庄内アルプス大三角形一筆書き登拝!倉木山・城ヶ岳・黒岩山・雨乞岳

2022.05.07(土) 日帰り

活動データ

タイム

07:26

距離

14.8km

のぼり

1162m

くだり

1160m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
7 時間 26
休憩時間
2 時間 17
距離
14.8 km
のぼり / くだり
1162 / 1160 m
48
1 25
1 41
14
1 36

活動詳細

すべて見る

  【今回の登山のまとめ(お薦め度)】  城ヶ岳(1168m)は、倉木山から途中、無名ピークなど鞍部を二度経由する必要があります。しかし、狭いカヤに囲まれた急登路から登り抜ける山頂は眺望素晴らしい憩いエリア(絶景ビュー保証)となっています。  倉木山からは少し離れますが、城ケ岳山頂は、訪れる価値のある絶景セラピーエリアと考えられます。  🌠倉木山-城ヶ岳往復コースはお薦めです。    一方、城ヶ岳~黒岩山〜雨乞岳までの縦走ルートは、複数の山野内の林道が交錯し、また風倒木が山道を頻繁に塞ぐため、目的地へのアクセスや目指す方向性がやや難しいように感じます。  それでも、雨乞岳への縦走路は、道迷いしない程度の赤テープや黄色プラスチック杭(三井物産標記)が登山者を誘導してくれます(YAMAP-GPS併用)。    山頂眺望は、城ケ岳以外、黒岩山ならびに雨乞岳ともほとんど期待できません。  ただし、「雨乞岳」に関しては、雨乞岳に対する地域住民の長年の崇拝心を考えると、眺望なしの山頂はむしろ、感慨深い聖域故の慎ましい配慮(山頂伐採なし)とも解釈できます。  個人的には、山頂にてオレンジ色の標識を目にした時の感動は眺望バイアスなしに格別でした。  🌠雨乞岳山頂は、眺望なしですが訪れる価値はあるでしょう。  雨乞岳登山は、実はさほどハードルは高いものではありません。本林道に設置された、雨乞岳と黒岩山との鞍部に最短でアクセス出来る登山口を利用すれば、最短45分でピークに到達できます。  しかし、雨乞岳の長野地区の歴史的価値感を考慮するならば、やはり大三角形(倉木山→城ヶ岳→黒岩山→雨乞岳)を縦走して最後に雨乞岳にアプローチすることが意義深いでしょう(お薦めアプローチ)。    庄内大三角形は、全域、九電社有林内にある登山コースに含まれます。そのため、植林地帯を渡り歩く味気ない登山イメージが先行しますが、なんと!予想に反して、ワクワク感が伴う雰囲気良い登山道が経験できます。また、ワイルドさを前面に出した尾根道も魅力のひとつかもしれません。  🌠少しマニア向けかもしれませんが、大三角形コースも低山ファンにはお薦めします。 【はじめに】  別府市東山地区と由布市湯布院町川南地区から庄内町平石~長野地区に大きくまたがるエリアには、倉木山(1160m)・城ヶ岳(1168m)・黒岩山(1106m)そして雨乞岳(1074m)という1000m超級の山々が連なっています。  とくに、雨乞岳の南山麓に広がる庄内長野地区の住民にとって、雨乞岳は神宿る山として古くから崇められる存在だったようです。  