活動データ
タイム
14:10
距離
21.2km
のぼり
1360m
くだり
2114m
活動詳細
すべて見る【縦走1日目】 縦走が楽しみすぎて、モンゴルゲルで3時に目覚める屋久島2日目の朝。 今日も雨の予報は無く風も穏やかと、登山指数はバッチリ。 登山口までのタクシーは5時半に予約してたけど、5時過ぎには到着してくれました。 そうそう、GWは早めにタクシーの予約をしておかなきゃダメ。 危うくスタート出来なくなるところだったから。 安房から標高1360mの淀川登山口まではタクシーで50分くらい。 料金は6680円でした。 1人だったら少し重たいけど、2人だったら高くは無いよね。 そもそも登山口までの交通機関が他には無いし。 6時過ぎに淀川登山口をスタート。 新しいザックは背負いやすくて肩も痛く無いけど、さすがにデブが15キロの荷物を背負うとなると、一歩一歩が尻と太ももの筋肉に響く。 穏やかな朝の原生林を、あっという間に息が上がりながら暑苦しそうに進むことにw 淀川小屋で一休み。 小屋の外に並ぶザックから、小屋泊の人もたくさん居たんだろうって想像できる。 小屋の先は少し急登となるけと、縦走全体を通しても基本的に厳し過ぎる地点は無い。 おおむね、穏やかな傾斜で。 どちらかと言えば、テントを担いで歩く体力の方が求められそう。 小花之江河の手前に展望所の看板が出てたので、道を逸れて寄ってみたらとても素晴らしい景色。 雲が多い空だけど、山深い風景がどこまでも続く様子を眺めながら、おにぎりを補給。 小花之江河は可愛らしい湿原に白骨樹が立ち並ぶ風景。 木道から水の中を眺めると、小さくてとても黒いオタマジャクシが大量に。 先へ進むと一気に開けて花之江河に到着。 青空が見え始めて、宮之浦岳からの風景が楽しみになってくる。 とりあえず、後ろに見えている黒味岳のことは考えないようにしてw ここから先は登山道にバリエーションが出てくる。 水が流れる岩場だったり、ロープ場だったりと。 ただ、どれも厳しさは無く、あまり滑る心配も無かった。 崩れてる木道は多いけど。 黒味岳への分岐点である黒味岳分れでは、あまり考える余地も無くスルーで。 みんな、ザックをデポって挑戦してるみたいだね。 森林限界を超え、低木帯になったあとに現れた見通しの良い地点(名前は知らない)。 黒味岳がよく見渡せるなぁと見上げてたら、ふと目の前に屋久鹿が居ることに気付く。 こちらを気にすること無く、新芽を食べ続けてる。 投石岳の手前にある投石平で再び休憩。 背後に広がる投石岳の山容が、くじゅうの三俣山を思い起こさせる。 とても気持ちいい地点。 そのまま投石岳~安房岳の稜線歩きはアップダウンも控えめで、広がる緑と巨石達の風景が楽しめる。 途中のモアイは、完全に人の手が入っていませんか?w 翁岳を過ぎたあたりから栗生岳の登りにかけて、だんだんと斜面がきつくなってくる。 それに伴って体力もキツくなってくる。 空は雲が多いけど、決して曇りと言うほどでも無いっていうのが救い。 栗生岳を登り切ると、最後の宮之浦岳を前に昼食で体力回復することに。 少し風が出て来たこともあって、宮之浦岳山頂と混雑っぷりと強風で昼食が難しそうかなぁって。 40分の休憩後に再開。 目の前に見えていたのが宮之浦岳山頂では無いことを知って愕然としたけど、そこそこの急登があっても宮ノ浦岳から先は下りしか無いと信じて。 スタートから約5時間半で宮之浦岳の山頂(1936m)に到着。 全体的に雲が多いから青空では無いけど、それでも360°の風景は満足度が高い。 個人的な感想を言えば、利尻岳山頂からの風景の方が海がよく見えるから「島の山」って感じがするけどね。 そうそう、人は確かに多いけど、風は全く無かったから、ここでお昼にしても良かったのかもw あまり長居はせず、テント場である新高塚小屋を目指して出発。 三嶺縦走の時も、山頂で満足してからテント場までが地獄だったから、油断せずにw ここから先も巨石がゴロゴロと。 完全にウォーズマンでしょって岩は、なかなかにインパクトがでかい。 しかし、予想通りバテ始めて、平石の岩屋もスルーするほど。 確実に標高を下げつつ、それでも何度もやって来るピークに疲れ果てる。 テント場である新高塚小屋に到着したのは14時。 すでにテントは10張りほど立っていて、木道の上は既に満席。 小屋の奥にある平地でテントを設営して、着替えと食事を満喫することに。 小屋そのものは、まだ満室では無かったかな。 