日曜日、霧ヶ峰・美ヶ原中央分水嶺トレイルを縦走し、月曜日、美ヶ原から松本駅に9時過ぎに下山。そして遅い朝食後、すぐ駒ヶ根へ。大きい長野県、移動に時間がかかり、駒ヶ根駅着はほぼ12時。 今回、そもそも中アにしたのは、皆さんのレポートから新しくなった檜尾避難小屋に泊まってみたくなったのとこれまで取りこぼしている三ノ沢岳に登りたいという理由。また、公共交通機関のアクセスが良く、最終のロープウェイが名古屋行きの高速バスに間に合うのも大きい。 桧尾橋バス停からの登山開始が13時。ありえないくらい遅いスタートだが、今日の行程は檜尾避難小屋まで。積雪の状況次第だが、17時過ぎには着けるのではないか。 雪が出てくるまでは順調に高度を上げる。しかし、雪が出てきてからはペースが激落ち⤵︎緩んだ雪で歩きにくく、慎重に進む必要がある箇所もあり、想定より時間がかかり、小屋着が17時40分くらいになってしまった💦失敗点としては、霧ヶ峰美ヶ原トレイル用のトレランシューズのままでスパッツを忘れたこと。前日同様、靴の中までベッタベタで翌日下山するまで乾くことが全くなかった。 避難小屋は改装されたばかりで快適。平日だし、もしかしたら小屋は貸切かとも思ったが、先客が2名みえた。お2人とも、山での宿泊経験が豊富で、タメになる話を色々教えていただいた。 翌朝、小屋から出ると雲海の絶景が広がる‼️自分はアルプスでこんな絶景にあまり遭遇したことがない。本当に頑張って登ってきた甲斐があったというもの👍 三ノ沢岳を目指して、中央アルプス主稜線を北上する。中央アルプスは幾度も登っているが、実は檜尾岳から極楽平までの区間は初めて。これで木曽駒から起百山まで繋がったことになる。 また、三ノ沢岳はロープウェイなしの日帰り登山では、ハードルが高く、これまで登ったことがない。稜線歩きのピストンと安易に考えていたが、思いのほかアップダウン、積雪、距離もあり、登頂までまだかまだかという感じ💦着いてからもまだ戻るのかという気持ちが強い。しかし、ここからしか見れない景色も望めて登った甲斐はあった👍 宝剣岳は平日なので渋滞なしにスムーズに通過。時間的にはギリギリだが、ここまで来て中央アルプスの盟主、木曽駒ヶ岳にあいさつ無しでは帰れないと時間短縮で中岳の巻道でピストン。 さて、これからは事前に情報がなかった北御所ルートでの下山。稜線にはほとんど残雪がなく、チェンスパも外し安心していたら、七合目直下標高2500mくらいのところで突然、雪渓のトラバース箇所が現れる‼️滑ったら最後の雪渓で正規の登山道の方向に進むのは無理。ハイマツ伝いにトレースが付いていて、それに沿って進むも途中で途切れ、さらに無理をして進んだため、進むも戻るも難しい状況に😭最終的に下りるのは無理と判断し、背丈が1~2mあるハイマツの超ドS級のヤブコギ尾根を50mほど格闘し、登山道に復帰。何とか千畳敷に16時までに戻れるメドが立ち一安心😌遭難の2文字が頭をよぎった過去の山行でもあまり記憶にない大ピンチだった💦 ヤブコギで片方のチェンスパが行方不明になり、千畳敷カールへの激下りに慎重を要したが、無事ロープウェイ駅に到着。ロープウェイ利用は邪道と考える自分にとって、不甲斐ない終わりとなったものの命には替えられず。色々反省点は多かったものの、まずは無事信州遠征を終われてよかった😌
桧尾橋バス停から登山開始🚶♂️13時と超遅いスタート。
登山口からいきなり急な階段。
ここの標高が1220m。今日は1500mほど登るのか。
赤沢ノ頭。残雪のない区間は順調🎶
樹々の間から空木岳が見える。
バイカオウレンかな。檜尾尾根2000m前後にかなり咲いていた。
積雪が現れ、チェンスパを着用。
シャクナゲのピークに到着。積雪のため、予定より時間がかかっている。
宝剣岳、千畳敷カールも見えてきた。
檜尾避難小屋が見えてきた。近いようでまだまだある。
小屋の手前に小檜尾岳。