事実、地元、庄内町立長野小学校(明治8年開校~平成11年閉校)の校歌の一番の歌詞からもそれが読み取れます。 「歴史も古い学びの窓に みんな仲よくほほ笑み交わし 雨乞岳の雲を仰げば 空高く希望は燃えて見よ見よここに肩組み合わせ 勤しむ我等ああ長野長野小学校」。  一方、地元住民にとって、雨乞岳を基軸とした倉木山、城ヶ岳を結んだ山々は、一部の住民から庄内大三角形、または庄内アルプスとも呼ばれています。  「庄内アルプス」、こちらもなかなか良い響きの名称です。つい登りたくなります!  庄内アルプスは、JR久大本線沿線(国道210号沿い)から北側を眺めると堂々たるそれを眺めることが出来ます。    今回、正式な雨乞岳登山口が整備されていないことから、倉木山から城ヶ岳に立ち寄って、黒岩山そして「雨乞岳」を周回する庄内大三角形を縦走することにしました。もちろん、雨乞岳登拝が主たる目的です。    尚、庄内アルプスの大半は、九州電力の社有林となっており、植林地帯や九州林産の複数の林道(舗装路/未舗装路)との交錯によって、通常の登山とは少し勝手が違うトレッキングとなりました。 【倉木山登山口アクセス】 「やまなみハイウエー」(資料1)別府~湯布院ラインを、由布岳正面登山口から数百メートル湯布院朝霧展望台方面に進むと、左側に行き先標識もない舗装された立派な道路(林道)が分岐します。  その道は山肌に沿って左に巻くやや急な上りとなる林道で、多少迂回したのち登り切ったところ右手に「由布岳展望台」が位置します。  そのすぐ先の左手にはゲートを伴う「雨乞牧場」の入り口が確認できますが、今回、庄内アルプス大三角形のスタート地点となる「倉木山登山口」はその先さらに数百メートル進んだところに地味に現れます。  林道右側に小さな駐車スペースが目印になるかもしれませんがが、倒木が駐車スペースをかなり圧迫している様は一見駐車場に見えない可能性もあります(4台駐車可能)。  倉木山登山口は、駐車場から10m先で右手に入るコンクリート道がそれになります。  入り口には「倉木山」と書かれた小さな木の看板が木にぶら下がっているので分かります。登山道は、しばらくコンクリート路となりますが、これは「牧野道」とも呼ばれる林道のようです。  牧野道が終点を迎えると広場が現れてきます。  こから本格的な倉木山登山道が始まります。   【庄内大三角形の登山ルート】  別表(表紙)にて、今回の登山ルートの詳細をまとめています。大三角形の山々と登山ルートとの関係についてはそちらの記載を参照してください。     【資料1】  県道11号線(別府~一宮線)は、別府から阿蘇までの高原部を抜ける全長58kmにも及ぶ絶景ドライブコースとして有名。開業当初から「やまなみハイウエー」の愛称で呼ばれています。  また、このコースは、別府温泉、湯布院温泉、長湯温泉、黒川温泉への基幹ロードにもつながっており、稀にみる豊かな自然とのふれあいが満喫できるセラピードライブロードとなっています(九州屈指のパノラマロード)。  開業は1964年で、全区間有料(普通車1850円/観光バス7960円)ロードとしてスタート。しかし、開業30年を区切りとして、1994年には無料開放されて現在に至っています。

