東の浅間山

2022.05.03(火) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
6 時間 33
休憩時間
1 時間 6
距離
15.8 km
上り / 下り
1353 / 1355 m

活動詳細

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西に阿蘇山,東に浅間山ありと古来から言い伝えられている.それに加えて新潟には焼山,北アルプスには焼岳ありとも言われている. とにかく東日本を代表する火山は浅間山であり,これほどまでに名の通った山は富士山以外にないだろう. 浅間山本体はその火口を抱いている釜山であるが現在はその第二外輪山である前掛山まで登山可能となっている.2019年には噴火活動が活発になり入山規制の措置がとられた. 前掛山までのルートは主に2つあり,黒斑山-Jバンドを経由するものと,火山館を経由するものである.今回は後者のルートで前掛山に挑戦した. 登山口には天狗温泉浅間山荘という宿がある.駐車場はここが管理していて500円を支払うと駐車券をもらい駐車可能となる.出発時点では30台ほどが停まっていた. 火山館を過ぎると第一外輪山の黒斑山や前掛山に囲まれた湯の平に出る.登り初めは木々が生い茂るTheジャパニーズ登山道であったが,ここは違う.草木が放つエキゾチックかつラグジュアリーななにかを全身で感じ取ることができた. 賽の河原分岐を過ぎると本格的な残雪登山道となる.場違いかもしれない重アイゼンを装着し激坂を登る.用心に用心を重ねても用心し過ぎるということは無いのだ. もくもくと煙をあげる釜山を目の前にしながらシェルターの横で休息をとる.いつ噴火してもいいように出来うる限りの安全策をとる.活火山における鉄則だ. 環境的に厳しかったのは前掛山までの最後の登り100mであった.先ほどの湯の平は春の陽気に包まれていたがここは違う.猛烈な風が横殴りに吹き荒れ,皮膚に直に当たるとみるみるその部分から暖かさが失われていった.フード付きのシェルを着ている人はそれを被り,そうで無い人はもれなく耳を押さえながら歩行していた. 前掛山の頂に辿り着き,まだらに雪が残る浅間山を臨んだ.円錐形が見事な火山である.これほど視認性の高い山はない.日本アルプスからも,八ヶ岳からも,上信越の山々からもその姿を認めることができるであろう. 下山後は天狗温泉浅間山荘にて日本一鉄分含有量が多いと言われる秘湯に浸かる.手ぬぐいが見たこともない色に変色してしまい慌てて洗うも落ちなかった.体が変色してしまうのではないかと恐怖に駆られ30分ほど入浴して出た.

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