御嶽山(剣ヶ峰)・摩利支天山

2022.07.24(日) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
7 時間 43
休憩時間
1 時間 34
距離
12.8 km
のぼり / くだり
1481 / 1479 m
31
7
42
48
27
1
6
8
23
14
24
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4
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活動詳細

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ここ何回か、今ひとつ天気がスカッとしない山行が続いていたが、今日は良かった!ホントに良かった🙌 行程は中の湯登山口からのピストンで標高差およそ1200m。昨日よりは大分ラクだ。また、駐車場にトイレがあるのも確認済だったので、食料と飲み物を買い込んで0時頃に着いたのだが、登山口に1番近い駐車場はほぼ満車。最後の1枠に滑り込めたのは幸いだった。途中、極端に道幅が狭い箇所もあるので注意が必要な道だ。 登り始めは3時40分ごろ。ヘッデンだよりで進むが足元があまりよろしくない。なんというか、あまり規格の揃ってない材木を横に並べて10年以上放置した様な道が続く。所々補修はされているので、手入れはされているのだろうが、なんとなく不揃いな印象。ガタガタになった表面は濡れている箇所が多い。 下山時にも確認したが、特に女人堂〜駐車場までの区間は水気が多い。恐らく天候に関係無く、頂上付近の雪解け水が一旦地中にしみ込んで、再度湧き出すのがこの辺りの標高であるらしい。 昨日の今日なのでペースはゆっくり目で7合目に到達。御岳七合目八海山支店と看板にある小屋があるが、営業はしていないっぽい。小さなお宮に手を合せて先へ進むと、今度は行場山荘の看板。こちらは営業時間外なだけの様だ。ロープウェイ方面からの合流点でもあり需要はあるのだろう。この辺りで朝が明けて大分足元が見やすくなってきた。進行方向の空もやや明るくなり、登山道が山頂に向かって伸びる箇所ではチラッと頂上らしきピークが見える。活火山だと土壌の関係で森林限界が下がっている場合が多いが、御嶽山もそうなのかな?と思っていると、2400mを過ぎた辺りで急激に植生が貧弱になり始め、行く手が望める様になった。頂上と手前に小屋が見える。あれが女人堂だろう。 ここらで御嶽山は一気に信仰の山の様相を濃くする。無数の「御嶽構」の石碑。秩父の三峯神社にもかなりの数があったが、ここはもっと凄い。いやに金が掛かってそうなのは新興宗教だろうか?古くから現代至るまで、これ程の信仰を集めてきた山なのだ。 荒々しい火山岩質の岩稜が周囲を圧して聳え立ち、周囲を睥睨する様は、その手の信仰心が薄い人間であってもある種の神性を感じる。朝焼けの時間もほぼ終わりかけだったので、モルゲンロートとまではいかなかったが、なかなか荘厳な景色の中をさらに登り進める。早朝スタートする場合、女人堂で日の出を迎える様に調整すると良いかもしれない。 視界には頂上までにあと2つ山小屋が見える。足元は岩と礫が混じった状態だが、流石に人の往来が多いだけあって登りやすい。ただ勾配は急で、見えている山小屋になかなか着かないのがもどかしい。50分ほど掛かって石室山荘に到着。空腹感があったので補給食をとり、水分補給をして、トイレも済ませてさあ出発と思ったら道が無い。あれ?っと思って小屋の人に聞こうとしたら扉に「頂上へは小屋の中を通り抜けです。どうぞ、お休み下さい」との張り紙。まさかのウォークスルー😅 こんな造りは初めてだ。 さらに10分ほど登った所にもう一つ山小屋があるが、こちらは休業らしい。地図上では覚明堂とある。頂上まであと一息だが、今まで頂上と思っていたピークの奥に建物が見える。ありゃ、騙されたか?と更に歩を進めると鳥居も見える。あれが奥宮で間違い無い。 いよいよ頂上に差し掛かるとシェルターが3つ並び、平成噴火の慰霊碑、その奥に山頂への立派な階段がありこれを登ると奥宮。そこそこの広さの平坦部もある。まだ人も少なく、ここで休んで問題なさそうだ。午前7時、剣ヶ峰登頂!先ずは奥宮に無事登頂を感謝し、周囲の眺望を楽しむ。途中でも見えてはいたが、北東方向にひときわ大きく乗鞍岳、その奥に連なる北アの峰々。東にはやはり大きく木曽駒ヶ岳が聳え立ち中央の奥には南アが連なり、遠く富士山も頭を出している。ここのところ山頂からの眺望がイマイチだったので感動もひとしおだ。東側の眺望は素晴らしいが西側は奥宮の建物があり、北西側には外輪山が伸びているので眺望はあまり無い。ただ、外輪山の奥に残雪をたたえた高峰は白山だろうか。また、奥宮の影になって全貌は見えなかったが、剣ヶ峰のほぼ真西に真新しい爆裂火口が見える。あれが平成火口であるらしい。 山頂からの景色を存分楽しんだものの、また8時にもなっていない。体力的にも余力は十分。となると寄り道しかあるまい!ざっと地図を確認したが御嶽の頂上付近は広大だ。とはいえ平成火口周辺は閉鎖されているので、行けそうなのは東側のみ。二ノ池→賽の河原→摩利支天→飛騨側頂上→三ノ池を経由して女人堂まで降りてみようとルートを想定。一先ず二ノ池山荘に向かう。二ノ池は粒子の細かい火山灰で敷き詰められた火口湖の名残の様で、今現在水を湛えているのは山荘際の一部のみ。残雪が多い時期はもっと広い池なのだろう。山荘の入口にルートの通行可否が掲示してあり、通りたかった三ノ池〜女人堂への下山ルートが閉鎖されているという。スタッフさんに確認したところ、ルート上の雪渓2箇所が融雪によりトンネル状となり、天井部が何時落ちるかわからない状況だという。こりゃ、完全に引き返しになるな…と覚悟したものの、こんな天気の良い日に別角度から見た山頂を見ないのは勿体ないので更に進行。賽の河原を経て摩利支天へと登る。小一時間で到着した摩利支天からみた御嶽山は双耳峰に見える。乗鞍や北ア方面も心なしか近く、飛騨側山頂も良く見える。やはり寄り道して良かった! 下山は覚明堂の直ぐ上の分岐まで戻らねばならない。景色に名残を惜しみつつ、賽の河原から覚明堂へと軽い登り返しを進み、覚明堂に着いたのが10時。下山を急がないと、またぞろ高速の渋滞が大変な事になりそうなのでダッシュで下山する。浮石やスリップに気を付けつつ、可能な範囲で先を急ぐ。事前に補給食や水分補給は済ませていたので、山小屋やら休憩所も全部スルーして11時15分駐車場へ到着。最終日なので後先考えなくて良かった事もあり800m/時となかなかのペースでの下山が出来た。 下山後は何時もの温泉!と洒落込みたかったが渋滞が怖くてそれも省略。慌ただしく御嶽山をあとにすることとなったが、登山自体は久々の大満足👏👏👏 御嶽山という山の雄大さと歴史を存分に堪能できた1日でした!山に感謝!

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