中西山・東山

信州百名山の東山です 東山 標高1,849.3m 二等三角点｢東山｣ 信州百名山 長野市鬼無里と小谷村の境界に聳える山 堂津岳と同じく頸城戸隠山群の藪山です 先週あめさんと歩いた同じく信州百名山の堂津岳 東山は堂津岳と同じ稜線の南に位置するピークです 登山口も同じ奥裾花自然園から グリーンシーズンは藪山です そして厳冬期は登山口までのアプローチが困難 なので堂津岳同様にほぼ残雪期限定の山です そんな堂津岳の先週の山行は最高でした！ そんな訳で間髪を入れずに東山を狙いました 今回は久々のむっとこさんとの山行です むっとこさんとは奥裾花自然園の駐車場で待ち合わせ 前回同様に５時頃出発の計画で夜明け前の到着 この日はこの時間で我々を含め登山者５名 全員が東山目当てでした ちなみにむっとこさんは前日入りの車中泊 前日に堂津岳を登ってからの連戦です 天気は絶好の山日和 気温は夜明け前で５℃ 全然寒くありません 長野市の日中は夏日になる予報でした 稜線までは堂津岳とほぼ同じなので省略 残雪は少し減って地面が近くなっていました 今回は快晴の稜線 登り切ると戸隠連峰が一望です そして稜線上はまだまだ残雪たっぷりです 先ずは中西山へ 東側へ厚く追り出した雪庇で快適雪道でした 難なく中西山登頂です 中西山 標高1,741.1m 三等三角点｢中西山｣ 中西山の山頂はなだらかな雪の丘 全方向視界良好ですが際立つのは戸隠連峰の眺め 剣呑な西岳の稜線が格好良いです 中西山はグリーンシーズンでも登頂可能 ちゃんと登山道が整備されています でも山頂は灌木が繁り大展望ではないようです 中西山から先はグリーンシーズンだと藪道 ネマガリタケと灌木の手強い藪漕ぎルート 登山者の登頂意欲が試される試練の道(経験者談) その試練の道がこの残雪期では雪の舗装路に(笑) 踏み抜きもなく快適な縦走路でした👍 一部痩せた雪稜歩きがあるのでそこは要注意です この日は比較的歩きやすい状態でした 快適な縦走路の先には天狗の鼻の急峻なピーク 天狗の鼻らしく稜線から突き上げています 快適な道から痩尾根になり踏み幅の狭い巻き道へ そして灌木が煩わしい草着きの土の急登です 東西両方向ガッツリ切れ落ちているので滑落要注意 でもちゃんとロープが整備されています ロープが活きていればそれほど難しくはありません 天狗の鼻 標高1,837m 天狗の鼻の山頂は猫の額の狭さ でも眺めは360°の大展望です ここまで来てやっと東山の全容が拝めます 稜線上のピークとは思えない立派で急峻な山容の東山 地味な山ですが残雪を纏った姿が格好良いです！ 可能ならば真っ白に冠雪した姿も見てみたいものです 天狗の鼻の先は下って登っての繰り返し 標高1,780mの小ピークを越えます ここからはピッケルを使用しました⛏️ 先ずは鞍部目指して約120mを激下り 尾根は藪なので残雪の残る東側を巻きました そして鞍部手前で尾根に復帰です 鞍部から約60mを登り返して小ピークの頂きへ そこから約30m下って東山との鞍部に そして約100m登り返すと東山山頂手前のピークです この山頂手前のピークは笹藪に囲まれた藪ピーク 残雪が途切れているので藪漕ぎです 東山名物の激藪漕ぎをお試しで体験できました(笑) 笹藪ピークからは吊り尾根状の尾根道で東山の山頂へ この尾根道も笹藪です この日は南側に残雪上を歩けるルートがありました でも山頂直下は最後の試練の笹藪漕ぎでした💦 笹藪を抜けると楽園のような雪原に 360°大展望の東山の山頂です 厚く残雪に覆われているので視界を遮る物は皆無 西には北アルプス後立山連峰が屏風の様に聳えます この日は春霞もなく素晴らしい眺望でした 暫く貸し切り状態でのんびりと☕ 風もなく最高の山頂時間を過ごしました 後続のソロ男性と男性二人組も無事に登頂 最高の山日和でしたがすれ違った登山者は以上でした 帰路も来た道を戻るピストンです 昼近くなり雪は腐り気味 それでもそんなに難しいことはなし 天狗の鼻も無事に通過し中西山で山飯に こちらでも最高の山頂時間を過ごしました 平成の森でむっとこさんとお別れし奥裾花自然園へ 水芭蕉が見頃かと思い散策することに まだ最盛期ではなかったけど素晴らしい群生でした ブナの森への遊歩道は通行止めでした 後は舗装路を歩き駐車場へ 奥裾花自然園は登山装備が少数派な観光地です 先週よりは少なかったけどなかなかの賑わい 午後の日差しが暑い駐車場に無事に帰還しました 信州百名山の東山、行くまではどうしてこの藪山を選出したのだと疑問でした。 明峰数知れずの信州なら他にもちゃんと登山道のある山の候補があるだろうと。 そんな気持ちでしたが、実際に登り間近にその山容を眺め、山頂からの大展望を目にしたら、信州百名山に選出されるのも納得の素晴らしい山でした。 グリーンシーズンだと別の感想になるとは思いますが(笑) ちなみに、笈ヶ岳をグリーンシーズンに登頂したグレートトラバースの田中陽希さんの心境になるのだそうです(経験者談) 東山、狙うなら是非残雪期に！