仲夏の候 花の入笠山

2022.07.08(金) 2 DAYS

チェックポイント

DAY 1
合計時間
9 時間 50
休憩時間
4 時間 55
距離
6.9 km
のぼり / くだり
769 / 434 m
DAY 2
合計時間
2 時間 35
休憩時間
47
距離
2.1 km
のぼり / くだり
109 / 117 m
1 2
45

活動詳細

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入笠山  標高1955m。そこは南アルプス最北の地。 日本三百名山に選ばれながら花百名山でもある。中腹に入笠湿原を携え、山頂直下には光学観測所までもある。癒しを求める現代人を例外なく包み込んでくれる。そんな天空の楽園とも呼ばれる山へ分入り、山の清々しくさと花の可憐さを全身で受け止め、自身の欲求に向き合いながら、自然との接続点を探す旅に出たい。 ようするに私はビーフシチューを食べたいのだ。 ■移動交通 →沢入登山口へのアクセスはタクシーのみ。 コロナ禍になって冬はお断りしているとのこと。 →ロープウェイ駅までのシャトルバスは1日1本しかない。富士見パノラマリゾートのWEBサイトで確認すると良い。 往路 09:10 富士見駅着 09:10 アルピコタクシー乗車 復路 15:00 富士見パノラマリゾート無料シャトルバス 15:10 JR富士見駅着 ■登山口 沢入登山口 ・トイレあり ・駐車場あり(割と空いていた) ■宿泊 マナスル山荘 ・朝食付き 1万円/人 ・ビーフシチューを食べるには平日宿泊が確実です笑 ・お風呂あり、トイレは洋式。 ・スマホ充電器等完備(ほぼホテル並の充実度) ・MTB日本代表の山本幸平ブレンドのコーヒーはとっぉーても美味!(宿泊者無料) ■花の同定及び解説 出典:富士見駅パノラマリゾートWEBサイト ■写真について 今まで、マイクロレンズの性能を活かすことばかりに偏向し、拡大写真ばかり撮影していました。これではマクロ的な世界感は楽しめるものの、それぞれの植物が持っている雰囲は表現できませんでした。今回は反省して、お花全体を捉えことも意識して撮影しました。 撮影機材 ・Nikon Z6Ⅱ https://amzn.to/3lss1jO ・NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S https://amzn.to/3x00Cwp

入笠山 雨の残り香を目で感じて
雨の残り香を目で感じて
入笠山 シダ類が小さな星マークでお出迎え
シダ類が小さな星マークでお出迎え
入笠山 ヤマホタルブクロ(山蛍袋) キキョウ科多年草

近くでみると剛毛でたくましい。
ヤマホタルブクロ(山蛍袋) キキョウ科多年草 近くでみると剛毛でたくましい。
入笠山 サワギク(沢菊) キク科多年草

種子を飛ばすときの状態が白いぼろきれのように見えるので「ぼろぎく」ともいう。
サワギク(沢菊) キク科多年草 種子を飛ばすときの状態が白いぼろきれのように見えるので「ぼろぎく」ともいう。
入笠山 キバナノヤマオダマキ(黄花の山苧環) キンポウゲ科 多年草

オダマキ(苧環)とは、紡いだ麻糸を巻いたもので、花の形がそれに似ているから。
キバナノヤマオダマキ(黄花の山苧環) キンポウゲ科 多年草 オダマキ(苧環)とは、紡いだ麻糸を巻いたもので、花の形がそれに似ているから。
入笠山 これもサワギクかな。
これもサワギクかな。
入笠山 マーガレット キク科
和名はモクシュンギク(木春菊)
マーガレット キク科 和名はモクシュンギク(木春菊)
入笠山 シモツケ(下野) バラ科落陽低木

沢山のお花が咲き乱れるなか、私の目を引いたのは、開花前のシモツケ。
シモツケ(下野) バラ科落陽低木 沢山のお花が咲き乱れるなか、私の目を引いたのは、開花前のシモツケ。
入笠山 シモツケ