やっと檜尾避難小屋に到着。あ〜疲れた💦
この時間でもまだまだ青空。宝剣岳方面。
檜尾岳に太陽が沈んでいく。
空木岳から熊沢岳への稜線。
夜を過ごした避難小屋の2階はこんな感じ。左側が私の寝床スペース。
ペラペラのシュラフが多数あり。ありがたくお借りしたが、薄すぎて寒く2枚重ねて使用。
右側が新調されたトイレ
中もキレイです。
朝、避難小屋から出ると朝焼けの南アルプス。
雲海の南アルプスの向こうに富士山も見える。
空木岳、今日もきれいに見える。
今日、向かう宝剣岳、伊那前岳方面
明るくなってきて雲海に浮かぶ南アルプスが美しい。
素晴らしき雲海の絶景👏四阿山?浅間山、八ヶ岳、秩父、南アルプス光岳まで確認できる。
檜尾岳への登りは残雪の急登。振り返るとここを下るのは少し怖い😱
お世話になった檜尾避難小屋と雲海の南アルプス。
檜尾岳到着
三ノ沢岳とバックに御嶽山
濁沢大峰、文字見えず。
三ノ沢岳、すごく雄大に見える。
島田娘までのなだらかな登り。
空木岳の奥に南駒ヶ岳も見えてきた。
南アルプスと八ヶ岳の間から秩父の山々も見える。
宝剣岳が近づいてきた。
御嶽山、デカいっ‼️
三ノ沢岳への稜線。近くで見ると結構下って結構上る。
ザックをデポし、行くぜっ、三ノ沢岳💪ここから見る三ノ沢岳はきれいな三角形。
三ノ沢岳到着。決して近くはないと分かっていたが遠かった💦また、同じ道を戻るのか😭もう2度とここに来ることはないだろう。
三ノ沢岳からは御嶽山と乗鞍岳が良く見える。
乗鞍岳から穂高方面。槍ヶ岳の形までは確認できないが。
角度変わって左に空木岳、右に南駒ヶ岳。手前に熊沢岳。
中央アルプス、南アルプス越しの富士山も貴重な体験か👍
木曽駒ヶ岳、中岳、宝剣岳がこういう感じで並びで見れるのもここだけ。
さあ、分岐に戻って宝剣岳へ登ります💪
さすがに5月で稜線には全くと言っていいほど花はなし。宝剣岳に名前は分からないが唯一黄色い花が咲いていた。
平日だし渋滞もなくスムーズに宝剣岳到着。
ここまで来て、中アの盟主、木曽駒ヶ岳にあいさつなしでは帰れない。再度、ザックをデポしてアタック。
中岳の巻道は5月末まで冬季通行止めとのこと。宝剣岳の感じから残雪はほぼ無いと思われるため、自己責任で進む。結果、残雪ゼロ。
木曽駒ヶ岳到着。静かなので貸切かと思いきや、先客3名あり。
一等三角点は貫禄あるわ。
木曽駒ヶ岳神社奥社に安全登山のお礼とお願い🙏
千畳敷への分岐点、乗越浄土。計画通り伊那前岳、北御所ルートへ進む。
千畳敷カールの雪の多いこと‼️この時はここに戻ることになろうとは全く思っていなかった。
伊那前岳の手前にある勒銘石。
将棊頭山へ続く稜線を望む。
七合目直下で、滑ったら最後の雪渓トラバース登場。赤の矢印の方向が登山道だが、進むのは無理なため、トレースに沿って、ハイマツに捕まりながら上部へ進む。トレースが途切れたにも関わらず、無理して下ってみるものの、これ以上下りるのは無理と判断。地図を冷静になって見てみると、緑の矢印の方向だと雪もなく下れたのかも。
これは少し落ち着いた箇所での撮影。進むも戻るも困難な状況に😭
最終的に、北御所ルートの下山は諦め、ハイマツのヤブ尾根を登り、元の登山道に戻ることにする。距離にしてわずか50mだが、標高が低く、ハイマツとは言えない、1~2m背丈のある超ドS級のヤブコギで疲労困憊💦
遭難も覚悟したため、登山道に復帰できた時はもはや感動😭千畳敷には16時前には戻れそうだ。
千畳敷カールまでの下りもなかなかのもの。ヤブコギでチェンスパの片方が行方不明になったため、片足チェンスパで下りられるか?
かなり苦戦したが、何とかロープウェイ駅に到着。
ロープウェイ利用は邪道と考える自分が、まさかロープウェイに乗って下山とはね😞💦
信州遠征最後の食事は駒ヶ根インター近くの明治亭で名物のソースカツ丼。めっちゃお腹空いてるのもあるが、肉が柔らかくて美味しかった。