天辻峠から高野山~弘法大師の道の西端を歩く(弘法大師の道③)

2022.06.19(日) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
7 時間 52
休憩時間
1 時間 7
距離
18.7 km
のぼり / くだり
1262 / 1264 m
10
33
31
48
15
10
35
1 3
20
10
8
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19

活動詳細

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 先週、弘法大師の道が西へ曲がる大天井ヶ岳から小南峠まで歩きました。間はちょっと後回しにして、今週は、弘法大師の道の最西端、天辻峠から高野山までを歩きました。この区間は19kmほどありますが、最後の方は林道チックな道や車道歩きとなるので、いっきに行ってしまうのが良いようです。  天辻峠へのアクセスは、日本一長い路線バスで知られる八木新宮特急バスがありますが、朝一番早いのでも天辻峠は11時過ぎの到着。これでは高野山まで歩けませんので、今回は4名で、五条駅からタクシーで天辻峠まで入りました。五条駅~天辻峠は9,000円程度。今回はタクシーにお願いして、国道を離れ、峠の稜線まで登ってもらいました。  弘法大師の道は大天井ヶ岳から陣ヶ峰まで、右手に紀ノ川水系、左手に熊野川水系を見ながら西へと進みます。しかも、天辻峠から少し西に登ったところから陣ヶ峰までは、左に奈良県、右に和歌山県を見ながらの県境尾根でもあります。  天辻峠からしばらくで大日山。出屋敷峠まで急降下して、再び急登。こんどは白石岳。セト山から今井峠に下ってここでお昼休憩。高塚、城本山と過ぎて林道状の道に出ます。ここから三角点峰に二つ登ってみましたが、山頂名は無し。車道と合流してやがて天狗木峠。ここから陣ヶ峰ピストン。今日一番の高峰です。林道のような広い道なのに、その勾配は半端なし。大汗かいて陣ヶ峰の山頂。天狗木峠からは車道で高野山まで。ここはひたすら歩くのみ。気が付けば、奥の院入口の駐車場、そしてバス停まで来ていました。  途中、7つの三角点を見ることができました。最後の陣ヶ峰には一等三角点も。それと、一つだけいやな情報も。それは、アブさんです。車道に出たあたりから、体の周りをぶんぶん飛び回り、天狗木峠周辺が一番いっぱいいました。ムシヒキアブの一種だと思います。たまに、皮膚をかじるので、あ痛って感じ、痒くなってきます。高野山の街が近づくにつれ、知らない間にいなくなっていました。

弘法大師の道 JR五条駅。ここでタクシーに乗ります。
JR五条駅。ここでタクシーに乗ります。
弘法大師の道 天辻峠の稜線まで登ってもらいました。道は舗装道で、まずまずの感じ。この車でも特に問題なく上がってくれました。料金は9,500円ほど。
天辻峠の稜線まで登ってもらいました。道は舗装道で、まずまずの感じ。この車でも特に問題なく上がってくれました。料金は9,500円ほど。
弘法大師の道 峠にはウツギ(アジサイ科ウツギ属)が花盛り。卯の花とも呼ばれています。
峠にはウツギ(アジサイ科ウツギ属)が花盛り。卯の花とも呼ばれています。
弘法大師の道 スイカズラ(スイカズラ科スイカズラ属)もウツギに混じって咲いてました。咲いた時は薄いピンク、時間がたつと黄色に変わる花です。
スイカズラ(スイカズラ科スイカズラ属)もウツギに混じって咲いてました。咲いた時は薄いピンク、時間がたつと黄色に変わる花です。
弘法大師の道 さあ、ここから尾根道に入ります。秋は松茸止山となるので要注意です。入ったらすぐ左へ。ここの標高はほぼ790m。
さあ、ここから尾根道に入ります。秋は松茸止山となるので要注意です。入ったらすぐ左へ。ここの標高はほぼ790m。
弘法大師の道 尾根に乗りました。広くて良い道です。
尾根に乗りました。広くて良い道です。
