る「アイガー・トレイル」から口を開けて見上げ、「これマジすか」と溜め息をつく。それが基本らしい。 📌アイガー北壁——— ドイツ語で北壁を意味する"Nordwand"をもじって"Mordwand"(死の壁)と呼ばれる。国際基準では「超難関2」とされる。 初登頂は1938年、日本人初登頂は1969年。 登攀は通常、雪氷が固まって安定する冬に行われる。冬以外は落石で危ない。 ふもとのグリンデルヴァルトから、登攀の様子を双眼鏡で観察できるという。 📌アイガー・トレイル——— ヴェンゲルンアルプ鉄道Alpiglen駅(標高1615m)から、ユングフラウ鉄道(またはロープウェーのアイガー・エクスプレス)のアイガー氷河駅(標高2319m)までの6km。 「マウンテン・ハイキング・トレイル」に分類され、難易度は「中」。日頃から歩き慣れていれば、何の問題もないレベル。 ————————————————————— このアイガー・トレイルを歩くだけなら、 1⃣楽ちん:鉄道かロープウェーで氷河駅にワープし、歩いて下りる 2⃣標準:氷河駅まで自力で登り、鉄道かロープウェーで戻る 3⃣頑張る:往復とも自力 の3択になる。 ところが、スイスの登山地図アプリで、 4⃣挑戦:アイガー・トレイルから尾根のピークRotstock(標高2663m)に寄り道登攀 というオプションが見つかった。 分類は、トレイルではなく"Via ferrata"。金属製のハシゴやワイヤーが設けられた登攀ルートのことだ。この分類における難易度は、6段階で下から2番目のK2(easy)。 YouTubeを見ると「どこがどうeasyですのん?」という印象だったが、見てみたい。行けるところまで行ってみることにした。 きょうは、ヘルメット&グラブ持参。でも、シューズは初級トレッキング用。 22日に死亡したかに見えた一眼レフカメラを23日にいじったところ蘇生したため、半信半疑ながら連れていくことにした。 🧀 🧀 🧀 🧀 🧀 アイガー・トレイルは、これまた「至高の道」なのだった。 〇北壁直下の緩やかな上り 〇一面に咲き誇る高山植物 〇その北壁の凄まじさ。ほぼ垂直? だが、Rotstockに直登する"Via ferrata"への分岐点を折れると、ハイカーが激減した。 そして、スタート地点に着き、怯んだ。 えぐい。大キレット、ジャンダルム、妙義山並みじゃね?(踏破したことないけど) ただ、Via ferrataとは、要はハシゴ場である。少し登ってみようと決意したところに、兄貴3人組がやって来た。そして、ハーネスを着け始めたではないか。 やっぱり不安になってきた石垣市民。「それ(ハーネス)は必要(necessary)ですのん?」と指さすと、"Yes"と即答を返された。ふもとでレンタルできるという。 シュトゥットガルト市民だった。ドイツが誇るクルマの町だ。関連する日系企業が多く進出していて、日本人が多い。 「実は僕、日本の豊田市出身なんです」と話すと、「マジすか」と激しく反応された。 🧀 🧀 🧀 🧀 🧀 "Via ferrata"は撤退(途切れた軌跡ご参照)。 ハーネスをレンタルしようにも、使い方が分からない。初心者ソロでは不可能だ。 しかし、諦めるわけにはいかない。「プランB」に移行した。 アイガー・トレイルの終点アイガー氷河駅からも、Rotstockに通じるトレイルがあると知っていた。旧道らしい。様子を見よう。 観光客であふれ返るアイガー氷河駅をサクッと通過して、そのトレイルに入ると、瞬く間に人けがなくなった。 不安な気持ちで進んでいくと、ハイカーがちらほら現れ始めた。 ほとんどヘルメット姿だが、ガチ装備でもない。メタボ気味のお父さんもいる。何とかなりそうだった。 実際、瑞牆山みたいなロープ場が連続していたが、それほどチビらずに登頂できた。 諦めかけた頂に別ルートで到達するというのは、初めての経験。嬉しかった。 天気予報通りのピーカン。眺めも最高だ。 🧀 🧀 🧀 🧀 🧀 きょうの真のクライマックスは、しかし、ここからだった。 Rotstockで記念撮影しているヘルメット親子と話したら、ポーランドから来たという。 