地蔵岳・大日岳・八海山(入道岳)

今回は、八海山でした。 ここは、岩稜帯や鎖場が好きな方が行ってみたい山としてよく、候補にあがる山です。このルートは2年前に「低山でも新潟だから涼しい」と唆され企画し、結果、熱中症になってしまい、学生からの登山経験を含めても、命を危険を感じた山行3選に入ることになった残念な山です。そのため、またこのルート希望をいただいた時、かなり抵抗があったものの、基本サークル内の登山希望はお断りすることはないで、準備万端でトライすることに。 まずはアプローチ。駐車場直前に、かなり狭い道路を進む必要があります。早朝入りするのであれば、すれ違いはないと思うので問題はありませんが、対向車が来ないか、少しヒヤヒヤします。駐車場は、未舗装で、約10台ぐらい？停められるくらいの狭さです。行程も長くなるので、駐車場確保という点でも早めに入った方がいいです。この時間で先客3台と駐車場にテント泊されている方がいらっしゃいました。 前回の反省点として、極暑な環境があったため、今回は7月1週目に企画し、梅雨の中のどんよりした天候で登る作戦でしたが、梅雨が開けてしまうという大誤算。そのため、登山開始を4:30に繰り上げ、かつ、かなりスピードを落としてトライすることに。登山開始直後に、渡渉があります。簡単なレベルですが、石が極端に滑り安いので、慎重に足運びしないと転びます。渡渉の歩き易さは斜里岳とは大違い。やはり、屏風道側は圧倒的に登山者が少なくので、また荒れている所が多く、気を抜いていると、プチ滑落しそうな箇所が多いです。途中、雪渓が1箇所でてきます。雪が硬く、キックステップでは殆ど崩れない硬さで超滑り安い。ほんの10mちょっとですが、チェーンスパイクがあった方が良いレベルでした。また、周辺の草や木を掴む前提のトラバースが多いです。途中から鎖場が出てきます。以降は鎖場が続くので、そこからヘルメット装着した方がいいです。鎖場も、足場がザレたところも多く、滑り安いので注意が必要です。案の定、途中から高温多湿な状態に。本当、たまに風が吹くと一気に気持ち良くなりますが、それ以外は地獄。今回はミネラル補給を含めた水分対策はしっかりやっていたので、熱中症症状はなく、何とかというレベル。対策の効果は確認できました。皆さんには、2L以上の水分確保をお願いしましたが、それでもやばい感じに。私は4L確保していたので、他のメンバーにシェア。尾根に出ると避難小屋が出てきます。ここで、1本600円と超高額ですが、水やソフトドリンクが購入できます。なかなか水は重いので、ここでの水分調達も考慮してもいいかもしれません。それこら八ツ峰へ。相変わらずのジリジリする直射日光を浴びながらの行程です。ただ、前回は熱中症で殆ど記憶がないのですが、なかなかの眺望です。この眺望を見ながら、それなりの鎖場を通過していくのでハツ峰はプチキレット感があり楽しいです。アルプスの山行前に練習にはいいかも。また、せっかくいい鎖場があるので、皆さんと懸垂下降の練習をやる事に。人が多いので、そういう点では練習がやりにくいですが、練習場所としてはいいです。 八ツ峰が終わったら、八海山を目指しますが、ここがまた高温多湿で辛い。山頂での写真だけとって、そく引き返すことに。屏風道は登り専用ルートなので、下山は新開道へ。ここがまた、道が大荒れで大変。また 超長く、さらに高温多湿。あまりにも、下山環境がひどいため、メンバーの方に熱中症症状を発症する方も。ザックを他のメンバーの方に持ってもらい、 ミネラルと水分補給をやりながら、何とか下山できました。 八海山の屏風道ルートを登っての感想ですが、ここは低山のためすでに極悪環境になっています。この山は、秋口など涼しい環境下で登るべき山です。あと、屏風道も新開道路も、登山者が少なくあれ放題感が強いです。鎖場や岩稜が好きな方は、行きたい山になると思いますが、屏風道もさほど楽しくという感じでもなく、それ以外の山道の悪さの方が目立ってしまい、結果、楽しくないという感じになります。ただ、八ツ峰に限っては、楽しい鎖場です。ロープウェイ側からアクセスして、楽しい八ツ峰を通過するのが、一番いいと思いました。もう、二度とこのルートは行かないかな。 下山後は、六日町にあるシュクレというケーキ屋へ。とりあえず、クールダウンしたいので、氷を求めてここへ。やっぱり、かき氷最高。 暑さが苦手な私は、今回の八海山をもって、しばらく2000m以下の低山はお休みです。10月中旬までは、アルプスで！ ザック=12kg（30mロープ、ガチャ含む）