そうそう、今朝から宮之浦岳を過ぎるまでは、docomoとauならそこそこ電波が入る地点は多かったけど、新高塚小屋周辺は全力で圏外。 ダウンロード済みのkindleの書籍は宿に預かってもらっているタブレットの中だったから、唯一スマホに残っていた『涼宮ハルヒの直感』を再読するしか無かったw 少し一眠りしてから、夕方に再び食事。 その時に気付いたんだけど・・・もしかして寒すぎない? 電波が入らないからいつの情報か分からないけど、iPhoneの天気アプリによると下界の最低気温が4℃ということは、標高1464mのここだとヘタしたら氷点下にならない・・・? その予想は的中して、ダウンの上にヤッケまで着込んで寝袋に潜り込んでも、とにかく寒すぎる。 エアーマットを敷いているのに、地面からの底冷えも半端ない。 そりゃ、夏用の寝袋だもん。 昨年のGWに九重で雪が降ったことを経験したから防寒に油断はしてなかったけど、予想を遥かに超える寒さだった・・・。 雲が多いので星空は楽しめずだったけど、とにかく屋久島で雨に降られなかったことに感謝しながら、寒さに震えつつ眠りについたのでした。 そうそう、最終的にテントは40張り以上立ってたかな。 【縦走2日目】 2日目はまたもや3時に目覚めてウトウトし続ける。 5時過ぎに朝食を摂ってから撤収を。 結局、スタートできたのは6時半頃になっちゃったけど。 今日は基本的に下りばかりだから回復しない体力でも何とかなるでしょっていいながら、本日最初の登りである高塚小屋までのルートを我慢しながら歩く(辻峠への登りからは目を逸らしながら)。 すっきり晴れているわけではないけど雨の降る気配は無く、うっすらとした朝霧の中を。 高塚小屋は既にテントが一切無く、小屋の中に僅かな人が居るだけ。 みんな、朝イチに縄文杉を眺めに行ったんだろうね。 そうそう、高塚小屋周辺は電波が入りました。 そこから少し進むと縄文杉。 この時間帯(7時半)だと山泊した者しか来れない時間帯だから、静かな縄文杉をゆっくりと眺めることが出来る。 15年前もここだけは携帯の電波が通じて、ガラケーからブログの投稿をしたんだ(https://bachilles.exblog.jp/7052929/) とはいえ写真を投稿するのは無理で、テキストだけを。 15年経つとしっかり電波も通じるね。 下山再開。 夫婦杉、大王杉と通過していく中、少しずつ荒川登山口から登ってきた人とすれ違うことに。 そして、大王杉を過ぎた後からは、ほぼ最後まで電波は通じず。 ウイルソン株には登ってきた人達が20人程度。 定番のハートの空を撮影してから出発すると、この先は登ってくる人との擦れ違いが非常に多い。 それはいわゆるトロッコ線路との分岐である大株歩道入口まで続くことに。 ここからの線路歩きはほぼ平坦だし歩きやすいし、今度は登ってくる人との擦れ違いも無いしで快適。 誰もが思い返すスタンドバイミーを口ずさみながら進む。 そして楠川分かれで決断。 元気で時間があるなら白谷雲水峡方面へ、ヘトヘトなら荒川登山口方面へと考えてたんだけど、白谷雲水峡のバスの時間(13:45)には間に合いそうだし、可能なら太鼓岩は行ってみたいしということで、急登覚悟で白谷雲水峡方面へ。 縦走の定番はこっちでしょって、自分に言い聞かせながら。 しかし・・・やっぱり無理があった。 取り急ぎ辻峠まで250m登らなきゃいけないけど、最初の100mはともかく、そこからの150mで完全に体力を使い果たすことに・・・。 辻峠に着いたものの、もう太鼓岩を登り切る元気が無く、そのまま白谷雲水峡入口を目指すことに。 苔が溢れるもののけの森も、疲れ果てた心にはあまり響かず、写真を撮ることも少なく。 どちらかと言えば、流れゆく安房川の源流(よね?)の音に心を癒されて。 何度も休憩しながら、白谷雲水峡登山口に到着したのは13時前。 なんとか、縦走完了。 しばらくバス待ちかと覚悟しながら行列に並んでると、なぜかすぐにバスが来て。 どうやら、自分が見ていたのは屋久島交通の時刻表だったけど、まつばんだ交通のバスが13時にあったようで、ちょうどそれに間に合ったのでした。 というわけで、最北端の百名山である利尻岳の次は、最南端の百名山 宮之浦岳を登り切ることが出来ました。 今回の反省は、やはり痩せなきゃいけないことと、GWの高所での寒さを舐めちゃいけないって事かな。 何にしろ、屋久島で一滴も雨が降らなかった幸運に感謝感謝を。
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