小学校低学年くらいの男の子とレスラー体形でタトゥーだらけのお父さんだ。 例のハシゴ場で撮った写真を下山後に調べて分かったが、この親子、あそこを登ってきたのだった。もちろん、ハーネス装備。 「日本から来ました」とあいさつすると、「トーキョー? オキナワ?」と聞いてくる。 なぜ「オキナワ」が出てくる?と思いつつ「その沖縄です」と答えると、驚かれた。 空手が趣味で、聖地・沖縄も勉強したという。趣味はレスリングじゃなかったのね。 次にグリンデルヴァルト村方向を見やると、断崖の上で3人が休んでいた。よく見ると、シュトゥットガルト軍団ではないか。 向こうも気づき、盛大に迎えてくれた。 3人は帰路、安全な旧道で下りるという。そのうちの一人から「いいカメラですね。メアド教えるから送ってけろ」と頼まれた。 了解。ついでに「きのう蘇生したばかりなんです」と答えたかったが、「蘇生」の言い回しが咄嗟に出てこなかったので、やめた。 🧀 🧀 🧀 🧀 🧀 登山後、ユングフラウ鉄道に乗って、アルプス観光で圧倒的な人気を誇る世界遺産エリア「ユングフラウヨッホ」を見物しようと計画していたが、パスした。 思いがけない登山と出会いの喜びに満ち足りて、異なるテイストを加えたくなくなった。老後に行こうと思う。 明日からは、ミューレン(Mürren)という山村に3泊する。山登り編の最終目的地。 その後は、世界遺産の首都ベルン、スイスの玄関口チューリッヒを経て、成田空港。 石垣島には直帰せず、内地でも夏山を楽しもうかなと目論んでいる。
きょうも留守番のダウンとパーカー。 というか、15日にスイス入りして以来、標高3300m地点も含めて、すべてインナー1枚で済んでいる。シャツも要らない。風による汗冷えすらない。 海外旅行には重たすぎるチェーンスパイクも、完全に出番なし。 代わりに大活躍しているのは、ハットと日焼け止めである。
きょうも留守番のダウンとパーカー。 というか、15日にスイス入りして以来、標高3300m地点も含めて、すべてインナー1枚で済んでいる。シャツも要らない。風による汗冷えすらない。 海外旅行には重たすぎるチェーンスパイクも、完全に出番なし。 代わりに大活躍しているのは、ハットと日焼け止めである。
ヴェンゲルンアルプ鉄道Alpiglen駅から見た「アイガー北壁」。
ヴェンゲルンアルプ鉄道Alpiglen駅から見た「アイガー北壁」。
駅の脇の小道からつながっているアイガー・トレイル登山口。 通行可(OPEN)と書いてある。
駅の脇の小道からつながっているアイガー・トレイル登山口。 通行可(OPEN)と書いてある。
グーグルレンズによると、スカビオサとみられる。原産地はユーラシア。
グーグルレンズによると、スカビオサとみられる。原産地はユーラシア。
途中、滝があった。
途中、滝があった。
アイガー・トレイルから、グリンデルヴァルト村。 反対側の山々は、22日に登ったフィルスト山など。 左奥のお椀型のピークは、その日のゴールとしたファウルホルン(標高2681m)。
アイガー・トレイルから、グリンデルヴァルト村。 反対側の山々は、22日に登ったフィルスト山など。 左奥のお椀型のピークは、その日のゴールとしたファウルホルン(標高2681m)。
義足のハイカーに出会った。 はじめは驚いたが、軽くあいさつを交わして、しばらく並走した。 強靭なボディーの持ち主。石垣島代表として負けてはいられないと思った。
義足のハイカーに出会った。 はじめは驚いたが、軽くあいさつを交わして、しばらく並走した。 強靭なボディーの持ち主。石垣島代表として負けてはいられないと思った。
アイガー・トレイルは、序盤だけ少し急だが、中盤以降は緩やかな上り。ファミリー向けと言ってもいい。
アイガー・トレイルは、序盤だけ少し急だが、中盤以降は緩やかな上り。ファミリー向けと言ってもいい。
アイガー・トレイルから「アイガー北壁」。 距離が近すぎるし、この時間帯は逆光なので、写真で迫力を伝えるのが難しいが、とにかくすごい。
アイガー・トレイルから「アイガー北壁」。 距離が近すぎるし、この時間帯は逆光なので、写真で迫力を伝えるのが難しいが、とにかくすごい。