弘法大師の道 昨日は雨が結構降ったようです。道にはカエルさんがいっぱい。ヤマアカガエルのようです。
昨日は雨が結構降ったようです。道にはカエルさんがいっぱい。ヤマアカガエルのようです。
弘法大師の道 こちらはヒキガエル君。
こちらはヒキガエル君。
弘法大師の道 少し登ったところに建物が。地形図では鉄塔のマークがありますが、鉄塔は立っていません。
少し登ったところに建物が。地形図では鉄塔のマークがありますが、鉄塔は立っていません。
弘法大師の道 もう少し登った最初のピーク。大日山という看板が6つ、大日岳が1つかかっていました。
もう少し登った最初のピーク。大日山という看板が6つ、大日岳が1つかかっていました。
弘法大師の道 三等三角点「大日岳」、標高は897.3mです。
三等三角点「大日岳」、標高は897.3mです。
弘法大師の道 尾根はモチツツジ(ツツジ科ツツジ属)がたくさん咲いていました。
尾根はモチツツジ(ツツジ科ツツジ属)がたくさん咲いていました。
弘法大師の道 良い尾根道です。弘法大師の道は大日山の手前から、奈良県五條市(左)と和歌山県高野町の県境尾根道となっています。
良い尾根道です。弘法大師の道は大日山の手前から、奈良県五條市(左)と和歌山県高野町の県境尾根道となっています。
弘法大師の道 アカマツが多いのが、先週のこの尾根の大峰寄りと違うところです。
アカマツが多いのが、先週のこの尾根の大峰寄りと違うところです。
弘法大師の道 アカマツの枯葉と白くて小さなキノコ。
アカマツの枯葉と白くて小さなキノコ。
弘法大師の道 前回見た「弘法大師の道」の木の看板に変わって、今回は「学術調査隊」の看板を何度も見ました。
前回見た「弘法大師の道」の木の看板に変わって、今回は「学術調査隊」の看板を何度も見ました。
弘法大師の道 出屋敷峠手前の鉄塔下。これから歩く尾根が見えています。鉄塔の後に峠の西の白石岳903m。右にはセト山908m。
出屋敷峠手前の鉄塔下。これから歩く尾根が見えています。鉄塔の後に峠の西の白石岳903m。右にはセト山908m。
弘法大師の道 鉄塔の先、南東を見ると、電線の後に、唐笠山1118m。以前、天和山に登った際、よく見えた山です。右は行者山1025m。
鉄塔の先、南東を見ると、電線の後に、唐笠山1118m。以前、天和山に登った際、よく見えた山です。右は行者山1025m。
弘法大師の道 ヒカゲノカズラの大群生。
ヒカゲノカズラの大群生。
弘法大師の道 峠に向けて、急降下です。紐がないと滑るほど。
峠に向けて、急降下です。紐がないと滑るほど。
弘法大師の道 今日一番低いポイント、656mの出屋敷峠です。車道が越えています。
今日一番低いポイント、656mの出屋敷峠です。車道が越えています。
弘法大師の道 Kobo Trailは高野山の壇上伽藍まで。まだこの先17.9km。
Kobo Trailは高野山の壇上伽藍まで。まだこの先17.9km。
弘法大師の道 なかなかの急登。途中、ツチグリを見つけました。写真撮る名目でしばし休息。
なかなかの急登。途中、ツチグリを見つけました。写真撮る名目でしばし休息。
弘法大師の道 これってキノコ??真っ白なチューリップの葉のようなものが地中から。
これってキノコ??真っ白なチューリップの葉のようなものが地中から。
弘法大師の道 出屋敷峠から登ること247m、やっと白石岳に到着。標高は903m。
出屋敷峠から登ること247m、やっと白石岳に到着。標高は903m。
弘法大師の道 登ったり下ったりを繰り返す尾根道。途中の915mピークは特に何もなし。このあたりから左の奈良県側は五條市から野迫川村になりました。
登ったり下ったりを繰り返す尾根道。途中の915mピークは特に何もなし。このあたりから左の奈良県側は五條市から野迫川村になりました。
弘法大師の道 再び、ヒキガエル君に遭遇。あんまりのんびりしてたら踏まれちゃうよ!
再び、ヒキガエル君に遭遇。あんまりのんびりしてたら踏まれちゃうよ!
