活動データ
タイム
10:17
距離
22.8km
のぼり
1345m
くだり
1347m
活動詳細
すべて見る実は尾瀬に行くのは初めてなんですよ。 いや、何度か計画はあったんですが天候が邪魔をしまして。 そして連休どうしようか悩んでいて色々と調べてました。 そこで尾瀬ですよ、なんかそんな感じです。 さて、尾瀬って広いじゃないですがアプローチするルートどうしようかなと。 シーズンじゃないしどこでもいいかと思いました。 じゃあ大清水に決定! 理由はどうせどこからも登ったことが無いなら一番行きやすそうだった大清水かなと。 そうすると今度は尾瀬ケ原はちと遠い。 なあんだ燧ヶ岳登って尾瀬ケ原の方に下山すれば・・・・・ なんて考えてルートを決める。 しかし距離がなあ、しかも雪があるし。 そこで体調を考えて出発は前日の昼過ぎ、駐車場で前泊する事に。 沼田のベイシアで夕食とお酒を調達して駐車場で前泊だ。 底冷えしたのと早い時間の就寝で眠りが浅かったけど前日もグダグダしてたからそれほどダメージはなかった。 そして朝4時に起きて暗い中準備をする。 準備をしているうちに夜が明けてくる。 出発だ。 薄暗い夜明けの中林道を歩いて行く。 この林道が単調で長い。 この長い林道は雪解け水の沢のわしゃわしゃした音でとてもうるさい。 この季節だと気になるんだよね。 クマが。 こんなに音がしてるとどっちも気が付かないから近くでバッタリとかいやだし。 という事でトレッキングポールでひたすら突きの練習をしながら歩く。 はたいても効果ないだろうし・・・・ていやぁああ! なんとかクマにもご対面せず一ノ瀬休憩所まで来ることが出来た。 ここからは林道じゃなく登山道になる。 やっと登山に来たって道だよ。 やっぱり沢で水量が多い。 そんな道をひたすら登って行く。 さすが尾瀬だよね、登山道の整備が行き届いているし道幅が広い。 暫く登って行くとそろそろと積雪が増えてくる。 そして上を見る。 そうすると空と山の境目が近い。 あ、これはそろそろだなと。 山頂ではないけど尾根には出るだろうって感じだ。 積雪量も増えてきた。 そして尾根筋へと出る、すると辺り一面の雪景色だ。 もちろん残雪であり真っ白ではないんだけどね。 そうそう、ふみ跡もしっかりあるしテープもしっかりと途切れないから迷う事はない。 さすが尾瀬だね。 -------------------------------------------------------------------- そろそろかなあなんて考えながら歩いている。 今向かっているのは尾瀬沼、という事は周りは山に囲まれている。 風景は尾根筋からゆるゆると尾根筋じゃない森林に変わってきている。 するとなんだか看板が見えてきた。 三平峠だ。 峠という事でここからは下りですね。 下りの勢いでどんどんと進んでいく。 すると少し蒼い雪原が木々の合間から見えてくる。 気勢が上がると言うのかな? やっと着いたという感情とどんな風景なのだろうという高揚感を織り交ぜた気持が沸いてくる。 尾瀬沼のほとりまで来た。 ひとまず朝食食べよう。 尾瀬沼の畔で一人なんとかデニッシュをかじってペットボトルのカフェオレで流し込む。 まだ雪に覆われた尾瀬沼を眺めながらなんか味なんて分からない朝食だ。 -------------------------------------------------------------------- さて沼周を歩いて行こうか。 次の目的地は燧ヶ岳だからね。 あいにく溶けかかっている沼上は歩いて行けない。 行ければ楽だったけどね。 歩き始めはとても快適だった。 沼のすぐ横を歩くとが出来た。 暫く歩いているとそんな安全地帯が途切れて水面になってしまう。 それでもふみ跡が一つ残っている、そのふみ跡をたどって先へと進んでいく。 するとふみ跡がUターンしている。 何故かと言うと雪に埋もれた片斜面の沼側は急斜面だ。 一つ誤って踏み外せば間違いなく10メータほど下の尾瀬沼にドボンと落ちる。 こんな所で沼に落ちたらまあただじゃすまない、との判断で引き返したのだろう。 わたし? アイゼン付けて更に行ける所までは行きますよ。 まだ引き返す時間じゃない、時間を掛ければ危険性も低くなる。 そして何とか危険地帯を抜ける。 なにせ木道も遊歩道も関係ないのだ一番安全そうなルートを探して進む。 そしてようやく沼尻休憩所へと到着した。 かなり体力を消耗した。 結構厳しい。 ちと悩む、燧ヶ岳にこのまま予定通り登るか尾瀬ケ原へと向かうか二つに一つだ。 尾瀬ケ原までここからだと5㎞遠い。 燧ヶ岳山頂まで無雪時で2時間かなり厳しい。 う--------------------------------------------------------ん。 燧ヶ岳登りたい。 行こう!! こ、これでいいんだよね? ヤマップの地図と睨めっこしながら道を探す。 そしてナデツ窪で間違いない事を確認。 しかしこれがきつい体力的にきつい。 尾瀬沼で削がれた体力が効いてきている。 最初は直登していた。 息が上がる。 次は斜行しながら登る。 息が上がる。 そして横向きに足をクロスで直登して。 息が上がる。 最後は歩数を数えて20歩動いたら休憩とか目標で登る。 ここで初めて燧ヶ岳から下山して来る登山者と遭遇した。 挨拶しながらその人を見ると・・・・・ ああああああああああああああああああああああああああああああああ ピッケル忘れた------------------。 なんとこんな所で気が付くとは! とんだお笑い種である。 それでも気力、気力のみで登頂を続ける。 やばいかな、やばいかな。 そんな傾斜角度になってくる。 蹴りこみで剥がれた切片がころころからガーって加速しながら落ちていく。 いまでも危険なのに更に高度をあげればアウトかな。 この時点で気力と体力両方切れた。 あと蛮勇もね。 と言う訳で2100mミノブチ岳下で戻る。 下り? 最初の危険地帯を抜けると早かった。 危険地帯を下るのは登るのより逆に危険だ。 慎重に体重を任せられるだけの足場を作りながら一歩一歩降りていく。 ピッケルがあればもう少し安心できたのに。 そして沼尻休憩所で昼食、暫く休憩。 休憩しながら考えてしまう、またあの危険地帯を抜けないと帰れないのかと。 そしてここで何名かの登山客と遭遇する。 さて、戻ろうか。 また尾瀬沼ドボンのリスクを抱えながらの行程。 だけど幸運なことにふみ跡新しいのがある。 どうやら私より先に尾瀬沼山荘に向かった人がいるみたいだ。 助かる、助かる、助かるわー。 雪上では一番最初の人より次の人の方が体力と安全両方から6倍位は楽だ。(自分実績比) このまま山荘まで向かっていれば助かる。 これは成就した。 ありがとう先行者の人。 そして尾瀬沼山荘から下山するため登る。 ここまで来ると他の登山客も多い。 ここから燧ヶ岳に向かう人ってあまりいないようだ。 だからふみ跡が付いてないんだ。 帰りは締まった雪でとても歩きやすい。 長い帰り道をピストンして大清水登山口へと到着、久しぶりの10時間越えの登山だった。 そして温泉で疲れを癒して次の目的地へと向かう。 金精峠へと向かう道は行違う車も多い。 連休中だからだろう。 つづく
もしも不適切なコンテンツをお見かけした場合はお知らせください。