【北遠】矢岳山(927m)

2022.02.06(日) 日帰り

活動データ

タイム

07:55

距離

10.2km

のぼり

912m

くだり

912m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
7 時間 55
休憩時間
1 時間 21
距離
10.2 km
のぼり / くだり
912 / 912 m
2 49
3 38
23
17

活動詳細

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<登山口~南尾根の祠> アセビのブッシュに積もった綿帽子が、不敵な笑みを浮かべている。くぐりぬけるハナから、首筋に雪が侵入する。そのあまりの冷たさに思わず飛び上がった。 なのに、足元の雪は全然足りていない。うすく散り敷いた雪は鬼門だ。雪の下に木の根っこがあるとスリップ事故だ。 河内川の河床に降りる。雪がなければ、転石をぴょんぴょんする場面だ。それが、雪と水アカで危険度A。かといって、古い木橋を渡るのは、さらにサーカス並みだ。 キヨスミイトゴケに目を奪われる・・・しばらくあって、ふと目を上げると二本杉峠のコルにつながる609ピークが見えた。 高度820mあたりに、にぎやかに目印がある。正面のダイレクト尾根をたどらず、祠につながるトラバース道を探した。祠に至るルートは、下平からだけでないはずだ。それを確かめたい。 左のトラバースに入ると、倒木が道をふさいだ。回り込んだが、踏み跡がはっきりしない。いつしか、ケモノ道に吸い込まれた。 やがて、山頂に切れ込むルンゼが上がってきた。ケモノ道は絶妙に谷地形に降りていく。ルートは南向きに針路を変えた。だんだんヤブっぽくなってくる。たまらず、高度を上げる。すると、ピンポイントで『神社・三角点・下平登り口』の標識に飛び出した。 祠に立った。頭を垂れる。秋葉信仰と金毘羅信仰を担う神社だろうか。さらに南には、現役を退いた祠が雪に埋もれていた。 <南尾根の祠~矢岳山~802ピーク> 次は山頂三角点だ。先ほどの標識分岐の東に、もうひとつ分岐標識が立っていた。『左神社(下平登り口)・三角点・羽ヶ荘登り口』とある。本来の祠への登拝路は、きっとここに登りつくコース取りになっているはずだ。 山頂は、すべてが凍りついていた。防寒用グラブの指先がひどく冷たい。氷点下前後で登る山は、気温の日変化で湿雪に代わりやすい。防水機能のない手袋で不用意に雪に触れると、凍傷につながることもある。 さあ、林道をめざそう。西尾根ではなく、天竜川左岸尾根をたどろう。GPSなしでトレースするのは、緊張感が漂う。尾根型に乗るまでがハラハラする。狙う地形はトリッキーに凹凸を刻んでいく。地形と相談しながらじりじりと攻め歩く。 天竜川対岸の山並みがのぞいた。日本ヶ塚山や八嶽山だ。その左奥が碁盤石や離山。832ピークに立ち、明るい日の光を存分に浴びる。南東面は戸口山・愛宕山・竜頭山。北東面は井戸口・大洞・房小山・黒法師・黒沢山・熊伏。その奥手が、塩見岳だ。 <802ピーク~北条峠~登山口> このルートのフィニッシュは、林道「池の平矢岳線」への接続だ。素直に起伏を追えばいいのだが、標高850mラインを前に、身体がうずいた。微妙にケモノ道がトラバースしていく。それを追って、小尾根上に立った。道は、小尾根の南斜面にしぶとく伸びていく。 それを忠実にたどるが、倒木に阻まれた。やがて道を見失った。やむなくルンゼを直上してみる。しかし、谷地形がアイスクライミングになった。苦肉の策で、左岸側に回って上に見えるガードレールを引き寄せる。 ここから林道歩きだ。人なつこいルリビタキに遊んでもらって北条(ほうじ)峠に降りた。 常光寺と熊伏・観音の間に、面白い景色が見えていた。兵越峠から伸び上がる尾根が、朝日山・平森山・白倉山をつないで、中ノ尾根・鶏冠山・池口岳に向かってせり上がっている。 帰り道、中央断層帯を一望する展望台に立った。竜頭・愛宕・登気野・白倉・菖蒲根・戸口たちが勢ぞろい。お別れのあいさつに顔をそろえてくれたのかな。