弘法大師の道 メガホンのようなキノコには昨日の雨が溜まっていました。
メガホンのようなキノコには昨日の雨が溜まっていました。
弘法大師の道 次のピークにはセト山の名前。
次のピークにはセト山の名前。
弘法大師の道 山頂札もいっぱいかかっています。
山頂札もいっぱいかかっています。
弘法大師の道 セト山にあった三等三角点。点名は「今井」、標高は907.5m。
セト山にあった三等三角点。点名は「今井」、標高は907.5m。
弘法大師の道 少し下って今井峠。ここで、お昼休憩にしました。今井は、ここから南に下った野迫川村の集落名です。
少し下って今井峠。ここで、お昼休憩にしました。今井は、ここから南に下った野迫川村の集落名です。
弘法大師の道 この辺りから、尾根道は忠実に尾根線を辿らずに、左右に巻くことがおおくなりました。しんどい時には助かります。
この辺りから、尾根道は忠実に尾根線を辿らずに、左右に巻くことがおおくなりました。しんどい時には助かります。
弘法大師の道 紀和トンネルの上にある四等三角点「紀和隧道」、標高は794.4m。
紀和トンネルの上にある四等三角点「紀和隧道」、標高は794.4m。
弘法大師の道 両側が松茸山。網に隔てられたトレイルを登っていきます。なかなかの急登。息が上がります。
両側が松茸山。網に隔てられたトレイルを登っていきます。なかなかの急登。息が上がります。
弘法大師の道 熊も出るのかな?
熊も出るのかな?
弘法大師の道 紀和トンネル上から100mほど登ると、標高900mの高塚。
紀和トンネル上から100mほど登ると、標高900mの高塚。
弘法大師の道 ここにも、いくつかの山頂票が掛かっていました。
ここにも、いくつかの山頂票が掛かっていました。
弘法大師の道 両側が自然林に。今回最初で最後か。この先また植林帯に。
両側が自然林に。今回最初で最後か。この先また植林帯に。
弘法大師の道 半時間ほど、写真を撮るのも忘れてひたすら歩き。三角点のあるピークを少し過ぎて、戻る形でピークへ。そこには城本山の名前が。
半時間ほど、写真を撮るのも忘れてひたすら歩き。三角点のあるピークを少し過ぎて、戻る形でピークへ。そこには城本山の名前が。
弘法大師の道 そして、三等三角点「才子峠」、標高938.5mがあります。
そして、三等三角点「才子峠」、標高938.5mがあります。
弘法大師の道 ここにも山頂票。
ここにも山頂票。
弘法大師の道 南へ大きな尾根が派生するあたりを過ぎると、道が林道のように太くなりました。
南へ大きな尾根が派生するあたりを過ぎると、道が林道のように太くなりました。
弘法大師の道 両側植林の間を林道状の尾根道が続きます。
両側植林の間を林道状の尾根道が続きます。
弘法大師の道 ヌタ場のような水溜まりに、オタマ、オタマ、オタマ!
ヌタ場のような水溜まりに、オタマ、オタマ、オタマ!
弘法大師の道 四等三角点「石木谷」は、オタマジャクシの水たまりから少し戻った尾根の上。
四等三角点「石木谷」は、オタマジャクシの水たまりから少し戻った尾根の上。
弘法大師の道 標高は901.1m。ここに山頂名は無く、点名が書かれています。
標高は901.1m。ここに山頂名は無く、点名が書かれています。
弘法大師の道 カローラが一台。いつからここにいるのかな?
カローラが一台。いつからここにいるのかな?
