再びの二ッ箭山から猫鳴山と屹兎屋山

2022.05.29(日) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
9 時間 26
休憩時間
1 時間 6
距離
19.4 km
のぼり / くだり
1161 / 1161 m
2 13
16
20
1 11
1 4
54
33
1 2

活動詳細

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このところ、山歩きの時間より登山口までの往復の時間のほうが長い日が続いた。 もう少し歯ごたえのある山歩きをしてみたい。というわけで、再び二ッ箭山にチャレンジし、猫鳴山と屹兎屋山まで足を延ばすことにした。自宅から登山口まで往復に4時間余りかかるが、このルートならば山歩きの時間のほうが短いということはあり得ないだろう。 登山口の駐車場には5時少し前に着いた。すっかり日は上っている時間だが一番乗りであった。身支度を整え5時過ぎにスタート。前回(2022/5/15)と打って変わってこの日は快晴。天気予報では、熊谷は35℃越えの猛暑日と伝えていた。 〆張場までは前回と同じルート。前回は30m鎖場を通ったので、この日は沢を上るルートを選択した。 途中、何か所か沢が枝分かれする箇所があり、左右どちらが正しいルートなのか迷う場面があったが、結果的に最も水量の多い沢を上っていくのが正解だったようである。 沢を上り詰めロープを伝って尾根に出ると、見覚えのある景色が待っていた。 まずは女体山に登頂。続いて、前回登頂を断念した男体山に再度チャレンジすることにした。 前回同様、5m程度は問題なく登れた。問題はそこからだが、腕力を頼りに身体を引き上げると、前回断念した場所もクリアできそうな気がした。身体を引き上げ、持ち手を変えようとしたとき事件は起こった。 「あっ!」 思わず声を声を上げてしまった。 持ち手を変えるために上げた右手が眼鏡に引っ掛かり、眼鏡が落ちてしまったのだ。 まずい。非常にまずい! 自分は10歳のころから眼鏡を掛けている生粋の眼鏡人。眼鏡なしではひと時も生活できない。 無事下山できるのか?無事下山できたとしても、車の運転は到底無理。 絶望だけが頭に広がった。 とりあえず、ゆっくり降りながら落とした眼鏡を探すしかない。眼鏡なしでは足元に落ちていても気づかない可能性もあるので、慎重に一歩ずつ降りた。2mほど降りたところで、足元に眼鏡が落ちていることに気づいた。拾うためには身体を屈めなくてはならない。崖の途中で片手で鎖を持ちながら身体を屈め物を拾うという作業はなかなか厳しいものである。顔を眼鏡に近づけると、重大なことに気づいた。右のレンズが外れている!眼鏡の発見はぬか喜びに終わった。レンズだけになれば、狭い隙間に落ちたかもしれないし、割れているかもしれない。再び、絶望の二文字が頭の中を支配した。さらに下っていくと、やや広い足場にレンズは割れずに落ちていた。拾ったレンズをズボンのポケットに入れ、コントのような眼鏡を掛け、一旦下まで降りた。レンズは少し傷ついていたが、幸いなことにフレームに無事収まった。 さあ、次はどうするか?再度、男体山にチャレンジするか、男体山の山頂は諦めるかだ。 ずいぶん迷ったが、この日の男体山アタックは中止することにした。結果的にその判断は正しかったと思っている。 禍福は糾える縄の如し。この日、これまでの短時間に、喜びと絶望を繰り返したが、この先、男体山にアタックした場合、次に待っているのは、登頂の喜びではなく何らかの絶望かもしれない。男体山は待っていてくれると信じ、猫鳴山を目指すことにした。 二ッ箭山から先は、初めての道。猫鳴山までの道は緩やかな登りで歩きやすかった。 猫鳴山の山頂は、ひっそりと三角点があるのみで、眺望が開けるというわけではなかった。日陰になっているので、ここでブランチタイムにすることにした。しかし、顔の周りをハエの一種が飛び交っていたため、ゆっくりはできず、食事もそこそこに山歩きを再開することとなった。 屹兎屋山までの道のりは、まず北の方角に向かって広い尾根を歩くのだが、この尾根は笹に覆われ、ルートが判然としなかった。ところどころにあるピンテとGPSを頼りに足を進めた。小さなピークから左に折れ、今度は西の方角に向かって進み始めると、ようやく笹は少なり登山道が再び現れ歩きやすくなった。後ろから山には相応しくない爆音が聞こえ振り返ると、1台のモトクロスバイクが抜き去って行った。ところどころ登山道が細く線状に掘られていたのは、そのためだったようである。それにしてもあのバイクはどこから来たのであろうか、今でも謎である。 鉄塔が現れれば、屹兎屋山の山頂はもうすぐである。二つ目の鉄塔の手前を左に折れると山頂の広場に出た。 いわき市の最高峰で暫し休憩。あとは下るのみである。 下りの最初は急坂であった。自然と足も早まる。途中、沢の水でのどを潤し最後のがんばり。道はだんだん幅広くなり、林道から一般道(国道399号線)となった。 国道歩きの距離も結構あり、途中、左手に鳥居が見えるあたりからは、やや上りもあった。最後はさすがに疲れ、太ももの後ろ側がつりそうになりスピードをあげることができなかった。 途中トラブルもあったが、歯ごたえ十分なルートを無事クリアできた。

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