佐多岬 ~本土最南端~

2022.06.18(土) 日帰り

活動データ

タイム

01:24

距離

2.2km

のぼり

222m

くだり

188m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
1 時間 24
休憩時間
32
距離
2.2 km
のぼり / くだり
222 / 188 m
1 24

活動詳細

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 歩行者用の隧道をくぐって800mくらい歩く。経路の終盤は木製の空中回廊を登った。晴れた日なら大勢の人で賑わうのだろう、よく整備されていた。展望台に着くと一人の女性が西側の海をスマホで撮影していた。彼女は佐多岬灯台をバックに記念撮影できるカメラ台を見つけると、嬉しそうに、本当にニコニコしながらスマホを台において自撮りを始めた。こんな曇り空だけど、女の一人旅のようだけど、演歌のヒロインのような雰囲気は微塵もない。  海岸に下りられる道があった。いつもの登山道に似た舗装されていない道。途中にあった増水した小川を登山靴ではなかったので少しビビりながら渡った。海岸に人気はなく、そのかわりに大きな丸石と漂着したゴミがあった。漂着物がたくさんあると汚い風景になるけれど、落ちているものを観察するのは不謹慎ながら面白い。異国の洗剤の容器やバケツ、首だけの人形や食器、そして何に使うものか分からないものたち、すべてプラスチック製品……。あとは倒木や漁に使う木製の物、などなど。珍しいと思ったのは白化した珊瑚のなれの果てだった。珊瑚がこんなに漂着するのは普通のことなのか。これも環境問題に関係しているのだろうか。ずっと不穏な波の音が聞こえている。いっそう不気味に聞こえた。俺は、いたたまれなくなって海岸をあとにした。

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