活動データ
タイム
10:33
距離
15.5km
のぼり
1383m
くだり
1380m
活動詳細
すべて見る2022/6/11、僕は甲山・薬師岳を周回していた。2019年の夏に甘露水から和賀岳をピストンして以来、実に3年振りの和賀山域だった。そこに開き始めた花を見て、確かに僕は呟いた…「3週間後にニッコウキスゲとイブキトラノオの競演さ見に来るべ」と。現在の主だった興味は神室山域にこそあるのだけれど、昨年の真昼漫歩に始まった「県境の旅」プロジェクトも未だ生きている。 でも、そんな口先だけの呟きなんて何のあてにもなりはしない。酷い移り気なんだ。平日の夜に読んだガイドブックの一節に首根っこを掴まれて引き摺られたり、天気図の高気圧に吸いつけられるように流されたり…。そんな、軽薄と罵られても仕方のない一面が僕にはある。そして、片付くよりも速いピッチで積み増しされる宿題に悩み、ピリオドを打つことのできないプロジェクトのリストに溜息をつきながらも、なお、書棚からあふれた古いガイドブックの頁を微笑みながらめくり続けている、それが僕だ。だから、山吹色に染まった和賀の稜線を2022年の夏に歩くか否か、そこには確定的な決心など存在しないに等しかった。 でも、あの日から4週を経過した日曜を狙って、山仲間から入った連絡には「和賀岳」の指名があった。さらに会社の後輩からもフリープランOKで連絡が入った。ならば、皆で和賀岳に行こう。僕の愛車に二人を積んで、小さな落石が散らばるマギ林道を時速15kmで甘露水まで行こう。あとは本能に従って山を歩けば、僕と仲間は天国のお花畠で山吹色の歓迎を受けられるに違いない。円かなる和賀の柔らかな稜線を、花に囲まれて今、歩こう。 …というわけで、和賀岳です。花の情報がインターネットで広く共有されたためか、車も人も随分と多い一日だったと感じています。そして、確かに、10年に一度と言われるニッコウキスゲの大群落は圧巻でした。 そういえば、甘露水から涼見長根までの刈り払いが終わったそうです。ありがとうございました。
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