赤い体と裏面の粉白色のコントラストが美しく見えた。
粉白色が霜のにみえるから、シモツケなのかなと思って調べたら、栃木県(下野の国)に多かったためとのこと。
シモツケ 赤い体と裏面の粉白色のコントラストが美しく見えた。 粉白色が霜のにみえるから、シモツケなのかなと思って調べたら、栃木県(下野の国)に多かったためとのこと。
入笠山 ニッコウキスゲ(日光黄菅)ススキノ科

似た花に、夕方に咲くユウスゲ(夕菅)ユリ科があるけれど、日中に咲いていたのでニッコウキスゲキスゲと判断しました。
ニッコウキスゲ(日光黄菅)ススキノ科 似た花に、夕方に咲くユウスゲ(夕菅)ユリ科があるけれど、日中に咲いていたのでニッコウキスゲキスゲと判断しました。
入笠山 アヤメ(菖蒲)アヤメ科 多年草

外側の花びらの付根に黄色と紫色の網目がある。
青天の下、可憐に咲き誇っていた。
アヤメ(菖蒲)アヤメ科 多年草 外側の花びらの付根に黄色と紫色の網目がある。 青天の下、可憐に咲き誇っていた。
入笠山 ハクサンフウロ(白山風露)フウロソウ科

花によって濃淡に差がある。花弁は5枚。母種はエゾフウロだそう。
ハクサンフウロ(白山風露)フウロソウ科 花によって濃淡に差がある。花弁は5枚。母種はエゾフウロだそう。
入笠山 サルオガセかな。

木に垂れ下がる姿に見惚れ、どこか人のようにも見える。
サルオガセかな。 木に垂れ下がる姿に見惚れ、どこか人のようにも見える。
入笠山 不明

場所 湿原西側の入り口付近。非常に小型。次に拡大写真掲載
不明 場所 湿原西側の入り口付近。非常に小型。次に拡大写真掲載
入笠山 非常に小型で目立たないものの、端正で整った姿が特徴

5枚の水色の花弁
内側の花弁は黄色く、中央に小さな隙間があり、雌蕊を守っているよう。
非常に小型で目立たないものの、端正で整った姿が特徴 5枚の水色の花弁 内側の花弁は黄色く、中央に小さな隙間があり、雌蕊を守っているよう。
入笠山 お花畑下のクリンソウの群生地は、遠目で見てもそれと分かるほどのコントラストを持っている。
そこだけに日が当たって幻想的だった。
お花畑下のクリンソウの群生地は、遠目で見てもそれと分かるほどのコントラストを持っている。 そこだけに日が当たって幻想的だった。
入笠山 クリンソウ (九輪草)サクラソウ科 多年草

せせらぎや渓谷の湿地などに時に群生する。高さ30-90cmほどになり、日本に自生するサクラソウ科の植物のなかでは最も大型である。
クリンソウ (九輪草)サクラソウ科 多年草 せせらぎや渓谷の湿地などに時に群生する。高さ30-90cmほどになり、日本に自生するサクラソウ科の植物のなかでは最も大型である。
入笠山 ノハナショウブ(野花菖蒲)アヤメ科 多年草

入笠湿原に自生するノハナショウブは色・形など他に見られない重要な資源とされている。
湿原内では鮮明紫色がひときわの存在感を放っている。
ノハナショウブ(野花菖蒲)アヤメ科 多年草 入笠湿原に自生するノハナショウブは色・形など他に見られない重要な資源とされている。 湿原内では鮮明紫色がひときわの存在感を放っている。
入笠山 ノハラアザミ(野原薊)キク科 多年草

ツボミのうちも可愛いと思うのは私だけではないはず。
ここから、ノハラアザミの変化を追っていきます♪
ノハラアザミ(野原薊)キク科 多年草 ツボミのうちも可愛いと思うのは私だけではないはず。 ここから、ノハラアザミの変化を追っていきます♪
入笠山 ノハラアザミ