弘法大師の道 ここは鐘割峠というようです。
ここは鐘割峠というようです。
弘法大師の道 次の四等三角点「上垣内」には、東から登ってしまいましたが、西から登ったら林道からすぐです。標高956.5mです。
次の四等三角点「上垣内」には、東から登ってしまいましたが、西から登ったら林道からすぐです。標高956.5mです。
弘法大師の道 下から登ってきた車道と合流する少し手前、東が見えました。後方うっすらと大峰山脈の主峰。ここはもう一度晴れた日に見たい景色です。
下から登ってきた車道と合流する少し手前、東が見えました。後方うっすらと大峰山脈の主峰。ここはもう一度晴れた日に見たい景色です。
弘法大師の道 アスファルト舗装の車道に出ました。ときおり車も走っていきました。
アスファルト舗装の車道に出ました。ときおり車も走っていきました。
弘法大師の道 車道脇に咲いていたハナニガナ(キク科ニガナ属)は舌状花が7~11個。
車道脇に咲いていたハナニガナ(キク科ニガナ属)は舌状花が7~11個。
弘法大師の道 マルミノヤマゴボウ(ヤマゴボウ科ヤマゴボウ属)下から順に咲きます。
マルミノヤマゴボウ(ヤマゴボウ科ヤマゴボウ属)下から順に咲きます。
弘法大師の道 車道の下には大群生もありました。
車道の下には大群生もありました。
弘法大師の道 役行者像でしょう。
役行者像でしょう。
弘法大師の道 天狗木峠に到着です。三叉路脇に「高野大峯歴史街道」の石碑
天狗木峠に到着です。三叉路脇に「高野大峯歴史街道」の石碑
弘法大師の道 そのわきに咲くジギタリス(オオバコ科ジギタリス属)かわいい花なんですが・・・。
そのわきに咲くジギタリス(オオバコ科ジギタリス属)かわいい花なんですが・・・。
弘法大師の道 三叉路を少しだけ南に行くと、陣ヶ峰の登山口。標高約990m。
三叉路を少しだけ南に行くと、陣ヶ峰の登山口。標高約990m。
弘法大師の道 登山口入口近くに咲いているウツギはややピンクがかかった小花。
登山口入口近くに咲いているウツギはややピンクがかかった小花。
弘法大師の道 ヒメウツギ(アジサイ科ウツギ属)でしょう。
ヒメウツギ(アジサイ科ウツギ属)でしょう。
弘法大師の道 陣ヶ峰への登路。広いですが、なかなか急。山頂まで標高差120mほど。
陣ヶ峰への登路。広いですが、なかなか急。山頂まで標高差120mほど。
弘法大師の道 ここが一番急なところ。下りは滑りました。
ここが一番急なところ。下りは滑りました。
弘法大師の道 こちらのニガナ(キク科ニガナ属)は舌状花が5個。
こちらのニガナ(キク科ニガナ属)は舌状花が5個。
弘法大師の道 着きました。陣ヶ峰の山頂です。一等三角点「陣ヶ嶺」、標高1106.2m。久々に見る一等の大きな石票。
着きました。陣ヶ峰の山頂です。一等三角点「陣ヶ嶺」、標高1106.2m。久々に見る一等の大きな石票。
弘法大師の道 山頂の先から南が見えました。右が荒神岳1260m。左が立里荒神社のある峰。毎月、弘法大師が参詣に行ったところです。いっぱい飛んでるアブが写っていますね。
山頂の先から南が見えました。右が荒神岳1260m。左が立里荒神社のある峰。毎月、弘法大師が参詣に行ったところです。いっぱい飛んでるアブが写っていますね。
弘法大師の道 その右。遠方に、高野龍神スカイラインが通る水ヶ峰と、その周辺のピーク。
その右。遠方に、高野龍神スカイラインが通る水ヶ峰と、その周辺のピーク。
弘法大師の道 陣ヶ峰を下り、天狗木峠に戻って、高野山への車道を進みます。ここはもう県境稜線ではなく、和歌山県にとっぷり。コアジサイ(アジサイ科アジサイ属)
陣ヶ峰を下り、天狗木峠に戻って、高野山への車道を進みます。ここはもう県境稜線ではなく、和歌山県にとっぷり。コアジサイ(アジサイ科アジサイ属)
弘法大師の道 サルナシ(マタタビ科マタタビ属)小さなキウイのような実がなります。
サルナシ(マタタビ科マタタビ属)小さなキウイのような実がなります。
弘法大師の道 南側の眺望
南側の眺望
弘法大師の道 ついに高野山に着きました。奥の院の入口です。今日はここで歩きは終了。バスで高野山駅へ。
ついに高野山に着きました。奥の院の入口です。今日はここで歩きは終了。バスで高野山駅へ。
弘法大師の道 高野山駅から、ケーブル、電車で帰途につきました。
高野山駅から、ケーブル、電車で帰途につきました。
弘法大師の道 この爪とぎ、大好きだニャー。真ん中が凹んでて、寝るのにもぴったりだニャ。
この爪とぎ、大好きだニャー。真ん中が凹んでて、寝るのにもぴったりだニャ。

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