忠別岳⛰

6月の待ちに待った週末。 快晴だけど強風覚悟の上、忠別岳へ足を運んでみました。 7時のヒグマ情報センターのレクチャーを受けて出発します。白雲にするか、忠別にするか悩み…三笠新道からの白雲小屋前のテント泊は過去に3度あるけど、忠別避難小屋前のテント泊は1度だったので、今回は忠別に決めました。 空は青空で、あるのは強い風だけです。 「高根ヶ原は風速20ｍ以上はあるのでお気を付けてください」とお見送りしていただき出発しました。 ーーー2016年台風の被害で通行止めになっていたクチャンベツ登山口が四年ぶりに開通になり、2020.7.4〜5早速行きました。4年間伸び放題になった背丈以上に伸びた笹を破漕ぎし、川のようなドロドロの登りが待っていたのを思い出しました。初めて目にする沼ノ原。そこから見たトムラウシ山に感動しました。五色岳まで辿り着き～忠別小屋前でテント泊。翌日は忠別小屋を出発し～忠別沼～高根ヶ原を歩き、改装中の白雲小屋前で休憩し緑岳経由で下山したことを懐かしく思い出しながら歩きましたーーー 今回は〜青い空を見てほぼ雪渓歩き。 笛をピーピー吹きながら… 熊の住処にお邪魔してるので当然ですが、所々に糞や寝転んで遊んだ跡なのか、白い雪渓にはクマの黒い毛が落ちている所もありました。 忠別沼は木道の付近以外まだほとんどが雪で埋まっており、これから気温が上がると綺麗な沼になり、その脇には一面に咲き乱れるチングルマの群生やエゾコザクラがピンクの彩りをつけ、まるで天国のような景色が見られることでしょう。 忠別沼の木道付近からは爆風で、風速20ｍは軽く超えています。瞬間風速は30ｍの突風が時折吹きバランスを崩します。片足を上げると75Ｌのザック毎飛ばされそうになります。歩幅を短くし片足になる時間を出来るだけ短くしますが、突風が吹くたびによろけてしまうので、姿勢を低く亀のように伏せ、風が弱くなった瞬間を見計らい前に進む、この繰り返しでゆっくりと忠別岳目指して頑張りました。 忠別沼から忠別岳避難小屋分岐の所のハイ松帯にもクマの寝床のような草のつぶれた場所あり。獣の臭いも風が強いにも関わらずしてきました。 4年前カミホロ小屋に爆風でテント晴れずに避難したことがあったけど、今回も即避難。 無事小屋までたどり着いた安堵感でホッとしました。 暗くなる前に今晩と明日の食事の水をテン場から20ｍほど降りた雪渓の隙間から流れる水を調達しました。 小屋は綺麗に掃除されており疲れた体に温かいコーヒーを沸かして飲んでいると、コンコンとノックの音が。 「えっ、お化け？？」こんな爆風の日に私たちしかいないと思っていた所に、トムラウシからここ迄来たと言う男性が。その後、旭岳から来た男性が到着しました。高根ヶ原の風が一番凄かったと話され、明日は三川台、その後は十勝岳に降りると話されてました。凄いなぁ〜と！ 真冬の吹雪のような風の音。小屋のあっちこっちから隙間風が入り、小屋の気温は10度程と肌寒く、ダウンパンツにダウンジャケット、ネックウォーマーにニット帽、防寒手袋で完全防備。カイロは使わずに済みましたが、深夜の星撮影の時は使う場合もあるので… 最大の目的の星撮影は風が強く雲が飛んでいかないかなと期待しましたが、小屋上を雲が通過し星は全く見えませんでした。風の音で中々寝付けず、朝方ウトウトとした時に夢で魘されて目が覚め、「あぁ、ここは忠別小屋だった」と我に返りました。 3時半から朝食その後パッキング。「お気をつけて」と四時半には皆小屋を後にしました。今日も天気はいいけど、風は収まるどころか、変わらず強いままでしたので、風が弱まった時に進んで、爆風の時は姿勢を低く4点支持で耐えながら無事下山しました。 ※この日は白雲岳のテント場も強風の為テントはゼロ。小屋オープンの日でしたが、定員45名の所、20人くらいの方が泊まられ（避難）されていたそうです。 ※忘備録※ ☆スマホ電波は、林道入る手前の273号線までしか電波はありません。 ☆大雪湖パーキングだと繋がります。 ☆高原温泉登山口もありません。 ☆忠別岳山頂のみスマホの電波あり。 ☆この近辺でなにかあった場合、忠別岳山頂からしか連絡の手段はありません。 ☆白雲岳避難小屋付近は電波あり ☆白雲岳テント場は繋がらなかった ☆docomo系SiMフリーiij使用 ※今回は事情があって、ルートは乗せておりません。 〜6月25日〜 7：10大雪高原温泉スタート～13：30忠別岳～15：10忠別岳避難小屋着 〜6月26日〜 4：40忠別岳避難小屋出発～6：20忠別岳～11：05登山口 距離17.1㎞　上り1249ｍ　下り1246m 持ち物 ダウン上下、レイン上下、ニット帽、ネックウォーマー、冬用手袋、夏用手袋、シェラフ、マット、タオル、衣類予備(靴下、Tシャツ他)テント、浄水器、食料（4食分）行動食、日焼け止め、ハッカ油、クマスプレー、クマ鈴、カメラ、レンズ、三脚、アイゼン、スリング、ヘッデン（予備含め2個）、モバイルバッテリー、ライトニングケーブル、コンロ、ライター(磁石)、地図、飲料500㎖3本、水1Ｌ