揃った毛先の肌触りは最高(楽しみ方が変態?)
ノハラアザミ 揃った毛先の肌触りは最高(楽しみ方が変態?)
入笠山 ツボミの外側から雄しべが伸びてくると開花の始まり。
ツボミの外側から雄しべが伸びてくると開花の始まり。
入笠山 咲きましたね。
沢山のハナアブやミツバチが羽を止め、蜜を集めていました。
咲きましたね。 沢山のハナアブやミツバチが羽を止め、蜜を集めていました。
入笠山 筒状になった葯を葯筒、このような構造の雄しべを集約雄ずいというそうです。
それの密度の違いを横から切り取ると、綺麗な円を描いているのがよく分かります。綺麗ですね。
筒状になった葯を葯筒、このような構造の雄しべを集約雄ずいというそうです。 それの密度の違いを横から切り取ると、綺麗な円を描いているのがよく分かります。綺麗ですね。
入笠山 さて、入笠山山頂を目指します。
展望満点のはずが、上り詰めたガスが遮り、夕陽に期待を向ける。
約束どおり夕方にまだ上がったけれども、更にガスっていたため、また来る用事ができました😭
さて、入笠山山頂を目指します。 展望満点のはずが、上り詰めたガスが遮り、夕陽に期待を向ける。 約束どおり夕方にまだ上がったけれども、更にガスっていたため、また来る用事ができました😭
入笠山 不明
不明
入笠山 クガイソウ(九蓋草) ゴマノハグサ科多年草

花が数段層になってつけることから由来する名。
小花を密集した長さ10-20cmの花穂につける。

この長い花穂を撮影するため三脚を使って撮影しました。
クガイソウ(九蓋草) ゴマノハグサ科多年草 花が数段層になってつけることから由来する名。 小花を密集した長さ10-20cmの花穂につける。 この長い花穂を撮影するため三脚を使って撮影しました。
入笠山 キバナノヤマオダマキ
キバナノヤマオダマキ
入笠山 ウツボグサ(靫草)シソ科多年草

日当たりの良い草地に生息しています。武士が矢を入れて背負った靱(うつぼ)に似ることからでた名。
ウツボグサ(靫草)シソ科多年草 日当たりの良い草地に生息しています。武士が矢を入れて背負った靱(うつぼ)に似ることからでた名。
入笠山 蝶の羽休め
蝶の羽休め
入笠山 オオバセンキュウ(大葉川芎)セリ科 多年草

同定が難しく、自信確証ありません。
オオバセンキュウ(大葉川芎)セリ科 多年草 同定が難しく、自信確証ありません。
入笠山 ヒメジョオン キク科

水辺でよく見かける雑草。実は北米由来の外来種だそう。可愛い見た目に反して、繁殖力が強い。
ヒメジョオン キク科 水辺でよく見かける雑草。実は北米由来の外来種だそう。可愛い見た目に反して、繁殖力が強い。
入笠山 クリンソウのツボミ

お花に目が行きがちだけど、ツボミはもっと可愛い。
(トイストーリーの目が3つあるエイリアンに似ていると思うのは私だけ?笑)
クリンソウのツボミ お花に目が行きがちだけど、ツボミはもっと可愛い。 (トイストーリーの目が3つあるエイリアンに似ていると思うのは私だけ?笑)
入笠山 ミヤマバイケイソウ(深山梅惠草)ユリ科 多年草

花が梅に似て、花が紫蘭(しらん)に似ているので名付けられた。
ミヤマバイケイソウ(深山梅惠草)ユリ科 多年草 花が梅に似て、花が紫蘭(しらん)に似ているので名付けられた。
入笠山 ミヤマバイケイソの花
ミヤマバイケイソの花
入笠山 ニガナ(苦菜)キク科 多年草

葉や茎に含まれる白汁に苦味があるので苦菜の名前がある。
ニガナ(苦菜)キク科 多年草 葉や茎に含まれる白汁に苦味があるので苦菜の名前がある。
入笠山 入笠山湿原からの山彦荘

この日は沢山の人で賑わっていました。
入笠山湿原からの山彦荘 この日は沢山の人で賑わっていました。
入笠山 キリンソウ(麒麟草)ベンケイソウ科 多年草

花期は8月上旬なので、まだ咲いていませんが、それでも綺麗です。
キリンソウ(麒麟草)ベンケイソウ科 多年草 花期は8月上旬なので、まだ咲いていませんが、それでも綺麗です。
入笠山 絶妙な距離感の三兄弟
絶妙な距離感の三兄弟
入笠山 キバナノヤマオダマキ(黄花の山苧環) キンポウゲ科 多年草

