素人が登る黒戸尾根

2022.05.29(日) 2 DAYS

チェックポイント

DAY 1
合計時間
16 時間 54
休憩時間
9 時間 18
距離
8.2 km
のぼり / くだり
1883 / 245 m
DAY 2
合計時間
15 時間 24
休憩時間
4 時間 30
距離
11.3 km
のぼり / くだり
943 / 2573 m
2 53
1
3 7
2 50

活動詳細

すべて見る

日本三大急登として知られる黒戸尾根に初挑戦。これまでの最高峰は千頭星山(2,138 m)、最長(?)は丹沢山系縦走(距離26.8 km、累計標高2,631 m)、テン泊自体も初めてという素人。 道具を揃えてみたら驚異の22.5 kg。これを100 Lザックにぶち込んでいざ登山口へ。 最初は力づくで何とかねじ伏せてきた登山道。しかし宿泊地の七丈小屋の手前のクサリやハシゴが辛すぎて、最終的には5分前進5分休憩を繰り返さねばならないほどに。七丈小屋がめちゃ遠く感じた。やっと到着すると今日の小屋番しのぶさんがお出迎え。当初の予定ではその日のうちに甲斐駒ヶ岳に一度登頂する予定だったが、そんな体力はなくテント設営を終えてぐったり。遮るものがなく直射日光を浴びて外気温が35℃、テント内が30℃。熱中症になるかと思った。え、ここ標高2,400 mだよね? テント場が登山道のすぐ脇なので、登頂してきた方々にお話を伺いコンディションを確認。事前に小屋の方からアイゼン、ピッケル持参を推奨されたので冬靴も含めて持ってきたが、そんな登山者は他におらずチェーンスパイクで登ったという方が多く、ツボ足で登る猛者も。ただ、「怖かった」とのこと。雪渓は2,550 mで終わり、その後アイゼン、ピッケルは必要なく頂上まで登れるという具体的な情報も頂いた。情報をくださった皆様ありがとうございました!その辺りでアイゼン、ピッケルをデポしようと計画に。 結局1日目はアルファ米のチキンライスを食べて19時就寝。この時間になると気温はしっかり下がってきていた。七丈小屋のインスタを見ていると最近の早朝の気温は5℃前後らしい。一日の寒暖差えげつないでしょ。 2日目は0:30頃起床。迷ったが頂上を目指そうと決意。己の体力と技術、写真撮影時間を考えて更に早く出ることに。登り始めてすぐに雪渓が登場。深夜でヘッドライトも弱く、どこまで雪渓を直登すればいいのかわからないままYAMAPでルート確認しながら進んだ。自分で登ったからわかったけれど、今の時季でさえこんな状況下で滑り止め器具付けずに行くのは考えられない。皆さんすごすぎ。 名物二本剣が見える場所に到着すると日の出のちょっと前の状況だったようで、ここで撮影することに。この時点で気圧が740 hPaくらいだったかな?頭痛がしていたが日の出を見たら吹き飛んでしまった! 頂上には5時過ぎに登頂。山頂の日の出には少し届かず。しかし他に誰もいなかったので山頂と周りの山々独り占め。風も弱くたくさん写真撮った。下山時には山頂に一番近いクサリ場で休憩後に荷物を忘れてしまい170 mほど下ってから気付いて登り返す羽目に。余計体力を使ってしまった。 テント場まで下りて片付け。時間がかかってしまい、七丈小屋を後にしたのは当初の計画の2時間遅れ。荷物も重いので頂いた水は5 L程度。登りの時と同じくらいの量なので何とかなるっしょと考えてしまったのが問題。体力を消耗しての下山は10分行動5分休憩の繰り返し、黒戸山への登り返しは5分行動5分休憩しないと肩と酸素と水分がもたなかった。休憩の度にガブガブ飲んでいたら、「このまま飲み続けていたら最後までもたないんじゃね?」と気付き少しセーブすることに。結局最後はPlatypusソフトボトルに200 mL程度。ギリギリだった。後半は気になる植物もあったが気持ちの余裕がなく撮影できず黒戸尾根終了。 おつかれ山! 〇わかったこと ・日本三大急登はしんどくてしんどくてしんどかった ・22.5 kg背負うとコースタイムの1.5倍あるいはそれ以上の時間がかかる ・肩が引きちぎれそう→後日mont-bellの方に伺ったら、ウエストが細すぎるのでレディースを購入した方がよかったって⤵️→男女兼用モデルでレディースないやん... ・標高2,400 mでも快晴なら炎天下で35℃(体感温度?)超える ・夜はしっかり下がって5℃前後(=寒暖差30℃以上! ・今の時季でも雪渓があり、(私程度の浅い経験では)12本爪アイゼン、ピッケル必須 ・七丈小屋に引かれた水がうますぎて二日間で10 L消費(泊まればタダ ・飲み水は命の水→七丈小屋が唯一の水場ってところが難易度高い ・9,000 kcal消費(YAMAP調べ→さすがに22.5 kg背負ってることは考慮していないので実際は10,000 kcal超えてるんじゃないかな ・体重は3 kg減(→下山後たくさん食べて戻りました ・900 m~2,400 mまで(=黒戸尾根のほとんど)日中はハエなどの虫が絶え間なく飛び交っていて休憩のたびに顔面にアタックされるので行動食を食べにくい(虫の世界に我々部外者がお邪魔しているので…

