活動データ
タイム
06:50
距離
23.1km
のぼり
1452m
くだり
1499m
活動詳細
すべて見る引き続き18きっぷ消化月間という事で、今回も浅草から往復2000円以上かかるJR沿線の山を物色。いろいろ調べた結果、候補の山を2つまで絞る。1つ目は、前回の箱根外輪山縦走の際に目に入り形が好みだった愛鷹山。2つ目は、昨年の伊豆1周旅行で時間が無くコースから外したがいつかは登ってみようと思っていた天城山である。 愛鷹山は山頂からの景色は良さそうだがコースが短く退屈そう。天城山は天城峠~天城高原ゴルフ場までの縦走路は約17kmと距離的に調度良いが、シャクナゲが咲く5月後半以外はあまり見どころが無いそうでいまいち気が進まない。 そこで伊豆で他に良い山は無いのかと調べると、天城峠の分岐から天城山とは逆方向に進むと、西伊豆の稜線を戸田峠まで歩く伊豆稜線歩道という全長32kmのロングコースがある事を知る。このコースの売りは仁科峠から続く、駿河湾を臨む丘の様ななだらかな稜線を富士山に向かって歩ける所。いろいろな人の活動日記で見た写真に心をガッシリ掴まれ、今回の行き先は決定した。 行き先は決まったのは良いが、問題はそのコースの長さである。今まで私が一日に歩いた最長距離は丹沢主脈縦走の25km。主脈縦走ほど道はハードではないにしろ30kmオーバーは未知の領域。そして、浅草から登山口の天城峠までは始発で行っても到着は9時。32kmを歩き切るにはあまりにもスタートが遅くなってしまう。戸田峠→修善寺行きの終バス18時50分という事を考えると順調に歩いてもギリギリ間に合うかどうかというところである。難儀な事にエスケープルートも後半まで無く、あまり意味も無い(土肥峠から持越温泉バス停、船原峠から大曲茶屋バス停)。 以上の不安要素を踏まえ、安全策として2日に分けて歩くことにした。しかし、2日に分けるといっても上記の通り、下山ルートは後半にしかなく、1日目は船原峠までの25kmは意地でも歩ききらないといけない。逆に2日は残り数キロとあまりにも短いので、ゴールの金冠山から駿河湾に下り海に出る延長ルートを追加。そして、宿泊は船原峠から駿河湾に下ったところにある温泉街土肥に決めた。土肥も昨年の伊豆1周旅行時にバスで素通りしてしまい心残りだったし、お魚も食べたい。 そして今回は、1年弱山に登って軽い事の重要性を思い知り新たに用意していた軽量ザックGranite GearのVirga26を投入。重量は僅か480g。荷物も冬山装備から解き放たれ軽い軽い。お泊り道具を入れても冬の半分ぐらいだろうか。何だかイケそうな気もしてくるし自然とテンションが上がる。軽いって素晴らしい。 また前置きが長くなってしまった。 ということで、当日は始発で出発。浅草線~東海道線~伊豆箱根鉄道と乗り継ぎ修善寺へ。修善寺からは河津駅行きのバスでスタート地点の天城峠へ。予定通り9時きっかり到着。天城峠で降りたのは私を含め5人。 先を急がなければならないので、案内板でルートを確認後さっさと出発。まずトンネル左側の登山口から急登を登り旧天城トンネルを目指す。15分ほど登ると旧天城トンネルに到着。時間があればトンネルを抜けて向こう側に行ってみたかったが、時間も無いので写真を撮って先を急ぐ。ちなみに、ここにはこのルート最初で最後のトイレがあるので後悔無きよう為すべき事を為しておこう。それとクソ長いルート上、水場も自販機も全く無いので要注意である。 ここからは天城峠に向け九十九折の急登を登っていく。20分程度で天城峠に出る。天城峠は道標とベンチが置いてあるだけで特に見所は無い。ここを東に行けば天城山の縦走路、西に行けば伊豆稜線歩道である。もちろん私は西へ進む。 天城峠から三蓋山まではひたすら平坦なトラバース。所々崩壊し極端に道が細くなる箇所があるが、注意していれば問題ないレベル。小走り気味に飛ばし時間を稼ぐ。三蓋山直下に来ると階段が現れ15分程度の急登を上がると広い尾根道に出て山頂に到着。