トレイルの周りは一面の花畑。前日雨が降ったので、しっとり感あり。
トレイルの周りは一面の花畑。前日雨が降ったので、しっとり感あり。
アイガー・トレイルを外れ、問題のハシゴ場のスタート地点に着いた。アイガー尾根のピークRotstock(標高2663m)に直登できる。 後から来た兄貴3人組が、ハーネスを着け始めた。 彼らとのやり取りの結果、撤退を決めた。 ヨーロッパ人は、ほぼ例外なく英語ペラペラ。
アイガー・トレイルを外れ、問題のハシゴ場のスタート地点に着いた。アイガー尾根のピークRotstock(標高2663m)に直登できる。 後から来た兄貴3人組が、ハーネスを着け始めた。 彼らとのやり取りの結果、撤退を決めた。 ヨーロッパ人は、ほぼ例外なく英語ペラペラ。
シュトゥットガルト市民というイケメン3人組。 後に運命的な再会を果たすとは、この時は思いもよらなかった。
シュトゥットガルト市民というイケメン3人組。 後に運命的な再会を果たすとは、この時は思いもよらなかった。
ハシゴ場を登る先行者グループ。 下山後に写真を拡大して分かったが、小さな男の子と父親である。 彼らとも運命的な再会を果たすとは、この時は思いもよらなかった。
ハシゴ場を登る先行者グループ。 下山後に写真を拡大して分かったが、小さな男の子と父親である。 彼らとも運命的な再会を果たすとは、この時は思いもよらなかった。
アイガー・トレイルに戻り、トレイルの終点アイガー氷河駅に着いた。 展望台からメンヒ(左)とユングフラウ。 快晴の日曜日とあって、アルプスで一番有名な登山鉄道「ユングフラウ鉄道」は激混み。乗車待ちの行列が出来ていた。
アイガー・トレイルに戻り、トレイルの終点アイガー氷河駅に着いた。 展望台からメンヒ(左)とユングフラウ。 快晴の日曜日とあって、アルプスで一番有名な登山鉄道「ユングフラウ鉄道」は激混み。乗車待ちの行列が出来ていた。
アイガー尾根のピークRotstock(写真左と思われる)を諦めきれず、アイガー氷河駅から旧道経由で登頂を試みる。 先ほどの直登ハシゴ場よりは緩やか。行けそうな気がしてきた。
アイガー尾根のピークRotstock(写真左と思われる)を諦めきれず、アイガー氷河駅から旧道経由で登頂を試みる。 先ほどの直登ハシゴ場よりは緩やか。行けそうな気がしてきた。
きつめのロープ場もあるが、全体としては一般トレイルと言っていいだろう。
きつめのロープ場もあるが、全体としては一般トレイルと言っていいだろう。
Rotstock山頂直前のロープ場が、きょう一番のチビりポイント。 左側は断崖絶壁なので、落ちたら100%死ぬが、慎重に行けば問題はない。
Rotstock山頂直前のロープ場が、きょう一番のチビりポイント。 左側は断崖絶壁なので、落ちたら100%死ぬが、慎重に行けば問題はない。
つ、つ、つ、つ、着いた...... Rotstock登頂を果たし、歓喜の雄叫びをあげる石垣市民。
つ、つ、つ、つ、着いた...... Rotstock登頂を果たし、歓喜の雄叫びをあげる石垣市民。
すると、小学校低学年くらいのboyとレスラーみたいなお父さんが記念撮影を始めた。 なんと、さっきのハシゴ場に挑戦していた親子なのだった。 母国ポーランドの国旗を掲げて、おめでとう! なお、ポーランド人も普通に英語を話す。
すると、小学校低学年くらいのboyとレスラーみたいなお父さんが記念撮影を始めた。 なんと、さっきのハシゴ場に挑戦していた親子なのだった。 母国ポーランドの国旗を掲げて、おめでとう! なお、ポーランド人も普通に英語を話す。
Rotstock山頂から、ユングフラウ鉄道の起点クライネ・シャイデック駅(写真中央)と山上湖ファルボーデンゼー。
Rotstock山頂から、ユングフラウ鉄道の起点クライネ・シャイデック駅(写真中央)と山上湖ファルボーデンゼー。
Rotstock山頂から、グリンデルヴァルト村方向を撮ろうとしたら......
Rotstock山頂から、グリンデルヴァルト村方向を撮ろうとしたら......
