活動データ
タイム
08:55
距離
9.5km
のぼり
809m
くだり
819m
活動詳細
すべて見る先日、妻から僕専用として「ファブリーズ メン」なるものを渡された。何やらファブリーズ史上最強の消臭力という謳い文句がある商品らしい。これは、夫の加齢臭が我慢ならなくなったということだろうか…⁇ 最近リアルに傷ついた出来事である。 そんな哀愁と加齢臭が漂う、マゾおっさんは今日も山に登ってきた。 午前3時30分起床し、いつものように身支度を開始する。顔を洗い、歯を磨き、ひげを剃り、最後に鼻毛をチェックする。 なぜ、鼻毛チェック…。 あの福山雅治だって、鼻毛が出てれば「色気」が消えてしまい、ただのおっさんとなる。安岡力也ならば「狂気」も消え失せ、ちょっと笑えるガラの悪いおっさんになる。 全てを「無」にしてしまう力。鼻毛にはそんな危険な能力があるのだ。 いつもの山行ならば、会うのは鹿だけなので、むしろ鼻毛が束で出てた方がハクが付くというものだが、今日はそういう訳にはいかない。一体何故なのか・・・⁈ フッ、このダンディーな男に対して愚問である。 「山ガールと山に登るからである!」 実は今回一緒に登ることとなった山ガール(山女子HGちゃん)は、三嶺酒盛り縦走で仲良くなった子である。 山行記録ではちょっと軟派なテイストで書いてしまったが、実際はお酒を飲みつつ、真面目に熱く山の話をし、意気投合したのだ。そして、この山女子HGちゃん、剣岳や槍ヶ岳にも単独で登頂した強者。そんな本格派山女子に対し、アルコールが入り上機嫌になった黒光りKが「石鎚山の東稜コース行ってみないっすか!?面白いよ!」と、まるで石鎚山は俺の庭と言わんばかりに誘いをかけたのだ。石鎚山登頂3回の男であるが、早くもベテラン風を吹かすことができるこの男、本当に素晴らしい! そんな素敵な出会いがあり、今回、三嶺酒盛りメンバー+山女子HGちゃんとの4人で石鎚山に登って来たのである。。 午前6時50分に石鎚スカイラインのゲート横駐車場に集合し、1台の車で土小屋に上がる。 そして、7時40分に登山を開始する。 日頃の行いが良いせいか、今日はいい天気である。上を見ると青い空、そして前をみると山ガールのオシ・・・、いや、長い髪。マゾの要素なんて何一つない。そう、今日は「ノーマゾデー」。 いつもと違うダンディーで爽やかな笑顔を周囲にまき散らしながら、上機嫌で登山道を歩いて行く。三嶺の酒盛り縦走の時とは違い、黒光りKもエスプレッソMも皆穏やかだ。 登頂開始から1時間ほどで東稜基部に到着。ここから山女子HGちゃんの顔色が変わる! 東稜入口を指差して満面の笑みを見せている。どうやらこの子は、本格派マゾ系山女子の資質を備えているようだ(ニヤリ) そして待望の東稜クライムオン! 先頭は東稜初挑戦の山女子HGちゃん。アドレナリンが出まくっているせいか、凄いスピードで進んで行く。そんな元気一杯の山女子HGちゃんとは対照的に、我々アラフォーおっさんはスローペース、これは自らが発する「加齢臭」という匂いに敏感なお年頃なので、女子の前では極力汗をかきたくないのだ。この時程、ベースレイヤーの「消臭」という機能に有り難みを感じた事は無い。 本格派山女子は笹を掴み、枝を掴み、そして我々おっさん達の心を鷲掴みにして、東稜の急登にひるむことなく立ち向かう。やっぱり、この子かなりできる子なんです! そして、東稜の「カニの横這い」に到着。真正面に見える墓場尾根周辺はまだ紅葉が残っている! あー、青空に紅葉に山ガール、なんて幸せな登山なのだ。 少しの休憩後、カニの横這いに取り掛かる。何てことはないのだが、高度感はある場所。