日光白根山登山

2022.06.26(日) 日帰り

活動データ

タイム

08:05

距離

12.9km

のぼり

1518m

くだり

1519m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
8 時間 5
休憩時間
16
距離
12.9 km
のぼり / くだり
1518 / 1519 m
2 12
39
46
42
43
2 3

活動詳細

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男体山に続き、日光白根山に挑戦 早朝、中禅寺湖から湯本に移動して登山を開始 登山口まで行くまでに、20分程度舗装路を歩く必要がある。ウォーミングアップに丁度いい。 森の入り口に登山口の看板がある。 ここからは平坦な森の道が少し続く。 森を少し歩くと、山の肩の真下に行き着く。 ここは非常に傾斜が厳しい。道の堀が深く、ルートの判別がしやすかった為、あまり迷わなかったのは良かった。 この道で動物の姿を見ることが出来た。 鹿は半月山でも見ることがあったが、野生の猿を見たのは初めてであった。 朝食を取っているらしく、何かを咀嚼していた。 物珍しさから関心を誘おうと、手を叩いてみたり、口笛をしてみたが、迷惑そうな顔で一瞥されたぐらいでまるで相手にもされなかった。 昔の人々は猿を神の使いと崇めていたそうだが、観察しているとわかる気がしてくる。表情や所作が他の動物とは少し異質だ。人間に近い知性のようなものが窺える。 猿の方は人間を見てどう思っただろうか、少なくとも知性は感じ取れなかっただろう。 どちらが猿かわからない。 山の肩の外に突き出た部分、最も湾曲していた箇所を超えると傾斜は緩くなった。木々もまばらになり、視界が明るくなる。 ここまでくると、植生は白樺とモミが目立つ。 7月に入っても白樺は、葉の初々しさというか、樹幹の色も相まって清純な印象だ。 ここから五色山までは緩めの坂を歩き続ける。 途中雪が残っている箇所がある。 アイゼンを使う程では無かったが注意して歩く。 ふと後ろを振り返ると、湯本と戦場ヶ原、男体山が一望できた。これは中々良い眺望だった。 五色山に辿り着くと、五色沼と白根山が見える。 白根山は朝の光を受けて、少し黄金がかっているようだ。 白根、という響きから、少し女性的というか、たおやかな印象を抱いていたが、実際に見てみるとその威容に圧倒される。 男体山よりも烈しく、男らしさを感じた。 五色沼を中心に反時計回りに巡りながら白根、前白根山を登るように移動する。 白根山に登る途中にあった阿弥陀が池も中々綺麗だったが、五色沼を見た直後だと感想に困る。 ここから人が増え出す。ロープウェイ山頂駅と道が繋がっているからだろうか 白根山山頂への道は急登となった。岩が多く、登りにくい。 山頂は尖った岩場で落ち着ける場所ではない。 景観は素晴らしいが、場所も狭いので早めに降りる事にした。 降り始めた辺りで天気が怪しくなる。 北側に目を向けるとどんよりとした雲が風と共にこちらににじり寄って来ている。 今日は降るとしても1時、それも半々の確率だったはずなので、レインスーツの着用は保留とした。 最終的に、五色沼岸沿いあたりで着用したが、あまり意味はなかった。 白根山を降り裾の白樺林に入る。ここまで来て、ようやく安心出来た。次は避難小屋を経由して五色沼の岸沿いに移動する。 五色沼は色合いが少し独特だ。青緑色をしており、火山湖のような色をしている、というより実際に火山湖なのだろうか。 触ってみるととても冷たく、少し飲んでみようかとさえ考えたが、何が入っているかも分からない。今回は飲まずに諦めた。 ここまで来て前白根に向かう。 ここは木々に覆われていて視界があまり良くない。 先日から来る疲れから、ここが最も苦しく感じた。 しかし、登らなくては帰れない。それに登りはこれが最後だと思えば踏ん張ることができた。 前白根山頂から白根山を見る。 最初見た時は険しい山のように見えたが、ここから見ると、何故だか線の細いすらりとした山に見えた。何故だか、寂しい。 心の中でお別れの挨拶を済ませ、下山道に足を向ける。 ここからは急斜面を下るコースで、行きより瓦礫が多く歩きづらかったが特に言うことはない。 道中老人から話しかけられる。 何でも三、四年に一度咲くとされるコバイケイソウという植物を目当てに白根山を登っているそうだ。コバイケイソウが五色沼付近に群生していたのを見かけていたが、花を咲かせてはいなかった。そう老人に伝えると、心なしか寂しそうに見えた。 その後も色々な事情を聴かせて頂いたが、老人のプライベートを考慮して割愛させてもらう。 来年、花が咲けばいいと思った。私もコバイケイソウの花を見に行きたいと思う。 山をおり、スキー場を経由してようやく湯本に着く。 足が痛い、熱を持っているようだが後一時間は登れそうだ。しかし今は湯本の温泉に浸かる事にしよう、そう思いながら、白根に背を向けて入浴の準備を始めた。 追記 後から調べると、コバイケイソウというのはバイケイソウとオオバイケイソウという近縁種があるらしい。判別不能なのでもういいだろう、あれはコバイケイソウという事にしておこう

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