ハシゴ場を無事クリアしてきたシュトゥットガルト3人組と再会。 下りは安全な旧道を使うという。
ハシゴ場を無事クリアしてきたシュトゥットガルト3人組と再会。 下りは安全な旧道を使うという。
Rotstock山頂から、アイガー北壁。左側に切れ落ちている。
Rotstock山頂から、アイガー北壁。左側に切れ落ちている。
Rotstock山頂に飛んできた子。ハイカーの食べ物狙い。
Rotstock山頂に飛んできた子。ハイカーの食べ物狙い。
旧道をポーランド親子と一緒に下りていく。
旧道をポーランド親子と一緒に下りていく。
アイガー(左)とメンヒ。 ユングフラウを含めた三山を一緒に撮るのは、この距離では不可能。
アイガー(左)とメンヒ。 ユングフラウを含めた三山を一緒に撮るのは、この距離では不可能。
下山中に後ろを振り返ると、カウベル合奏団のメンバーに付けられていた。
下山中に後ろを振り返ると、カウベル合奏団のメンバーに付けられていた。
登山を終えたら、ユングフラウ鉄道(写真)に乗って、アルプスで一番有名な観光地・ユングフラウヨッホ(世界遺産エリア)に寄ろうと思っていた。 しかし、やめた。 登山と出会いの喜びで満ち足りたので、人混みガチ観光地のテイストを加えるのが億劫になった。 歩かなくても観光できるようなので、老後に再訪しようと思う。
登山を終えたら、ユングフラウ鉄道(写真)に乗って、アルプスで一番有名な観光地・ユングフラウヨッホ(世界遺産エリア)に寄ろうと思っていた。 しかし、やめた。 登山と出会いの喜びで満ち足りたので、人混みガチ観光地のテイストを加えるのが億劫になった。 歩かなくても観光できるようなので、老後に再訪しようと思う。
【本文とは関係ありません】グリンデルヴァルト村のガソリンスタンドは山小屋風=23日撮影
【本文とは関係ありません】グリンデルヴァルト村のガソリンスタンドは山小屋風=23日撮影
【本文とは関係ありません】コープ・グリンデルヴァルト店が、地下にも広大な売り場を持っていたことが判明した(写真)。 グリンデルヴァルトに着いた翌日の活動日記で「コンビニに毛が生えた程度」と書いたが、誤りだった。 地下売り場を調査したところ、美味しそうなパスタなどのレンチン食品が多数見つかった。 しかも、電子レンジやカップラーメン用のお湯も用意されていた。 ここに深くお詫びし、「品ぞろえ最高。庶民の味方コープ・グリンデルヴァルト店」と訂正させていただきます。=23日撮影
【本文とは関係ありません】コープ・グリンデルヴァルト店が、地下にも広大な売り場を持っていたことが判明した(写真)。 グリンデルヴァルトに着いた翌日の活動日記で「コンビニに毛が生えた程度」と書いたが、誤りだった。 地下売り場を調査したところ、美味しそうなパスタなどのレンチン食品が多数見つかった。 しかも、電子レンジやカップラーメン用のお湯も用意されていた。 ここに深くお詫びし、「品ぞろえ最高。庶民の味方コープ・グリンデルヴァルト店」と訂正させていただきます。=23日撮影
ユングフラウ界隈の位置関係が一目で分かるHISの地図。 今は地図左側のグリンデルヴァルト(グリンデルワルト)に泊まっていて、明日からは右側のミューレンに移る。
ユングフラウ界隈の位置関係が一目で分かるHISの地図。 今は地図左側のグリンデルヴァルト(グリンデルワルト)に泊まっていて、明日からは右側のミューレンに移る。
きょうも留守番のダウンとパーカー。 というか、15日にスイス入りして以来、標高3300m地点も含めて、すべてインナー1枚で済んでいる。シャツも要らない。風による汗冷えすらない。 海外旅行には重たすぎるチェーンスパイクも、完全に出番なし。 代わりに大活躍しているのは、ハットと日焼け止めである。
ヴェンゲルンアルプ鉄道Alpiglen駅から見た「アイガー北壁」。
駅の脇の小道からつながっているアイガー・トレイル登山口。 通行可(OPEN)と書いてある。
グーグルレンズによると、スカビオサとみられる。原産地はユーラシア。
途中、滝があった。
アイガー・トレイルから、グリンデルヴァルト村。 反対側の山々は、22日に登ったフィルスト山など。 左奥のお椀型のピークは、その日のゴールとしたファウルホルン(標高2681m)。