ここで山女子HGちゃんは多少怯んでしまう。すると、ここぞとばかりにおっさん達は頼まれてもいない「ヘルプ」を買って出ようとする。やっぱり下心のあるおっさんさんは優しいな〜〜〜(笑) そんな山女子HGちゃんは、おっさんの下心を尻目にカニの横ばいを難なくクリアして行ってしまう。 そして次は東稜ルートの核心部である、南先鋒の岩登りである。 前回おっさん3人は難なくクリアしたのだが、今回はちょっとカッコつけようと、よせばいいのに前回と違うルートで登ってみようとする。そして当然のように悲劇が訪れる…。最初に登ろうとしたエスプレッソMが足を滑らし、岩の斜面を1mほどズリ落ちる。結果、ケガはしなかったが大切なハードシェルが破れてしまったのだ。 そうだった…。ここはバリエーションルート!!! 油断すれば大ケガ、いや死んでしまう場所なのだ。 山ガールに鼻の下を伸ばしている場合ではないし、ましてや、股の下伸ばして三点支持なんていう、オヤジギャグを飛ばしている場合でもないのだ。 山女子HGちゃんはまだ嫁入り前の身。絶対にケガをさせてはならない。 そうなるとロープを出して無理をさせないようにするしかない。しかし、この山女子HGちゃんは「自力で登ってみたい」と、マゾオヤジの心をメロメロにする言葉を発する。でも、足を滑らし滑落なんてことになれば大変なので、簡易ハーネスを装着してもらい、ロープを結び、万が一に備えるようにした。結果、ロープに頼ることなく最後まで自力で這い上がった。その根性にマゾオヤジはかなり感動してしまった! 南先鋒の上に到着し休憩をするが、折角ロープを出したので、懸垂下降の練習をする事にした。這い上がってきた岩場をビレイ器具を使って下降する。緩やかな斜面で練習した事はあったが、こうした岩場での練習は初めてだったので、かなりいい経験を積む事ができた。こうした練習は本当に大切だ。 ロープワークを楽しんだ後は、今日のメインである墓場尾根を目指す。 墓場尾根に行くには急斜面を下り、そして大きな一枚岩の急斜面をトラバースしなければならない。かなり手強いルートであるが、山女子HGちゃんも頑張りを見せ、大砲岩の上部の岩場に辿り着く。 ここから見る墓場尾根の紅葉は綺麗だった^^ そして、みんなで墓場尾根までの岩場を歩いて行く。簡単に書いているが、ここも結構大変なルート。山女子HGちゃん曰く、このルートは剱岳よりも怖いとの事。そして、途中から共に行動した、名古屋からいらしていた単独山女子の方は、ジャンダルムよりも怖いと言っていた。やはり岩歩きに自信が無ければ近寄ってはいけない場所なのだ…。 今回、この墓場尾根で大はしゃぎしたのが、黒光りKである。この男、墓場尾根の岩の上を平気で歩き、岩の上でY字バランス、座禅、そして名古屋の山女子のカメラマンまで請負い、岩場の篠山紀信、いや、まるで海パンカメラマンのように情熱的にオネーさんを激写していた。やはり、この男は末恐ろしい…。 墓場尾根を満喫し過ぎて、弥山に到着したのは13時30分。 弥山はかなりの賑わいで、座る場所も無いくらいの賑わいであった。恐るべし百名山…。 弥山で食事を摂ったあとは、そそくさと下山する。 土小屋までの登山道も紅葉が綺麗であった。来週はどうなっているのだろう??? 孤独な山行も好きだが、やはりグループで登る方が楽しいのは言うまでもない。 そして、石鎚山の墓場尾根。危険ではあるが、ここの紅葉はやはり素晴らしい! 自己責任とはなるが、岩歩きが苦手でなければ、挑戦する価値はある! 来週も行こうかな〜〜〜^^
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