常光寺山 早朝
登山口に車を進める
早朝 登山口に車を進める
常光寺山 入り口から
雪の洗礼を受ける
容赦なく首筋に雪が・・・
入り口から 雪の洗礼を受ける 容赦なく首筋に雪が・・・
常光寺山 河内川の河床に降りる
河内川の河床に降りる
常光寺山 雪を被った岩を
飛び石するのは
ひやひやモノ
え?
どうして
木橋を渡らないのかって?
雪を被った岩を 飛び石するのは ひやひやモノ え? どうして 木橋を渡らないのかって?
常光寺山 それは
こういうわけさ
それは こういうわけさ
常光寺山 キヨスミイトゴケ
君は美しすぎる
私もコケのような
人生を送りたい
(意味不明)
キヨスミイトゴケ 君は美しすぎる 私もコケのような 人生を送りたい (意味不明)
常光寺山 尾根筋をたどって
820m付近の
分岐点へ
尾根筋をたどって 820m付近の 分岐点へ
常光寺山 ケモノ道に吸い込まれて
ヤブを避け
高みにつくと
分岐標①
ケモノ道に吸い込まれて ヤブを避け 高みにつくと 分岐標①
常光寺山 探すまでもなく
祠を発見
探すまでもなく 祠を発見
常光寺山 こちらは
うち捨てられた
昔の祠
こちらは うち捨てられた 昔の祠
常光寺山 分岐①に戻り返し
山頂めざすと分岐②へ
分岐①に戻り返し 山頂めざすと分岐②へ
常光寺山 矢岳山の三角点は
綿帽子かぶってる
矢岳山の三角点は 綿帽子かぶってる
常光寺山 こちらは
古い木製の
山頂看板
こちらは 古い木製の 山頂看板
常光寺山 氷点下前後は鬼門
スノーグラブが浸水して
ちょっとヤバイ系
氷点下前後は鬼門 スノーグラブが浸水して ちょっとヤバイ系
常光寺山 ステキなお空が (^^♪
ステキなお空が (^^♪
常光寺山 山頂を後にすると
佐久間ダム湖がのぞいた
暴れ川に築いた
ランドマークのひとつだ
山頂を後にすると 佐久間ダム湖がのぞいた 暴れ川に築いた ランドマークのひとつだ
常光寺山 尾根を探して
トレース
尾根を探して トレース
常光寺山 日本ヶ塚山だ
日本ヶ塚山だ
常光寺山 832から
戸口山方面
832から 戸口山方面
常光寺山 こちらは
常光寺山側
奥に黒沢山や房小山
こちらは 常光寺山側 奥に黒沢山や房小山
常光寺山 山深いエリアだ
天竜川は中流域で狭くなり
多量の土砂を削り
下流を
泥と洪水の海にしてきた
山深いエリアだ 天竜川は中流域で狭くなり 多量の土砂を削り 下流を 泥と洪水の海にしてきた
常光寺山 通常は尾根通しなのだが
杣道に誘われる
通常は尾根通しなのだが 杣道に誘われる
常光寺山 小尾根状を越えて
ルンゼに降りていく
小尾根状を越えて ルンゼに降りていく
常光寺山 そのルンゼがアイスに変わった
そのルンゼがアイスに変わった
常光寺山 リスクを避けて左岸をはい上がる
ガードレールが見えるけど
ずいぶん上だなあ
リスクを避けて左岸をはい上がる ガードレールが見えるけど ずいぶん上だなあ
常光寺山 まぁ、泣くな
あと一息なんだから
まぁ、泣くな あと一息なんだから
常光寺山 どうにか生還
どうにか生還
常光寺山 ちょい散歩
なるほどね
2.6km歩くってことね
ちょい散歩 なるほどね 2.6km歩くってことね
常光寺山 再び
日本ヶ塚山
再び 日本ヶ塚山
常光寺山 雪遊びしながら
林道歩き
雪遊びしながら 林道歩き
常光寺山 無愛想な
吹きつけ工の擁壁も
ほら
ごらんの通り
アートだ
無愛想な 吹きつけ工の擁壁も ほら ごらんの通り アートだ
常光寺山 展望地から見る
井戸口・大洞・常光寺・門桁・五丁坂頭たち
この辺は江戸期は
御林だったんだ
展望地から見る 井戸口・大洞・常光寺・門桁・五丁坂頭たち この辺は江戸期は 御林だったんだ
常光寺山 中央構造線の野外展示場だ
雪をかぶったブルーシート
それをめくりあげると
左は外帯で黒っぽい結晶片岩
右は内帯で白っぽい片麻岩だ
中央構造線の野外展示場だ 雪をかぶったブルーシート それをめくりあげると 左は外帯で黒っぽい結晶片岩 右は内帯で白っぽい片麻岩だ
常光寺山 ひとなつっこい
ルリビタキ(♀)に遊んでもらう
ひとなつっこい ルリビタキ(♀)に遊んでもらう
常光寺山 旅は道連れ
世は情け
思わぬ同行者を得て
道中、なお楽し
旅は道連れ 世は情け 思わぬ同行者を得て 道中、なお楽し
常光寺山 常光寺山がのぞいた
常光寺山がのぞいた
常光寺山 常光寺と熊伏の間に
ヒョー越から伸びあがる尾根
朝日・平森・白倉をつないで
中ノ尾根・鶏冠・池口へとせり上がる
常光寺と熊伏の間に ヒョー越から伸びあがる尾根 朝日・平森・白倉をつないで 中ノ尾根・鶏冠・池口へとせり上がる
常光寺山 北条(ほうじ)峠に降りれば
ひと安心
北条(ほうじ)峠に降りれば ひと安心
常光寺山 羽ヶ庄の集落が
ひっそりたたずんでいる
職場の同僚の友人が
住んでいたと聞いた
羽ヶ庄の集落が ひっそりたたずんでいる 職場の同僚の友人が 住んでいたと聞いた
常光寺山 二本杉峠の
仏さま
二本杉峠の 仏さま
常光寺山 中央構造線をめぐる
下流の山並み
登気野・白倉・菖蒲根・戸口あたり
中央構造線をめぐる 下流の山並み 登気野・白倉・菖蒲根・戸口あたり
常光寺山 下平から仰ぐ
本日の主役
矢岳山
お疲れさま
下平から仰ぐ 本日の主役 矢岳山 お疲れさま

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