義足のハイカーに出会った。 はじめは驚いたが、軽くあいさつを交わして、しばらく並走した。 強靭なボディーの持ち主。石垣島代表として負けてはいられないと思った。
アイガー・トレイルは、序盤だけ少し急だが、中盤以降は緩やかな上り。ファミリー向けと言ってもいい。
アイガー・トレイルから「アイガー北壁」。 距離が近すぎるし、この時間帯は逆光なので、写真で迫力を伝えるのが難しいが、とにかくすごい。
トレイルの周りは一面の花畑。前日雨が降ったので、しっとり感あり。
アイガー・トレイルを外れ、問題のハシゴ場のスタート地点に着いた。アイガー尾根のピークRotstock(標高2663m)に直登できる。 後から来た兄貴3人組が、ハーネスを着け始めた。 彼らとのやり取りの結果、撤退を決めた。 ヨーロッパ人は、ほぼ例外なく英語ペラペラ。
シュトゥットガルト市民というイケメン3人組。 後に運命的な再会を果たすとは、この時は思いもよらなかった。
ハシゴ場を登る先行者グループ。 下山後に写真を拡大して分かったが、小さな男の子と父親である。 彼らとも運命的な再会を果たすとは、この時は思いもよらなかった。
アイガー・トレイルに戻り、トレイルの終点アイガー氷河駅に着いた。 展望台からメンヒ(左)とユングフラウ。 快晴の日曜日とあって、アルプスで一番有名な登山鉄道「ユングフラウ鉄道」は激混み。乗車待ちの行列が出来ていた。
アイガー尾根のピークRotstock(写真左と思われる)を諦めきれず、アイガー氷河駅から旧道経由で登頂を試みる。 先ほどの直登ハシゴ場よりは緩やか。行けそうな気がしてきた。
きつめのロープ場もあるが、全体としては一般トレイルと言っていいだろう。
Rotstock山頂直前のロープ場が、きょう一番のチビりポイント。 左側は断崖絶壁なので、落ちたら100%死ぬが、慎重に行けば問題はない。
つ、つ、つ、つ、着いた...... Rotstock登頂を果たし、歓喜の雄叫びをあげる石垣市民。
すると、小学校低学年くらいのboyとレスラーみたいなお父さんが記念撮影を始めた。 なんと、さっきのハシゴ場に挑戦していた親子なのだった。 母国ポーランドの国旗を掲げて、おめでとう! なお、ポーランド人も普通に英語を話す。
Rotstock山頂から、ユングフラウ鉄道の起点クライネ・シャイデック駅(写真中央)と山上湖ファルボーデンゼー。
Rotstock山頂から、グリンデルヴァルト村方向を撮ろうとしたら......
ハシゴ場を無事クリアしてきたシュトゥットガルト3人組と再会。 下りは安全な旧道を使うという。
Rotstock山頂から、アイガー北壁。左側に切れ落ちている。
Rotstock山頂に飛んできた子。ハイカーの食べ物狙い。
旧道をポーランド親子と一緒に下りていく。
アイガー(左)とメンヒ。 ユングフラウを含めた三山を一緒に撮るのは、この距離では不可能。
下山中に後ろを振り返ると、カウベル合奏団のメンバーに付けられていた。
登山を終えたら、ユングフラウ鉄道(写真)に乗って、アルプスで一番有名な観光地・ユングフラウヨッホ(世界遺産エリア)に寄ろうと思っていた。 しかし、やめた。 登山と出会いの喜びで満ち足りたので、人混みガチ観光地のテイストを加えるのが億劫になった。 歩かなくても観光できるようなので、老後に再訪しようと思う。
【本文とは関係ありません】グリンデルヴァルト村のガソリンスタンドは山小屋風=23日撮影
【本文とは関係ありません】コープ・グリンデルヴァルト店が、地下にも広大な売り場を持っていたことが判明した(写真)。 グリンデルヴァルトに着いた翌日の活動日記で「コンビニに毛が生えた程度」と書いたが、誤りだった。 地下売り場を調査したところ、美味しそうなパスタなどのレンチン食品が多数見つかった。 しかも、電子レンジやカップラーメン用のお湯も用意されていた。 ここに深くお詫びし、「品ぞろえ最高。庶民の味方コープ・グリンデルヴァルト店」と訂正させていただきます。=23日撮影
ユングフラウ界隈の位置関係が一目で分かるHISの地図。 今は地図左側のグリンデルヴァルト(グリンデルワルト)に泊まっていて、明日からは右側のミューレンに移る。