活動データ
タイム
17:56
距離
39.1km
のぼり
4120m
くだり
4118m
活動詳細
すべて見る<登山道状況> 夜叉神駐車場はトイレあり。バイク置き場もあり。 夜はゲート閉まってますが、端に通れるところがあります。が、極細なので、お相撲さんは100%通り抜けできません。 鷲ノ住山までは林道で、トンネルは長く暗く、苦手な人はかなり怖いはず。 昼でもヘッデンはマスト。スピーカー持参がオススメ。音が反響して楽しいです。 鷲ノ住山への分岐は左手に看板がありますが、見落とす可能性も。YAMAP地図を随時確認した方がよさそうです。 鷲ノ住山は少し上ってからの噂通りの400mの激下り。道はハッキリしてないです。帰りを思うと嫌気がさすので、心をしっかり。 下りきってから橋がありますが、1人ずつ渡って、とのことです。まあまあ揺れます。 橋を渡ったら林道と思いきや、山の中を少し歩いてから林道に合流。3つほどトンネルを抜け、あるき沢バス停(登山口)です。 あるき沢からは踏み後多数で正しい道が不明瞭。おまけに激急登が続きます。(個人的に1番急登でした) ピンクテープも所々ありますが、それより頻繁に地図をチェックすべし、です。 池山御池小屋の水場には水はありません。池の水もありません。 ボーコン沢ノ頭手前で樹林帯を抜けます。多少の岩場を通過し、ハイマツ漕ぎです。短パンは絶対やめた方が良いです。 ボーコン沢ノ頭から先もしばらくハイマツ漕ぎが続きます。 八本歯のコル手前から岩場でロープありますが頼りになる感じでもないので、使わず下りるのが無難。冬は神経使いそうです。 八本歯のコル~北岳~間ノ岳~北岳~八本場のコル、は他にもいっぱいレポート上がってると思うので省略。 ボーコン沢ノ頭からの下山ルートは昼間でも迷いました。道ないな?と思ったら戻って地図を見て、道を見つけましょう。 最後の鷲ノ住山の400m激登りが堪えるので、体力温存すべし。 ※道中水場がありません。水分には要注意。 北岳山荘に無料の水(塩素強め)と自販機(600円)と売店(カップラーメンとか)があります。 夜叉神ヒュッテ営業中。お風呂あり。 <食料・水> ・おにぎり3個 ・パン2個(2個余り) ・リポDゼリー3個 ・ブラックサンダー1/2袋 ・その他せんべい、カルパス少量 ・カップラーメン(北岳山荘で購入) ・ポカリ500ml×3、水900ml、モンスター500ml(ポカリと水を北岳山荘で補給) (想像以上に水分を消費…) <登山記録> 残雪期にちょっとハードな登山したいなぁと思って調べていた時、夜叉神から北岳へ登るルートがあることを知る。 北岳は、昨年10月、奈良田から農鳥岳・間ノ岳・北岳を通って広河原へソロで日帰り縦走した山。 ジャンダルム挑戦後だったのもあり、スタート2時間後に膝が痛くなり、確か14時間ちょっと。体力は限界だった。 ただ、この時初めて限界を超えていく楽しさを実感し、今の登山スタイルに行き着いた原点でもある、思い入れの強い山です。 残念ながら残雪期の半分は腸脛靭帯炎で山に行けず、残りの半分も天気とタイミングが合わず、行くこと叶わず。 ともあれ、ボーコン沢ノ頭から見る北岳、この景色をどうしても見てみたい!との思いが沸々と… 何なら先週塩見岳から北岳見えちゃったので、行きたい思いが強くなってきて… おまけに塩見の登り中に樹林帯から見えた爆焼けのモルゲン空の写真を見返すと、稜線でモルゲン見たい。。 6/25or26の週末にチャレンジしようと計画したが、天気が何とも怪しい。。 結局チキってしまい、また行けなかったかぁ…と思って落胆していたが、なんと観測史上最速での梅雨明け発表! 