甲斐駒ヶ岳・日向山 〇持ち物
●ザック
mont-bell エクスペディションパック 100

●ベースレイヤー
finetrack ドライレイヤー ベーシック
化繊ボクサーパンツ
mizuno ロングタイツ黒
●ミドルレイヤー
mont-bell ウィックロン ロングスリーブジップシャツ緑
berghausトレッキングパンツ青
メリノウールソックスミッドウェイト
●アウターレイヤー(兼雨具)
mont-bell ダイナアクションパーカ
mont-bell ライトアルパインパンツ

●グローブ
Alpenで購入のグローブ
MILLET エクスパート3フィンガーグローブ(GORE-TEX)
テムレス 02winter
Magic Mountain メリノウォームハンド
Karrimor wool logo glove
●シューズ
AKU ハヤツキGTX
●ヘルメット
Petzl BOREO
●ヘッドランプ
mont-bell リチャージャブル パワーヘッドランプ
Black Diamond 名前忘れた。予備。300ルーメン?
●ゲイター
mont-bell GORE-TEX アルパインスパッツ
●防寒具
MOUNTAIN EQUIPMENT Senja Jacket
Hot Chillys フェイスマスク(バラクラバ)

●テント・寝具類
アライエアライズ2、専用グランドシート、断熱シート
finetrack ポリゴンネスト(オレンジ)
エアーマットレス(R値5.2)

●カメラ
EOS Kiss X7、TAMRON 10-24 mm、SIGMA 17-70 mm、SLIK PRO240 MK4

●着替え(予備)
Patagonia キャプリーン サーマルウェイト ジップネック
mont-bell ウィックロン ロングスリーブT
化繊ボクサーパンツ
mont-bell スーパーメリノウール EXP. タイツ

●食事類
クッカー、SOTO ウインドマスター、SOTO パワーガス トリプルミックス250、Epigas チタンスプーン
尾西 チキンライス×2、mont-bell リゾッタシリーズ×1(予備)
●行動食
柿の種、フルグラチョコバナナ(ナルゲンボトル500mL)
カロリーメイト16本(4本×4箱)
アミノバイタルプロ5本
●水
500mLペットボトル、テルモス山専ボトル(900mL)、platypus ソフトボトル 1L、水ボトル 5L(3Lほど入れる)

