ジャンダルムでトレーニング3/3

2022.07.24(日) 日帰り

活動データ

タイム

09:59

距離

20.6km

のぼり

1330m

くだり

1995m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
9 時間 59
休憩時間
2 時間 54
距離
20.6 km
のぼり / くだり
1330 / 1995 m

活動詳細

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 日曜日の朝、昨日の雨模様がウソのように好天の兆しとなっていた。 上高地は雲海の下に隠れ、霞沢岳・乗鞍岳・焼岳がはっきりと見える。 4:50、岳沢小屋裏の天狗沢取り付きをスタート。 朝露に濡れた草つきを掻き分け、谷の半分程を登るとガレが始まる。 下部のガレは比較的細かく、踏み込むと崩れやすくて歩き難い。 小一時間程登ると天狗のコルはもう目の前に迫っていた。 谷の上部は時折落石が発生し、あの嫌なガラガラ音が聞こえてくる。 今ここで地震に見舞われたら、ちょっとヤバイかもしれない等と想像しながら先を進む。 岳沢小屋から約1時間20分で天狗のコルに到着。 意外と近かった。 天狗のコルからは二つ三つの大きなアップダウンを越えてジャンに到達する。 ジャンまで約1時間ほどで特に危険な所は無い(注意:感じ方に個人差があるので鵜呑みにしない)。 人生二度目のジャンダルム。 まさかトレーニングルートに使われるとは思ってもいなかったが、もうここも卒業かもしれない。 しかし、人生初ジャンのS姉さんは登頂に感極まってうるうる😭 何故か時を同じくして山頂に居合わせたお兄さんも貰い泣き😂 なんとも微笑まし光景だった。 かく言う自分も、ジャンの姿を見た瞬間に岩の上を八槽飛びして走り寄った事は前回と変わらなかったが。 ジャンを後にしてロバ、ウマと獣街道を通過し奥穂へ向かう。 ロバもウマも里山でよほど危ない橋を渡って来たせいか、もはや恐怖心は全く感じない。 (注意:感じ方には個人差があるので鵜呑みにしない) ただその姿は「穂高」を感じるに充分な迫力があった。  穂高岳山荘で小休憩ののち、涸沢経由で上高地へ戻る。 ここでYさんが呟く。 「ここから涸沢ヒュッテまで40分切り」 ・・・・・。 昨年だったか、雪崩方式で下った時は45分ぐらい掛かったような気がした。 でもあの時は紅葉の写真を撮りながらだったので行けそうな気もする。 北鎌尾根からの下山は、バスに間に合う為に否応なしに高速下山を強いられる。 その訓練との位置付けでトレーニングに励む。 途中、集中力が途切れないよう精神力の強さが求められる。 登山の中でも下山時が一番危ない。 過去、何度も下山時に怪我をしてきた。 それは集中力が途切れた時に起こる。 ちょっとした気の抜きが命取りにも成りかねないのだ。 S姉さんを早々にパスしてYさんを追う。 流石に速い。 高速下山が自慢の自分の脚を持ってしても追い越せない。 並みのトレイラーには絶対に負けない自信がある自分が置いて行かれる。 やはりYさん只者ではない。 涸沢ヒュッテには35分で到着。 もう少し頑張れば30分を切れそうな気がしてきたが、人が多い時は危険なので別の意味で難しい。 S姉さんも20分遅れで到着。 こちらも普通に速い。 涸沢ヒュッテがコロナの影響で休業中な為、このまま徳澤園まで行き昼食とスイーツを頂く事になった。 まずは涸沢~横尾。 ここで悲劇が起きてしまった。 S姉さんを先頭に本谷橋を目指して下っていたが、先ほどのデキレースで集中力を消耗し、ふとした事で岩に足を「捕られてしまった」。 いつもそうだが、何故か転ぶ時に手が出ない。 頭と顔を岩に打ち付け、メガネは破損しのび太君状態になってしまった。 幸いにも大きな怪我は無く大事に至らなかったが、打ち所が悪ければ死んでいたかもしれない出来事だった。 メガネをS姉さん持参のダクトテープでYさんに直してもらい、何とか下山を続ける事ができたが、メガネが無いと足下が見えないのは致命的な弱点である。 色々有ったが、その後は無事に徳澤園で寛ぎ、上高地までしんどい思いをしたのは言うまでもない。

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