活動データ
タイム
07:26
距離
14.8km
のぼり
1162m
くだり
1160m
活動詳細
すべて見る【今回の登山のまとめ(お薦め度)】 城ヶ岳(1168m)は、倉木山から途中、無名ピークなど鞍部を二度経由する必要があります。しかし、狭いカヤに囲まれた急登路から登り抜ける山頂は眺望素晴らしい憩いエリア(絶景ビュー保証)となっています。 倉木山からは少し離れますが、城ケ岳山頂は、訪れる価値のある絶景セラピーエリアと考えられます。 🌠倉木山-城ヶ岳往復コースはお薦めです。 一方、城ヶ岳~黒岩山〜雨乞岳までの縦走ルートは、複数の山野内の林道が交錯し、また風倒木が山道を頻繁に塞ぐため、目的地へのアクセスや目指す方向性がやや難しいように感じます。 それでも、雨乞岳への縦走路は、道迷いしない程度の赤テープや黄色プラスチック杭(三井物産標記)が登山者を誘導してくれます(YAMAP-GPS併用)。 山頂眺望は、城ケ岳以外、黒岩山ならびに雨乞岳ともほとんど期待できません。 ただし、「雨乞岳」に関しては、雨乞岳に対する地域住民の長年の崇拝心を考えると、眺望なしの山頂はむしろ、感慨深い聖域故の慎ましい配慮(山頂伐採なし)とも解釈できます。 個人的には、山頂にてオレンジ色の標識を目にした時の感動は眺望バイアスなしに格別でした。 🌠雨乞岳山頂は、眺望なしですが訪れる価値はあるでしょう。 雨乞岳登山は、実はさほどハードルは高いものではありません。本林道に設置された、雨乞岳と黒岩山との鞍部に最短でアクセス出来る登山口を利用すれば、最短45分でピークに到達できます。 しかし、雨乞岳の長野地区の歴史的価値感を考慮するならば、やはり大三角形(倉木山→城ヶ岳→黒岩山→雨乞岳)を縦走して最後に雨乞岳にアプローチすることが意義深いでしょう(お薦めアプローチ)。 庄内大三角形は、全域、九電社有林内にある登山コースに含まれます。そのため、植林地帯を渡り歩く味気ない登山イメージが先行しますが、なんと!予想に反して、ワクワク感が伴う雰囲気良い登山道が経験できます。また、ワイルドさを前面に出した尾根道も魅力のひとつかもしれません。 🌠少しマニア向けかもしれませんが、大三角形コースも低山ファンにはお薦めします。 【はじめに】 別府市東山地区と由布市湯布院町川南地区から庄内町平石~長野地区に大きくまたがるエリアには、倉木山(1160m)・城ヶ岳(1168m)・黒岩山(1106m)そして雨乞岳(1074m)という1000m超級の山々が連なっています。 とくに、雨乞岳の南山麓に広がる庄内長野地区の住民にとって、雨乞岳は神宿る山として古くから崇められる存在だったようです。 事実、地元、庄内町立長野小学校(明治8年開校~平成11年閉校)の校歌の一番の歌詞からもそれが読み取れます。 「歴史も古い学びの窓に みんな仲よくほほ笑み交わし 雨乞岳の雲を仰げば 空高く希望は燃えて見よ見よここに肩組み合わせ 勤しむ我等ああ長野長野小学校」。 一方、地元住民にとって、雨乞岳を基軸とした倉木山、城ヶ岳を結んだ山々は、一部の住民から庄内大三角形、または庄内アルプスとも呼ばれています。 「庄内アルプス」、こちらもなかなか良い響きの名称です。つい登りたくなります! 庄内アルプスは、JR久大本線沿線(国道210号沿い)から北側を眺めると堂々たるそれを眺めることが出来ます。 今回、正式な雨乞岳登山口が整備されていないことから、倉木山から城ヶ岳に立ち寄って、黒岩山そして「雨乞岳」を周回する庄内大三角形を縦走することにしました。もちろん、雨乞岳登拝が主たる目的です。 尚、庄内アルプスの大半は、九州電力の社有林となっており、植林地帯や九州林産の複数の林道(舗装路/未舗装路)との交錯によって、通常の登山とは少し勝手が違うトレッキングとなりました。 【倉木山登山口アクセス】 「やまなみハイウエー」(資料1)別府~湯布院ラインを、由布岳正面登山口から数百メートル湯布院朝霧展望台方面に進むと、左側に行き先標識もない舗装された立派な道路(林道)が分岐します。 その道は山肌に沿って左に巻くやや急な上りとなる林道で、多少迂回したのち登り切ったところ右手に「由布岳展望台」が位置します。 そのすぐ先の左手にはゲートを伴う「雨乞牧場」の入り口が確認できますが、今回、庄内アルプス大三角形のスタート地点となる「倉木山登山口」はその先さらに数百メートル進んだところに地味に現れます。 林道右側に小さな駐車スペースが目印になるかもしれませんがが、倒木が駐車スペースをかなり圧迫している様は一見駐車場に見えない可能性もあります(4台駐車可能)。 倉木山登山口は、駐車場から10m先で右手に入るコンクリート道がそれになります。 入り口には「倉木山」と書かれた小さな木の看板が木にぶら下がっているので分かります。登山道は、しばらくコンクリート路となりますが、これは「牧野道」とも呼ばれる林道のようです。 牧野道が終点を迎えると広場が現れてきます。 こから本格的な倉木山登山道が始まります。 【庄内大三角形の登山ルート】 別表(表紙)にて、今回の登山ルートの詳細をまとめています。大三角形の山々と登山ルートとの関係についてはそちらの記載を参照してください。 【資料1】 県道11号線(別府~一宮線)は、別府から阿蘇までの高原部を抜ける全長58kmにも及ぶ絶景ドライブコースとして有名。開業当初から「やまなみハイウエー」の愛称で呼ばれています。 また、このコースは、別府温泉、湯布院温泉、長湯温泉、黒川温泉への基幹ロードにもつながっており、稀にみる豊かな自然とのふれあいが満喫できるセラピードライブロードとなっています(九州屈指のパノラマロード)。 開業は1964年で、全区間有料(普通車1850円/観光バス7960円)ロードとしてスタート。しかし、開業30年を区切りとして、1994年には無料開放されて現在に至っています。
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