平日の晴れ予報にいてもたってもいられず、有給をお願いし、月曜仕事終わり速攻出発のナイトハイクで行って来ました!(急遽なのに有給を頂けて感謝…) -- 週末行く予定でパッキング済みだったので、仕事終わって家に帰り、シャワー浴びたら準備完了。 何か食べないと死んじゃうので双葉SAでうどんを5分で食べて、2度目の夜叉神駐車場へ。 出発から3時間半。いやぁ、近い。尾白川(甲斐駒黒戸尾根)と夜叉神が1番早く着くのでホームマウンテンにしようかな(笑) ただ、夜叉神22時出発予定が、着いたのが22時15分で準備してたら22時半。 4時にボーコン沢ノ頭に到着し、爆焼け北岳バットレスをゲットする計画が、、、これはピンチ。 最悪諦めることも視野に、22時半にスタート! -- 今回はナイトハイク時間が長いので、何とも重々しい気持ち。毎回、獣がいっぱい出るから… というわけで今回は充電MAXのスピーカーを最初からON! 超長いお化けトンネル(2つ目は明かり何もないです)を2つ通過し、鷲ノ住山分岐へ到着。 鷲ノ住山は激下りと噂なので、ずっと下るのかと思ったら最初まあまあ登る。そこから400m激下り。 ところどころ電線みたいなのでルート作ってくれてますが、道はよくわからないので、方角合わせて下っていきます。帰りにコレ登るのか…と思うと、どうにかして避ける方法がないかを考えてしまう(笑) 下に野呂川発電所?の明かりが見えて来ればあと少し。 発電所前の橋を渡って林道に合流、と思いきや、渡って右手に進み、10分ほど山を歩いてから林道に合流。 またトンネルを3つほど通過し、あるき沢バス停(登山口)へ。 トンネルの中で光る眼が2つ現れて、ちょっとビビりました(笑)鹿ちゃんでした。驚かせてしまってごめんなさい。 この時点で0時30分。やっぱり2時間かかったか… 計画も2時間だったので、ある意味想定通りだけど、スタートが30分遅れなので、やっぱりモルゲン間に合わないか、、、 ボーコン沢ノ頭まで標準CTで5時間10分。普通に歩いて4時間で到着と見てました。 ともあれ行くしかないので、補給していざ出陣! 登りはじめはだいたい息が上がるわけですが、それを差し置いても終わらぬ急登に息が上がりっぱなし。なんじゃこれは。 ヒーヒー言いながら登ること1時間半、池山御池小屋へ到着。 この時点で2時。標準CT2時間30分なので、まあまあ良いペースだ。 体感標準CTくらいだけど0.6くらいで登ってたぽい。これは4時ボーコン沢ノ頭に間に合うかもしれない。 誰もいるはずないと思って小屋を開けてみると、なんと人が! 昨夜小屋泊で、ちょうど支度されてる途中でした。もう1人泊まってて、1時間ほど前に出たとのこと。 平日のこのルートでまさか人に会うと思っていなかったので、ビックリ&ちょっと安心。 帰りは広河原に下りるとのことで、広河原⇒夜叉神のバスがあることを知る。 なんと・・・!!!広河原に下りる方がピストンより断然ラク! まあでも、楽するのは僕らしくない。これは僕の精神力が問われている。計画通り、大人しくピストンしないとな。 ここからボーコン沢ノ頭までは標準CT2時間40分。4時に着くには同じペースで登らないといけないので、少し補給したらすぐに出発。 道は決して明瞭ではないのですが、YAMAPの地図を頻繁にチェックし、方角を合わせて進めば、迷うことはなし。 ソロのナイトハイクも数こなしてきたのと、昨年の奈良田から農鳥岳ナイトハイクに比べれば全然マシ。 城峰というポイントへ倍速(標準CT1時間を30分)で到着したので、これはボーコン4時間に合うぞ!と歓喜。 