倉木山 大分川からでも迫力ある『雨乞岳』の山容が確認できます。撮影時、珍しく低層雲が山々全体にかかっています。天使の輪?とにかく素敵です。
大分川からでも迫力ある『雨乞岳』の山容が確認できます。撮影時、珍しく低層雲が山々全体にかかっています。天使の輪?とにかく素敵です。
倉木山 庄内アルプス大三角形登山guideマップをPPTにて作成しました。
庄内アルプス大三角形登山guideマップをPPTにて作成しました。
倉木山 guideマップ写真抜きバージョン。
guideマップ写真抜きバージョン。
倉木山 やまなみハイウェイから林道に入ると、雨乞牧場入り口手前に『由布岳展望台』があります。そこからの眺望。
やまなみハイウェイから林道に入ると、雨乞牧場入り口手前に『由布岳展望台』があります。そこからの眺望。
倉木山 倉木山登山口。しばらくコンクリート林道(牧野道)が続きます。倉木山は左手にありますが木々に隠れています。
倉木山登山口。しばらくコンクリート林道(牧野道)が続きます。倉木山は左手にありますが木々に隠れています。
倉木山 林道から本格的登山道を進むと、すぐに急登コース、山腹コースの分岐点が出現します。急登コースはずっと直登です。黒ボクは滑りやすく登りも下りも注意が必要!
林道から本格的登山道を進むと、すぐに急登コース、山腹コースの分岐点が出現します。急登コースはずっと直登です。黒ボクは滑りやすく登りも下りも注意が必要!
倉木山 急登コース後半に一休みできる、ややなだらか林野が出現。
急登コース後半に一休みできる、ややなだらか林野が出現。
倉木山 1時間で山頂に到達。急登コースは、冬場であれば木々の間から由布岳の勇姿を拝めますが、本日はほとんど眺望なし。山腹コースは由布岳の絶景ポイントありますので、今の時期は山腹コースがお薦めです。
1時間で山頂に到達。急登コースは、冬場であれば木々の間から由布岳の勇姿を拝めますが、本日はほとんど眺望なし。山腹コースは由布岳の絶景ポイントありますので、今の時期は山腹コースがお薦めです。
倉木山 倉木山山頂から、黒岩山と雨乞岳を眺める!遠いなぁ、が印象です。
倉木山山頂から、黒岩山と雨乞岳を眺める!遠いなぁ、が印象です。
倉木山 山頂標識から、右手に城ケ岳へのアプローチ道あり。急坂ばかりです。
山頂標識から、右手に城ケ岳へのアプローチ道あり。急坂ばかりです。
倉木山 倉木山と城ケ岳との最初の鞍部。
倉木山と城ケ岳との最初の鞍部。
倉木山 鞍部周囲には広範に『山椒の木』が群生。独特な匂いが漂います。
鞍部周囲には広範に『山椒の木』が群生。独特な匂いが漂います。
倉木山 最初の鞍部から倉木山を振り返る。植林と自然林の境に登山道があることが分かります。
最初の鞍部から倉木山を振り返る。植林と自然林の境に登山道があることが分かります。
倉木山 城ケ岳に向かう途中、無名ピークも通過。左手の植林地帯を下り2回目の鞍部に向かいます。
城ケ岳に向かう途中、無名ピークも通過。左手の植林地帯を下り2回目の鞍部に向かいます。
倉木山 二度目の鞍部から、城ケ岳に登ります。山道横に長い石塁垣が現れてきます。それは目印です。さあ150mの急登が始まります。
二度目の鞍部から、城ケ岳に登ります。山道横に長い石塁垣が現れてきます。それは目印です。さあ150mの急登が始まります。
倉木山 鞍部から目指す城ケ岳!なかなかいい眺め!
鞍部から目指す城ケ岳!なかなかいい眺め!
倉木山 石塁垣。植林開発当初に設置された「シシ垣」らしい。
石塁垣。植林開発当初に設置された「シシ垣」らしい。
倉木山 城ケ岳への急登後半、標高がでると由布岳が見えてきます。双耳峰の眺めが素晴らしい!
城ケ岳への急登後半、標高がでると由布岳が見えてきます。双耳峰の眺めが素晴らしい!
倉木山 城ケ岳山頂。眺望最高!ゆっくりしたい絶景エリア!陰陽石はどこ?木の先に、中部林道からの登山道があります。
城ケ岳山頂。眺望最高!ゆっくりしたい絶景エリア!陰陽石はどこ?木の先に、中部林道からの登山道があります。
倉木山 城ケ岳山頂から久住連山と大船山系。
城ケ岳山頂から久住連山と大船山系。
倉木山 山頂から湯布院川南方面の眺望。
山頂から湯布院川南方面の眺望。
倉木山 由布岳ももちろん見えます。左手は植林地帯で眺望なし。
由布岳ももちろん見えます。左手は植林地帯で眺望なし。
倉木山 由布岳!
由布岳!
倉木山 城ケ岳から黒岩山へ縦走。登山道に風倒木が目立ってきます。三井物産の黄色プラスチック杭が登山道の目印になることに気づく。
城ケ岳から黒岩山へ縦走。登山道に風倒木が目立ってきます。三井物産の黄色プラスチック杭が登山道の目印になることに気づく。