ここまで2時間程度、良いペースである。ベンチで補給して先を急ぐ。 三蓋山からは広目の尾根道を下っていく。道にはブナの木の根っこで覆われていて足を引っかけない様に注意が必要だろう。下りきるとまたひたすらトラバース。山の南側に出たため日当たりが良く少しは気分が紛れる。 猫越岳への最後の登りから低木のトンネルが現れる。少し風景が変わって嬉しいのもつかの間、先を急ぐ私にとっては顔に枝が当たったり、ザックが引っかかったりで鬱陶しいだけ。三蓋山から1時間20分ほどで猫越岳へ到着。山頂は木で覆われ全く展望は無いので素通りする。ちなみにこのコースの最高点である。 しばらく歩くとこの場所には不似合いな池が現れる。ここでは山岳部かと思われる10人ぐらいが休憩していたのであまりよくは見られなかったが、大昔、伊豆半島がまだブイブイいわせてた頃の火口湖の名残りらしい。ちなみに池の名前は「猫越岳山頂の池」というらしい、名前ぐらい付けてあげて欲しい。 池から10分ほど歩くと展望台がある。ここからは富士山、南アルプス、駿河湾が一望できるはずなのだが、残念ながら霞んでいてあまり遠くは見えなかった。富士山は5合目辺りまでは僅かに見えたかな。ちなみにこれがこのコースで見た最後の富士山だった。岩に腰掛け軽い休憩をとる。 展望台からは仁科峠に向かって下る。ここも低木が鬱陶しい。しばらく下ると階段が現れ、今までの陰気な山道歩きから一変、急に視界が開け広大な牧場が見えてくる。テンションも上がり、一気に階段を駆け下りる。猫越岳から40分ほどで仁科峠に到着。ようやく1日目のルートも半分を過ぎた。。。 仁科峠からは胸の高さまで伸びた熊笹の道を歩いていく、空も広く展望も開けていて気分が良い。疲れが見え始めた後半でこの登山道の味チェンジはありがたい。天気が良ければ、この景色に富士山がONされるのだろうが霞んでいてよく見えない。残念である。 しかし、のどかな風景とはうらはらにここからの道のりがとにかく辛かった。ゴールまでの残り十数kmは、仁科峠→丘→風早峠→丘→宇久須峠→魂の山→土肥峠→丘→南無妙峠→丘→古奈峠→棚場山→船原峠と延々とアップダウンを繰り返す事になる。特にルート後半の山場である魂の山(こんのやまと読む)への登りは、ここを登れば山頂か?だっ、騙されたー!を数回繰り返す事になり、体力も気力も相当削られる事間違いない。手前の宇久須峠の休憩スペースでしっかり休んでから登った方が良いだろう。棚場山の登りの頃には完全にWalking Dead状態に追い込まれておりマジで記憶が無い。そんな感じで時間を気にしつつ、落ちる歩行速度を緩い下りで駆け足するなどして補い、歩きに歩いて16時頃に1日目のゴール船原峠に到着。予定時刻ぴったり。 しかし、悲しいかな誤算が。船原峠にバス停があると思っていたが無かった。しょうがないので最寄りの平石バス停まで歩く。最寄りと言っても道なりに行くと2kmはある。16時半ごろ平石バス停に到着。バス停横の桜を愛でつつ17時前の土肥温泉行のバスを待つ。予定時間より5分程遅れてバスがやってきた。こういう山奥の誰が使うんだろう?というレベルに過疎ったバス停で独りバスを待っている時、バスの到着が少しでも遅れると不安で泣きたくなる。 という事で、いつもながら長くなってきたので、続きはまた後日に。。。
活動の装備
- その他(Other)7mesh recon jacket
- モンベル(mont-bell)ジオライン M.W. ラウンドネックシャツ Men's
- ワコール(Wacoal)CW-X スポーツタイツ スタイルフリーボトム (ロング丈) 吸汗速乾 UVカット VCO509 BU S [メンズ]
- パタゴニア(patagonia)メンズ・バギーズ・パンツ(レギュラー)
- グラナイトギア(GRANITE GEAR)VIRGATE 26
もしも不適切なコンテンツをお見かけした場合はお知らせください。