諦めかけてたので、余計に嬉しい。あとは気合でこのペースで登るのみ。 ついに樹林帯を抜け、風が通る。半袖で汗だくだったので、気持ちが良い。まだ暗いけど、振り返るとうっすら富士山が見える。やっぱ稜線出ると最高。 北岳山荘と肩の小屋の明かりがあと少しを予感させる。 ただ、ここからボーコン沢ノ頭までが意外と苦労する。ハイマツが生い茂っていて、ルートを塞いでいる。 これルート合ってるのかな?と思いながら、ハイマツ漕ぎをして、何とか3時50分ごろにボーコン沢ノ頭のケルンに到着! 間に合ったああああああああああああ 風が吹き荒れているがそんなことは関係ない。間に合ったことが嬉しい。頑張って歩いた甲斐があった。 さすがに寒いのでソフトシェルを着て風下側のケルンに隠れて日の出を待つ。 ゆっくりと日が昇ってくるが、残念ながら日が昇ってくる部分に雲がかかっている。。。なんてこった。。。 爆焼けモルゲンならず。 ただ、目の前に北岳バットレスが、ドーーーーーン!!!!やっばい。かっこよすぎる。 ボーコン沢ノ頭からは、間ノ岳、富士山、鳳凰三山、甲斐駒、北岳、名だたる山がすぐそこに見える。なんて最高の場所なんだ…! 正直、北岳まで行かなくとも、ボーコン沢ノ頭をピークに来る価値があると思った。あるき沢までバスで来て、ボーコン沢ノ頭ピストンだとCT10時間もかからない。 爆焼けモルゲンは見れなかったものの、明るくなってきた景色を堪能したので、先を行く。 ここですぐ前に、池山御池小屋で聞いた先に出たという先行者を発見。 すぐ追いついて少し話しながら歩いて、途中途中立ち止まって北岳を撮る。 バットレスに近づいていくこの迫力たるや、、、ここ歩いて欲しいなぁと心底思った。 すると山肌が焼け始めた。 モルゲンならず、と思っていたけど、雲から出てきた太陽が北岳を金色に染める。 うおおおおおおおおおおおおおサイコおおおおおおおおおおおおおおお この瞬間の喜びは計り知れない。 八本場のコルまでの部分が危険な岩場ですが、区間は短く、雪もないので、割とすんなり。いつか冬に来る想定でなんとなく雪道をイメージしながら… 少し雨がパラついたと思ったら、コルから間ノ岳方面へ虹が出現。おおお~素晴らしい景色。なかなか進みません(笑) 写真撮りながら、八本場のコルのよく見る梯子を登り、岩場を登り、分岐へ。 この辺りから何人かの登山者とすれ違う。肩の小屋営業始まったのと、キタダケソウが皆さんのお目当てでした。 昨年バテバテで登った北岳への登りはのんびり登りきり、ついに北岳登頂! いやー疲れた!! 山頂は人が多く、写真撮影大会が開催されました。 昨年は北岳の周りがガスってしまって景色が見れなかったので、嬉しい。 富士山も仙丈ヶ岳も見える!そして自分が歩いてきた池山吊尾根も! 無睡で登ってきてるのと、1番の目的は北岳バットレスのモルゲンだったので、このままピストンして帰ろうか、と思いながら補給。 すると・・・ 間ノ岳がこっちを見ている。 間ノ岳が「ここまで来たのに自分に負けて下山する気ですか?」と言っている。 弱っている自分の心が「夜叉神から北岳ピストンでも十分すごいよ」と語りかけてくる。 ・・・ 弱い自分に負けてはダメだ。 ソロは弱い自分との戦いだ。 絶対に負けてはならない。 間ノ岳行かずに下山した僕は心のどこかに引っ掛かりを抱えてるだろう。 よし、間ノ岳、行ったろうやないか。 ちなみに間ノ岳はめっちゃ好きな山なのです。あのどっしりしたどデカい山容、かっちょいい。(西農鳥から見る間ノ岳が1番好き) 意を決して北岳山荘まで下りて小休憩。売店やってることを確認し、帰りに寄ろう、と出発。 