ユニークな姿に何度もシャッターを切る。
後ろ方向に突き出しているのは花びらの一部で距(きょ)と呼ばれる部分です。その距の先端が丸くなっているのも面白い。
キバナノヤマオダマキ(黄花の山苧環) キンポウゲ科 多年草 ユニークな姿に何度もシャッターを切る。 後ろ方向に突き出しているのは花びらの一部で距(きょ)と呼ばれる部分です。その距の先端が丸くなっているのも面白い。
入笠山 レンゲショウマ(蓮華升麻)キンポウゲ科
まだツボミですねが、色付いたおしょぼぐちが可愛いですね。
レンゲショウマ(蓮華升麻)キンポウゲ科 まだツボミですねが、色付いたおしょぼぐちが可愛いですね。
入笠山 コウモリソウ(蝙蝠草)キク科

葉の形がコウモリに似ていることが名前の由来
コウモリソウ(蝙蝠草)キク科 葉の形がコウモリに似ていることが名前の由来
入笠山 オオバセンキュウ
オオバセンキュウ
入笠山 ヒヨドリバナ キク科 多年草

3ヶ月以上に亘って咲く。終盤は形や色が大きく違う。
ヒヨドリバナ キク科 多年草 3ヶ月以上に亘って咲く。終盤は形や色が大きく違う。
入笠山 エンビセンノウ(燕尾仙翁)
ナデシコ科 多年草
エンビセンノウ(燕尾仙翁) ナデシコ科 多年草
入笠山 ウスユキソウ(薄雪草)キク科 多年草 かな?

開花前で同定誤りあるかもしれません。
ウスユキソウ(薄雪草)キク科 多年草 かな? 開花前で同定誤りあるかもしれません。
入笠山 大きく写すと
大きく写すと
入笠山 ニッコウキスゲ
ニッコウキスゲ
入笠山 枯れたニッコウキスゲの花びらは水分を失い捻れ下を向いている。その地理ゆく姿もまた良いと思える。
枯れたニッコウキスゲの花びらは水分を失い捻れ下を向いている。その地理ゆく姿もまた良いと思える。
入笠山 ヤナギラン(柳蘭) アカバナ科 多年草

花が蘭のように美しいことから名付けられてた。

お花畑に群生していましたが、開花はまだのようです。
ヤナギラン(柳蘭) アカバナ科 多年草 花が蘭のように美しいことから名付けられてた。 お花畑に群生していましたが、開花はまだのようです。
入笠山 センジュガンピ(千手岩菲) ナデシコ科 多年草
センジュガンピ(千手岩菲) ナデシコ科 多年草
入笠山 シロニバナ(白花苦菜)

ニバナのツボミは橙色だったのに対し、シロニバナはピンク色でフェミニン系
シロニバナ(白花苦菜) ニバナのツボミは橙色だったのに対し、シロニバナはピンク色でフェミニン系
入笠山 ヤグルマソウ(矢車草) ユキノシタ科

5枚の葉が輪生し、鯉のぼりの車に似ていることから名がついた。
ヤグルマソウ(矢車草) ユキノシタ科 5枚の葉が輪生し、鯉のぼりの車に似ていることから名がついた。
入笠山 ヤグルマソウ(矢車草) ユキノシタ科

ヤグルマソウの葉
ヤグルマソウ(矢車草) ユキノシタ科 ヤグルマソウの葉
入笠山 コウリンタンポポ(紅輪蒲公英)キク科

ヨーロッパ原産で、日本では帰化植物として定着している。別名「エフデギク」。
コウリンタンポポ(紅輪蒲公英)キク科 ヨーロッパ原産で、日本では帰化植物として定着している。別名「エフデギク」。
入笠山 お花畑でみたものとは一味違う雰囲気のシモツケ。
ぼくの目を釘付けにするのは違わない
お花畑でみたものとは一味違う雰囲気のシモツケ。 ぼくの目を釘付けにするのは違わない
入笠山 少しだけ咲いていました。
少しだけ咲いていました。
入笠山 不明
不明
入笠山 不明
不明
入笠山 あじくん マナスル山荘看板犬
あじくん マナスル山荘看板犬
入笠山 高級ホテルと同等以上の深い味でした。

おつかれさまでした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
高級ホテルと同等以上の深い味でした。 おつかれさまでした。 最後までお読みいただきありがとうございました。

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