里山の楽しみ　前山・五郎山・箱倉山（函倉山）

ヒマシャガを求めて、白沢五山を歩いた。今年の冬には、雪を踏み分けて、東半分を歩いたので、今回は西半分を歩くことにした。 赤生木集会場に車を停めさせていただく。早速、石碑群に迎えられた。この一帯には、石碑が多い。 陸前白沢駅を越えると、一気に山里になる。五山（実際は六山）と田んぼの構図が素晴らしい。近くでは雉が鳴き、足元の雑草も美しい。理想の里の風景と言える。 獣よけの柵を通ると、牛頭天王神社に入る。この神社は人気がなく、冬来たときには、足跡もなかった。そのためか、小さな祠や石碑には、「恐さ」と言えるほどの雰囲気が漂っていた。 ヒメシャガは、神社から始まり、前山、五郎山、箱倉山に至るまで株がたくさん確認できた。レッドデータに入っているにもかかわらず、数百どころか数千の単位で株がありそうだ。この数には圧倒される。しかし、花期を過ぎており、咲いていたのはごく僅かだった。来年の楽しみが、またひとつ増えた。 下山時に水の近くでニッコウキスギを見た。予想外の出会いだった。