間にある中白根山(標高3,055m)きっつうううと思いながら、黙々と登る登る。 そこから間ノ岳もこれまた長い長い。 「天空の稜線歩き」なんて誰が言った。そんな気持ちの良い稜線歩きじゃないぞ。めっちゃきついぞ。 そんなことを心の中でずっと思っていた。 間ノ岳⇒中白根山への最初と、中白根山⇒北岳への最初だけが「天空の稜線歩き」と呼ぶにふさわしい。 もし北岳⇒間ノ岳しか歩いてない人がいたら、ぜひ逆ルートを歩くことをオススメしたい。 ちなみに農鳥⇔西農鳥も最高です。 ヒーヒー言いながら何とか間ノ岳に着いたものの、風が強すぎて寒い。予報より風はかなり強めだった。 しかし!先週登ったばかりの塩見岳や、その前に登った荒川三山と赤石岳が見える。感動! 昨年来た時には塩見岳なんて名前すら知らなかったし、荒川三山がどれかも全く知らず。 1度登ったからこそ感じるこの感動というものは、本当素晴らしい。間ノ岳やっぱ好きだな~ 少しだけ休憩したらそそくさと北岳山荘へ帰還。登り返しツラめ。 山荘でポカリと水を補給。 下山結構大変そうというのと、最後400m登り返しあるのに、もし食料なくなったらまずい、と思い、カップラーメンも購入。 山荘の方がめちゃ良い人でした。ソロだと何気ない会話が活力になる。 サクッと食べて、先も長いので下山開始! 八本歯のコルまでのトラバース道にキタダケソウがたくさんあるらしく結構人で賑わってました。 他にも花はたくさん咲いてて、夏山を存分に感じました。 この辺結構バテてるのでペース上がらず、気力だけで歩いてます。 コルから先は岩を登ります。(ちょっと怖いと思う人もいるかも) ボーコン沢ノ頭方面には素晴らしい稜線が見えます。これが心の救い。 ハイマツ漕ぎしながら小さなアップダウンを何度か繰り返し、なんとかボーコン沢ノ頭まで戻り、最後の休憩。 ここからの景色は本当スゴイ!!ヤバすぎます。 来るときここまで5時間半だったので、今のバテ具合を考えると、夜叉神着くのは5時間半後かなぁと思いながら、最後にこの景色を目に焼き付ける。 さあ、一気に下山するよー!と気合を注入! …と、出足から道がわからず、何度か迷って戻ったりしたものの、その後は割とスムーズに進み、ボーコン沢ノ頭から2時間かからず、あるき沢バス停に到着。 ・・・早! ただ、暑すぎて汗だくで、水分がどんどんなくなる。北岳山荘で補給しといてよかった。 林道出てからは短パン小僧になり、橋を渡り、ついに現れた鷲ノ住山。驚異の登り400m。 無心で登ること40分くらい?ようやく鷲ノ住山の頂上に辿り着き、意外と下り長いなと思いながら、やっとこさ林道へ合流。 何だかんだ、下山と林道歩きで足がちょっと回復してて、助かりました。歩きながら回復ってするもんですね。 悪沢赤石で片道17キロ林道往復で歩いてるので、大したことないと思っていたけど、案外ここから長かった… けど、長いお化けトンネルも超え、ついに夜叉神へ帰還! お疲れ山! -- 夜叉神ヒュッテが営業してて「お風呂入れます」の看板が! 汗だくなので、お風呂入らせていただき、なんと冷たいお茶や果物も出して下さり、染み渡りました。 日帰りで初の累積4,000m超えで疲れたものの、膝も無事で、痛いのは足の裏だけ。 ちょっと成長も実感したところなので、少しずつ記録を更新していこうと思います。 前回の塩見岳が超楽しかった分、楽しみ方の違いがすごいですが(笑)、やっぱソロで自分と戦うことも楽しいなぁと改めて実感。 まあ、しばらく夜叉神から北岳間ノ岳はいいかな。。。(笑)
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