山口県 長門トレイル(妙見山・高頭山・雨乞岳)、棚田の花段

2022.06.13(月) 日帰り

活動詳細

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6月11日(土)、山口県は広い範囲で雨がぱらつくぐずついた天気となり、気象台は、「山口県を含む九州北部地方は梅雨入りしたとみられる」と発表されました。 週末の天気はこれから雨が多くなり、登山がなかなかしにくいシーズンになってきますね。私の最近の山に対する登山欲を上手くコントロールしたいと思っていますが、登山に対する思いを日に日に強く募っています。 そんなわけで、今回のソロ登山は、山口100名山の1つ標高347mの雨乞岳を含む、長門トレイルを歩くのが目的。昔のこの地域では、千枚棚田と言われるぐらい、棚田の稲作がとても盛んで、雨が降らない日がずっと続くと水不足になって、雨乞いをする山から、雨乞岳となったそうです。そんなわけで梅雨入りして雨の合間をぬって、2020年3月から開通した長門トレイルの妙見山(275m)、高頭山(302m)、雨乞岳(347m)の3つの頂上を登ってきました。 朝9:45に妙見山公園の駐車場に車を停めて、10:00に妙見山展望台でお参りしてスタート。 紫陽花が咲く遊歩道の小道を歩いて、長門トレイル入口に向かう。 そこから10:30高頭山、11:00雨乞岳に到着。そこから戻ってみのが峠を下って、11:40棚田の花段で昼休憩。眼下には、棚田を活用したハーブ園を見ながら、遠くに日本海を望む素敵な場所。お湯を沸かして、カップラーメンとドリップコーヒー、いつもの読書スタイルの昼休憩。遠くでのどかに鳥の鳴き声。うんうん、この感じがやっぱり私の登山の楽しみで、癒される。 棚田の花段に結局13:30までいて、そこからNPO法人ゆや棚田景観保存会事務所へ。休校した学校を転用した事務所で棚田の紹介や活動を教えてもらう。14:10再度妙見山に向けて出発。14:45に駐車場に戻る。休憩や会話で大分時間を使って、計5時間のソロ登山。徒歩距離は約10km。 トレイル道にはお洒落なプレートが有り、このプレートと標識に沿って歩けば、特に迷うこと無く子供からお年寄りまでトレイルルートを歩けるのではと思います。そして今回のトレイル道はバリエーションが豊富でした。前半は風力発電用の大きなプロペラが上空で回り、風切り音を聞きながら歩くスタイル。後半は高い木々が密集して、暗がりのそのままの野生に近い森の中を歩くスタイル。そして玄武岩の岩道だったり、藪道、竹林道、尾根や谷を歩いたり、複雑かつ高低差もあったり、変化に飛んで飽きることなく楽しめるルートでした。 長門トレイル https://tabirun.wixsite.com/nagatotrail 棚田の花段で休憩していると、農家で棚田を管理しているこの地区の72歳のおじいさんと少し会話が弾む。72歳でもこちらの地区では若い農家とのこと。私みたいな1人の若輩者を相手に、人生の大先輩がとても気さくに、かつ人と人をつなげてくれるお話をしてくれました。どの地域もそうですが、高齢化に伴い管理する事ができない棚田があちらこちらにあって、小さく曲がった棚田は機械化に向かなかったり、稲にとって重要な水をどう確保するかといった歴史や景観のお話し、、、水は高い所から低い所に流れるこの当たり前な自然現象があるがために、上段の田圃が荒廃したら、下の田圃には水が上手く流れず、ため池の水利権が無ければ稲を育てることができず、荒廃の不のスパイラル。それでも72歳のお父さんを含む地区の農家さん達が、そんな荒廃した田圃を開墾しなおしたパワフルな話だったり、NPO法人ゆや棚田景観保存会と一緒に創ったハーブの棚田の花段の話や、そこで「ときめく棚田大作戦」と題して活動している和田さんと地域おこし協力隊で棚田活性化事業担当の伊藤さんを紹介していただきました。私の気ままな登山が、私と山のつながり以外に、人とのつながりを作って、2人との偶然な出会いを届けていただきました。山登りに感謝です。 棚田の花段 http://yuya-tanada.com/ 長門棚田物語 https://www.nagatotanada.com/ 建築も棚田も人も同じで、こちらの地区の人達と話しを聞くと、どうしたら次の世代につなげるか、残していけるか、まだ見ぬ景色を情熱を持って挑戦し続け・模索しながら生きている人生観を垣間見ることができました。普段何気なく生きてるだけですが、学び有りの登山、感謝。

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