倉木山 黒岩山まで少し距離があります。しっかり地図と赤テープ確認が大切!ルート確認にはYAMAPも利用可能。
黒岩山まで少し距離があります。しっかり地図と赤テープ確認が大切!ルート確認にはYAMAPも利用可能。
倉木山 黒岩山への急登。檜の植林地帯が続きます。伐採地から檜の匂いが印象的。
黒岩山への急登。檜の植林地帯が続きます。伐採地から檜の匂いが印象的。
倉木山 ランチタイム。檜の切り株が椅子代わり。黒岩山手前ま20分の距離。木々の間から抜ける風が冷たく感じた。
ランチタイム。檜の切り株が椅子代わり。黒岩山手前ま20分の距離。木々の間から抜ける風が冷たく感じた。
倉木山 黒岩山までは急登の連続。風倒木が登山道を塞ぐため、道迷いに注意。
黒岩山までは急登の連続。風倒木が登山道を塞ぐため、道迷いに注意。
倉木山 これです!
これです!
倉木山 黒岩山山頂までの最後の急登。キツイが雰囲気はいい尾根道。
黒岩山山頂までの最後の急登。キツイが雰囲気はいい尾根道。
倉木山 黒岩山山頂到着。眺望はなしですが、不思議と魅力的、幻想的な雰囲気を感じる山頂エリア。
黒岩山山頂到着。眺望はなしですが、不思議と魅力的、幻想的な雰囲気を感じる山頂エリア。
倉木山 山頂から雨乞岳に向かう登山道は間違えやすいので注意が必要。ヘアピンカーブの様に右に巻いて下ります。誘導の赤テープはあります。
山頂から雨乞岳に向かう登山道は間違えやすいので注意が必要。ヘアピンカーブの様に右に巻いて下ります。誘導の赤テープはあります。
倉木山 これは最初間違えたルート!正しくは山頂から左にヘアピンカーブしながら戻り下ります。
これは最初間違えたルート!正しくは山頂から左にヘアピンカーブしながら戻り下ります。
倉木山 再び風倒木が登山道に出現。
再び風倒木が登山道に出現。
倉木山 雨乞岳へのアプローチ。途中から土塁状の登山道が現れます。
雨乞岳へのアプローチ。途中から土塁状の登山道が現れます。
倉木山 再びひたすら登ります。
再びひたすら登ります。
倉木山 最後の急登、雨乞岳山頂はすぐそこ!
最後の急登、雨乞岳山頂はすぐそこ!
倉木山 感動の雨乞岳山頂!神宿る山に到着しました。比較的狭い山頂エリアですが、荘厳な雰囲気はあり。眺望はほとんどありませんがそれもまた良し!
感動の雨乞岳山頂!神宿る山に到着しました。比較的狭い山頂エリアですが、荘厳な雰囲気はあり。眺望はほとんどありませんがそれもまた良し!
倉木山 オレンジ色の標識!雨乞岳はオレンジが基調。
オレンジ色の標識!雨乞岳はオレンジが基調。
倉木山 雨乞岳から一旦鞍部まで戻り、ここから林道からの登山口まで下ります。分岐点には行き先表示あり。
雨乞岳から一旦鞍部まで戻り、ここから林道からの登山口まで下ります。分岐点には行き先表示あり。
倉木山 ここでも風倒木が邪魔をします。
ここでも風倒木が邪魔をします。
倉木山 林道沿いの登山口に到着。オレンジ色の標識が目印です。ここから林道を約6キロ歩いてスタート地点に戻ります。
林道沿いの登山口に到着。オレンジ色の標識が目印です。ここから林道を約6キロ歩いてスタート地点に戻ります。
倉木山 林道から覗く『黒岩山』山頂。なかなか綺麗です。
林道から覗く『黒岩山』山頂。なかなか綺麗です。
倉木山 林道は果てしなく続きます。途中分岐が多く、道迷いしやすいので注意!私も間違えて2キロほど無駄に歩きました。
林道は果てしなく続きます。途中分岐が多く、道迷いしやすいので注意!私も間違えて2キロほど無駄に歩きました。
倉木山 この林道に入ってはいけません。
この林道に入ってはいけません。
倉木山 林道途中に架かる「雨乞橋」。歴史があります。
林道途中に架かる「雨乞橋」。歴史があります。
倉木山 林道から垣間見える由布岳!
林道から垣間見える由布岳!
倉木山 林道から、『高崎山』と『小鹿山』が見えます!遠近法のため両者は同じ大きさに見えます。
林道から、『高崎山』と『小鹿山』が見えます!遠近法のため両者は同じ大きさに見えます。
倉木山 本林道後半、由布岳が大きく見えます。
本林道後半、由布岳が大きく見えます。
倉木山 林道経由でスタート地点帰還。険しくもワクワク感満載の庄内アルプスの旅でした。無事下山に感謝です。
林道経由でスタート地点帰還。険しくもワクワク感満載の庄内アルプスの旅でした。無事下山に感謝です。
倉木山 登山翌日の夕暮れ。天使のハシゴに照らされた雨乞岳。由布岳に負けない自己主張を感じます(大分川から)。
登山翌日の夕暮れ。天使のハシゴに照らされた雨乞岳。由布岳に負けない自己主張を感じます(大分川から)。

もしも不適切なコンテンツをお見かけした場合はお知らせください。