活動データ
タイム
14:55
距離
27.7km
のぼり
2017m
くだり
2016m
活動詳細
すべて見るかねてから東北の名山として気になっていた焼石岳、東北に来てみて分かったことは、当地の人は6月に我も我もと焼石岳に花畑を見にいくということ。それでは、地元の人でない私も行ってみるか、ということで花の最盛期を狙って計画。ついでに、立派で水の豊富な金明水小屋泊も組み込んで、当初は夏油から往復するつもりでしたが、2日目の天気予報が悪かったため、青空の初日土曜日に花畑を見るべく、つぶ沼スタートに変更。 銀明水手前の合流までは人もまばらな、木漏れ日のブナ樹林歩き。 途中、地図では寄り道コースのある岳山を踏もうとコース右の踏み跡に入ると、既に藪化しており、何とか踏み跡をたどり、途中からはコース不明に陥りつつ、ピークらしいところを踏んで、ついでにギンリョウソウ発見!初めて見ました。雪渓を越え、藪を漕いで下降を始めるとしばらくしてコース跡に遭遇。ここまではまあ順調だったのですが、その時点で、帽子が頭に載っていないことが発覚。雪渓付近まで戻ってもみつからず、これはご縁がなかったのかと諦めて先を目指します。 中沼コースとの合流以降は、好天の土曜日だけあって人がたくさん。 合流地点前後から雪渓が断続し、登山道は川の如し。慣れた人が長靴で登るのも納得の水の豊富さ。 姥石平手前からシラネアオイが出現し、姥石平ではハクサンイチゲにチングルマ、ミヤマシオガマが花盛り。そのまま焼石岳山頂を目指し、遠方はやや霞がかりながら、青空の展望を楽しみました。その後、南本内岳を目指して北に下り始めると、とたんに人が極端に少なく、というか周囲にゼロ、東成瀬コースとの十字路付近でやっと数名といった感じ。南本内岳は、途中の雪渓でコースが分かりにくかったのと、金名水小屋まで4時台に到着するのに時間が足りなくなったことから、断念して東焼石岳に進路変更。東焼石と姥石平の分岐付近も人影はなく、2時台でもう日帰りの人は下山を始めた様子。金明水小屋まで90分間に会ったのは、東焼石山頂の2名のみ。静かで孤独な稜線歩きでした。 金明水小屋に到着してみると、利用者は15名余りと結構な賑わい。今回、情報提供でお世話になった管理人さんに是非ともご挨拶をというミッションも負っていましたが、残念なことに本日はご不在とのこと。夕飯後、山慣れたお二人の男性にお酒とおつまみ(そこらで採ったというユキザサ、定義の油揚げなど、どれも美味でした!)をごちそうになり、下弦の月の明るい夜に気分よく寝ることができました。 翌日は、チシマフウロが花盛りとの情報のあった経塚山往復も考えにはあったのですが、天気の崩れが早そうなのと、六沢山からみる経塚山のデカさに前日から心折れたのとで、のんびりペースで直帰することを選択。5時出発で、まだ人の少ない東焼石岳、姥石平でゆっくり休憩し、銀明水小屋で2度目の朝ご飯をいただいて、正午下山を目指して下降再開。 時間に余裕がありそうだったので、つい欲が出て、1日目に落とした帽子発見が新規ミッションに追加。 逆ルートをたどり、雪渓を越えた先の藪で無事に帽子を発見したまでは良かったのですが、ここから先、藪でコースをロストし、ヤマップで地図と前日の軌跡を参照しながらなんとかコースを修正し、目の前に現れた沢状の下り道発見! 数分ほど下っていくと、しかし何かおかしい。倒木が道をふさいでいるし、昨日の記憶とも合わない。ヤマップを起動すると、南に下る登山道の手前で沢地形に入り込んで、東に下降中。引き返して再び西方向に藪漕ぎししていると、無情にもスマホのバッテリー残量低下のアラーム。さらに、雨が降り出し、遠くに雷鳴も。あせりながら次に出会った沢状地形にほっとし、下り始めたもののやはりおかしい。神頼みのヤマップ起動で、やはり別の沢を下降中と確認。3度目の正直と信じてさらに藪漕ぎすると、やっと人跡確かな登山道に復帰。(軌跡に迷走ぶりが表れています) その後は、安心のんびりと小雨の樹林帯歩きを楽しみながら下り続け、いつしか小雨は止み、下山前には再び空は明るくなっていました。 沢状地形の誤認の怖さ体感という思わぬおまけのついた、花の名山の1泊2日となりました。 結構遠かったので、次に登るときは、やはり中沼コース、それから西からのすずこやの森コースがいいかな。 銀明水小屋の管理人さん情報では、今年秋には、夏油からのコースの崩落した橋は架け直しされるとのことで、ハードですが夏油コースも魅力的です。 花の名前、一晩でできるだけ調べましたが、分からないものも多数。詳しい方の情報提供、大歓迎です。
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