●その他
ティッシュ、トイレットペーパー、finetrack ナノタオル、携帯トイレ、絆創膏、マッチ、ライター、不織布マスク、日焼け止めクリーム、常備薬、熊スプレー、サングラス(Oakley Flak Jacket)
〇持ち物 ●ザック mont-bell エクスペディションパック 100 ●ベースレイヤー finetrack ドライレイヤー ベーシック 化繊ボクサーパンツ mizuno ロングタイツ黒 ●ミドルレイヤー mont-bell ウィックロン ロングスリーブジップシャツ緑 berghausトレッキングパンツ青 メリノウールソックスミッドウェイト ●アウターレイヤー(兼雨具) mont-bell ダイナアクションパーカ mont-bell ライトアルパインパンツ ●グローブ Alpenで購入のグローブ MILLET エクスパート3フィンガーグローブ(GORE-TEX) テムレス 02winter Magic Mountain メリノウォームハンド Karrimor wool logo glove ●シューズ AKU ハヤツキGTX ●ヘルメット Petzl BOREO ●ヘッドランプ mont-bell リチャージャブル パワーヘッドランプ Black Diamond 名前忘れた。予備。300ルーメン? ●ゲイター mont-bell GORE-TEX アルパインスパッツ ●防寒具 MOUNTAIN EQUIPMENT Senja Jacket Hot Chillys フェイスマスク(バラクラバ) ●テント・寝具類 アライエアライズ2、専用グランドシート、断熱シート finetrack ポリゴンネスト(オレンジ) エアーマットレス(R値5.2) ●カメラ EOS Kiss X7、TAMRON 10-24 mm、SIGMA 17-70 mm、SLIK PRO240 MK4 ●着替え(予備) Patagonia キャプリーン サーマルウェイト ジップネック mont-bell ウィックロン ロングスリーブT 化繊ボクサーパンツ mont-bell スーパーメリノウール EXP. タイツ ●食事類 クッカー、SOTO ウインドマスター、SOTO パワーガス トリプルミックス250、Epigas チタンスプーン 尾西 チキンライス×2、mont-bell リゾッタシリーズ×1(予備) ●行動食 柿の種、フルグラチョコバナナ(ナルゲンボトル500mL) カロリーメイト16本(4本×4箱) アミノバイタルプロ5本 ●水 500mLペットボトル、テルモス山専ボトル(900mL)、platypus ソフトボトル 1L、水ボトル 5L(3Lほど入れる) ●その他 ティッシュ、トイレットペーパー、finetrack ナノタオル、携帯トイレ、絆創膏、マッチ、ライター、不織布マスク、日焼け止めクリーム、常備薬、熊スプレー、サングラス(Oakley Flak Jacket)
甲斐駒ヶ岳・日向山 空身
空身
甲斐駒ヶ岳・日向山 (最初の画像の装備)フルコンプ。これに山専ボトル900mLに熱湯を入れるため最終的に84.0kgくらい。つまり装備22.5 kg!
(最初の画像の装備)フルコンプ。これに山専ボトル900mLに熱湯を入れるため最終的に84.0kgくらい。つまり装備22.5 kg!
甲斐駒ヶ岳・日向山 スタート!
スタート!
甲斐駒ヶ岳・日向山 竹宇駒ヶ岳神社
竹宇駒ヶ岳神社
甲斐駒ヶ岳・日向山 この吊り橋を見ると黒戸尾根
この吊り橋を見ると黒戸尾根
甲斐駒ヶ岳・日向山 朝日
朝日
甲斐駒ヶ岳・日向山 ここから甲斐駒ヶ岳まで7時間という絶望感(のためややブレ
ここから甲斐駒ヶ岳まで7時間という絶望感(のためややブレ
甲斐駒ヶ岳・日向山 ツツジと鳳凰
ツツジと鳳凰
甲斐駒ヶ岳・日向山 黒戸尾根名物刃渡り
黒戸尾根名物刃渡り
甲斐駒ヶ岳・日向山 どこまでも続くハシゴ
どこまでも続くハシゴ
甲斐駒ヶ岳・日向山 刀利天狗
刀利天狗
甲斐駒ヶ岳・日向山 下山道↑(下るとはいってない
→翌日下山時の一番の山場だった
下山道↑(下るとはいってない →翌日下山時の一番の山場だった
甲斐駒ヶ岳・日向山 あれが甲斐駒ヶ岳山頂?
あれが甲斐駒ヶ岳山頂?
甲斐駒ヶ岳・日向山 登り返し。黒戸山と甲斐駒ヶ岳の鞍部?
登り返し。黒戸山と甲斐駒ヶ岳の鞍部?
甲斐駒ヶ岳・日向山 クモイコザクラ
クモイコザクラ
甲斐駒ヶ岳・日向山 これを登るのは辛い
これを登るのは辛い
甲斐駒ヶ岳・日向山 やっと着いた七丈小屋
やっと着いた七丈小屋
甲斐駒ヶ岳・日向山 これを背負って行きました
これを背負って行きました
