記録的に早く梅雨の明けた6月の最終日に栃木・群馬にまたがる名峰の日光白根山を歩いて参りました。 折からの酷暑から逃れたくて標高高めのお山を選択しましたが、今回は大正解。 素晴らしいお天気と展望、望外のコマクサ、おまけに温泉まで味わえた最高の平日休みになりました。 比較的マイナーなコースとして扱われることの多い日光湯元からの中曽根ルートは樹林帯の急登で国境平まで我慢の山歩きですが、その分視界が開けた時の感動は大きいです。 五色山から望む五色沼と奥白根はまさにポストカードの様でした。 弥陀が池に下ってから奥白根山頂への道は砂ザレまじりの岩場でなかなかアスレチック。 酸素分圧的には厳しいはずなのですが、脇見で眺める山々が素敵すぎて興奮状態です。 奥白根の山頂を踏んだ後は一旦五色沼の畔へ。 遠目に見るからあのエメラルドグリーンなのかと思いきや、畔から至近距離で見てもあの色なのですね。 五色沼から外輪稜線まで登り返してやっと最後のピーク、前白根では最後のご褒美とばかりに一株だけコマクサが! いいのかな、振休の急拵えでこんないい思いしちゃっていいのかな… その後は湯元スキー場までのやや荒れた道を無我夢中で駆け下りたようですが、あんまり覚えていません。 ※過去拝見したレポートで散見される中曽根コース・湯元スキー場コースの笹藪はきれいに刈り払われていてスムーズに歩くことができました。整備してくださっている方々へ感謝申し上げます。
本日のスタートは湯元温泉バス停から。
しばらくは舗装路歩きです。 いい夏空!
中曽根登山口に到着。
結構な急坂を登っていきます。
倒木や踏み跡で道はやや分かりづらい。
倒木はほんと多かった!
視界が開けると前白根山方面。 谷に雪が残ってますね。
振り向くと日光ファミリー。 下の湖は湯ノ湖。
金精山方面かな。 余裕があれば寄り道したかったのですが、ざんねんながら。
ようやく国境平に到着。 登山口からここまで樹林帯の急登続きで、かなり消耗しています。
雪渓を通過。アイゼンは要りませんがキックステップで慎重に。
大分登ってきました。 女峰山や大小真名子、太郎山もいつか行きたい。 (でも志津林道はもう歩きたくない)
五色山到着。
五色沼と奥白根。 もうここでゴールでもいいか…と思わせるほどのいい景色。
でも、せっかくなので先に進みます。 一旦弥陀が池方面に向けて下降。 目指す奥白根はまだまだ遠い。
少し花を見つける余裕が出てきました。 シロバナノヘビイチゴ?エゾヘビイチゴ?
きっとキジムシロ。 …いやミツバツチグリかも。
平坦地に出ました。五色沼と弥陀が池の分岐付近。
五色沼と前白根。 本当に吸い込まれそうな水の色。
弥陀が池は風がないためか、天空の鏡状態。
山頂部は雲無し! 急がねば!
あのりっぱなネコミミは…燧ケ岳かな。
ここにきての急登。 地形図からわかってはいたものの、キツイ。
でも景色にパワーをもらいながらジリジリ登ります。 至仏から越後三山、平ヶ岳、燧、会津駒まで。
岩ゴロゴロの急斜面。 ここが正念場ですね。
鋭い岩塔。かっこいいなー。
山頂まであと少し。
奥白根山、登頂致しました! あと、なんかカワイイのいる…!
燧ケ岳から荒沢岳、越後駒、平ヶ岳、八海山かな。
会津駒ケ岳の方。
至仏山とかその後ろに越後の山。 切り取り方がいい加減すぎですね。
男体山と中禅寺湖方面。
山頂を辞して下山を開始。 クレーターのような旧火口とその後ろに錫ヶ岳。
ツガザクラの群生。 似た花でイワヒゲというのもあったそうなのですが、見逃しました。
ゴロゴロ地帯を石を落とさないよう、でも足早に。
五色沼避難小屋。 小屋のすぐ脇から前白根への道がありますが、今日は五色沼の畔に向かいます。
五色沼に到着。 平日のやや遅い時間なので、湖畔はほぼ貸し切り状態。
なんてきれいな色! 近くから見てもエメラルドグリーンだとは思いませんでした。
前白根に向け再び登りに転じます。 足元にはミツバオウレン。
登り返しも急傾斜でしんどい。
稜線に出ました。 本日最後のピーク、前白根を捕捉。
前白根山頂の直下はザレ。 足を取られて歩きにくいです。
エッチラオッチラ登りながら振り返ると、奥白根と五色沼の絶景。
前白根山に到着。 さあ、あとは下るだけですよ。
ふと視界の端に濃いピンク。 なんと、今日はほとんどあきらめていたコマクサが!
最後にこんなご褒美まであるとは思ってなかったぜ。
湯元スキー場への道でもまだ少し雪が残っています。
石多めの樹林帯を駆け下ります。 頭の中は温泉でいっぱい。
砂防ダムを過ぎて登山口まで下りてきました。 必死すぎてあまり覚えていませんが、あまり良い道でなかったことは確かです。
スキー場のリフトの脇を歩きます。
ゲレンデの中の砂利道を歩きながら、今日歩いてきた方角を振り返る。 素晴らしい日に素晴らしい山に巡り合いました。
湯元スキー場の入り口でゴール。 小学校の林間学校でしょうか、あたりは俄然賑やかになります。
団体のお客様がいるのに、快く日帰り入浴を受け入れてくださった万蔵旅館さん。 ありがとうございました。大変いいお湯でした。
けごん54号で帰ります。 おつかれやま!