活動データ
タイム
05:49
距離
17.5km
のぼり
1209m
くだり
1212m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る3ヶ月ぶりの山行。 一旦行かなくなると、登山ほど億劫なことはない。それを痛感する。まず早起きからして異常。それが2時や3時ともなれば早起きというより、夜勤に類する行為だ。ましてや零時出発に至っては、尋常な社会生活の妨げとしか言いようのない愚行。 しかし、より厄介なのが山行の準備だ。行くと決めた以上は、忘れ物をするわけには行かぬ。天候や山の性質を見極めて、最適な装備を選択していく。「この場合にはどうするか?」ケーススタディをする程に、果てしなく思考は広がり、装備は増える一方。 無ければ無いで何とかなる。そんな誘惑が聴こえてくる。だが、ヘッデンを忘れて下山に苦労。台風明けの朝、熊笹でブーツとクライミングパンツがずぶ濡れ。「登山AI」が、次々に先行事例を繰り出す。 程々のところで手を打ちたいのだが、生来の凝り性が、どうも深みに嵌らせて、逃してくれない。 そして遂に発見した。険しいヤマ、アクセスの悪いヤマ。これが零時起きや、過剰装備に繋がる。近隣ならば、その両面が解消。 そんな訳で「南高尾セブンサミッツ」。 獲得標高はそれほどでも無い。が、17キロに及ぶ行動距離は、今シーズンの夏山デビューには最適。 スタートから大垂水峠まで、すれ違ったのは、ただ一人。これだけ長い距離にも関わらずだ。同じ「高尾」を冠してはいても、やはり南高尾はマイナールート。 最後のピーク、大洞山まで無数の登り返し。黙々と標高を上げていく。その姿は人里離れた山道を、一人往く修行僧。 素敵なトレーニングコースを見つけた。そう喜んだのも束の間。静寂の南高尾に比べると、ここは登山界の銀座とも言うべき高尾山。ファミリーやグループで混雑し、真っ直ぐ歩くのもままならぬ。 彼らは修行僧を尻目にスニーカーやジーンズ、中にはワンピースの猛者まで。フルスペック登山家のいでたちに、コスプレ?とでも言いたげな視線を投げかける。これが逃亡者ならば、その目撃者は1000人を下ることは無いだろう。 アクセスを取るか、準備が面倒でも険しい山に遠出するべきか。修行僧の悩みは尽きそうに無い。
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