甲斐駒ヶ岳・日向山 誘惑の樽
誘惑の樽
甲斐駒ヶ岳・日向山 テントを設営しての昼食。この味は一生忘れない。テント内暑すぎたのでわざわざ斜面の木陰に避難した。
テントを設営しての昼食。この味は一生忘れない。テント内暑すぎたのでわざわざ斜面の木陰に避難した。
甲斐駒ヶ岳・日向山 テント内30℃って嘘でしょ...
テント内30℃って嘘でしょ...
甲斐駒ヶ岳・日向山 誘惑に負けて高級コーラ(500円!)を購入。果糖ぶどう糖液糖っていう麻薬の味がした()
普段全然買わないんだけどね。
誘惑に負けて高級コーラ(500円!)を購入。果糖ぶどう糖液糖っていう麻薬の味がした() 普段全然買わないんだけどね。
甲斐駒ヶ岳・日向山 初めてのテント設営!ほぼ無風なので入り口は絶景に向けることに。
まあ上出来っしょ。疲れていたのと暑さで時間はかかった笑
初めてのテント設営!ほぼ無風なので入り口は絶景に向けることに。 まあ上出来っしょ。疲れていたのと暑さで時間はかかった笑
甲斐駒ヶ岳・日向山 テントと鳳凰・富士
テントと鳳凰・富士
甲斐駒ヶ岳・日向山 テント内からの景色。鳳凰とうっすら富士山
テント内からの景色。鳳凰とうっすら富士山
甲斐駒ヶ岳・日向山 2日目小屋から少し登ったところから雪渓を観測。少数派()のアイゼンとピッケルを準備。
2日目小屋から少し登ったところから雪渓を観測。少数派()のアイゼンとピッケルを準備。
甲斐駒ヶ岳・日向山 雪渓
雪渓
甲斐駒ヶ岳・日向山 二本剣見えた!
二本剣見えた!
甲斐駒ヶ岳・日向山 二本剣と富士・鳳凰
二本剣と富士・鳳凰
甲斐駒ヶ岳・日向山 二本剣と富士の夜明け
二本剣と富士の夜明け
甲斐駒ヶ岳・日向山 朝日で紅に染まった岩壁
朝日で紅に染まった岩壁
甲斐駒ヶ岳・日向山 こんな岩場を登っていくのか…
こんな岩場を登っていくのか…
甲斐駒ヶ岳・日向山 山頂っぽいのが見えた!
手前の雪渓は滑ったら天国直行コース
山頂っぽいのが見えた! 手前の雪渓は滑ったら天国直行コース
甲斐駒ヶ岳・日向山 本社~。
駒ヶ嶽神社入職希望の方はこちらで最終面接が行われます(大嘘)
本社~。 駒ヶ嶽神社入職希望の方はこちらで最終面接が行われます(大嘘)
甲斐駒ヶ岳・日向山 登頂!
登頂!
甲斐駒ヶ岳・日向山 証拠写真()
証拠写真()
甲斐駒ヶ岳・日向山 山頂からの仙丈
山頂からの仙丈
甲斐駒ヶ岳・日向山 山頂からの北岳・間ノ岳。
手前は栗沢とアサヨ峰かな?
山頂からの北岳・間ノ岳。 手前は栗沢とアサヨ峰かな?
甲斐駒ヶ岳・日向山 山頂からの鳳凰と富士
山頂からの鳳凰と富士
甲斐駒ヶ岳・日向山 はちきれんばかりのカロリーメイト
はちきれんばかりのカロリーメイト
甲斐駒ヶ岳・日向山 山頂の気圧。711hPaしかない。常時ハァハァ…
山頂の気圧。711hPaしかない。常時ハァハァ…
甲斐駒ヶ岳・日向山 山頂の祠。わらじの数増えてね?あと1個でフルコンプ!そしたらどうするの?
(ネットで見つけた7年前の写真と比較
山頂の祠。わらじの数増えてね?あと1個でフルコンプ!そしたらどうするの? (ネットで見つけた7年前の写真と比較
甲斐駒ヶ岳・日向山 麓の街に降り注ぐ朝日
麓の街に降り注ぐ朝日
甲斐駒ヶ岳・日向山 山頂の手前最後のクサリ場(下山時撮影)。
一番手強かった。バランスを崩しかけて右の向こうずねを強打。
山頂の手前最後のクサリ場(下山時撮影)。 一番手強かった。バランスを崩しかけて右の向こうずねを強打。
甲斐駒ヶ岳・日向山 忘れ物思ったところにあった!
気づいてくださった方が目立つようにと。
圧倒的感謝!!!
忘れ物思ったところにあった! 気づいてくださった方が目立つようにと。 圧倒的感謝!!!
甲斐駒ヶ岳・日向山 雪渓直前の場所で休憩を取ろうと荷物を降ろした際に前述のサコッシュを忘れたことに気付く。高度170 m登り返した(泣
雪渓直前の場所で休憩を取ろうと荷物を降ろした際に前述のサコッシュを忘れたことに気付く。高度170 m登り返した(泣
甲斐駒ヶ岳・日向山 ここから雪渓が始まるので準備!
ここから雪渓が始まるので準備!
甲斐駒ヶ岳・日向山 テムレスも持ってきてよかった!
MILLETの高級GORE-TEXグローブも持ってきたけどさすがにそこまでは必要なかった笑
テントに置いてきた。
テムレスも持ってきてよかった! MILLETの高級GORE-TEXグローブも持ってきたけどさすがにそこまでは必要なかった笑 テントに置いてきた。
甲斐駒ヶ岳・日向山 ありがとうございました!
ありがとうございました!

もしも不適切なコンテンツをお見かけした場合はお知らせください。